それでは御覧ください。
市街地───
セリカ「はひー、息苦しい。もう脱いでいいよね?」
ホシノ「のんびりしてらんないよー、急げ急げ。追っ手がすぐ来るだろうからー。」
霊夢「そうね。やつらはこんなところで諦めたりしないもの。」
ヒフミ「できるだけ早く離れないと・・・・・間もなく道路が封鎖されるはずです・・・・・。」
ノノミ「ご心配なく。万全の準備を整えておきましたから☆」
魔理沙「ああ。いざとなれば私のマスパで吹き飛ばしてやるぜ。」
シロコ「こっち、急いで。」
セリカ「あの、シロコ先輩・・・・・覆面脱がないの?邪魔じゃない?」
ホシノ「天職を感じちゃったって言うか、もう魂の一部みたいなものになっちゃって、脱ぎたくないんじゃなーい?」
セリカ「シロコ先輩はアビドスに来て正解だわ・・・・・
他の学校だったら、ものすごい事をやらかしてたかも・・・・・。」
霊夢「私もそう思うわ。」
セリカがそういうとシロコは覆面を脱いだ。
シロコ「そ、そうかな・・・・・。」
アヤネ「・・・・・!?」
アヤネは恥ずかしくなったのか、覆面を脱いだ。
アヤネ「・・・・・。」
アヤネ「封鎖地点を突破。この先は安全です。」
セリカ「やった!大成功!」
アヤネ「本当にブラックマーケットの闇銀行を襲っちゃうなんて・・・・・ふう・・・・・。」
ホシノ「シロコちゃん、集金記録の書類はちゃんと持ってるよね?」
シロコ「う、うん・・・・・バッグの中に。」
そういうとシロコはバッグを開けた。
(カチャッ)
ホシノ「・・・・・へ?なんじゃこりゃ!?カバンの中に・・・・・札束が・・・・・!?」
魔理沙「おいおい、これはさすがにやばいぜ...」
セリカ「うえええええっ!?シロコ先輩、現金を盗んじゃったの!?」
シロコ「ち、違う・・・・・目当ての書類はちゃんとある。
このお金は、銀行の人が勝手に勘違いして入れただけで・・・・・。」
ホシノ「どれどれ・・・・・うへ、軽く1億はあるね。本当に5分で1億稼いじゃったよー。」
セリカ「やったあ!!何ぼーっとしてるの!運ぶわよ!」
シロコ「・・・・・。」
アヤネ「ちょ、ちょっと待ってください!そのお金、使うつもりですか!?」
セリカ「アヤネちゃん、なんで?借金を返さなきゃ!」
アヤネ「そんなことしたら・・・・・本当に犯罪だよ、セリカちゃん!!」
霊夢「そうよ。これは私でもわかるわ。」
セリカ「は、犯罪だから何!?このお金はそもそも、
私たちが汗水流して稼いだお金なんだよ!
それがあの闇銀行に流れてったんだよ!」
セリカ「それに、そのままにしておいたら、犯罪者の武器や兵器に変えられてたかもしれない!悪人のお金を盗んで、何が悪いの!?」
ヒフミ「・・・・・。」
ノノミ「私はセリカちゃんの意見に賛成です。
犯罪者の資金ですし、私たちが正しい使い方をした方がいいと思います。」
セリカ「ほらね!これさえあれば、学校の借金をかなり減らせるんだよ!?」
ホシノ「んむ・・・・・それはそうなんだけど・・・・・シロコちゃんはどう思う?」
シロコ「・・・・・自分の意見を述べるまでもない、ホシノ先輩が反対するだろうから。」
セリカ「へ!?」
ホシノ「さすがはシロコちゃん。私のこと、わかってるねー。」
ホシノ「私たちに必要なのは書類だけ。お金じゃない。」
ホシノ「今回は悪人の犯罪資金だからいいとして、次はどうする?その次は?」
セリカ「・・・・・。」
ホシノ「こんな方法に慣れちゃうと・・・・・
ゆくゆくは、きっと平気で同じことをするようになるよ。」
シロコ「・・・・・。」
ホシノ「そしたら、この先またピンチになった時・・・・・
『仕方ないよね』とか言いながら、やっちゃいけないことに手を出すと思う。」
ホシノ「うへ~、このおじさんとしては、カワイイ後輩がそうなっちゃうのはイヤだなー。」
ホシノ「そうやって学校を守ったって、何の意味があるのさ。」
アヤネ「・・・・・。」
ホシノ「こんな方法を使うくらいなら、最初からノノミちゃんが持ってる燦然と輝くゴールドカードに頼ってたはずー。」
ノノミ「・・・・・私もそう提案しましたが、ホシノ先輩が反対されて・・・・・。」
ノノミ「先輩の気持ち、わかります。いくら頑張ったって、きちんとした方法で返済をしない限り、アビドスはアビドスじゃなくなってしまう・・・・・。」
ホシノ「うへ、そういうこと。」
ホシノ「だから、このバッグは置いてくよ。頂くのは必要な書類だけね。これは委員長としての命令だよー。」
セリカ「うわああっ!!もどかしい!意味わかんない!こんな大金を捨ててく!?変なところで真面目なんだから!!」
シロコ「うん、委員長としての命令なら。」
ヒフミ「私はアビドスさんの事情をよく知りませんが・・・・・このお金を持っていると、何か他のトラブルに巻き込まれるかもしれません。」
ヒフミ「災いの種、みたいなものでしょうから・・・・・。」
魔理沙「そうだぜ。そもそもこんなお金はそもそも不必要だしな。」
ノノミ「あは・・・・・仕方ないですよね。このバッグは私が適当に処分します。」
ホシノ「ほい、頼んだよー。」
アヤネ「・・・・・!!待ってください!何者かがそちらに接近しています!」
シロコ「・・・・・!!追手のマーケットガード!?」
アヤネ「・・・・・い、いえ。敵意はない様子です。」
アヤネ「調べますね・・・・・あれは・・・・・」
アヤネ「べ、便利屋のアルさん!?」
アル「はあ、ふう・・・・・ま、待って!!」
アルが近づくと霊夢と魔理沙を除くみんなが覆面を被り直した。
シロコ「・・・・・!!」
みんなはアルに向かって武器を向けた。
アル「お、落ち着いて。私は敵じゃないから・・・・・。」
セリカ(何であいつが・・・・・?)
シロコ(撃退する?)
ホシノ(どうかな、戦う気がないって相手を叩くのもねえ)
ヒフミ(お知り合いですか・・・・・?)
ホシノ(まあねー、そこそこー)
魔理沙(まあ、とりあえず様子見だな)
アル「あ、あの・・・・・た、大したことじゃないんだけど・・・・・。」
アル「銀行の襲撃、見せてもらったわ・・・・・。
ブラックマーケットの銀行をものの5分で攻略して見事に撤収・・・・・あなたたち、稀に見るアウトローっぷりだったわ。」
シロコ「・・・・・!?」
魔理沙(全部見てたのかよ?!)
アル「正直、すごく衝撃的だったというか、このご時世にあんな大胆なことができるなんて・・・・・
感動的というか。」
アル「わ、私も頑張るわ!法律や規律に縛られない、ほんとうの意味での自由な魂!
そんなアウトローになりたいから!」
セリカ(一体・・・・・何の話?)
アル「そ、そういうことだから・・・・・な、名前を教えて!!」
シロコ「名前・・・・・!?」
魔理沙「そんなに名乗るほどの者ではないが...」
アル「その、組織っていうか、チーム名とかあるでしょ?
正式な名称じゃなくてもいいから・・・・・私が今日の雄姿を心に深く刻んでおけるように!!」
ホシノ(うへ・・・・・なんか盛大に勘違いしてるみたいだねー・・・・・)
ノノミ「・・・・・はいっ!おっしゃることは、よーくわかりましたっ!」
セリカ(のっ、ノノミ先輩!?)
ノノミ「私たちは人呼んで・・・・・覆面水着団!」
霊夢(あー、あったわね、そんな名前。)
アル「・・・・・覆面水着団!?」
アル「や、ヤバい・・・・・!!超クール!!カッコ良すぎるわ!!」
セリカ(・・・・・)
ホシノ「うへ~本来スクール水着に覆面が正装なんだけどね、ちょっと緊急だったもんで、今日は覆面だけなんだー。」
セリカ(なんか妙な設定を付け足してる!?)
ノノミ「そうなんです!普段はアイドルとして活動してて、夜になると悪人を倒す正義の怪盗に変身するんです!」
ノノミ「そして私はクリスティーナだお♧」
アル「『だ、だお♧』・・・・・!?きゃ、キャラも立ってる・・・・・!?」
ホシノ「うへ、目には目を、歯には歯を。無慈悲に、孤高に、
我が道の如く魔境を行く。
これが私らのモットーだよ!!」
アル「な、なんですってー!!」
カヨコ「・・・・・何してるの、あの子たち・・・・・。」
ムツキ「わー、アルちゃんドはまりしちゃってるじゃん。
特撮モノのイベントに連れてってもらった子供みたいな顔してる!」
セリカ(もういいでしょ?適当に逃げようよ!)
ノノミ「それじゃあこの辺で。アディオス〜☆」
ホシノ「行こう!夕日に向かって!」
ヒフミ「夕日、まだですけど・・・・・。」
魔理沙「まあ、いいんじゃないか?」
霊夢「さて、あんたたち、行くわよ。」
そういうと覆面水着団は夕日があると思われる方向に飛んでいった。
(ビューン)
アル「と、飛んだ!?」
アル「・・・・・。」
アル「よし!我が道の如く魔境を・・・・・その言葉、魂に刻むわ!私も頑張る!」
カヨコ「・・・・・。」
ムツキ「・・・・・。」
カヨコ(事実を伝えるべきなんだろうけど・・・・・いつ言おうか?)
ムツキ(面白いからしばらく放置で)
ハルカ「あ、あの・・・・・。」
ハルカ「このバッグ、どうしましょう?あの人たちが置いて行ったみたいなんですけど・・・・・。」
アル「ん?これはまさか・・・・・覆面水着団が私のために・・・・・?」
カヨコ「いや、それはないわ・・・・・ただの忘れ物じゃない?」
ムツキ「結構重いよ?何が入ってるんだろ。」
そういうとムツキはバッグを開けた。
(カチャ)
アル「・・・・・!!」
ムツキ「ひょええ!?」
カヨコ「!!こ、これは・・・・・!!」
アビドス高等学校・正門前───
ノノミ「・・・・・あれ?現金のバッグ・・・・・置いてきちゃいました。」
セリカ「えーっ!?」
ホシノ「うへ~いいんじゃない?どうせ捨てるつもりだったんだし。気にしない、気にしない。」
シロコ「うん。誰かに拾われるでしょ、きっと。」
ノノミ「ですよね☆お金に困ってる人が拾ってくれるといいですね。」
魔理沙「私もそう願っているぜ。」
ヒフミ「あはは・・・・・良いことしたって思いましょう。
お腹を空かせた人が、あのお金でお腹いっぱいになると思えば・・・・・。」
セリカ「うう・・・・・もったいない・・・・・どう考えてももったいなさすぎる!!まったくもう、みんなお人好しなんだから!!」
市街地───
アル「ええええーっ!?」
ムツキ「うわわわわーっ!?」
カヨコ「これって・・・・・」
ハルカ「・・・・・?」
ハルカ「・・・・・もしかしてこれで、もう食事抜かなくてもいいんですか?」
便利屋オフィス───
アル「なあああああにいいいいーーっ!!??」
アル「覆面水着団がアビドスだったですってええ!!??」
ムツキ「あはははー、アルちゃんショック受けてるー!超ウケる!」
カヨコ「はあ・・・・・。」
ムツキとカヨコは結局アルに教えてあげたという。
一方、紫のスキマでは...
藍&橙「ただいま戻りましたー!」
紫「お帰りなさい。それで、結果はどうなったの?」
藍「はい。まず一人目の機械の人ですが、あの人はカイザーコーポレーションという企業の理事でした。カイザーコーポレーションは表だけ見れば大企業ですが、裏を見ると、違法な取引やブラックマーケットの統治、汚職などの汚い企業でもあります。」
藍「それで、二人目の黒い人ですが、あの人は自らを黒服と名乗り、ゲマトリアという組織に属しており、小鳥遊ホシノという人を誘拐し、神秘という力を研究しようとする、わけの分からない組織です。そして、先程お話したカイザーコーポレーションにも関わりがあると思われます。」
紫「なるほどね。」
藍「それにしても、なぜ人を誘拐までして研究する必要があるんですかね。研究したければ周りにある神秘を研究すればいいのに。」
紫「おそらく、小鳥遊ホシノという人物には、最大の神秘があると推測できるわ。だから研究したがってるのでしょうね。」
藍「なるほど。ですが、このままでは小鳥遊ホシノという人物が危うい状況です。紫様、ここはご決断を。」
紫「わかったわ。じゃあ私は霊夢と魔理沙にこのことを伝えて来るわね。」
藍「はっ。どうかお気をつけて。」
そういうと紫はスキマを開き、霊夢と魔理沙のところへ行った。
To be continued...
どうも、うp主です。
今回は会話パートでしたが、いかがでしょうか。
なにか不満があればコメントに書いてくれると嬉しいです。
それではアリーヴェデルチ。