迷宮と街と彼   作:はまゆ

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第1章 迷宮と街
後処理と別れ


サンサ達はしばらく息を整えた後、ゴーストウッズの守っていたポータルへ入った。

 

そして、ポータルの中は今までのセーフルームと似た雰囲気をしているが全く違う部屋に繋がっていた。

 

その部屋には、全ての色がグラデーションされたように次々と色が変わる、名状しがたい形をした謎の物体が中央に鎮座していた。

「なんとかダンジョンコアにたどり着きましたね。」

「そうだな、さてどうするか。取り敢えず配置を全削除するか。」

そう言い、サンサは臆する事なくダンジョンコアに触れ、頭の中に流れてきた情報を便りにダンジョンコアを操作した。

 

「よし、全削除完了した。」

そういい、サンサは振り返ると入ってきたポータルの雰囲気が変わり、カミーユがポータルに頭を潜らせると、その先には殺風景な光景が広がっていた。

 

「本当に何もありませんね、初めて見ましたよ。」

「あれ、迷宮に行ったことがあるのに見たこと無いのか?」

興味深そうに殺風景な空間を覗くカミーユに対し、サンサはそう聞いた。

「私は、大迷宮の方しか潜ったことがないので、見たことが無いんですよ。これどうなっているんですか?」

カミーユは向きなおってそう言った。

 

サンサはその発言に対して困ったような動きをすると、カミーユに対してダンジョンコアを触るように促した。

カミーユは恐れることなくコアへと触れると、カミーユの頭の中に情報が流れ込んできた。

「なるほど、初期設定に変えたんですね。」

「そうだ、人間が過ごしやすい環境になっているから何にも無いのに空気だけはある。」

カミーユの疑問が解消されると、

「ではこのダンジョンどうしましょうか?居抜きにして住みますか?」

続けてそう質問した。

 

迷宮街ジパリアは面積が隣接する小国と同程度の土地のほぼ全てが密集した建物で構成されている、しかしそれでも迷宮を求めて推定千万人以上に膨らみ続けている人口全てが住むにはこのメガロポリスは狭すぎる。

 

しかしそれを可能にした物もまた迷宮であった。小迷宮の居抜き、大中迷宮のセーフゾーンなどに住むことで、迷宮の入り口から入って来ないと破壊されないため、頻発する抗争に巻き込まれる心配も無く、小迷宮1層ごと余裕で数十人住むことができるため、富める者達は迷宮へ住み、地上は重要施設や商店以外は貧乏人の象徴へとなっていった。

 

「いや、私は大迷宮に挑むつもりだからここでは交通の便が悪い、競りに出して売ってしまおう。」

サンサはそう言った。

 

そうして売るための施策をある程度済ませた後

「朝7時から入ったから、今は午後5時半程だな。帰るとするか。」

「そうしましょうか。」

2人はそう言いながらダンジョンコアに触れ、アジトの中へとワープした。

 

 

 

ワープしてきた2人はアジトの中が少し変わっている事に気がついた。

 

「あれ、あの倒れてた奴はどこへ行った?」

 

サンサがそう言うと、

 

「カオリなら外へ行きました。」

 

帰るのを待っていた神妙な顔をしてミカはそう言った。

そしてその時の状況を話し始めた。

 

 

 

「こんな所に居られるか、アタシは出ていく。」

「カオリ、落ち着け!」

 

ミカは手ぶらでアジトを飛び出そうとするカオリを引き留めていた。

 

「サンサ様は多分金持ちだ、アジトの物を全部渡すって言っても殆ど反応しなかった!だからなにも持たずに何も考えずに飛び出すのを止めろ!」

 

ミカはそう叫び、渋々カオリは脱出を諦めた。

 

「しかしそう言ったってあんにゃろうの仲間になりやがったクソカミーユに手を出したらあいつはアタシを殺すだろうよ。でもアタシはカミーユの顔を見たらぶん殴らずに居られる自信がない。」

 

カオリはそう言いながらアジトの中にある仲間の遺品といままでの盗品を大きなバッグの中に入れれるだけ入れ込んでいた。

 

「だからといってここから出ていったって行く宛なんて有りやしないじゃないか!それにお前は短気だから1人だと失敗する!頼むよカオリ、少しだけ待ってくれよ。」

 

そう言いミカはカオリに向かって泣き落としを実行した。

カオリは泣き落としを喰らって心が痛んだのか少し動きが鈍ったが、少し考えた後にこう言った。

 

「じゃあお前が私に着いてこい、私は外で待っているから話が終わったら出てきてくれ。」

 

ミカはそれを聞き妥協した。

 

 

 

 

「と、いうことが有ったのです。」

 

話を聞き終わったサンサは、少し考えた後にこう言った。

「じゃあこれを持っとけ。」

そう言うと、収納袋の中からそれなりの量の硬貨と2本のショートランスを取り出した。

 

「良いんですか?彼女に着いていったらまた強盗とかすると思いますよ。」

ミカはそう言ってそれを受け取った。

 

「また強盗に遭えば今度こそ殺すが、多分会うことは2度とないし私は親切心を無駄にしたくない。」

 

本当はこの小迷宮のオーナーにでもして土地に縛り付けて置きたかったんだが、と付け加えながら、サンサはミカに言った。

 

「ありがとうございます!それでは2度と会うことがないように祈っています。」

そう言って、1度もカミーユに話しかけることなくミカはアジト外に出ていった。

 

それを側で見ていたカミーユが言う。

 

「私だって何か言ってくれれば挨拶ぐらいしたのに。」

 

それを聞いたサンサは、そりゃそうなるだろと思いながら黙っていた。




場面転換の区切り方がわからない

いつも3行空白を入れて区切りや場面転換をしてきてましたが、どうも区切り方を変えるべきか気になって迷いました。他にも良い案があれば教えてください。

  • 今のまま3行空ける
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  • 〇●〇●
  • □■□■
  • ◆◆◆◆
  • ■□■□
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  • ▽▽▽▽
  • ◆◇◆◇
  • ◇◇◇◇
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