便利屋68・事務所───
アル「はあ・・・・・。」
ムツキ「アルちゃ~ん、さっきからため息ばっかりだよ、テキパキ荷物運ぼう?」
アル「はぁぁ・・・・・。」
ハルカ「え、えっと、これはどこに運べばいいでしょうか?」
ハルカは『一日一惡』と書かれた壁掛けを指した。
ムツキ「ん、これ・・・・・ああ、アルちゃんが天賦の才を発揮した書道の残骸じゃん、あっちの燃えるゴミでいいよ。」
アル「捨てないでよ!!持っていくに決まってるじゃない!」
ムツキ「でもこれ、書道の授業で書いたやつでしょ〜?ほんとに要る?それにこれ、『一日一悪』って何?どういう意味?」
アル「き、きっと10年後には10億円ぐらいの価値が・・・・・。」
アル「・・・・・はぁ。」
ムツキ「打っても響かないし、元気ないねぇアルちゃん・・・・・。」
カヨコ「社長、どうしたの。」
ムツキ「アルちゃん、事務所を引っ越すのがイヤみたい。」
ムツキ「でも風紀委員会に場所を知られちゃったし、任務も大失敗でクライアントからも狙われるだろうし、仕方ないでしょー?」
ムツキ「そういえばアビドスとの戦いも、中途半端な感じで終わっちゃったね。」
アル「し、仕方ないでしょ!一緒に背中を合わせて戦った人たちを今になって狙うなんて・・・・・できるわけないじゃない!」
カヨコ「・・・・・はあ。」
カヨコ「あのカバンのお金も、残り全部あのラーメン屋の修理代として置いてきたし、本当にこの社長は・・・・・。」
アル「う、うるさい!うるさい!」
アル「だって、だって・・・・・!」
アル「・・・・・。」
アル「ハードボイルドなアウトローは・・・・・私は・・・・・。」
カヨコ「・・・・・はあ。」
カヨコ「本当に、手のかかる社長だ。」
ムツキ「でもこういうのがうちのアルちゃんだもんね?一緒にいてすっごく楽しい!」
ハルカ「はい、私もそう思います!アル様!わ、私、アル様がいなかったらきっと今こうして生きていないはずなので・・・・・。」
ハルカ「元気出してください!私が一番尊敬しているのはアル様ですから!」
アル「う、うるさい!わかってるわよ!」
事務所の外───
ハルカ「よっ・・・・・と!」
ハルカ「これで全部です!積み終わりました!」
カヨコ「じゃあどこに行く?」
アル「うーん・・・・・。」
ムツキ「まあ、特に当てもなさそうだし、またゲヘナに戻る?」
魔理沙「お前ら、気をつけろよ!」
ハルカ「!!」
アル「えっ・・・・・!?」
カヨコ「シャーレの・・・・・!」
ムツキ「えっ、あ、先生たちだ!来てくれたんだね!」
アル「な、なんで来たのよ!アビドスのことを手伝っている身でしょう!?」
ムツキ「うーん、でもそれはそれとして、先生とは仲良くしたくない?」
ハルカ「はい、そうですね。風紀委員会と戦う時も、すごくお世話になりましたし・・・・・。」
カヨコ「悪意があるようには見えないし・・・・・それに私たちはもう行くんだし、わざわざ敵対しなくてもいいでしょ。」
霊夢「どこかに行っちゃうのかしら?」
アル「ま、また別の依頼を求めてちょっと移動するだけよ!」
魔理沙「そっか。また会おうな。アルも、お前らも。」
アル「・・・・・ふふっ。」
アル「ふふっ、うふふふっ!もちろんよ!先生、あなたとは事業のパートナーとして協業するのも悪くなさそうだし。」
アル「ただ今はうちが忙しくてバタバタしてるから、また今度ね、今度。」
ムツキ「まあアビドスに二度と来ないってわけでもないし。ここ、良いところだったからね。」
カヨコ「まあ・・・・・それはそうだね。」
ハルカ「はい、本当に。」
アル「も、もちろんまた来るわ、ラーメンを食べに!!」
アル「・・・・・本当に美味しかった、から。」
魔理沙「ああ、また来いよ!」
霊夢「改めて言うけど、気を付けなさいよー!」
アル「分かってるわ!それじゃあまた!」
そして、便利屋68の荷物を積んだトラックは、路地の向こうへと消えてしまった。
病院の病室───
アヤネ「こんにちは、大将。お見舞いに来ました。」
セリカ「大将、大丈夫?」
柴大将「やあ、セリカちゃん。それにアヤネちゃんも。こんな早い時間からありがとう。」
霊夢「身体の方は大丈夫かしら?」
柴大将「ああ、先生方まで。大丈夫大丈夫、ちょっと擦りむいただけだ。」
セリカ「でも・・・・・大将のお店が・・・・・。」
魔理沙「あー。確か、爆破されて跡形もなくなったんだっけな?」
柴大将「ああ、バイトできなくなっちゃってごめんな、セリカちゃん。」
セリカ「そういう問題じゃないわよ・・・・・。」
柴大将「そもそも、もうすぐ、お店も畳む予定だったからな。予定がちょっと早くなっただけだ。」
アヤネ「え?お店を・・・・・?」
霊夢「どういうことかしら?」
柴大将「ああ、ちょっと前から退去通知を受け取っていてね。」
アヤネ「た、退去通知って、何の話ですか?アビドス自治区の建物の所有者は、アビドス高校で・・・・・。」
魔理沙「ちょっと待て!話がつかめないんだが...」
柴大将「・・・・・そうか、君たちは知らなかったんだな。」
柴大将「・・・・・何年か前、アビドスの生徒会が借金を返せなくて、建物と土地の所有権が移ったんだ。」
アヤネ「えっ!?」
霊夢&魔理沙「え!?/はぁ!?」
セリカ「う、嘘!?アビドスの自治区なのに!?じゃあ今は一体誰が!?」
霊夢「もしかして・・・・・カイザーとかという企業かしら?」
柴大将「うーん・・・・・そんな名前だった気もするが・・・・・悪いな、はっきりおぼえてねえや。」
アヤネ「そんな・・・・・でも、そういうことなら・・・・・。」
アヤネ「セリカちゃん、先生。お三方は先に学校へ戻っていてください。私は確認したいことがあるので、ちょっと別のところに寄ってから行きます。」
魔理沙「分かったぜ。」
セリカ「ん、何のこと?よく分からないけど・・・・・私も一緒に行く!」
アヤネ「では、先生方は教室に戻っていてください!私たちもすぐに戻りますので!」
霊夢「分かったわ。でも私たちも伝えたいことがあるから、待ってるわ。」
セリカ「大将、まだ引退とか考えないでよ!分かった!?」
柴大将「お、おお・・・・・あっ、そうだセリカちゃん最後に、お店のところにお金が入った変なカバンがあったんだけど、何か知ってるかい?」
魔理沙「それはお店の再建のために使いな!」
柴大将「お、おお?」
アヤネ「行こう、セリカちゃん!」
セリカ「うん!どこに行くのか分かってないけど・・・・・先生、また後でね!」
霊夢「ええ、また後で!」
アヤネとセリカは素早くどこかに行った。
To be continued...
どうも、うp主です。
今回は少し短めでしたが、いかがでしょうか。
何か不満があればコメントに書いてくれると嬉しいです。
それではアリーヴェデルチ。