「よいしょっと。」
サンサは猫程の大きさのネズミを蹴り飛ばして現在いる広場の奥を見た。
あの後サンサ達は魔物達を適当に蹴散らしつつ、次の階層への道を辿ってこの広場にたどり着いた。
「あいつですね、あいつのせいで私達は撤退しました。」
カミーユも広場の奥を見て言った。
「ストーンゴーレム、ご丁寧にも1層目のポータルガーディアンか。1層目であいつは確かに骨が折れるだろうよ。」
サンサはそう言って古代遺跡風の建物の入口に重なった稼働していないポータルを指差した
「あいつがドラゴンズの旧旧リーダーを掴み、握り殺し、助けようとした4人が吹き飛ばされ2人が重症を負い、2人を見捨てて撤退しました。」
カミーユがそう解説すると、
「じゃああいつらが元お仲間だったやつ?」
とサンサが腐った動く死体を指差した。
指差した先には服がボロボロで一部の肉が剥き出しとなっているゾンビが3体(1人は状態が悪く全部の四肢があらぬ方向へと曲がっている)ゴーレムの周りに立っていた。
「あいつらですね。ゾンビになっているのはゾンビ草に寄生されているからでしょうか?全てを優先してポータルを護るのが魔物の習性ですから、ゴーレムはゾンビを襲いません、どうしましょうか?」
カミーユはそう言ってサンサに指示を仰いだ。
サンサは尊厳の破壊された元仲間の死体に対し、情の欠片もなさそうな発言をしたカミーユに対して言った。
「ストーンゴーレムは魔力属性に弱い、君の銃でも簡単に撃ち抜けるだろう。私が倒してもいい。」
カミーユはそれに対して
「どうせなら貴方がストーンゴーレムを倒す所をみたいと思います。」
と、宣言したため
「わかった。」とサンサは言い、サンサ目を見開き、手を上げ、カミーユは銃を構えた
ストーンゴーレムはただポータルの前で立っていた、すると何処からか魔力の槍が飛んできて、己の核を貫きストーンゴーレムは機能停止した。
周りの死体達はそれに気が付き敵対者の所へ走っていった。
しかしカミーユの放つ弾丸の嵐により身体が穴だらけとなっていき、ゾンビ草の生存限界を超えた欠損が起こった事で死体達は動きを止め…
戦闘が終了した。
「成る程、これは凄いですね。貴方は凄いと思ってはいましたが、貴方はどの階層まで潜られたことがあるのでしょうか?」
射撃姿勢を止めたカミーユがそう尋ねる。
「深層の終盤ぐらいまでだ。大深層や奈落には行っていない。」
サンサはそう言った。
「それは凄いですね!というか本当にここら辺は茶番じゃないですか!」
カミーユの輝く目を見てサンサは少し誇らしげに、
「まあそうだね。」
と言った。
そういう話をしながらゴーレムのコアを拾ったサンサ達はポータルの中へと入っていった。