次のお話しとなります。
ではどうぞ。
シズさん達が居るイングラシア王国に行くには、ブルムンド王国を経由しなければならない。
そこで事情を知るカバル、エレン、ギドと共に向かう事にした。
俺やエルロック、クニエダの見た目は、人間種に見えるから問題ないしな。
あとから気づいたんだけど、リディスの見た目ってフォビオだけじゃなくて、素体となった堕天し、ダークエルフとなった王や、
何気にリディスの耳ってエルフ耳なんだよね。
つまり、傍から見たらリディスは低身長のダークエルフに見える訳だな。
かなりムキムキだけど、多分探せばマッチョエルフも居るだろうし、大丈夫大丈夫。
見た目がダークエルフに見えるだけで、素体となった種族の特徴を引き継いだキメラ型の
エルロック製の
『
他のメンツは
最悪の場合、『
俺はシズさんから貰った抗魔の仮面を付け、エルロックは30代後半で、クニエダはシズさんより上の20代くらいの見た目になっている。
エルロックが渋めの中年の姿なのは、ハクロウが刀を振るう様が格好よく、自分もやってみたくなったらしい。
本当は80代の姿で、強キャラ爺をやりたかったようだが、シズさんの兄なのに老人ではあれじゃないか?となったようだ。
……シズさんの年齢を考えたr
うっ……、なんか猛烈に嫌な予感がするし、これ以上は辞めよう。
クニエダは肉切り包丁が手に馴染むらしく、エルロックがエムル岩という、俺とエルロックの情報が入った魔鋼塊で彫り出した二振りの包丁を使っている
「ベスターが開発した
「私の
「それをやるくらいであれば、そのままか顆粒状にするのが一番でしょう。手間暇がかかりすぎますし。第一、飲まずとも掛けるだけでも効果がある代物ですから、タブレット状では、緊急時に探しにくいと思いますよ?」
「やるんだったら、奥歯に仕込むとかかなぁ。事前に抜く手間暇がかかるけど、回復時に歯も再生するしさ」
「これからの展望を語るのはいいと思うが、俺たちの前で話して大丈夫なのか?」
「構わないよ。普通の国では色々な問題込みで再現は難しいし、予算オーバーになるだろうからね。君達の事を信頼しているし」
「え、えへへ。照れちゃうわねぇ」
「あっし達に任せてほしいでやんす!。ブルムンド王国に無事に連れて行きやすよ」
この世界に転生して二年近く経ったが、俺もエルロックも人間の国に行くのは初めてだ。
楽しみだなぁ
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───進むこと一時間。
リディスの馬車は道がデコボコしていても、問題無く走破する。
元々が
なの、だが……
「なぁ、お前達。本当にこの道であってる?」
「間違いないでやすよ!?。地図通りに進んでいやすし!」
「すみません…。拙もざっくりしか記憶して無くて。一旦、工事作業員用の現場に戻りましょう。我らは不眠不休で動けますが、貴方達はしっかり休まないといけませんからね。作業員ならなにか原因を把握しているかも」
「あ、ありがとう。リディスちゃん!」
「悪いなゲルド」
「ええ、皆リムル様のご来駕に喜んでいます」
「すまないな、ゲルドよ。オレもアーミーズを放ち、確かめたのだが、何故か元の場所に戻ってしまってな」
「拙の
本当は寄る予定じゃなかったんだけどな。
索敵機を放てる二人も、原因を明らかにしてから行かないといけないと言ってたし
「何であんな所で迷ったんだろ…」
「ちょっと自信喪失だよねぇ…」
「あっしなんて、道に関してはプロなんでやすよ?。お二人以上にショックでやす…」
「明らかに感覚を狂わす何かがあった筈ですよ。
「もしや、これが原因ではないか?。周囲に幻覚作用を齎す花だ。こいつのせいでオレ達の工程にも遅れが出た」
そう言ってゲルドは、袋に包まれた花の苗をを取り出した
「あ────ッ、幻妖花!!。薬の原料にもなるすっごい貴重な花なんですよぅ」
「樹木の伐採の前に採取したものが、倉庫に纏めてある。欲しければ持っていって構わん」
「「「やったー!」」」
「幻妖花か」
そう言ってエルロックは、ゲルドの持つ幻妖花の花弁をちぎり、吸収してしまう
「効能は催眠魔法の触媒に使用することで、効果の補強をし、催眠魔法に対する
「そんな事もわかるの?。だから取り扱いが難しいのよねぇ」
「一株をギルドに納入で銀貨10枚。それを精製するだけで、金貨2枚になるんだけどな。精製する技術や専門の道具もいるんだよ」
「手間暇がかかるのも勿論でやすが、売買が禁止されてるんでやんす。購入出来るのは免許を持つ
「でも、これだけ幻妖花があれば、かなりの稼ぎになるわよぉ!」
「なんか催眠作用のある煙が出せる様になったね。これは色々使えそうだ」
はぁー、なるほどなぁ。
魔法の品は高額だとはよく聞くが、高すぎるだろ!。
エルロックの魔道具の値段とかも、この世界の
…ってか、ちゃっかりなんかエロ同人に使えそうな能力獲得してるし
30分後
「こっから先は、幻妖花に惑わされない為にも、進路上の森は喰ってくことにする」
「ある程度整備したら、ストロングに頼んで木を生やして、景観を保って貰えるかな?」
「御意」
「旦那、森を喰うってどういう───」
「
ボッ…ゾバババ!
リムルから放たれた黒い渦が、進路上の木も草も全てを食い散らかしていく
「「「ええ…っ」」」
「ほら、呆けてないで行くぞ。俺は馬車の先頭に乗って、道を開いて行くから頼んだぞ?」
「あ、お、おう!」
こうして、道中なんやかんやありながらも、旅は順調に進んで行った。
…やっぱり、移動可能な宿泊施設に変化出来るリディスは、チートだと思う。
途中休憩で外に出たり、採取や剥ぎ取りなんかをやる以外は、中でのんびり過ごせるわけだしな。
全然揺れないし、モニターで外の状況がわかるし、冒険感は若干薄いけど
「リムルさん!リディスちゃんを雇うことって、出来ますか!」
「評価されるのはありがたいのですが……。拙の移動方法に慣れるのは、これからの活動に支障がでますよ…?」
「ってか、リディスは俺の配下じゃなくて、エルロックの配下だからな?」
「いや、マジでこんな快適な旅初めてだからよ…」
「いっつも、魔物に追われたりしやすからね…。リムルさんのスキルで道を作るのも、本当に助かりやす! 」
確かに、リディスを雇いたい気持ちは分かるが、リディスは
俺やエルロックだって、責任のある立場だしな。
遠い将来、
……そういえば、スライムの寿命ってどのくらいなんだろう。
俺やエルロックが隠居を考える頃、
……ミリムもこんな感じだったのかもしれない。
進化をすれば、長い時を歩めるかもしれないが、誰もが成れる訳じゃない。
……エルロックも別れたくないからこそ、シズさんを
ワタシの友はお前一人なのだ!
「リムルの旦那、どうしたんだ?。もうすぐブルムンド王国だぜ?」
「……ああ」
大事な友人を作っても、先立たれてしまうのならば、俺なら孤独を選ぶだろうか。
エルロックは何人もの友人や、知人を見送ったと言っていた。
あの時の堪える顔が忘れられない。
俺の倍以上の時間を生きたあいつでさえ、死に慣れる事はないってことなんだ。
……慣れちゃいけないんだろうけどな。
まだわからないし、わかりたくは無いけど、慌てて答えを出す必要は無いか
「今行くよ」
エルロックに聞けばわかるかもしれない。
けどそれは、俺の考えじゃない。
だから、今を生きてこの問に答えを見つけないとな
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ブルムンド王国。
魔物の生息する森に近い為か、建物は堅固な造りだ。
街を警備しているらしい人員も居るし、住民の表情も明るい
「あら、仮面のお嬢ちゃんにお父さんと、お母さんかしら?。焼きたてのパンはいかが?」
「ん?いや、俺は…」
「彼は私の弟なんだ。可愛らしい顔を隠してるのは、照れ隠しさ」
「ええ、この子は大切な末っ子ですから、私達兄弟で見守っているんです」
「あら、兄弟だったんだね。お詫びと言っちゃなんだけど、パンを三つサービスしとくよ。気に入ったら、またおいで!」
うぐ…お、親子と間違えられたのか。
まぁ、確かに小柄な体格で、似た雰囲気の男女と歩いてたら、勘違いされるのも仕方ないのかもな。
俺の身体はシズさんから受け継いで、エルロックは生前の身体を再現し、クニエダはその身体のTS化だし、血縁関係ではある、のか?。
リディスはエレン達と一緒だけど、見た目はダークエルフだし、低身長でも舐められないのだろうか……
「そういえば、なんで人間の国に行こうって思ったの?」
「それはあっしも気になりやした」
「実はシズさんから、教え子を助けられないか相談されてたんだよ。余程気にかけてるのか、毎晩教え子達の顔が流れるし、そろそろ行こうかなってな」
「なるほどなぁ。なら、ギルマスに紹介状書いて貰えば楽なんじゃねぇか?」
「フューズさんにかい?」
「イングラシアには、
「そうそう」
「
「え、エルロックさんのお孫さんも、この世界に居るんですか!?」
「なかなか苛烈そうな感じでやすね……」
シズさんを捕食した時、教え子達の他に二人の男女のイメージも見えた。
女性はエルロックの孫娘のヒナタ・サカグチで、男性の方がユウキ・カグラザカだったな。
エルロックとシズさんに聞いたから間違いない。
……正直、ヒナタに会うのは気が重い。
前にエルロックから燕返しを使えるという話しを聞いてたし、シズさんの記憶で見た限りでは、随分冷たい目をしていた。
…ヒナタは自分の父を殺害する1歩手前の所で、エルロックに止められ、手切れ金を渡す形で離婚が成立したという。
あいつは若い頃の剥き身の刃の様な自分を思い出すと語っていたし、転移か召喚の際に大変な目にあったせいで、あんな雰囲気を纏うようになったのかもしれない。
だから先にユウキの方に会いたいんだよね
「んじゃ午後は、フューズんとこに案内してくれ」
「おう!」
「あ、そうだ。イングラシアに行くなら、
「え、なんで?」
「ホラ冒険者って、街の外での活動が殆どでしょう?。
「なるほど、身分証という訳だね。なら、リムル君に私とクニエダ、リディスと共に登録しに行こうか」
「え、拙もですか?。一応
「まぁ確かに、ブルムンドへはエレン達の連れって扱いで入ったし、他の国に行った時に困らないように、取った方がいいかもな」
それに、イングラシアは大国だっていうし、入国審査も厳しそうだしな
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「冒険者登録ですか?。そちらの方達はともかく、貴女にはまだ早いと思うわよ?。英雄に憧れる気持ちは分かるけど、もう少し待ってみたら?」
ひょっとして俺、シズさんのコスプレだと思われてる?。
しかもまだ早いって…。いや、この受付のお姉さんは心配して忠告してくれてるんだよな。
確かに小柄なパッと見、少女くらいの体格のヤツが登録しに来たら心配するか
「まぁまぁ、そう言うなって。この人はこう見えて、俺ら三人が束になっても敵わねぇんだから」
「あと、彼は男性だし成人しているよ?」
「えっ!?」
「あの小っさい子がカバルさん達よりも強いってのか!?」
「ウッソだろ…」
「どう見てもガキなのに…」
リディスがなんも言われてないのは、身の丈程の戦斧を背負い、バキバキに割れた腹筋を出しているからだろうな。
ホットパンツにサラシというワイルドな服装に、首から下を守る蒼く輝く
隙間から覗く腹筋と、アスリートも裸足で逃げ出す脚を見れば、明らかにデキるやつだとおもう。
ただ……、エルフに貞淑なイメージがあるだけに、ワイルドな格好にびっくりしたんだよなぁ。
エルフの店のお姉さん達は、普通に肌を出してたし、エレン達から別に服装に拘りはないとも聞いてるし、問題は無いと思うが
「あっしらの客人に、失礼な態度は辞めてくれやすかねぇ」
「「「すっ、すみません!!」」」
「し、失礼しました。それでは試験を許可します。こちらにお名前と希望される部門をご記入ください」
…意外と言っては失礼だが、アイツら結構信頼されてるんだな。
ポンコツ三人衆みたいなイメージは、改めないとな
「こ、これは幻妖花!?。それもこんなに沢山…」
あれは、この前ゲルドが渡した幻妖花か
「すげー…、こないだの魔物の素材もそうだけど、どこで見つけてくんだろうなぁ」
「そらおめー、熟練冒険者の勘ってやつだろ」
そういえばアイツら、うちに来る度なんか持って帰ってたよな。
俺が視線を向けたら肩が跳ねたし、毎回やってるんだろう。
まぁ、運も実力の内とも言うし、実際に戦闘能力と生存力もあるから、ベテランではあるんだろうな。
っと、とりあえず苗字は省いてリムルで登録しておくか
「…討伐部門。ねぇ君本当にいいの?。採取や探索部門にしておいた方がいいんじゃないかしら。君が成人しているとはいえ、少し心配で…」
「実地試験なんだろ?。採取や探索じゃ時間がかかるしな。エルロック達も一緒に受ける事になるのか?」
「それは、そうだけど…。でも、君が決めたならこれ以上は失礼ね。一人ずつ審査する事になるけど、全員の審査は今日行われるわ。試験官は…」
「俺だ。討伐の実地試験なら隣の棟で出来る。一番お手軽で、一番危険な仕事だ」
この無精髭のオッサンが担当するのか?。
…義足だけど、ベテランの風格が漂ってるな!
「あんたは?」
「試験官のジーギスだ。受けるつもりなら着いてこい。カバルどもの紹介ね…。ハッ、どれ程のもんか知らんがな」
「…随分嫌われているね?」
「あれ─?」
「確かにお前ら、いい加減な所あるもんな…」
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ザワザワと見学する冒険者達。
結構ギャラリーが居るんだな
「この魔法陣の中で戦うのが試験か?」
「そうだ。これは外に被害を出さない為のもの。受験者であるお前は、この円から一歩でも出たら失格とする」
「なるほど、わかった。で、相手は?」
「ではEランクの試験を開始する。魔物に見事打ち勝ってみせよ」
そう言うとジーギスは、杖で地面を数回叩いた。
すると魔法陣が展開され、犬型の魔獣の
なるほど、コイツが試験の相手か
「よっと」
スパッ!
襲いかかって来たから、反射的に首を切り落としたけど大丈夫だよな?。
あ、エルロックが
それに魔物と戦う仕事なんだし、殺しても問題ないだろう。
結構勢いよく飛んだけど、結界に阻まれてギャラリーに被害は無いみたいだな
「は?」
「召喚魔法ってやつか。凄いな、初めてみたよ。じゃ次もよろしく」
「……いいだろう、次だ」
あれ、なんか青筋が…。
煽ったつもりは無いんだけどな。
いや、余裕な態度が鼻についたのかもしれん…
「いでよ、
イラ……。
パァン!
あ、やべ。なんかムカついて首跳ねちゃったわ。
イラッとしたからって、刀から力場飛ばしちゃったけど、気をつけないとな……
「いや、すまん。なんか知り合いが煽ってきた時の顔に似てて、つい…」
「…飛び級だ」
「へ?」
「カバルらを倒したというその腕、最早疑ってはいない。このまま順々にランクを上げていくのも面倒だろう」
いや、別に俺カバル達倒して無いけどな?
「どうだ?。一気にBランクの試験を受けてみないか?」
「…いいねぇ」
「お…おいおい。ジーギスさん、そりゃちっとやりすぎだ!」
「そうよぅ!。Bランクの相手って、リムルさんにとって不利な相手だしぃ」
「……ジーギス君、私達の試験もするんだよね?」
「流石に他の試験官がいると思うけど」
「いや、どうなんでしょうか…」
俺にとって不利?
「外野は黙ってろ!。決めるのは受験者本人だ!」
「ふん…だがまぁ、逃げるチャンスはやろう。コイツの姿を見て、勝てないと思ったら降参するがいい。……来いっ
ヴォォォォン……
其処には山羊の頭に人の身体を持つ悪魔が居た。
見た目はバフォメットと呼ばれる悪魔に似ているな。
それにしても、いかにもな姿の悪魔だなぁ。
やっぱり契約とか求めるのかな?
「ギド!ギルマス呼んで来い」
「へい!」
「……やっぱり私達忘れられてるね」
ちょっと喰べてその能力を奪いたいが、人前で『
あ、そうじゃん。エルロックが居るから
《告。召喚魔法「悪魔召喚」を習得…成功しました。》
えっマジで!?。
そんな簡単な魔法じゃないだろうに…。
これじゃジーギスは涙目だな。
「はー…、はー……」
…涙目ってか白目じゃん!。
え?、エルロック達の試験ってどうなるんだ?
「さ…、さぁ決めろ。戦うか否か」
「そんなの決まってる。魔法の連続行使で、あんたはもう精神力が尽きかけてるだろ。他の試験どうするんだ?」
「ふん…見破られるとは情けないな…。……時間がかかるが、試験官を用意してもらえるよう頼むつもりだ」
「すぐ楽にしてやる。試験を受けよう」
「…よくぞ言った。
ゴッ!
勢いよくパンチを繰り出す
流石は下位とはいえ悪魔だな。
地面が砕ける程の威力を瞬時に繰り出し、身軽な身のこなしで移動と回避をする。
そもそもの基礎スペックが高いな。
…とはいえ、これくらいの相手に苦戦すると思ってたのか?アイツら。
振り向きざまに胴を斬りつけるが、なんか変な手応えだな……。
なんというか斬った感覚が薄い
《告。精神生命体に物理攻撃は無効です。》
ああなるほど。
イフリートと同じ物理攻撃が効かないって事は、魔法なら効くのかな?
「
ズキャァァァァン!!
「…魔法の効きもイマイチか」
喰えば終わるが、この衆人環視でそれはまずい
「剣か魔法……、あるいはその両方か」
リディスが
確かあれは闘気を纏わせるんだったな。
なら、単純だ。魔法はイメージの具現化だ。
流石に地の精霊由来のアレは無理だけど、刀に纏わせる
ズパァン!
血とは違い、
《告。エクストラスキル「魔法闘気」を獲得。》
うん、こっちの方がいいな。
「それでジーギスさん。Bランクは合格か?」
「…見事だ。おみそれしたよ。カバル達の紹介だから、インチキだと思い込んでいた。非礼をお詫びする。今後、貴方の身分は
疲れきった表情をしながら、エルロック達に向き直るジーギスさん
「…少し時間がかかるが代わりの試験官を用意する。俺の判断ミスだ。申し訳ない」
「あ、あのー、拙達が互いに戦って実力を示すというのは、ありですかね……?」
「うーむ、
「なら、私が召喚しましょうか。『
クニエダはなんの説明も無く、魔法陣を使用せずに、
どういうことだ?。召喚の魔法陣出なかったのに、空間から浮かび上がるように召喚されたんだけど。
俺が覚えた悪魔召喚と違くね?
「は?いや、なんの準備も無しに召喚を…?。あんた高位の
「私は直接悪魔や精霊と対話し、私を起点として召喚する事が出来るんです。詳しい内容は秘密ですけど」
『あ、あのー、マジでどうやって召喚したんだ?』
『『
なんちゅうスキルだよ
「術師が召喚した魔物と戦うのは、公平性に欠けると思うが、其処は見極めるしかないな。というよりも、
確かにそれはそうだ。
それに俺達が知り合いだと分かってるだろうしな
「となると私は二人を相手をするよう命令を出し、コチラの悪魔には、帰ってもらった方がよろしいでしょうか?」
「いや、一応あんたの戦闘能力も見ておきたい」
「かしこまりました」
しかし、悪魔とひとくちに言っても姿形はバラバラなんだな。
6本もある多腕の鷲や、硬い甲殻に覆われた蠍、妙にふわふわしたハイエナ。
どれもさっきのバフォメットみたいな悪魔と同じ、人間の胴体を持ってるみたいだけど、バリエーション豊かだ
「で、では拙から行かせてもらいますね…?」
悪魔達が目配せをして、ハイエナの悪魔が前に出る。
なんというか…、顔がハイエナで凄いふわふわだからか、可愛い印象が強いな。
ハイエナが屈むと凄まじいスピードで突進を仕掛けて来たが…
「
そもそも闘気を最初から纏えて実力のあるリディスが、苦戦する訳もなく、戦斧に纏わせた斥力の性質を持つ闘気の刃が、左右斜めに同時に斬り抜いた
「うん、ちょっと見た目が可愛かったけど、無事斬れました!」
ご当地ゆるキャラに居そうだもんな
「次は私の番だね?」
さっき決め終わったのか、今度はスっと鷲の悪魔が前に出る。
鷲の頭に翼を持ち、人間の胴体だからかちゃんと五指の指を持つ結構かっこいい見た目だな。
特撮の怪人だと言われても信じるタイプだ。
鷲の悪魔は手始めに6本の腕から、真空の魔刃を放ってくる。
確かに突っ込むだけだと、さっきの悪魔みたいに斬り裂かせて終わりそうだもんな。
結構合理的だが……
「無駄だよ、
エルロックは流れを操る
ドーム状の外界のあらゆる干渉を流し、無効化する技によって全ての魔刃は空高く飛ばされてしまった。
しかし、魔刃は目眩しだったようで、視界から外れるように、下から魔刃を纏わせた爪で足元を斬りさこうとしていた
「良いね。
えげつないな…、てか斥力外皮で刃を保護して、引力外皮で斬りつけるんじゃなくて、引力外皮単体でやるんだな。
あれだと、斥力で威力を逃して引力で斬りつけるのと違って、加速分刃にかかる負担デカそうだけど、問題無さそうだな。
芯流法で上手く反動を流してるし、やっぱりアイツ器用だよなぁ。
《告。
え、マジか。
精霊由来の技術をよく習得出来たな!。
ありがとう大賢者!
「最後は私ですね。かかってきなさい」
見た目は厚い外殻に覆われ、ノロマなイメージだけど、殻を鋭く尖らせて凄まじいスピードで突進していく
「先程見た攻撃ですね…、単調な動きはいけませんよ?」
肉切り包丁で継ぎ目をなぞるように斬りつけるが、既に其処には悪魔はいなかった
「な…!」
ピクトグラムの人間を細くした…、いわゆる棒人間のような姿になった悪魔が、外殻を囮にクニエダ目掛けて視認するのも難しい速度で襲ってきた。
……蠍の尻尾が無ければ、蠍の悪魔だとわからないな。
あまりにも細く、すばしっこいからかクニエダの包丁がなかなか当たらず、かといって蠍の尾による攻撃も、包丁で防がれ効かず、不思議な硬直状態に移行した。
クニエダは肉体を得てそんなに経ってないからか、魔法は得意だけど肉体操作は微妙みたいだな
「……仕方ありませんね。
エルロックが使っていた
あれって閉じこめる用途も出来るんだな
「本当は包丁でスパっと斬れたら良かったのですが……」
「いやいや、凄いだろ!。実力は示されたし、あんたらもBランクの冒険者だ」
「すげー!!」
「だれか声かけろよ!」
「バカ!あの4人でパーティ組む筈だぜ?」
「俺らなんて相手にされないよ」
「おい……、討伐部門の試験だとぉ…?」
うわ
「彼らに何かあったら、ブルムンドが滅びてもおかしくないのだぞ?。なぜこんな事態になっておるのだ…!!」
「ぎ、ギルマス!?」
なんか凄い剣幕のフューズが現れたわ…。
あぁうん、そりゃそうだよな。
俺達が
リディスの事は隠そう。
絶対に胃に穴が開くだろうし。
その後、フューズを宥めるのがどの試験よりも大変だった
ステータス
名前:
種族:
称号:暴風の紋章
魔法:なし
ユニークスキル:『
エクストラスキル:『毒霧吐息』『麻痺吐息』『威圧』『嵐装天鎧』『木装天鎧』『土壌固定』『氷零弾』『陽装天鎧』「炎熱操作」『
耐性:痛覚無効、耐熱耐性、刺突耐性、物理攻撃耐性、電流耐性、麻痺耐性、腐食耐性、土耐性、熱変動無効、病毒無効、精神苦痛耐性
『
なので短い言葉でもかなり圧縮されています。
今回の
リアルで色々あって書く意欲が無くなり、読み専になってました。
完結させるつもりではありますが、更新速度が遅くなると思います。
詳しい内容は活動報告に書きます