「あーあ!全滅しちゃったか!」
「不甲斐ない奴らだ。」
大きなスコープ越しに戦場を眺めていた2人はそう呟いた。
一人は奇抜な格好をした女、一人は紳士風な格好をした男であった。
「まああの様子からしてミー達の標的じゃなさそうでしたからー?まっ、余計な出費を払ったけどそれがわかっただけ御の字じゃないかなー!」
「まあ戦い様からしてそのようではあるだろうが、狙うべき奴はあのツアーの一団にいることは分かってるんだ。逆に言えばそれしかわからんのだからツアー終了までにターゲットを見つけ出さないと全員つぶさなければいけなくなる。そうなればあいつも敵に回さなければならなくなりそうだ。」
2人はそう言って最初に撤退していった賊を迎えた。
「依頼に失敗しました。申し訳ございません。」
そう言って賊は頭を下げた。
「いいよ~!どうせ君が死ぬのは決まっているから!」
そう言って女は賊に針をさして体を破裂させて殺した。
「相手が頭を下げてるんだから普通に切り殺せば良いもんをどうしてお前さんはそう気を遣えんかね、まあとにもかくにもこれで報酬の踏み倒しと口封じが済んだか。」
飛び散った肉片を鬱陶しそうに掃き落としながら男は言った。
その時2人が頭に付けていた装置から着信が鳴った。
「~~~~~!」
「おう、そっちの手筈はどうだ!」
「~~~~!~~~~~~~~~~?」
「失敗だ、当たりを付けたのは別物そうだ。」
「またどっかである程度強い捨てゴマを雇わないとですね~!」
「~~~、~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」
「ほう、あいつらが了承したか!」
「なら目的は私達だけで達せそうですしー、その為にこっちも結構本気で色々準備するべきじゃなぁいですか?」
「~~~、~~~~~~。」
「了解!我ら太陽商会の更なる発展の為に!」
「為に!」
「カミーユ!大丈夫か?」
サンサは気絶しているカミーユに回復薬と魔法をかけて、アリシアはそんなサンサに回復薬を使っていた。
カミーユの指が再生していく。
「すまんアリシア、とりあえず迷宮内迷宮の探索は今週は無理だ!」
「良いですよ、僕一人だけだったら最初の一撃で死んでたでしょうし。」
アリシアはそう言う。
「まあそうかもしれんが、ジパリアの賊にはこんなに強いのがいるのか?正直思ったよりもかなりやばいな!」
サンサがそう言った。
「いいえ、多分違うと思います。判断力がなさそうな木っ端ならまだしも、こっちの戦力が分かっているだろう貴方より弱い賊の癖に、確実に命を狙ってきました。多分ただの賊じゃありません。」
必死の看護を受けて目を覚ましたカミーユは、話の流れから話していることを読み取りそう言った。
「失礼ですが、誰かから狙われるようなことはしましやか。」
カミーユの言葉をサンサは否定すると。
「だったら、なぜでしょうか?こんな貴方と私とアリシアを確実に狙ったような陣を引いて奇襲するとは。」
カミーユはサンサに吹き飛ばされた敵が潜んでいた廃墟を見て、本気で不思議そうな顔をした。
「まあともかく、お二人が大変な目に遭ったのは私が迷宮内迷宮に行きたいと言ったからです。思い返せば、昨日あの時自分が行こうとしていたことを聞かれてたんでしょう。」
アリシアが悔しそうに声を出した。
「ここにいる3人は襲われるような事はしていない、つまり狙われたのはもしかしてツアーに参加したからか?」
「まさか!でも確かに僕は身に覚えはありません。」
「私も今となっては襲われるのはおかしいです。一度確認すべきかもしれませんね。」
そうして3人はぼろぼろの状態になりながらも、死体から何か情報を得る為に漁った後、元の城塞都市に戻る途中で、手負いだと襲ってきたハーベリアの数人を吹き飛ばして、大迷宮から帰還した。
「命が狙われているのならば3人バラバラでいるのは危険だと思う、アリシア!お前の住んでる場所はどこにある?」
サンサがそう言うとアリシアが言う。
「近くの宿に住んでいます!」
「ならその分の金は私が払うから、一回持ち物もってこの紙に書いてある住所に来い。」
そういってサンサはスメゾレ荘の住所を書いた紙を渡す。
「あれ、一緒に住むつもりでしょうか?まあいいですけど貴方と私の家のどっちに住ませるつもりでしょうか?」
「少なくともツアーが終わるまではちょっとな、私の家は色々あるからカミーユの家の方にアリシアを任せる、アリシアはそれで良いか?」
「家を共有してくださるんですか!宿は狭いので助かります!」
そうしてあれよあれよという前にトントン拍子で物事は進んでいき、アリシアはカミーユの家に住むことになったのだった。
いつも3行空白を入れて区切りや場面転換をしてきてましたが、どうも区切り方を変えるべきか気になって迷いました。他にも良い案があれば教えてください。
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今のまま3行空ける
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