翌日サンサは目を覚まし周囲を見た。
3人はまだ眠っていた。
(しかし、大分予定が狂ってしまったが、一体どうしたものか。)
サンサはカミーユを見ながらそう思った。
(カミーユはたしか石つぶてを放ってこようとしていたか。)
サンサは思い出す。自らを脅してきた時にカミーユがどのように戦おうとしたかを。
(しかし、直ぐに逃げてしまったからあまり分からないな。)
取り敢えず、鍛えるにしても今の状態を知らねばならないと思い、今日の予定を立てた。
(…あれ、生きてる?どうなっている?)
カオリは目を覚ました、吹き飛ばされた時の体の傷は完全に癒えていた。
「カオリ!大丈夫か!目を覚ましたか!」
目を覚ましたカオリをミカが声をかける。
「あの後一体どうなったんだ?」
カオリが疑問を持って聞いた。
それに対しミカはこれまでの経緯を話した。
「クソがっ!カミーユあいつはなんなんだよ!ジパリアレージョンの信者だとは聞いてたけどあそこまでヤバイ奴だったとは。」
カオリは話を聞き、そう憤慨した。
「で、そのクソカミーユとあの進探者の野郎はどこ行ったんだ?」
カオリはミカに聞いた。
ミカは黙ってポータルの方を指差し、カオリはため息を吐いた。
サンサは計画を立てると目を覚ましたカミーユに聞いた。
「今日はアジトの小迷宮で君の力がどの様な戦い方をするのか見せて貰いたいから、君の戦闘スタイルを教えてくれないか?」
カミーユが答える
「私は目的を達成するまで死ぬ訳にはいかないので、遠距離での戦い方が主です、昔は機関銃での牽制を主に戦っていました。今はその経験を生かした投擲手ですね。」
サンサは突然予想だにしていなかった発言を聞いて驚愕した。
「お前迷宮行っていたのか!?」
「行っていました。」
「お前昔何してたんだ!?」
「それは導き手たる貴方にも教えられません。」
サンサは頭の痛くなる問答をした後、昨夜の自分の判断を呪った。
しかしサンサはとても律儀であった、取り敢えずは今必要な事以外は聞かなかった事にして水に流すことにした。
「君は魔法を使ったことがあるか?」
「指先から火を出す程度なら使ったことがあります。」
調子を取り戻したサンサはそれを聞き僥倖に思った。そして自らの腰にある一定未満の体積の重さなら何でも出し入れ出来る高級収納袋から、一丁の両手持ちの銃を取り出した。
「これは何でございましょうか?」
「魔法銃だ、本体は総弾数10発の緊急弾倉が着いていて、総弾数30発のマガジン5つがある、指を引かずとも魔力を流せば発砲でき、トリガーを引いても発砲できる、さらに持っているだけで勝手に魔力を吸い取り弾丸を生成する高級品だ。」
カミーユは予想よりも凄そうな物品を持って迷宮を潜れる事に興奮しながら、こんなものを持っているサンサに軽く引きながら、自分の目に狂いは無かったことに天にも昇る様な喜びを感じていた。
サンサはアジトの中央にある石柱へと歩き、そして触れた。
(3階層か、丁度いいな。)
サンサは頭のなかに直接浮かぶ情報を読み、そう思った。
そしてカミーユを呼び寄せポータルへ入った。
サンサのジパリアでの初めての迷宮探索が始まった