迷宮と街と彼   作:はまゆ

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免許登録とお買い物(武器)

我を思い出したサンサはカミーユに連れられて協会本部の中に入っていた。

中は時空がねじ曲げられたかのように広がる酒場になっており、その酒場はサンサの思い描く一般的な協会と同じ様な様式になっていた。

 

「元々新人潰しやらがたまに発生する故郷でも少し治安が悪い場所ではあったが、その様式を持ってきたらジパリアではこんなことになるのか。」

サンサはどうして外があの惨状になったのかを考察しながら、中にはいると同時に周りを浮遊してきた僅な光を出す球体を掴み、要件を言った。

 

「新しく登録手続きをしたいため手続き所まで頼む。」

「それは精霊ですか?協会付近を通ることはありましたが、実際に入ったことはなかったので良く知りません。なんですかそれ?」

カミーユはそう言って、自分の周りに浮かぶ球体を見る。

 

「これは各迷宮都市の本部にのみ雇用されている精霊だな。協会本部には余りにも人が来すぎて、支部の様な受付での1対1の対応が困難なのでこうやって要件言うことで、それぞれが行く必要のある場所まで跳べる。」

そう言い終わるや否や、サンサはワープし、カミーユも要件を言い同じ様にして跳んだ。

 

 

2人はそうして手続き所まで跳ぶと、カウンターで簡単な問答と金銭払いを済ませて許可証の写真撮影をした。

「登録するのに金がかかるんですね。」

カミーユがそう言うと、

「そりゃ貧乏人が行っても死ぬだけだしな、それに私の国だとそれが殆どの理由を占めていたが、ここだと金持ってないやつは素行が悪い奴も多いだろうし、自分だったらそんな奴が起こす問題行動の責任は負いたくないよ。」

サンサがそう答えた。

 

 

そうして色々な手続きが終わった後、サンサ達は協会本部を後にする。

「許可証ってこういう感じなんですね。」

そう言うカミーユの手には石で出来た小さい写真付きの許可証があった。

 

「材質はランクによって変わるんだ、それによって協会に立ち入りを許可される階層が変わる、石は最上層の5層、鉄は上層の10層、銅は中層序盤の25層、銀は中層中盤の40層、金は中層終盤の60層、白金は深層の100層、魔法鉱が大深層の150層、そしてそれより先の奈落に入る者は宝石、その中でも特に名声に優れた者には個人個人に紋章が与えられるんだ。〈奈落の底〉に挑む者としてな」

そう言ってサンサは収納袋からミスリル銀の許可証を取り出し見せる。

 

「私はこれでも大深層に入っても問題ないと判断された人間なんだぞ。」

そう自慢気に言い、目立って喧嘩を売られないようにさっと元に戻した。

 

 

「〈協会シーカー〉としての登録が完了したので、大手を振って大迷宮に入れるようになりましたが、次は協会直営店にでも行きますか?」

カミーユがそう答えると、サンサは頷いた。

「先程金を払って買った地図に迷宮街内の直営店が載っている、そこで私の武器と君の装備を買おうかなと。」

 

 

 

 

そうして2人はまず最初に武器屋にやって来た。

武器屋は小迷宮の内部にあるため、小迷宮の入り口でたむろしている警備員にミスリル銀の協会シーカーの許可証の提示をし、小迷宮内に入った。

 

武器屋の内部には大量の警備員とショーウィンドウに入った高そうな武器屋が並んでいた。

 

「魔法鉱ランクの提示が求められるだけあって高そうですね~。」

そう言ってカミーユは武器を眺める。

 

「大剣に馬上槍に鎖鎌、ヌンチャクに棍棒にロケットランチャー、ミサイルポッドにレーザーブレードにパワーナックル、物理職向けの武器が本当に色々ありますね。」

そうして色々見た後に言う。

「でも私の銃の方が高そうですね。」

そう言い、サンサの方を見た。

サンサは笑みを浮かべながら「それは特別だからな。」と言い、自分の武器を選び始めた。

 

「そう言えば、貴方の武器は様々な物がありますが、大体全部長柄ですね。でも結構使い心地が違う筈ですが、主力で使う物は無いのですか?」

カミーユはそう言うと、サンサは

「それを今から買うんだよ。」

と言って、ショーウィンドウを開けてもらって3つの槍を手に取った。

 

「大身槍に、突槍、それに双薙刀ですか。」

カミーユはそれを手に取り、試し振りのできる場所へ行く途中で訳を話す。

「正確に言うなら大身槍を主に使い、他のはサブだ、これに加えて元から持っているランス、薙刀、レーザー槍、棍、ビームナギナタで相手を選んで使い分けるのが自分の戦い方だ。」

そうサンサは言った。

 

そうして試し切り用のダミーに向かって使いなれているように軽やかに、しかし重々しく大身槍を振り抜くと、ダミーは一刀両断され、地面に落ちた。

「お見事です。」

再生しつつある地面に落ちたダミーを傍目に、カミーユはそう言った。

 

「じゃあこれを買ったら君の近接武器を選ぼう、どれが良い?」

カミーユは突然の発言に少し驚くが、考えたように言った。

「今はどうしても死にたくないので最近は控えていましたが、昔は銃剣と堅い銃底を織り混ぜた近距離攻撃をが仲間からは褒められていましたね。」

 

サンサはそれを聞くと

「なら私の渡した銃は困るだろうな。強固な魔法障壁が張られているから銃身での守りは得意だが、近接用装備は何も付いていない。」

そう言ってカミーユから魔法銃を借りてダミーに殴り付けるが、銃には傷1つ付かなかったものの、ダミーはサンサの膂力で無理やり潰されたのみで、あまり効果的には倒れなかった。

 

その様子を見てカミーユは1つ考え付いた。

「では大型ナイフはどうでしょうか?」

サンサは聞く。

「その心は?」

「銃とは違うものの、携帯しやすく、刃と柄の部分で残撃、打撃、刺突が幅広く出来ることと、私は職業柄ナイフを良く使っていたので性に合うかと。」

そうして、カミーユは大型ナイフを3本、小型ナイフを6本選び取り、ダミーに試した。

 

カミーユは小型ナイフ6本を3本づつ両片手で投げた。

計3本がダミーに突き刺さり、カミーユダミーへ走りながら大型ナイフを両手で抜く、

そうしてカミーユはダミーに対して左手をナイフを逆手で胸に突き立て、右手のナイフで喉笛を切った。

更に追撃と言わんばかりに両手で2本を持ち直し、左手で突きを、右手で柄による打撃を行った。

 

「どうですかね?」

息をゼイゼイと吐きながらカミーユがそう言った。

 

それを聞いたサンサは

「途中の胸への突き立てと喉笛をかっ切るところは良かったが、普通にナイフ投げがまだ熟達していないのと、最後の片手で刺しながらもう片方で頭をぶん殴るのは、実戦で相手にナイフが全部刺さって武器が失くなるを避けたいという気持ちは伝わるが、やめた方がいい。だが素質はありそうなので買おうか。」

そう言った。

 

「厳しいですね~。これでも昔は褒められたんですけどね。」

カミーユはそう言って少し座った。

 

結局2人は予備を含めた槍6本と大型ナイフ6本と小型ナイフ50本を買い、店を去ったのであった。




世界観は独特だが、強いて言うならマイルドなelona、変愚蛮怒に近い感じをしている。

場所によって科学力、魔法科学の発展度の差が大きいから未開の蛮族もあればスペースコロニーの様な場所まで様々。
今回の舞台は科学力は14世紀頃、魔法科学もまだ発展しきってないが、迷宮で全部狂って変な発展をしている。

いつも3行空白を入れて区切りや場面転換をしてきてましたが、どうも区切り方を変えるべきか気になって迷いました。他にも良い案があれば教えてください。

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