SEED FREEDOMのデスティニーvsルドラの、特に闇に堕ちろからのステラあたりの自己解釈。

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自由の最終決戦

「シンクロアタックだ!いきますよ!!」

 リューがらしくなく声を荒げる。

 4人の精神が1つに同化する。

 4機が1つの生物が如く連携しデスティニーに襲い掛かる。

 デスティニーは捌いていくが、そこにグリフィンが仕掛ける。

「闇に堕ちろ!」

 シンの精神に入り込み闇を刺激する。

 これで錯乱させれば撃ち落とせ、場合によってはミレニアムを攻撃させられるだろう。

 目の前が赤くなり、闇が広がっていく。

 

 シンは気付けば暗闇の中にいた。

 「──どこだここ」

 自分は何をしようとしていたんだっけ──その時、背中を押される。

 「シン」

 聞き覚えのある声だった。親友の声だ。クローンでテロメアが少なく、自身に託してくれた、親友の声だ。

 「レイ!」

 シンは振り向こうとし──再び背中を押される。

 「シンは進むのだろう?」

 正面を見るとミレニアムとインパルス、そして自身の愛機であるデスティニーが見える。

 「ああ、そうだ。俺は進む。隊長に任されたんだ。ミレニアムを頼むって」

 「なら行かないとな。お前なら大丈夫だ、シン。お前に勝てる者なんていないさ」

 そして後ろから別の声も聞こえる。

 「がんばってね、シン」

 守りたかった少女の声だ。

 「ああ、見ていてくれ。レイ。ステラ」

 シンは前に歩いていく。過去を振り切ったわけではない。彼は全てを背負い歩いていく。2人のことを信頼しているのだ。ならば大丈夫なのだろう。そんな予感がしている。

 

 「お前ならできるさ、シン」

 シンを見送ったレイが振り向く。

 「───さて」

 そこにはパイロットスーツに身を包んだ4人が立っていた。

 シンの闇に入り込んだグリフィンと、同期した3人だった。

 「誰だ、お前らは…!?」

 彼らは困惑していた。こんなことは初めてだった。

 あのキラ・ヤマトだってなかったのだ。心に誰かが居るなど。

 「お前達が知る必要はない。ここはお前達が居ていい場所ではない」

 レイが冷たく言い放つ。

 「わるいやつ──」

 ステラが前に出る。

 ─なんだこの女は。何ができると言うのだ。彼らは嘲り笑おうとした。

 「シンは、わたしが守る!」

 その姿が変わっていく。大きくなっていき、見た目が変わっていく。知っているものだ。連合の、ブルーコスモスで運用されている───GFAS-X1、デストロイだ。

 「何故…!?」

 彼らは焦る。当然のことだ。

 彼らにとってもキラはシン同様にデストロイは敵ではない。

 だがそれはMSルドラがあってこそだ。生身でMSに、それもデストロイなぞに勝てるはずがない。

 「ああ。シンのサポートが俺の役目だからな」

 彼らは声の方を見上げる。そこにはいつの間にかMSが浮いていた。

 長砲身型のビームライフルに特徴的なバックパックとドラグーン───ZGMF-X666S、レジェンド。

 「これがあいつの闇だとでも言うのか…!?」

 彼らには理解できなかった。どんな事をしたらこんなものを心に住まわせるのか。戦争をしたことがなく箱庭で育てられた彼らには到底理解できなかった。

 レジェンドがドラグーンを分離する。砲口がこちらを向く。

 デストロイが腕を持ち上げる。指先と胸の3門の砲口、そして頭部にビームが集束していく。

 「ひっ…」

 彼らは怯える。初めて、生まれて初めて死というものが近づいてくる。

 こんなものを住まわせて、あんな風に動いてるなんて──

 「こいつの闇は…!」

 ビームが放たれ──そしてシンの中から強制的に弾き出される。

 「うおおおお!!!」

 気がつくとデスティニーが目の前に来ていた。反射的に重斬刀を振り抜く。だがその姿が掻き消え別のところに出現する。

 それもビームライフルで撃ち抜くが掻き消え、また別のところに出現し、書き換える。

 「奴が消えた!?あり得ない!!」

 自分たちが追えていないのか、否だ。シン・アスカという弱者とデスティニーという旧型なんぞらに負ける自分たちでない。

 であれば新技術か!彼らは見失ったデスティニーを探し出す。

 デスティニーが対艦刀を構える。その体は関節が赤色に輝いている。──あんな姿、データにはなかった。

 「そんな寝ぼけた分身がァ!通用するかァァァァ!!」

 シンが叫び、突貫する。

 ルドラ4機はすぐさまそれを迎撃する─が、すり抜けていく。

 無人機は全滅したのに起動していたレーザーポインターすらも目標を見失う。

 「知らないよ!そんな武器!!」

 困惑する。1人の困惑が伝播し、他の3人も恐慌状態に陥る。

 「分身は、こうやるんだぁぁぁぁぁ!!」

 デスティニーが増えていく。残像のような分身ではなく、真横に存在する分身が、10、20と増えていく。

 全てが突撃してくる。全ての分身が、これまで通りの残像を引き連れ突撃する。レーダーもスクリーンも、自身の目も本物を見抜けずに。

 全員が回避行動を取ろうとし、1機が反応できずに分身に惑わされ─分身の後ろから出現した赤色のMSに気づかなかった。

 「あいつらの、仇!」

 かつての戦友との連携であった得意技であったジェットストリームアタックをデスティニーの分身で再現したゲルググはビームサーベルを振り抜き、ルドラを両断する。

 その斬撃によりコクピットは断ち切られ、爆発し、彼女の「死」を同期した3人に伝える。

 「うわぁぁぁぁぁ!」

 生きながらに死を体験した彼らは一瞬だがまともに動くことができなくなり、その隙をシンは見逃さなかった。

 デスティニーの最高速が乗った対艦刀でコクピットごと装甲を貫き、3機に分散したデスティニーがブーメランを投擲し武装や頭部、胴体を切断し、傷がついた装甲に超射程ビーム砲の砲身を密着させ吹き飛ばし、残る1機に急接近し掌部ビーム砲でコクピットを貫いた。


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