一人の子どもの悩み事

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未来の夢

疑問があった。物心がついたころから残り続けた長くて遠い疑問。

 

「おはよう」

「お、今日も早いね」

 

友達ができた。育っていくにつれて、人数も、人間性も違う友達ができた。

 

「じゃあテストを始めまーす。ペン以外はしまってね~」

 

沢山のことを知った。分からないことを知ることが楽しかった。

 

「また明日~」

「んー」

 

繋がりができた。様々な場で多種多様な人と関わってきた。

 

「ただいま~」

 

17になった。手がかからない人間にはなれたつもりだ。

...

...

...死にたいんだ。

ずっと考え続けていた。

漠然とした死への道筋を常に描きながら生きてきた。

 

「........」

 

音にならないため息をつく。これは何回目だ?

楽しくて充実している日常生活のはずなのに、何が足を引っ張っている?

 

...

 

携帯の通知が鳴る。いつもなら帰った後は気にも留めることのない携帯になぜか、何が理由かは

分からない違和感を感じ拾い上げる。

 

「進路案内について...ねえ」

 

最近はこんなものばっかりだ。見るたびに不快感が募りつづけているような気がしてくる。

...そういえば、僕は何になりたいんだろう。

ずっと昔から考え続けていた問題がまた自分の前に現れてきた。

考えても答えを出せなかった問題に向き合う時が来てしまっている。もうよそ見ができないこと

を改めて実感して嫌になる。

...これも何回目なんだろうか。

夢の実現に向かって歩くこともしなかった。その癖にこうして現実を見ると嫌になってくる。

 

インターネットが発達して、動画やSNSなどで個人の活動が気軽に見られる時代になった。

沢山の人がインターネット上で有名になって活動をし続けている。

そんな時代に生きてきて、ただまっすぐに夢を見つめることなんてできないだろう?

 

 

ああ、またそうやって言い訳をして自分から逃げている。本当にこんな自分が嫌いで仕方がない。

努力もせず、何かに打ち込むこともなく、自分ではなく周りを見て生きてきた。

ただ漠然とした恐怖と不安を感じ続けながら生き続けてきた。

嫌いな自分が居て、それを変えようとする自分が生まれた。

でも、その変えようとしている自分もいつの間にか嫌いな自分と一緒になっている。そうしてまた

次の自分が生まれて、消えて、嫌って、自己嫌悪を起こしているんだ。

 

勝手に心の中で自分を縛って、ダメージを受けて、それでまた頑張れなくなって、また嫌って...

 

褒めてほしかったんだ。出来るようになったことを、挑戦したことを、

そしてその結果を...

ただの表面だけの言葉でもなんでもよかったんだ。どんな些細な言葉でもよかったんだ。

ただやったことに対して「頑張ったね」って言ってほしかったんだ。ずっと、昔から。

 

 

 

...そうか。

僕はずっと、自分以外の何者か(頑張った自分)になりたかったのか。

 

一芸に秀でた友達を持った。

 

多芸の人を沢山見た。

 

僕には胸を張って自分を出せるものが何もなかったんだ。

成長して、好奇心や楽しむ心が奥底の方に仕舞われた。

もう現実的な思考で"しか"自分を見られなくなってしまった。

 

いや、これも昔からだ。僕はずっと、打ち込むことのできない自分を嫌っていて、でも好奇心に

体を任せて好きなことを探すこともできなかった。その癖に遠い存在に憧れて...

そうやってできたのが自分を嫌い続けてる自分(空っぽの夢追い人)だったんだ。

 

 

 

「僕って、面倒な人間だったんだな。」


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