黒曜帝国記   作:社畜新兵

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フレイム王国の誇る最強の要塞アリアドネ、その高い城壁は魔法の結界に包まれ、外部からの攻撃を一切受け付けなかった。かつて数々の戦場を生き抜いた歴戦の兵士たちが駐留し、その堅牢さに誇りを持ちつつも、いつしか彼らは慢心し、油断を生じさせていた。
黒曜帝国がこの要塞を攻め落とすことは不可能と思われていた。だが、帝国の策略と、かつてフレイム王国に虐げられた魔族たちの怨念が、その常識を覆そうとしていた。


第十三章「アリアドネ城攻防戦」〜魔族の復讐〜

「アリアドネ城」それはフレイム王国が誇る最強の要塞であった。城壁は魔法の結界で包まれ、外部からの攻撃はすべて無効化される。要塞の中ではトルーマン銃兵隊、ドワーフ戦士団、清教徒僧侶が駐屯し、日々の防衛任務に就いていた。

「敵が攻めてくるわけがない。この城は鉄壁だ」

兵士たちは慢心し、ポーカーや拳闘の賭け事に夢中になっていた。警戒心を失った彼らは、自分たちが戦場にいることすら忘れかけていた。

しかし、黒曜帝国軍はすでに動き始めていた。

 

「地下からの侵入」

黒曜帝国軍は、この難攻不落の城を攻略するために、「トパーズ師団」を投入した。この師団は、フレイム王国に迫害されてきた者たちで構成されていた。

 

トパーズ師団の編成:

 

・ゴブリン工兵隊(爆薬・掘削ドリル・短機関銃)

500名

・ゴブリン一般歩兵(短機関銃、手投げ弾)

5000名

・オーク重歩兵(アサルトライフル、バズーカ、手投げ弾)

4000名

・コボルト襲撃隊(サイレンサーピストル・カランビットナイフ)

30名

・亡命魔術士隊(探知魔法無効化・転移魔法・魔法の橋)

200名

・黒曜人砲兵隊(105mm榴弾砲)

1000名

・機械兵突撃部隊(20mmバルカン砲搭載機械兵ガングート10機)

10名

 

戦いは静かに始まった。

ゴブリン工兵隊は、地下排水路から密かに侵入。亡命魔術士たちが探知魔法を無効化し、静かに下水道から城内へと続くトンネルの掘削を電動ドリルで進める。

 亡命した魔術師の中には、かつてこの要塞で結界生成の任についた者たちがいた。その者たちが、情報をもたらし、地図が作成されたのだ。

「目標地点に到達。爆薬設置完了」

「カウントダウン開始……5、4、3、2、1——起爆!!」

轟音と共に地面が崩れ、大穴が開く。その瞬間、オーク重歩兵とコボルト襲撃隊が城内へとなだれ込んだ。

「何だ!?地下から敵が——!!」

突如として現れた帝国軍に、要塞内は大混乱に陥る。オーク重歩兵が正面突破を図り、コボルト襲撃隊が静かに殺していく。

「扉の封印を解除する」

「素早く、確実にやるぞ、コンカッショングレネードを投げ込め」

「FLASHBANG!!」

 一瞬の閃光と激しい爆発音、部屋の中にいた守備兵たちは怯んだ。その隙にコボルトが突入する。

「僧侶を始末しろ!!」

コボルトのサイレンサーピストルが火を吹く。僧侶たちは一人また一人と静かに殺され、要塞の結界は崩壊した。

「シールド解除確認!!」

この報告と同時に、黒曜帝国軍の砲撃が始まった。

「砲撃開始と転移降下作戦」

「砲撃開始!!」

黒曜人の砲兵隊が105mm榴弾砲を次々に発射し、要塞の城壁を破壊していく。煙と火が立ち上り、兵士たちは右往左往する。

「転移魔法発動!!」

砲撃のさなか、要塞上空に魔法陣が出現し、そこから次々と機械兵が降下を開始した。彼らの頭部には20mmバルカン砲が搭載されており、着地後、要塞内を掃討を開始した。

「バルカン砲、掃射開始!!」

ガガガガガガ!!

銃声と爆発音が響き渡る中、王国軍の兵士たちは圧倒的な戦力差に屈し、次々と倒れていった。

「魔法の橋、展開!!」

亡命魔術士隊が城壁に魔法の橋を架け、オーク重歩兵とゴブリン工兵隊が続々と突入した。

「持ちこたえられない!!」

王国軍は必死に抵抗するが、機械兵と魔族の猛攻の前に戦線は崩壊。トルーマン銃兵隊も応戦するが、特殊合金で作られた機械兵には、ライフルなどまるで豆鉄砲だった。

「駄目だ!あの化け物が!機械兵が10機も来やがった!!降伏するしかない」

ドワーフ戦士団の隊長が膝をつく。

「皆殺しにしろ!!」

 ゴブリン戦士長のフガ戦士長の命令によって、降伏しようとした王国軍の兵士たちは次々と短機関銃で撃ち殺された。ゴブリンたちは笑いながら金切り声を上げる短機関銃を乱射する。

「やめろ!フガ!!」

 トパーズ師団総司令官、コボルトのナミ将軍が叱責した。

「気持ちはわかる!!だが我々は黒曜の民だ!!降伏した兵は全員捕縛し連行しろとの命令を忘れたのか!!皇帝陛下直々の命令を!!」

「申し訳ございません!!撃ち方やめ!!」

 ゴブリンがサブマシンガンを構えるのをやめた。王国軍の兵士たちは皆怯え震えながら両手をあげていた。両手をあげれば助かる。それは降伏の合図。黒曜軍はそう書いたビラを王国各地にばらまいていたのだ。

そして、ついに。

「アリアドネ城、陥落!!」

「俺たちの勝利だ!!」

戦いが終わると、黒曜帝国軍はすぐに占領体制を整えた。要塞の広場に立つナミ将軍は、勝利の演説を行う。

「これより、この城は帝国の領土となる!!帝国万歳!!トパーズ師団の名は!!帝国の歴史に深く刻まれるであろう!!」

降伏した兵士たちは捕虜となり、城には黒曜帝国の旗が掲げられた。ムカデと剣と太陽の旗だ。トパーズ部隊はこの旗が大好きだった。ムカデは虐げられた人々が連なった姿だとその言葉を聞いたときに自分たちの境遇と重ねてしまったからだ。フレイム王国にとって、この要塞の喪失は致命的な一打となった。

かくして、アリアドネ城は陥落し、フレイム王国の運命は大きく揺らぐこととなった。

 

(完)

 




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@CADdaisukiair
社畜新兵 Mk.5!
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