小説を書いてみたいと思い、出させていただくことになりました。
宜しくお願いします。
そして、誰も書いていない知られていない作品を原作としていますので、そちらを読んでいただければ面白いと思います(読めれば、ですが)
それではどうぞ。
時間割で6限目が終わった直後の午後3時15分、学校からの帰宅路を、僕は一人走っていた。
その日は算数のテストで百点を取りテンションがハイになっていた。
(早くお母さんに見せて晩御飯にカレー作ってもらおう!)
そう考えていた僕は家まで全速力で走った。
家に着いた僕は玄関のドアを開け乱暴気味に靴を脱ぎ、足早にリビングに向かった。息を切らせながらドアを開ける僕を見てリビングで寛いでいるだろう家族はさぞ驚くだろうと思いながら、僕はドアノブに手を掛け、思いっきり押し開ける。
「ただいま!皆見て、この前の算数のテスト百点だったよ!」
明かりのついたリビングに驚き喜ぶ家族は、
そこにはなかった。
(あれ?今日は帰ったらすぐに晩御飯作るって言ってたのに…)
もしかして全員出かけたのかと思い、外にある家の車を見たがちゃんと駐車スペースに止めてあった。
なら二階の寝室で寝ているのだろうかと思い二階に上がるが誰もいない。
ベランダの洗濯物も、キッチンの流しに積まれた食器もそのままだった。
(そうだ携帯にかければいいじゃないか!)
すぐにお母さんの番号にかけてみた。
『お掛けになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません…』
電子メッセージが流れるだけで掛からない。お父さんのも、親が出かけている時はいつも留守番している妹にも繋がらなかった。
(仕方ない、自分の部屋で勉強しとこ)
部屋で勉強やゲームをしている間に帰ってくるだろう。そう思い部屋で家族の帰りを待った。
時計が午後6時半を指した頃、勉強の休憩にゲームをしていた僕は部屋を出てリビングで家族が帰って来るのを待った。
(遅いなあ。何してるんだろ?)
家族の様子を知る手段はなく、待っても来ない状態に待ち疲れていた。それに部屋で待っている間、違和感を感じていた。
(なんで今日はこんなに静かなんだろうか)
家の周りには車道が通っており、晩御飯の材料を目的に近くのスーパーに向かう車の音が今日は聞こえない。
それだけではなく、夜になると窓からよく見える街灯も家から見える他の家やマンションの明かりも点いていない。
(怖い…早く帰って来てくれないかな)
まだ帰って来ない家族の帰りを僕は肩を震わせ無音の空間の中待ち続ける。
ピーンポーーーン
「っ!?」
突然のインターホンにビクッと体が強張った。どんな音でも無音の中で突然鳴れば驚くものだ。
僕はおそるおそるドアホンに付いたカメラの映像を映すモニターを見る。
そこに映っていたのはサングラスを掛け、黒のスーツに黒いネクタイをした男二人だった。
(誰!?この人達!?)
見知らぬ人達が映っているのを見て僕は動けない。 「応答」と書かれたボタンを押してインターホンに出られない。いや、
(出たくない。この人達は危険だ!)
両手が震え、歯がガチガチと音を立て始める。
郵便配達や友達がいる時とは違う、この人達に関わってはいけないという思いが体を駆け巡った。
震える手を慌てて両脇に挟んで止めようとしても止まらない。モニターから目を逸らしたかったが目線がモニターから離れない。
恐怖で体が前に曲がっても自分の目はモニターを向いたままだ。
(怖い怖い怖い怖い!早くこのまま帰って欲しい!)
モニター越しから男たちの声が聞こえる。
『なあ、ここだよな?あと一人は(・・・・・』
片方の男がもう片方に声を掛ける。
『ああ、リストの住所は確かにここだ。ガキが一人で家でお留守番しているはずだ。さっき見たが
それにもう一方が答え、一枚の紙を見せる。
紙の端に[船に乗った人と動物、籠の上に6つ目が描かれそれを円で囲ったマーク]が描かれていた。
紙を持った男がもう片方の手でネクタイに付いていたピンマイクに話し掛ける。
『おい、ガキは見つかったか?』
「ええ、今インターホンのあなたたちの様子を見てビクビクしてるわよ」
「っっっっ!?」
目を見開き、ベットから上半身を起こした。
「はあっ…はあっ…またあの時の…」
苦しい胸をシャツ越しから握り締め、爪が食い込む痛みを感じながらさっきまで見ていた夢を思い出す。
「そっか…あの時からもう、15年か…」
誰もいない自分の町、無音の闇、そして…あの男達と背後の声。
かつて、『町民集団失踪事件』の唯一残され当時小学2年生だった島原 茎丸(しまばら くきまる)は23歳になった。
そして、この体験がこれからの始まりの『序章』に過ぎないことを茎丸は知らない。
サバンナゲーム開始まで、あと10日。
感想、質問お待ちしています。あとアドバイスなどいただければ幸いです。