(休)新世紀エヴァンゲリオン あまねく奇跡の始発点   作:碇ミライ

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himajin409さん誤字報告ありがとうございます!適応させていただきました!本当にありがとうございます!

誤字脱字、行のズレがありましたら教えてください!

すみません体調が悪化したため遅れました。前回投稿した辺りから若干の風邪症状だけでしたので大丈夫かと思ってたのですが熱が出てきてしまったため遅れました。元々本文は3/4ぐらいは書けていたので今日投稿という形になりました。タグ通りの投稿が出来ていないのが現状でかつ、4月に入りリアルが忙しくなる為曜日指定ではなく『1週間に1本』という風に変更させて頂きます。ご迷惑をお掛けします。



6話 奇跡の価値

ーーー対策室

先生Side

 

 

電源OFF

ヴヴン

 

「さてっと···。そろそろ皆揃ったかな?」

 

 

ガララ

 

 

「あ!こんにちは先生···。あれ?シンジさんは一緒じゃないんですか?」

 

 

「皆おかえり。シンジくんはちょっと用事ができたみたいで先に帰るという連絡を貰ったよ。あ、大将の容態はどうだった?」

 

 

「なるほどです。大将の容態は心身ともに元気でしたよ!」

 

 

「柴関ラーメンもその内再開するって」

 

 

「そっか····。良かった···本当に。」

 

 

「はい···」

 

「···」

「···」

 

 

「····どうしたの?」

 

 

「はい···。確かに容態は大丈夫でした···がそれとはまた別な新たな問題が出てきまして···」

 

 

「今丁度その話をするところだったの···」

 

 

「単刀直入に言いますと···このあたりの所有権はアビドス高校に無いようでして···」

 

 

「え?!···ど、どうして?自治区の所有権はその自治区内の学園のものなんじゃ···?」

 

 

「大将が言うには柴関ラーメンが入っていたあの辺りもアビドス高校の物じゃないんだって···」

 

 

「···それっていつから」

 

 

「はっきりとは···。ただ大将は何年も前からと」

 

 

「じゃあ今は誰が···?」

 

 

「···」

 

 

「ここ最近のことだけじゃなかったんだ···」

 

 

「便利屋の皆さんやヘルメット団···それよりも前からカイザーコーポレーションの手の内に···」

 

 

 

「あ~!マジ意味わかんない?!ムカついてきた〜!」

 

 

 

「ま、まだ結果が出てみないと分かりません···。違うという線も···」

 

 

「ん〜!はぁ~あ」ノビー

 

「最近寝てもねた気がしないんだよね〜」

 

 

「ホシノ先輩···?」

 

 

「···ん。今はまだ何も分かんない状況なんでしょ〜?」

 

 

「う····で、でも」

 

 

「そんな暗い顔して待ってても結果は変わらないでしょ〜?」

 

 

「···」

 

 

「ならさ、せめて私は笑顔で過ごしたいな〜!って思ってるよ」

 

 

「···そうだね。ネガティブな気持ちじゃなくてポジティブでいかないとね!」

 

 

「「はい!/ん」」

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーホシノ宅

ホシノSide

 

 

「·····」

 

 

(···今の私は、あの時の先輩みたいに上手くやれてますかね···)

 

(···ユメ先輩)

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーディラックの海・格納庫

 

 

カンカン

 

ジジジジジジジ

 

 

2体の巨人が佇む格納庫の中では数多くのハロたちが作業をしていた

 

 

「ま、まさか綾波がハロの量産に手を出すなんてね····。アハハ···」

 

「···はぁ、ま、まぁ置いておいて····。さて、起動には成功したけどまだ拘束具が完璧な状態じゃないから調整しないといけないなぁ····。他には肩のウェポンラック内のブログナイフ···エヴァ規格のパレットライフル···。はぁ、まだまだ多いなぁ···。」

 

「僕の力を使って創造しても良いんだけど使った後の反動がなぁ···人間レベルのサイズなら特には問題ないんだけどな···。あ、そうだハロ?」

 

コロコロ

《ナンダ?ナンダ?》

 

 

「拘束具の調整の進捗はどれくらい進んだ感じ?」

 

 

《約65%!約65%!》

 

 

「う〜ん···。半分は超えてるからなんとかギリギリって感じか···。予測不可能な事態に備えて早期の完成を急がないとだね···。一緒に頑張ろうね、ハロ!」

 

 

《リョウカイ!リョウカイ!》

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーアビドス・町中

シロコSide

 

チャラチャラチャラ

「···」

 

ー赤信号

 

 

キキッー

 

 

「···ん?」

 

 

「」トコトコ

 

 

「ホシノ先輩?」

 

 

チャラチャラチャラ

 

 

「···気の所為?」

 

ブロロロロ

 

「」

 

 

「···?今のって」

 

ーーーーーーーーーーー

 

ガラララ

 

「ん···」

 

 

「あ、シロコ先輩おはようございます!」

 

 

「おはよう/おはようございます〜☆」

 

 

「」チラッ

 

 

「ん?ホシノ先輩ならまだ来てないわよ?どーせまた何処かで寝てるんじゃな〜い?」

 

 

「···そっか」

 

 

「取り敢えず定例会議の準備だけで先にしておきましょうか」

 

 

「そうですね〜☆」

 

 

「····」

 

 

「···?シロコ先輩大丈夫?」

 

 

「···ん?あぁ、大丈夫だよ」

 

 

「あまり無理はなさらずに···」

 

 

ガララ

 

「やあやあ皆!ご機嫌よぅ〜!」

 

 

「ホシノ先輩!少し遅いじゃん」

 

 

「いやはやごめんよぅ〜。あまりにも心地良い疲労感で布団から出られなくってさ〜」

 

 

「···」

 

 

「では皆さん揃ったことですし、定例会議を始めませんか?」

 

 

「そうですね☆」

 

 

「うへぇ〜始めよっかぁ〜」

 

 

ーーーーーーー

 

 

「では皆さん、今日の定例会議はここまでにしたいと思います」

 

 

「は~い/ん」

 

 

ガララ

 

「じゃあまた明日〜」トコトコ

 

 

「お先に失礼します」トコトコ

 

 

「私は先生方に挨拶してから帰りますね」トコトコ

 

 

「うん」

 

 

「うへぇ〜、おじさんも帰って早く寝よぅ〜」

 

 

「···ホシノ先輩」

 

 

「んぅ?どした〜の?」

 

 

「···」

 

 

「?」

 

 

「今朝···何処にいたの?」

 

 

「さっき言った通りだよ〜。どこも何も寝坊して遅れちゃっただけだよ〜」

 

 

「本当に?」

 

 

「どしたのシロコちゃん?何かあった?」

 

 

「ん···。今朝町中で先輩を見かけた気がして」

 

 

「···。人違いじゃないかな〜多分、おじさんみたいな子その辺にたくさん居るしさ〜。見間違いをするなんて、シロコちゃんも疲れが残ってるんだよ〜。今日は早く帰って休んだほうg···」

 

 

ガシッ

 

「ホシノ先輩、私に何か隠して···」

 

 

ガタッガタッ

 

 

「···!」

 

 

 

ーーーーーーーーー

ガララ

 

「先生とシンジさんお疲れ様で〜す☆」

 

 

「あ、ノノミ!お疲れ様〜」

 

 

「お、お疲れ様です」

 

 

「何か用事でもあったかい?」

 

 

「はい!定例会議が終わったのでその報告と挨拶に」

 

 

「なるほどね、分かったよ!じゃあそろそろ····」

 

 

ガシャーン

 

 

「「?」」

 

 

ーーーーーーーー

 

「いたた···。もぅ〜痛いじゃんシロコちゃん」

 

 

「先輩···!これって!」

 

 

「うへへへ····。ただの書類だよ〜、今はまだ何の効果もないから安心して〜

 

 

「安心出来るわけがない!今はまだってどういうこと!」

 

 

「あ~····、何で言ったら良いのかあ····。ん?」

 

 

ガララ

 

 

 

「···!ホシノ先輩?!シロコちゃん?!」

 

 

「二人ともどうしたの?」

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

 

「これは···その·」

 

 

「一体何があったんですか?」

 

 

「···シロコ」

 

 

「···悪いけど、二人きりにしてほしい」

 

 

「···」

 

 

「···ん〜。それはダメです!対策委員会に2人だけの秘密みたいなものは許されません!なんて言ったって私たちは運命共同体ですから!」

 

 

 

「でもっ···!」

 

 

「ごめん!ごめん!本当に大したことじゃないから大丈夫〜。シロコちゃんは心配性だな〜」

 

 

「···ま、その気持ちは本当に嬉しいんだけど」

 

 

「ちょ、ホシノ先輩まだ話は···」

 

 

「シロコちゃん···」

 

 

「···」

 

 

「何があったか分かりませんが今はそっとしておいてあげませんか?」

 

 

「で、でもホシノ先輩が···」

 

 

「誰だって言いたくないことの1つや2つ持っていると思うんです」

 

 

「···」

 

 

「(ホシノ····)」

 

 

ーーーーーー

 

「···ありがとね、シロコちゃん」

 

「(それでも···私は)」

 

 

ーーーーーーーーーー

ーーー???

 

「いよいよですね···」

 

 

「初めたら最後、もう止めることは出来ないのですよ?」

 

 

「クックックッ···」

 

 

ーーーーーーーーーーー

翌日

 

ーーー昇降口

シロコSide

 

「···」

 

 

「おはよ~シロコちゃん」

 

 

「···ホシノ先輩」

 

 

「····あのさ~シロコちゃん。ちょっと良いかな?」

 

 

「···」

 

 

ーーーーーーー

ーーー屋上

 

 

「···昨日はその···ごめんね?」

 

 

「ううん、私も一方的に···」

 

 

「おじさんの事、気に掛けてくれてたんだよね」

 

 

「それは当たり前。私たち5人全員でアビドス対策委員会なんだし」

 

 

「うへへ、嬉しいこと言ってくれるねぇ···」

 

 

「ねぇ、ホシノ先輩。先輩が何を隠しているか分からないけれど···私は先生を信じるよ」

 

 

「···!。私は本当にいい後輩を持ったな〜···」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーー対策室

シンジSide

 

 

「皆さん、以前アビドス自治区の土地が第三者の手に渡っていたというお話がありましたが···。それを調査した結果、現在アビドス自治区の土地を所有しているのは『カイザーコンストラクション』という企業が所有しているという事が分かりました」

 

 

「「!」」

 

 

「ということは···」

 

 

「やっぱりカイザーコーポレーションが···」

 

 

「はい···。この校舎と周辺の一部以外砂漠に覆われてしまったアビドス高校本館とその周辺数千万坪の荒れた土地、更には市内の建物や土地までもが所有権を書き換えられていました···。」

 

 

「そこまで···」

 

 

(···)

 

 

「だけどどうして···自治区の土地を取引に出すなんて普通出来ない···」

 

 

「アビドスの生徒会でしょ···」

 

 

「えっ?」

 

 

「その通りです···。取引の相手は生徒会でした···」

 

 

「ほんと何やってるのよ生徒会は!アビドスの土地をあいつらに渡すなんてどうかしてるでしょ?!」

 

 

「···」

 

 

「それぞれの学校の自治区はその学校に属する···当たり前の常識です。私たちは借金にばかり気を取られてこの事態に気付くことが出来ませんでした···」

 

 

(借金···もしかして土地を買収する為のブラフ?)

 

 

「···すみません。私がもっと早くに気付けていれば···」

 

 

「アヤネちゃんが気にすることじゃないよ。これは皆が入学するより前の···」

 

 

「そういえば···ホシノ先輩も生徒会に所属されていたんですよね?」

 

 

「ぇ゙?そうだったの?!」

 

 

「確か···副会長だったんでしたよね?」

 

 

「うへへ、まぁそんな事もあったね〜。···といっても私と会長の2人しか居なかったけどね〜」

 

 

「えっ?2人だけ?!」

 

 

「うん。その時はすでに在校生の数は二桁になってたし、職員も居なくて授業もとうの昔に途絶えてた。生徒会室もただの物置みたいになってたし···会長は無鉄砲で校内随一のポンコツ、私の方は嫌な性格の新入生でさ〜。何もかも滅茶苦茶だったよ」

 

 

「なにそれ···どんな生徒会よ···」

 

 

「まぁ、肩書きだけのおバカさん二人が集まっただけだからね。いやぁ~あの時はあちこちウロウロしまくってほんっとにバカみたいに何も知らないままでさ〜」

 

 

「···ホシノ先輩が責任を感じることじゃない。昔の事情がどうであれ、対策委員会が出来たのは間違いなくホシノ先輩のおかげ」

 

 

「···!」

 

 

「ホシノ先輩は怠け者だし、色々とはぐらかしてばっかりだし、駄目なところもあるけれど···。でも大事な時には誰よりも前に立つし、尊敬してる」

 

 

「うへぇ?!ど、どうしたのシロコちゃん?!急に青春っぽいこと言っちゃって?!」

 

 

「ところで···どうして生徒会はカイザーコーポレーションに土地を売っちゃったのかな···」

 

 

「多分、最初は借金を返そうとしてって感じなんだろうな」

 

「私も関わってないから、ただの推測なんだけどね。学校を持って、色々やってる中で起きちゃったんじゃないかな〜って思ってる」

 

 

「私もそう思います。ですが、砂に覆われたアビドスの土地に高値が付くはずもなく利子程度の額にしかならず、借金返済とまではならなかった···」

 

 

「それで繰り返し土地を売ってしまうと言った悪循環に···と、言うことでしょうか」

 

 

「何よそれ!そんなの最初っからどうしようもないって言うか···」

 

 

「そういう手口なんだろうね···」

 

 

「え?」

 

 

「返済目処の立たないレベルの融資をして利子分だけでも返済させるために建物や土地を売るように仕向ける···」

 

 

「きっとそうです···。そして、アビドス自治区そのものがゆっくりとカイザーコーポレーションの物になっていく···」

 

 

「確かに···。元々そういう計算だったのかも知れない」

 

 

「アビドスにお金を貸した時点でこうなる様に仕向けた···」

 

 

「だいぶ前から仕掛けられていた罠だったのかも知れないね···。それこそ何十年も前から」

 

 

「そんなのって···」

 

 

「落ち着いてセリカ···悪いのは騙される方じゃなくて騙す方だと思うよ」

 

 

「分かってるわよそんなことは···で、でも」

 

 

「あんまり···ですよね」

 

 

「···切羽詰まると人は何でもやっちゃうものなんだよ···。悪くなってると分かってたも手を出しちゃう、それだけの話なんだよセリカちゃん」

 

 

「学校の借金、このアビドスが陥っている状況、そして君たち皆と一緒に見つけ出してきた情報···。全てが少しずつ繋がり始めてるような気がするよ」

 

 

「アビドス高校生徒会が消えた事で土地を売却させる手段がなくなり、まだ手に入れていない土地であるこの学校を奪うためにヘルメット団を雇った···。もしかしてカイザーコーポレーションの狙いはお金ではなく、最初からアビドスの土地そのものだったのではないでしょうか···?」 

 

 

「狙いとしてはあり得るかも···」

 

 

「でも疑問が残ります。砂漠で覆われてしまったこの土地を何のために···?」

 

 

「そうですね···。今のアビドスを手に入れても価値があるとは···」

 

 

「ううん···」

 

 

「そういえば先生あの時···ゲヘナとの戦闘の時に風紀委員長さんが言ってたことは···?」

 

 

「あっ、そういえば···」

 

 

「「?」」

 

 

「ゲヘナの風紀委員長が言ってたことなんだけれどね、カイザーコーポレーションがアビドスの捨てられた砂漠で何かをしようとしてる···って」

 

 

「そ、そんなこと···ゲヘナの風紀委員がなぜ···」

 

 

「先生、何で黙ってたの?」

 

 

「えっ?あ!い、いやぁ~···あ、あの時は情報の扱い方に手間取ったというかその···」

 

 

「あ~もうっ!話してくれればよかったじゃん!」

 

 

「うぅ···ご、ごめん···」

 

 

「とにかく土地を買い占めてたのはカイザーコーポレーション、それが何かを企んでいるんだったら···」

 

 

「セリカちゃんの言う通りです。全ての答えはアビドス砂漠にあるはずです!」

 

 

「「はい/うん/そうだね」」

 

 

「行ってみよう、アビドス砂漠へ」

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーアビドス校外

 

「うへぇ〜、ここから先は歩いて行くしか方法は無いからね〜···」

 

 

「途中で倒れられても困るし」

 

 

「こちらは私たちにお任せください!」

 

 

《うぅ···ごめんね···》

 

 

「あはは···シャーレとしては僕が随伴するので···」

 

 

《ご、ごめんね···頼んだよ····》

 

 

「シンジ君も能力があるとは言え無理はしないでよ〜?」

 

 

「あ、はい!」

 

 

「いやぁ~、にしても久しぶりに来たな〜ここ」

 

 

「先輩は来たことがあるの?」

 

 

「生徒会の仕事で何度かね、もうしばらく進めばそこには広大なオアシスが〜!」

 

 

「お、オアシス?!」

 

 

「うん!まぁ、今は全部干上がっちゃてるんだけどね···。昔そこでアビドスの砂祭りが開かれていたんだ〜」

 

 

「砂祭り···」

 

 

「聞いたことがあります〜!アビドスでは有名な祭りで、すごい数の人が集まったって。」

 

 

「そうそう〜!別の自治区からもたくさんの人が見に来るぐらいのお祭りだったそうだよ〜」

 

 

「凄いですね···」

 

 

「確かに···でもこんな砂漠のど真ん中で?」

 

 

「いやぁ~昔はこの辺りも住みやすい場所だったらしいよ〜」

 

 

「「へぇ~」」

 

 

「(···)」

 

 

ーーーーーー

ーー??

 

「見てホシノちゃん!あそこだよ〜」

 

 

「それ、信用して良いものですか?」

 

 

「うん!」

 

 

「···あそこはまさしく、砂祭りが行われたオアシスだよ!」

 

 

ーーーーーー

 

 

ザッザッザッ

 

 

《前方に巨大な施設があります!》

 

 

「えぇ~こんな所に」

 

 

《もしかしたら、それがヒナが言っていたものかも知れない》

 

 

《皆さん、何があるかわかりません。警戒しつつ調査に当たってください!》

 

 

「「了解!/はい!」」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ーーーカイザーPMC

 

 

「凄い警備の数···」

 

 

「···ざっと200···いやそれ以上かもです。格納庫のような物も有るっぽいので兵士だけでなく兵器も有る可能性があります···」

 

 

「時折敵の情報が分かる見たいな正確さだけど···一体何をしてるの?」

 

 

「···あ、僕のですか?僕は単純に、大気圏外に使徒を配置して監視してもらってるんですよ、名前は『サハクィエル』···言ってませんでしたっけ?」

 

 

「あ~ごめん。最近いろんなことがあり過ぎて聞いたか聞いてないか覚えてないわ···ごめん」

 

 

「あ、だ、大丈夫ですよ····あはは···」

 

 

「···カイザーPMC」

 

 

「「?」」

 

 

《どうやら、此処もカイザーコーポレーションの系列会社のようです》

 

 

「PMC···」

 

 

「知ってるの?」

 

 

「はい、Private Military Company···つまり、民間軍事会社の事です」

 

 

「ヘルメット団とはレベルが違うんだね」

 

 

「プロの戦闘集団ってことだよ」

 

 

 

ーーーーーー

 

[···?。あれは···]

 

ーーーーーー

 

ウウーーン

 

 

「「!」」

 

 

ウイーーーン

ガガガガガ

ドタドタドタ

 

 

[不審者が出たぞ!]

 

 

 

「っげ、この数は流石に···」

 

 

「下手したら風紀委員会より面倒」

 

 

「どうしましょうホシノ先輩···」

 

 

「···ホシノさん、使徒を出しますか?」

 

 

「···やめておいたほうがいいと思う。···こんな状況でも相手はまだ調べがついてない状態。いわば証拠不十分の状態だからこの状態で攻撃でもしたら···面倒事が増えるのは確実···」

 

 

「···分かりました」

 

 

《みんな!無茶はしないで!慌てず撤退を!》

 

 

「···」

 

 

ブロロロロ

 

 

キキッー

 

 

「これはこれは···侵入者と聞いていたがまさかアビドス高校の生徒とはな」

 

 

《この姿は···まさか?!》

 

 

「おや?君は···あのゲマトリアが狙っていた生徒会長···いや、副会長だったかな?····ん?それに君は·······シャーレの補佐か」

 

 

「あなたは誰ですか···?」

 

 

「ほぅ?まさか私のことを知らないとはな···。私はカイザーコーポレーションの『理事』だ」

 

 

《やはりそうでしたか···》

 

 

《ということはこいつが···?》

 

 

「アビドス生徒会をだまして、土地を搾取した張本人···」

 

 

「ハッハッハ、口の利き方には気を付けた方が良い···。君たちは今、我々はカイザーPMCの私有地に対し不法侵入しているということを理解するべきだ」

 

 

「···」

 

 

「さて話を戻そうか、アビドス自治区の土地···あれは確かに買ったとも、全ては合法な取引···記録もしっかりと存在している」

 

 

「···」

 

 

「なぜ砂に覆われた土地を?···と言いたそうだな?···ならば教えてやろう。私たちはアビドスの何処かに埋められているという『宝物』を探しているんだ」

 

 

()()

 

 

「ふざけた事言わないで!そんなでまかせ、信じるわけないでしょ!」

 

 

「だったらこの兵力は何?私たちの学校を武力で占拠するため···違う?」

 

 

「ハッハッハ、冗談じゃない。あくまでこれは宝探しを『妨害』された時のためのもの···君たちの為に用意したものではない。君たち程度、いつでもどうとでもできるのだよ。例えば···」

 

 

((一段落したから来てみれば···大変なことになってるねシンジ君))

 

(カヲル君···)

 

 

プルルルル

 

 

((実はイロウルの協力のもとMAGIを使って調べてみた所···どうやらアビドス高校に対して···というのもあるみたいなんだが·······本当に宝探しの可能性もあるようなんだ))

 

(···本当?)

 

((あぁ、だが所謂ファンタジー世界のような金銀財宝の宝をこの様な企業が求めるとは思えない····))

 

 

プルルルル

 

 

(···)

 

 

「私だ」

 

 

「何?急に電話···?」

 

 

「あぁそうだ。進めろ」

 

ピッ

 

 

「非常に残念なお知らせだ」

 

 

「···」

 

 

《一体何を···?》

 

 

《えっ?ど、どうして?!来月以降の金利が3000%以降も上昇しています?!》

 

 

「な、なにそれ?!」

 

 

「フッフッフ、君たちにかけられた紐が今···誰の手にあるのか···」

 

 

「酷い···」

 

 

「そんな金利···払えるわけないでしょ!」

 

 

「ならば学校をあきらめて去ったらどうだ?自主退学でもして転校でもなんなりすれば良い。そもそも学校の問題···何も君たちが進んで背負う必要はないのではないかな?」

 

 

「そ、そんなこと···できるわけ無いじゃないですか!」

 

 

「そうよ!見捨てられるわけないでしょ!」

 

 

「アビドスは私たちの学校で私たちの町」

 

 

「ならばどうする?他にいい手でも?」

 

 

「そ、それは···」

 

 

「···皆帰ろう」

 

 

「え?」

 

 

《ホシノ?》

 

 

「これ以上ここで言い争っても意味がない。弄ばれるだけだよ」

 

 

「フッフッフ、流石は副生徒会長···君は賢そうだな。······思い出したよ、賢そうな君と一緒に居たあの全く持ってバカな生徒会長の事を···」

 

 

「っ!」ジャキッ

 

 

「フッハッハ···」

 

 

「···」

 

 

「では来月以降の返済を頼むよ?お客様。フッフッフ···フッハッハッハ!」

 

 

ザッザッザッ

 

 

「ホシノ先輩···」

 

 

「···」

 

 

((シンジ君···ギリギリで絞り出した事が2つ···これを聞いてみてくれないかい?))

 

 

(2つ?)

 

 

((あぁ、1つは宝は兵器の類か···2つ目は···これは単語しか見つからなかったんだけど···『デカグラマトン』を知っているか、と))

 

 

(うん。分かった)

 

 

「····」

 

 

「ん?なんだ?シャーレの小僧、何か用事でも?」

 

 

「シンジ君?」

 

 

「何してるのよ···?」

 

 

「···2つほど聞いても?」

 

 

「···ふむ。良いだろう」

 

 

「1つ目は···貴方方のような所謂『企業』が『宝探し』と言ったファンタジーじみた事をするとは考えにくい····」

 

 

「ふむ?」

 

 

「だからその宝は····『兵器』の類だったりするんですか?」

 

ーーー

「···遠いから何を言ってるか分からないわね」

 

「ん、迎えに行ってくる」ダッ

 

ーーー

 

「···さぁ?それは分からんな。我々はあくまでも『宝』としか言われてないのでな」

 

 

「そうですか····なら最後に2つ目······『デカグラマトン』という言葉に身に覚えは?」

 

 

「·······」

 

 

「·······」

 

 

「······さぁな。答える義務はない」

 

 

「そうですか···ありがとうございました。では」

 

 

「シンジ、何やってるの?早く行くよ」ダッ

 

 

「あ、ご、ごめんなさい···今すぐに!」ダッ

 

 

 

 

 

「あの小僧·····。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーー対策室

 

 

「いったい何なのよ!」

 

 

「宝物を探していると言っていましたが···」

 

 

「この砂漠には石油などの地下資源は何一つ残っていません···。遥か昔にそういう調査結果がでているのです···」

 

 

「シロコ?」

 

 

「もう一度行ってくる、あそこで何をしているのか調べないと···」

 

 

「え?ま、まさか砂漠に?!」

 

 

「徹底的に準備すれば侵入できると思う」

 

 

「待ってください!それより今は借金のほうが···」

 

 

「借金はもう、真っ当なやり方じゃ返せない」

 

 

「駄目ですよシロコちゃん!」

 

 

「私はシロコ先輩に賛成。学校が無くなったら全部終わりなんだよ?!もうなりふり構ってられない!」

 

 

「冷静になってセリカちゃん!それじゃ闇銀行を襲ったときと同じ、人から奪ったお金では借金でお金を返してもそれはアビドス高校を救ったと言えるの?」

 

 

「で、でも」

 

 

「焦る気持ちも分かるけど···君たちを犯罪者にするわけには···」

 

 

「じゃあどうしろっていうの」

 

 

「うっ···それは」

 

 

「ほらほら皆落ち着いて、頭から皆湯気がでてるよ〜···ね?シロコちゃん」

 

 

「···ごめん、こんなふうにしたいわけじゃなかった」

 

 

「うんうん、皆分かってるよ。ま、取り敢えず今日はこの辺にしておこう!一回頭を冷やして気持ちを落ち着かせよう!これは委員長命令ってことで!」

 

 

「そうですね···先輩の言う通りです」

 

 

「あ、うぅん」

 

 

「··分かった」

 

 

(···言えない···とてもじゃないけど言えない。僕らの居たNERVの資金源ほと真っ黒なものは···)ダラダラ

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ーーーアビドス高校・廊下

先生Side

 

「ホシノ」

 

 

「んぇ?先生?」

 

 

「···聞いても良いかな?この件」

 

 

「ん〜?」クルッ

 

「····あ~、仕方ないなぁ··。ま、シロコちゃんと最近仲が良いからバレちゃうよね···。面と向かって話すのは恥ずかしいけど···しょ〜が無いよね、良いよ。」

 

 

「····先生?折角の高校生活が砂だらけなんて勿体ないとは思わない?」

 

 

「·····でもホシノはこの学校が好きなんだよね」

 

 

「·····ん。砂漠化が進む前のアビドスは凄く栄えてて他の学園と比べても見劣りしない、って聞いてた。でも、そんな記憶も実感もおじさんには全くないんだよね〜···。最初から全部滅茶苦茶で何一つない学校だと思った。」

 

 

「それでも、ホシノにとっては大切な母校だったんだよね?」

 

 

「····うん。でもおじさんが入学した時には本館は砂の中に埋もれちゃっていたんだよね···。今居るここは、砂漠化を避けるために逃げた先にたどり着いた別館···。ま、でもここに来て対策委員会の皆と出会えることが出来たから···。えへへ、やっぱり好きなのかもしれないなぁ···」 

 

 

「·····」

 

 

「···先生?正直に話すよ」

 

 

「···?」

 

 

「···実は2年前から、変なやつからの提案を受けてた」

 

 

「提案···?」

 

 

「···カイザーコーポレーション」

 

 

「カイザーコーポレーション?!」

 

 

「うん···。提案というかスカウトに近いかな?アビドスに入学した時からずっと、何回もね。ついこの前もあったよ···。誰から見ても破格の条件だった、でも当時は私が居なくなったらアビドス高校が崩壊すると思ってたからずっと断っていたんだ···」

 

 

「そうなんだ···」

 

 

「うん····。それにあいつら、何を企んでるかわからないけどPMCで使える人材を集めているみたい」

 

 

「···その人、一体何者···?」

 

 

「···分からない、私もあいつの招待は知らない···。ただ、私は黒服って呼んでる」

 

 

「黒服···」

 

 

「何かぞっとするやつで···キヴォトスは広いとはいえ、ああいうタイプのやつは見たことが無かった···。けれど怪しいのは確かだけど、別に特段問題を起こしたりはしなかったんだ····」

 

 

「ふむ····」

 

 

「なんなんだろうね?あのカイザー理事でさえ、黒服のことは恐れているようにも見えたけど」

 

 

「···じゃあこの退部届は」

 

 

「···うへぇ。···1ミリも悩んでなかったと言ったら嘘だし。ちょっとした気の迷いっていうか···。うん、捨てちゃおっか」

 

 

ビリリッ

 

「···うへぇ〜スッキリしたよ〜。余計な誤解を招いてごめんね?ただ、こんな話を皆にしたところで心配させるだけで良いことも何もなさそうだったからさ〜。·····でもまぁ、可愛い後輩たちに隠し事をしたままっていうのも良くないし····明日、皆にはちゃんと話すよ。聞かされたところで困らせちゃうだけだろうけど、隠し事なんて無いに越したことはないからね〜。···まぁ実際のところ、今はあの提案を受ける以外に他の方法なんて思いついていないんだけどね···」

 

 

「···うん。大丈夫だよ!きっと他に方法がある筈だからね!」

 

 

「···そうだね、奇跡でも起きてくれれば良いんだけど。···奇跡かぁ。·········さ〜てと、この話はおしまい、また明日ね。先生。····さよなら」

 

 

「····うん、また明日」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

シンジSide

 

 

「····そろそろ一旦あっちに戻ろうかな。拘束具の調整をしないと····ん?あれ·····ホシノさん?」

 

 

「····ありゃ、シンジ君?こんな時間に珍しいね〜どうかしたのかい?」

 

 

「あ、はい。先生の仕事を手伝っててその片付けをしてまして···一段落したのでそろそろ帰ろうかな、と。ホシノさんこそどうしたんですか?こんな時間まで···」

 

 

「····うへぇ〜。ま、君も先生と同じシャーレだし話しても良いかな···」

 

 

「···先生?なんかあったんですか?」

 

 

「うへ〜、実はね〜」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

「と、言うわけさ〜」

 

 

「···なるほど」

 

 

「ん、取り敢えずそういうことだね〜。ま、もう時間も時間だし私は帰るね〜。またあs」

 

 

「···ホシノさん」

 

 

「う、うへ?どうしたの?」

 

 

「···僕は大人じゃないので絶対にまでとはいえません。だけど、僕が····いや、僕と先生で何とかします!だからそんなに気をやまないでください···!」

 

 

「····うへへ。私そんなに元気なさそうに見えたかな····?····うん。ありがとう···。じゃ、また明日」フリフリ

トコトコ

 

「はい!また明日」

 

 

 

 

 

 

「黒服·····。この人も調べておくべきかな」ヴヴン

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーカイザー

 

 

「ハッハッハッハ!ついに稼働可能領域までこれたか!」

 

 

[はい。このまま順調にいけば、問題なく正式に運用が可能かと。ですが···]サギョウイン

 

 

「パイロットについてだろう?それは問題ない。こちらで用意してある」

 

 

[····ですがあれは本当に大丈夫なのですか?確か····死体ですよね?]

 

 

「あぁ、だが問題ない。解析チームからの情報でな、この機体はもとより無人···というのは知っているだろう?」

 

 

[えぇ、まぁ]

 

 

「その無人で運用するための、所謂システムの修復が出来たようなんだ」

 

 

[ほ、本当ですか?!····あ、でもそれならパイロットなど必要なので···?わざわざ捨てられた砂漠に放置されていた····『ユメ』?とかいった元アビドスの生徒会長を···。ここまで細胞を修復させてまで]

 

 

「有人での稼働については本来ならシステムが修復できた時点で確かに要らない···。だが、そのシステム自体が元々何者か分からんが一人の人間を使いそいつの所謂疑似人格データを作成し、こいつに搭載することで稼働させてたようだが····」

 

 

[それの復元が不可能だったから····]

 

 

「あぁ、有人での運用という訳だ。だがまぁ、簡易的ではあるがそのシステムを再現したからな。そのシステムを使い、人格データの部分はこの死体を使ってごまかす····。言うならば生体パーツだな。補足だが、こいつに搭載したシステムはコイツの内部データに残っていた名前を流用して···『ダミーシステム』だ」

 

 

[····だ、ダミーシステム]

 

 

「因みに細胞を修復させているのは正直どうやってるのか分からないのだよ····。ゲマトリアからあくまで提供された元を使っているだけに過ぎないからな·····これも実験をするためのデータになるとほざいていたが····やはり食えん奴らだよ、あいつらは」

 

 

[····]

 

 

「とにかく運用可能状態までの改修を急がせろ、いいな」

 

 

[は、はい!····ですがこの機体、生体パーツのようなもので構成されているようでして···ですのでメインカメラに当たる頭部、左腕、胸部装甲といった部分につきましては『ゴリアテ』の技術を参考にして改修させていただきます!]

 

 

「任せたぞ」

 

 

[は、はい!]ダッ

 

 

「······アビドスの問題はいい、だがシャーレ···いや、あの小僧。····何者だ」

 

チラッ

 

 

 

 

___________________

 

ーーカイザーPMC:巨大機動兵器解析/改修報告書ーーー

 

 

機体名:不明

    ↓

   汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン量産型

 

状態:頭部−破損

  右腕−現存

  左腕−破損

  動体−現存しているものの損傷が激しい

  右脚−現存

  左脚−現存

 

 

備考:解析した結果、もとより無人で運用している機体と断定。どの様な組織が開発したか不明ではあるが、このレベルの機体を開発したとなるとカイザー協力組織である『ゲマトリア』と同等かそれ以上の可能性アリ。無人運用していた時のシステム名は『ダミーシステム』であると断定

 

___________________

 

 

「········『エヴァンゲリオン』。私のために働いてもらうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

続く

 




今作の量産型についてはイメージは固まってないのですが、頭部に当たる部分に関してはエヴァMk9の頭部を切り落とされたあの状態で行きたいなと思ってます。あの切り落とされた断面にカメラが付いてるような·····ね?あれです。分かりにくかったらすみません····
このイメージに関してはまた変わるかもとお伝えしておきます


体調に関しては良くなってきたのでこれから悪化させないようにしたい····

では次回予告


ーーーーーーーーーーーー

アビドスの殆どの土地がカイザーコーポレーションによって奪われていたと判明した対策委員会


真実を確かめるために捨てられた砂漠に向かうが、どうすることも出来ない現実を突きつけられ、帰宅する一同


ホシノの思い、そして残された手紙


突如襲撃するカイザー


そこに現れた彼女たちとは



次回 新世紀エヴァンゲリオン あまねく奇跡の始発点

   7話 閉ざされた祈り、そして


この次もサービスサービス♪











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