博麗の巫女と普通の魔法使い、先生になる   作:無名の新人

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今回はいつもよりも長いです。
後は初戦闘回です。
では御覧ください。


プロローグ(3)

D.U.外郭地区・シャーレの部室付近──

 

(ヒュオオオオーーー!!)

 

(ドカアアァァァァン!)

 

霊夢「やっぱり、生で見るとより治安が悪いことがわかるわね...」

魔理沙「しっかしかなり荒れてんなー...」

 

ユウカ「な、なに、これ!?」

 

ユウカ「なんで私たちが不良たちと戦わなきゃいけないの!!」

 

チナツ「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すためには、あの部室の奪還が必要ですから・・・・・。」

 

ユウカ「それは聞いたけど・・・・・!私これでも、うちの学校では生徒会に所属してて、それなりの扱いなんだけど!なんで私が・・・・・!」

 

霊夢「!ユウカ!危ない! 夢符『二重結界』!」

 

霊夢がユウカの前に素早く立つと、結界を展開した。

 

ユウカ「って、霊夢先生!?危ないのでそこから下がってください!」

 

霊夢「でもあんた、今撃たれそうになる所だったわよ?」

魔理沙「ああ、そうだぜ!」

 

ハスミ「先生方に不思議な力を感じますが、今は伏せてください、ユウカ。」

 

霊夢「ねえ、さっきから気になっていることがあるんだけど、その頭に浮かんでいる天使の輪?みたいなやつは何なのかしら?」

 

ユウカ「そういえば、まだ説明してませんでしたね。こんな状況だから手短に説明しますと、これは『ヘイロー』と言って、簡単にいうと、銃弾に撃たれてもかすり傷で済む程度の耐久力を与えてくれるものです。ですが、私たちの命でもあります。詳しくは『シャーレ』についてから話しますね。」

 

霊夢&魔理沙「なるほどね/なるほどな〜」

 

ハスミ「説明が済んだところで、今は先生方を守ることが最優先。あの建物の奪還はその次です。」

 

チナツ「ハスミさんの言う通りです。先生方はキヴォトスでないところから来た方々ですので・・・・・。」

 

チナツ「私たちとは違って、弾丸一つでも生命の危機にさらされる可能性があります。その点ご注意を!」

 

ユウカ「分かってるわ。霊夢先生、魔理沙先生。何度も言いますが、先生方は戦場に出ないでください!私たちが戦ってる間は、この安全な場所にいてくださいね!」

 

霊夢「いや、私たちも戦うわ。あんたらに任せきりじゃあ居ても立っても居られないもの。」

魔理沙「お生憎、私たちは弾幕よけが得意でね。」

 

霊夢と魔理沙はそう言うと、霊夢はどこからかお祓い棒と御札、針を取り出し、魔理沙もどこからかミニ八卦炉と箒を取り出し、空高く飛んだ。

 

ユウカ「ちょ、ちょっと待ってください先生──って、ええええええ!?空を飛んでる〜〜〜!?」

 

霊夢「ちゃんと合わせなさいよ、魔理沙!」

魔理沙「分かってるって!行くぜ!」

 

霊夢&魔理沙「『盗撮者調伏マスタースパーク』!!」

 

そう言うと、霊夢と魔理沙は御札と極太レーザーのようなものを発射した。

 

すると、なんということだろう。道を塞ぐスケバンたちが一気に気絶してしまった。

 

4人「えぇ...(放心)」

 

霊夢「ほら、あんたたち、行くわよ!」

 

ユウカ「あ、え!?あ、はいぃぃ!」

 

そういうと霊夢と魔理沙御一行はシャーレに向かって歩みだしたのであった。

 

 

数分後...

 

 

ユウカ「色々あったけど、もう『シャーレ』の部室は目の前よ!」

 

リン「今、この騒ぎを巻き起こした生徒の正体が判明しました。」

 

霊夢「それは、誰よ?」

 

リン「ワカモ。百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。」

 

リン「似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気を付けてください。」

 

魔理沙「要するにそいつを"退治"してやればいいんだな?」

 

4人(退治...?)

 

ワカモ「・・・・・あらら。連邦生徒会は来ていないみたいですね。フフッ、まあ構いません。」

 

ワカモ「あの建物に何があるかは存じませんが、連邦生徒会が大事にしてる物と聞いてしまうと・・・・・壊さないと気が済みませんね・・・・・。」

 

ワカモ「ああ・・・・・久しぶりのお楽しみになりそうです、ウフフフ♡」

 

霊夢&魔理沙「ヘックチ!」

 

4人(?)

 

 

そして、しばらく進んでいると、また道を塞ぐスケバンが現れた。

 

霊夢「あーもう面倒くさいわね。ほら、魔理沙!」

 

魔理沙「おう、いいぜ!」

 

ユウカ「ちょっと待ってください、先生!今度は私たちにやらせてください!」

 

スズミ「そうですよ。いくら力があるからといって、先生方が戦線に出るのは危険なんですよ!」

 

霊夢「そうね、あんたらに任せるのはちょっと不安だけど...いいわ!行ってきなさい!」

 

魔理沙「おう、行って来いお前ら!」

 

4人「はい!」

 

 

そしてまた数分後...

 

 

ハスミ「騒動の中心人物を発見!対処します!」

 

魔理沙「ようやく黒幕のお出ましか...まあ何が来ようと私たちなら問題ないぜ!」

 

ワカモ「フフ、連邦生徒会の子犬たちが現れましたか。お可愛らしいこと。」

 

霊夢「私たちも援護するわよ、魔理沙!」

魔理沙「ああ、行くぜ!」

 

そう言うと霊夢はホーミングアミュレットで、魔理沙はマジックミサイルで援護を始めた。

 

 

そして更に数分後...

 

 

ワカモ「私はここまで、後は任せます。」

 

ユウカ「逃げられてるじゃない!?追うわよ!」

 

魔理沙「あ!黒幕が逃げてくぞ!どうする、霊夢?後を追うか?」

霊夢「いや、今は『シャーレ』という建物の奪還が最優先だわ。」

魔理沙「分かったぜ」

 

ハスミ「いいえ、生半可な行動をしてはなりません。私たちの目標はあくまでも、シャーレの奪還。」

 

ハスミ「このままシャーレのビルまで前進するべきです。」

 

霊夢「ええ、ハスミの言うとおりだわ。」

 

ユウカ「・・・・・うん、まあいいわ。あいつを追うのは私たちの役目じゃないってことね。」

 

チナツ「罠かもしれませんし。」

 

ハスミ「はい。建物の奪還を優先で。このまま引き続き、進むとしましょう。」

 

そしてまた歩みだすと、また道を塞ぐスケバンが現れた。

 

霊夢「あんたたち、私たちも援護するわ。」

 

ユウカ「え、でも...」

 

ハスミ「落ち着いて考えてください、ユウカ。先生方は私たちの後ろから出ずに援護すれば大丈夫です。」

 

魔理沙「ああ、ハスミの言う通りだぜ、ユウカ!」

 

ユウカ「ま、まあ、それなら良いですけど...」

 

そしてなんやかんやあり、霊夢と魔理沙が後方支援をしながらも、道を塞ぐスケバンたちを倒したのであった。

 

スズミ「しかし、つくづく先生方の行動には私たちでもびっくりしますよ...」

 

魔理沙「まあ、私たちの住んでいた世界はそれが常識だからな。」

 

 

更に数分後...

 

 

ユウカ「よし!建物の入口まで到着!」

 

(ゴゴゴゴゴゴゴ──)

 

魔理沙「なあ、霊夢。なんかやばい音がするんだが気の所為か?」

霊夢「これはまずいかもしれないわね...」

 

ユウカ「・・・・・うん?この音は・・・・・。」

 

チナツ「気をつけてください、巡航戦車です・・・・・!」

 

霊夢(え?これって戦車の音だったの?)

 

すると、戦車が霊夢と魔理沙御一行の近くまで迫った。

 

ハスミ「クルセイダー1型・・・・・!私の学園の制式戦車と同じ型です。」

 

ユウカ「不法に流通された物に違いないわ!PMCに流れたのを不良たちが買い入れたのかも!」

 

ユウカ「つまりガラクタってことだから、壊しても構わないわ!!行くわよ!」

 

ワカモ「あちらに気を取られてる間に・・・・・ちょっとお邪魔しますね。」

 

ワカモ「フフフフ♡」

 

霊夢「こいつが戦車っていうやつね。なんだか硬そうなんだけど...」

魔理沙「こいつはアイツらだけじゃ無理だ!おい!みんな!どいてくれ!」

 

ユウカ「ちょっと待ってください、先生!私たちがどいたら何をするんですか?!」

 

魔理沙「まあ見とけって!」

 

そういうとなんやかんやで4人は魔理沙の射程から離れた。

 

魔理沙「うっし!みんな見とけよ!恋符『マスタースパーク』!」

 

魔理沙がそう言うと、ミニ八卦炉から極太レーザーが発射され、戦車は破壊された。

 

4人「えええええ!!??」

 

ユウカ「今のはなんですか、魔理沙先生?!」

 

魔理沙「今のは魔法を使った技だぜ。まあ説明は後だ!」

 

ユウカ「ま、まあそうですね。行きましょう!」

 

そして霊夢と魔理沙御一行は、また道を進むのであった。

 

 

更に数分後...

 

 

ユウカ「着いた!!」

 

ハスミ「はい。」

 

リン「『シャーレ』の部室の奪還完了。私も、もうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう。」

 

霊夢「ここがシャーレ?意外と大きいわね。」

 

魔理沙「そしてなんだかヘイロー?みたいなやつが付いてるぞ。」

 

霊夢「まあ、今は建物の中に入りましょ?」

 

魔理沙「ああ、そうだな」

 

そういうと霊夢と魔理沙御一行はシャーレのビルに入っていった。

 

 

シャーレ・建物の地下──

 

 

ワカモ「うーん・・・・・これが一体何なのか、まったく分かりませんね。これでは壊そうにも・・・・・。」

 

魔理沙「お邪魔するぜ──って...」

 

ワカモ「・・・・・あら?」

 

霊夢「あんたが黒幕ね。私は博麗霊夢。今はシャーレの先生?だわ。さあ、大人しく倒されなさい!」

 

ワカモ「あら、あららら・・・・・。」

 

霊夢「何よ。さっきから。」

 

ワカモ「・・・・・。」

 

ワカモ「あ、ああ・・・・・。」

 

霊夢「まったく、言いたいことがあればはっきりと言いなさいよね。」

 

ワカモ「し、し・・・・・。」

 

魔理沙「し?」

 

ワカモ「失礼いたしましたー!!

 

そういうとワカモは猛スピードで出ていった。

 

霊夢「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

魔理沙「まあまあ、霊夢。今は追うのはやめとこうぜ?」

霊夢「ま、まあそれもそうだわね。」

 

リン「お待たせしました。」

 

リン「・・・・・?何かありましたか?」

 

霊夢&魔理沙「なんでもないわ/ないぜ」

 

リン「・・・・・そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています。」

 

リンはそういうと、何かを取り出した。

 

(スッ)

 

リン「・・・・・幸い、傷一つなく無事ですね。」

 

リン「・・・・・受け取ってください。」

 

リンはそういうと、タブレットのようなものを霊夢と魔理沙に渡した。

 

霊夢「何、この板のようなものは?」

魔理沙「多分、にとりのやつが開発したタブレット?と似てるな」

霊夢「あー、そういえばあったわね、そんな物。」

 

リン「これが、連邦生徒会長が先生方に残した物。

『シッテムの箱』です。」

 

霊夢(あれ?どこかで聞いたことあるような?)

 

リン「普通のタブレットに見えますが、実は正体の分からない物です。製造会社も、OSも、システム構造も、動く仕組みのすべてが不明。」

 

リン「連邦生徒会長は、この『シッテムの箱』は先生方の物で、先生方がこれでタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。」

 

魔理沙(つまりはよく分からないマジックアイテム?ということだな)

 

リン「私たちでは起動すらもできなかった物ですが、先生方ならこれを起動させられるのでしょうか、それとも・・・・・。」

 

霊夢「分かったわ。できるだけやってみるわ。」

 

リン「・・・・・。」

 

リン「・・・・・分かりました。では、私はここまでです。ここから先は、全て先生にかかっています。」

 

リン「邪魔にならないよう、離れています。」

 

リンはそういうと、霊夢と魔理沙の所から離れていった。

 

霊夢「さて、まずは電源を入れるところからね。えーと...あった!」

魔理沙「いやいや、なんで分かるんだよ?」

霊夢「ただの勘よ、勘」

 

そう言うと霊夢はシッテムの箱を起動させた。

 

すると、シッテムの箱の画面が光りだした。

 

...Connecting to Crate of Shittim...

 

システム接続パスワードをご入力ください。

 

霊夢「パスワード?なにそれ?」

魔理沙「要するに合言葉だな」

 

霊夢「なら簡単だわ。えーと、パスワード?は・・・・・。」

 

そのとき霊夢に電流走る!

 

霊夢は脳裏に浮かんだ言葉を入力した。

 

霊夢「・・・・・我々は望む、七つの嘆きを。

・・・・・我々は覚えている、ジェリコの古則を。」

 

・・・・・。

 

接続パスワード確認。

 

現在の接続者情報は博麗霊夢、霧雨魔理沙、確認できました。

 

『シッテムの箱』へようこそ、霊夢先生、魔理沙先生。

 

生体認証及び認証書作成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。

 

 

 

すると霊夢と魔理沙は、気を失ってしまった。

 

 

???──

 

 

霊夢と魔理沙が目を覚ますとまた見知らぬ土地であった。

 

魔理沙「どこだよ、ここ?」

霊夢「どうやらあの『シッテムの箱』の世界みたいね。」

魔理沙「いやいや、だからなんでわかるんだよ?」

霊夢「ただの勘よ、勘」

 

そして、霊夢と魔理沙は、ひとりの女の子が机の上にうつ伏せで居眠りしているところを見つけた。

 

???「くううぅぅ・・・・・Zzzz」

 

???「くううぅぅ・・・・・Zzzz」

 

???「むにゃ、カステラにはぁ・・・・・いちごミルクより・・・・・バナナミルクのほうが・・・・・。」

 

魔理沙「何いってんだ、お前?普通は紅茶だろ?」

 

???「くううう・・・・・Zzzzzzz」

 

霊夢と魔理沙は寝ている女の子に近づいた。

 

???「えへっ・・・・・まだたくさんありますよぉ・・・・・。」

 

霊夢「いい夢見てる途中悪いんだけど、起きてもらうわよ。」

 

そう言うと霊夢は女の子の肩を揺らして起こそうとしていた。

 

???「うにゃ・・・・・まだですよぉ・・・・・しっかり噛まないと・・・・・。」

 

魔理沙「いつまで寝てんだよ、おーい、起きろー」

 

そう言うと魔理沙は女の子の頬をツンツンした。

 

???「あぅん、でもぉ・・・・・。」

 

魔理沙「おーい、おーきーろー!」

 

魔理沙はそう言うと、女の子の頬をもっとツンツンした。

 

???「・・・・・うぅぅぅんっ。」

 

(ガタッ)

 

???(むくり)

 

???「むにゃ・・・・・んもう・・・・・ありゃ?」

 

霊夢「ようやく起きたようね。」

魔理沙「まったく、待ちくたびれたぜ」

 

???「ありゃ、ありゃりゃ・・・・・?」

 

???「え?あれ?あれれ?」

 

???「せ、先生!?」

 

???「この空間に入ってきたていうことは、ま、ま、まさか霊夢先生と魔理沙先生・・・・・?!」

 

魔理沙「ああ、そうだが...お前は誰だ?」

 

???「う、うわああ!?そ、そうですね!?もうこんな時間!?」

 

???「うわ、わああ?落ち着いて、落ち着いて・・・・・。」

 

???「えっと・・・・・その・・・・・あっ、そうだ!まず自己紹介から!」

 

アロナ「私はアロナ!」

 

アロナ「この『シッテムの箱』に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!」

 

アロナ「やっと会うことができました!私はここで先生方をずっと、ずーっと待ってました!」

 

霊夢「でもあんた、寝てたじゃない。」

 

アロナ「あ、あうう・・・・・。も、もちろんたまに居眠りしたりしたこともあるけど・・・・・。」

 

魔理沙「まあとにかく、よろしくな、アロナ!」

 

アロナ「はい!よろしくお願いします!」

 

アロナ「まだ身体のバージョンが低い状態でして、特に声帯周りの調整が必要なのですが・・・・・。」

 

アロナ「これから先、頑張って色々な面で先生方のことをサポートしていきますね!」

 

アロナ「あ、そうだ!ではまず、形式的ではありますが、生体認証を行います♪」

 

霊夢「生体認証?」

魔理沙「わかりやすく言えば個人個人の情報を読み取って情報として保存することだぜ」

霊夢「なるほどね。」

 

アロナ「うう・・・・・少し恥ずかしいですが、手続きだから仕方ないんです。こちらの方に来てください。」

 

霊夢&魔理沙「分かったわ/分かったぜ」

 

そういうと霊夢と魔理沙はアロナの近くに移動した。

 

アロナ「もう少しです。」

 

アロナ「さあ、この私の指に、先生方の指を当ててください。」

 

そういうとアロナは、二本の人差し指を立てた。

 

そして、霊夢と魔理沙はアロナの指に指を当てた。

 

霊夢&魔理沙「これでいいの/これでいいか?」

 

アロナ「はい!これで合ってます!」

 

アロナ「うふふ。まるで指切りして約束するみたいでしょう?」

 

霊夢「私はまるで宇宙人と人間が指をくっつけるやつにしか思えないわ。」

 

アロナ「はい?宇宙人の映画のワンシーンみたいですって?」

 

アロナ「実は、これで生体情報の指紋を確認するんです!」

 

魔理沙「なるほどなー」

 

アロナ「画面に残った指紋を目視で確認するのですが・・・・・すぐ終わります!

こう見えて目は良いので。」

 

アロナ「どれどれ・・・・・。」

 

アロナ「うう・・・・・。」

 

アロナ(うーん・・・・・よく見えないかも・・・・・)

 

アロナ(・・・・・まあ、これでいいですかね?)

 

魔理沙(本当に大丈夫か?コイツ?)

 

アロナ「・・・・・はい!確認終わりました♪」

 

霊夢「私にはまるで手抜きしているみたいだったわよ?」

魔理沙「だとよ、アロナ。真面目にやれよな〜」

 

アロナ「え?真面目にやって、って?て、手抜きしているみたいですって?

えっと・・・・・そんなことありません!」

 

魔理沙(本当か?)

 

アロナ「・・・・・。」

 

霊夢「噂だけど私たちの住んでいた世界の外では最近の機械は指紋認識ぐらいは自動で、1秒もかからないくらい早いと聞いたわよ?」

 

アロナ「最近の機械は指紋認識ぐらいは自動、ですって?え、1秒もかからないんですか?わ、私にはそんな最先端の機能はないですが・・・・・。」

 

アロナ「そ、そんな能力なくてもアロナは役に立ちますから!?目でも十分確認できますから!」

 

魔理沙(本当か?)

 

アロナ「・・・・・全然信じてないって顔ですね・・・・・。」

 

アロナ「・・・・・。」

 

アロナ「うう・・・・・。」

 

アロナ(ウルッ)

 

アロナ「だったらその最先端のナントカさんのところに行ってしまったらどうですか!」

 

霊夢「ま、待って!落ち着いてアロナ!私たちが悪かったから!」

魔理沙「そ、そうだぜ。ただの冗談だよ、冗談。アハハ(苦笑)」

 

アロナ「くすん・・・・・。」

 

その後、霊夢と魔理沙はアロナをたくさん慰めたのであった。

 

アロナ「・・・・・。」

 

アロナ「なるほど・・・・・先生の事情は大体わかりました。」

 

アロナ「連邦生徒会長が行方不明になって、そのせいでキヴォトスのタワーを制御する手段が無くなった・・・・・。」

 

霊夢「まあ、大体そんな感じね。ところでアロナ、連邦生徒会長について、何か知らない?」

 

アロナ「私はキヴォトスの情報の多くを知ってはいますが・・・・・連邦生徒会長についてはほとんど知りません。

彼女が何者なのか、どうしていなくなったのかも・・・・・。」

 

アロナ「お役に立てず、すみません。」

 

魔理沙「気にすんなよ、アロナ。逆に考えたらそれだけでも大きいぜ。」

 

アロナ「はい・・・・・ですが、サンクトゥムタワーの問題は私が何とか解決できそうです。」

 

霊夢「本当?じゃあ頼んだわよ、アロナ。」

 

アロナ「はい!分かりました。それでは、サンクトゥムタワーのアクセス権を修復します!」

 

アロナ「少々お待ちください!」

 

霊夢&魔理沙「分かったわ/分かったぜ」

 

 

一方その頃、シッテムの箱の外では──

 

 

(ウイィィィィィィン───)

 

アロナのおかげでサンクトゥムタワーは完全に息を吹き返したのであった。

 

 

視点は再びシッテムの箱の中に戻る。

 

 

アロナ「・・・・・。」

 

アロナ「サンクトゥムタワーのadmin権限を取得完了・・・・・。」

 

魔理沙「ということは...」

 

アロナ「先生。サンクトゥムタワーの制御権を無事に回収できました。

今サンクトゥムタワーは、私アロナの統制下にあります。」

 

アロナ「今のキヴォトスは、先生の支配下にあるも同然です!」

 

アロナ「先生が承認さえしてくだされば、サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管できます。」

 

霊夢「いらないわよ、そんな物。アロナ、連邦生徒会にサンクトゥムタワー?の制御権を譲渡してちょうだい。」

魔理沙「少なくとも今の連邦生徒会?の奴らは信用できるしな」

 

アロナ「はい...でも・・・・・本当に大丈夫ですか?連邦生徒会に制御権を渡しても・・・・・。」

 

魔理沙「ああ、いいぜ。」

 

アロナ「分かりました。これよりサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会に移管します!」

 

 

霊夢と魔理沙がシッテムの箱から出て、意識を取り戻したときには、すでにサンクトゥムタワーの電源が入っていた。

 

 

リン「・・・・・はい。分かりました。」

 

リン「(カチャッ)サンクトゥムタワーの制御権の確保が確認できました。」

 

リン「これからは連邦生徒会長がいた頃と同じように、行政管理を進められますね。」

 

リン「お疲れ様でした、先生。

キヴォトスの混乱を防いでくれたことに、連邦生徒会を代表して深く感謝いたします。」

 

霊夢「礼には及ばないわよ。私たちはただできることをやっただけだから。」

 

リン「はい...それはともかく、ここを攻撃した不良たちと停学中の生徒たちについては、これから追跡して討伐いたしますので、ご心配なく。」

 

リン「それでは『シッテムの箱』は渡しましたし、私の役目は終わったようですね。」

 

リン「・・・・・あ、もう一つありました。」

 

リン「ついてきてください。連邦捜査部『シャーレ』をご紹介いたします。」

 

霊夢&魔理沙「分かったわ/分かったぜ」

 

そういうと霊夢と魔理沙は、リンについていくのであった。

 

シャーレの部室とおもわれる扉の前には、『空室 近々始業予定』と書いてあった。

 

リン「ここがシャーレのメインロビーです。」

 

リン「長い間空っぽでしたけど、ようやく主人を迎えることになりましたね。」

 

そういうと、霊夢と魔理沙はリンといっしょにシャーレの部室に入っていくのであった。

 

(ガチャッ、バタン)

 

リン「そして、ここがシャーレの部室です。」

 

魔理沙「思ったより広いな。私の家の1.5倍は広いぞ。」

霊夢「そうね。私も同感だわ。」

 

リン「ここで先生の仕事を始めると良いでしょう。」

 

霊夢「それでリン、私たちはこれから何をすればいいのかしら?」

 

リン「・・・・・シャーレは、権限だけはありますが目標のない組織なので、

特に何かをやらなきゃいけない・・・・・という強制力が存在しません。」

 

リン「キヴォトスのどんな学園の自治区にも自由に出入りでき、所属に関係なく、先生が希望する生徒たちを部員として加入させることも可能です・・・・・。」

 

魔理沙「なるほどな。面白くなってきたぜ。」

 

リン「面白いですよね。

捜査部とは呼んでいますが、その部分に関しては、連邦生徒会長も特に触れていませんでした。」

 

リン「つまり、何でも先生がやりたいことをやって良い・・・・・ということですね。」

 

リン「・・・・・。」

 

リン「・・・・・本人に聞いてみたくても、連邦生徒会長は相変わらず行方不明のまま。」

 

リン「私たちは彼女を探すのに全力を尽くしているため、キヴォトスのあちこちで起きる問題に対応できるほどの余力がありません。」

 

リン「今も連邦生徒会に寄せられてくるあらゆる苦情・・・・・

支援物資の要請、環境改善、落第生への特別授業、部への支援要請などなど・・・・・。」

 

リン「・・・・・もしかしたら、時間が有り余っている『シャーレ』なら、この面倒な苦情の数々を解決できるかもしれませんね。」

 

霊夢「要するにお悩み解決ってところかしら。それだったらやってやるわ。」

魔理沙「まあ、困っている人を助けるのが私たちの本分の一部だしな。」

 

リン「はい、そういうことですので、その辺りに関する書類は、先生方の机の上にたくさん置いておきました。気が向いたらお読みください。」

 

リン「すべては、先生の自由ですので。」

 

リン「それではごゆっくり。必要な時には、またご連絡いたします。」

 

霊夢「ええ。よろしく頼むわ。」

 

リンはそういうと、部室から出ていった。

 

魔理沙「さて、事もおさまったことだし、外にいるやつらに会いに行こうぜ。話したいこともあるしな。」

霊夢「ええ、そうね。行きましょ。」

 

 

サンクトゥムタワー前──

 

 

ユウカ「ええ。サンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会が取り戻したことを確認したわ。」

 

ハスミ「ワカモは自治区に逃げてしまったのですけど・・・・・すぐ捕まるでしょう。私たちはここまで。」

 

ハスミ「後は担当者に任せます。」

 

魔理沙「おう。お疲れだぜ!」

 

ユウカ「そういえばヘイローのことについて話してませんでしたね。」

 

ユウカ「ヘイローはさっきも話した通り、銃弾に撃たれてもかすり傷程度で済む耐久力を与えてくれるものです。ですが、私たちの命でもあります。もし、ヘイローが破壊されると、ヘイローはガラスのように粉々になり、その人は死んでしまいます。また、意識がない場合や寝てる時にはヘイローは粉々にならず消えるだけなのでご安心ください。逆に、意識を取り戻したときや、眠りから覚める時にはヘイローが再びあらわれます。そして、ヘイローは自身の特徴を表す象徴でもあります。」

 

霊夢「つまりは耐久力が普通の人より高くなるってことね。分かったわ。」

 

魔理沙「うっし。今度はこっちの番だな。」

 

霊夢「私たちの住んでいた世界には『程度の能力』というものがあって、それで私や魔理沙が空を飛んでいたというわけよ。」

 

霊夢「私の場合は『空を飛ぶ程度の能力』ね。字面だけじゃ強さはあまり伝わらないけど、要するにあらゆる脅しや重力とかも効かないってわけよ。」

 

魔理沙「私の場合は『魔法を扱う程度の能力』だな。文字通り魔法を使うことができるぜ。元々私は水属性だったんだが、流星に魅入られて星属性になったんだぜ。」

 

霊夢「そして私たちが使った技みたいな物は『スペルカード』と呼んでいるわ。スペルカードには様々な種類があるけど、全部は説明できないから省略するわ。」

 

霊夢「そして、私たちの住んでいた世界では、『スペルカード』を使った『弾幕ごっこ』があるわ。『スペルカードルール』とも呼ばれているわね。スペルカードルールは、簡単に言うと、自分が作った弾幕がどれほど美しいか、またどれほど美しく避けられるかを競うルールだわ。これで私たちの住んでいた世界はパワーバランスを保てるってわけね。」

 

魔理沙「そして私たちの住んでいた世界の住人は『スペルカードルール』に則って、異変を起こしたり、解決したりしているぜ。もっとも、私と霊夢は異変解決者側だがな。」

 

ユウカ「なるほど。非合理的ですけど、信じます。それはさておき、お疲れ様でした、先生。先生の活躍はキヴォトス全域に広がるでしょう。すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね?」

 

ハスミ「これでお別れですが、近いうちにぜひ、トリニティ総合学園に立ち寄ってください。先生。」

 

スズミ(ペコリ)

 

チナツ「私も、風紀委員長に今日のことを報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は、ぜひ訪ねてください。」

 

ユウカ「ミレニアムサイエンススクールに来てくだされば、またお会いできるかも?先生、ではまた!」

 

霊夢「ええ、分かったわ。ところでSNSって何?」

 

ユウカ「え〜っ!?先生方はSNSを知らないのですか?」

 

魔理沙「全く知らないが?」

 

ユウカ「はあ、しょうがないですね。」

 

 

その後霊夢と魔理沙はユウカにスマホを買ってもらい、使い方も教えてもらった。それからなんやかんやで霊夢と魔理沙はお金をゲットし、ユウカには対価にシャーレの生徒になったという。

 

 

 

 

ワカモ「・・・・・。」

 

ワカモ「ああ・・・・・これは困りましたね・・・・・。」

 

ワカモ「フフ・・・・・フフフ。」

 

ワカモ「・・・・・ウフフフフフフ♡」

 

 

 

シッテムの箱の中──

 

アロナ「あはは・・・・・なんだか慌ただしい感じでしたが・・・・・

ある程度、落ち着いたみたいですね。お疲れ様でした。」

 

魔理沙「まったくだぜ。アロナもお疲れさん。」

 

アロナ「はい!でも、本当に大変なのは、ここからですよ?」

 

アロナ「これから先生方と一緒に、キヴォトスの生徒たちが直面している問題を解決していくのです・・・・・!」

 

アロナ「単純に見えても決して簡単ではない・・・・・とっても重要なことです。」

 

霊夢「面倒くさいけど、やってみせるわ。だって、それが博麗の巫女の本分だもの。」

魔理沙「ああ、異変解決者としてやり遂げてみせるぜ。」

 

アロナ「それではキヴォトスを、シャーレをよろしくおねがいします、先生。」

 

霊夢「こちらこそよろしくね、アロナ。」

 

アロナ「それではこれより、連邦捜査部『シャーレ』として、最初の公式任務を始めましょう!」

 

 

 

 

プロローグ編  完

 

 

 

次回  アビドス編第1章

 

 

 

To be continued...




どうも、うp主です。
ついにプロローグ編が完結しました。
次はアビドス編第1章です。
一応、ストーリーは時系列順に書いていきます。
ではアリーヴェデルチ。
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