バカと真剣とドラゴン―――完結―――   作:ダーク・シリウス

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第四問だぞ

深夜。神奈川県川神市にある工場地帯で二つの学校が切磋琢磨、

激しい激闘と策略を繰り広げていた。しかし、闇夜に紛れて赤い目を怪しく

煌めかせて次々と倒していくその姿はまさしく死神―――。

死神は音も出さず敵を倒しながら敵の総大将へ近づき、

 

ザシュッ!

 

大鎌で気付かれることもなく切り捨てた。

その後、死神は踵返して工場を後にしようとした時だった。

自分に迫りくる二つの気配を感じ、大鎌を前に構えて白銀の閃光を防ぎきった。

総大将を倒した時点で二つの学校同士の交流戦は決着がついた。

なのに自分に攻撃を仕掛けた目の前の二人の少女は一体誰だ?

 

「流石です」

 

「だが、まだまだだ!」

 

少女達は刀を鋭く、素早く振るい死神に猛攻をたたみ掛ける。理解不明だと内心

大鎌の柄で防ぎつつ溜息を吐き、後方に下がり大鎌をマントの中に隠すと

姿を暗ました。

 

「・・・・・気配がない?」

 

「・・・・・光学迷彩か?」

 

死神を探そうと気配を感じろうと、肉眼で捉えろうとするが―――。

 

『・・・・・』

 

ユラリと二人の少女の背後に現れては、

手に持っていた二十万Vのスタンガンを首筋に当てて感電させた。

 

「な、何時の間に・・・・・」

 

「くっ・・・・・!」

 

強烈な電撃によって少女達は地面に倒れ気絶した。

その後、死神は無機物を水中のように潜行して工場から姿を消した。

 

 

―――☆☆☆―――

 

 

「いやー、昨日の東西交流戦は大変だったなー」

 

「ああ、最後は西の総大将が誰かの手によって倒されていたしな。

しかも見知らぬ美少女達も」

 

「神月学園の名前が改名される前の名残が、あの学校に残っているしね」

 

「川神学園だよな?まあ『試験召喚システム』を興味持った生徒の他に

武家の家系の生徒も来るし学園側にとってはどっちもいいことだろう」

 

「それはそうと!今日は英雄のクローンたちが学校に転入してくるんだから

ワクワクしちゃうわ!」

 

「そうだなー。姉さんはその子達と戦いたくてしょうがないぞ弟よ」

 

風間ファミリーとのんびりと多馬川大橋を渡る。今日は遅刻もせずに済むだろう。

 

「運が良かったら戦ってくれるんじゃないか?」

 

「んー、まゆっちみたいに初な子だったら食べちゃうかな?」

 

「あわわわ!」

 

「モモ先輩の発言にどうツッコメばいいのか分からん・・・・・」

 

「そこは敢えてスルーした方がが良いよクリス。それより、もうすぐ強化合宿だね」

 

「ああ、楽しみだ」

 

俺達と同学年、二年生はとある場所の合宿で四泊五日の合同勉強をする。

 

「もし可能ならば俺は同志と共に女湯に飛び込んで覗き込む!」

 

「はい、OUT。本当にしたらフォローしないからな」

 

「冷てぇ!同じ男とは思えないほどの冷たさだ!女の裸体を興味持たないってお前、

実はホ―――」

 

「ガクトよ。それ以上言ったら鉄人にあの件のことをバラすぞ」

 

すいませんでした!とガクトが口を噤むんだ。

 

「俺、菓子を大量に持ってくるぜ!」

 

「じゃあ、僕は娯楽道具を持ってくるね」

 

「アタシは勿論、筋トレに使う道具よ!」

 

各々と皆は何を持ってくるか、学校に着くまで余計な物を言い述べ合う。

 

 

 

 

 

 

―――朝のHRは、臨時で全校集会が開かれた。全校生徒が校庭に集まって

教壇に立っている理事長の話に耳を傾ける。

「皆も今朝の騒ぎで知っているじゃろう、武士道プラン」

全学生達を前に、学長の説明が始まっていた。

「この川神学園に転入生が8人入ることになったぞい」

理事長が示した人数に皆がざわめく。

今朝ニュースで言っていた人数と違うような・・・・・?

「あれ?確か武士道プランの人数は3人じゃなかった?」

「まだ他にいる系?・・・・・イケメン系?」

「武士道プランについての説明は新聞でも見るんじゃな。

重要なのは学友が増えるということ。仲良くするんじゃ。・・・・・競い相手としても

最高級じゃぞい、何せ英雄」

「確かに・・・・・英雄達と競い合いができれば驚くほどのレベルアップに

繋がるはず・・・・・。 先人に学ぶ、の究極系だな。

まあ、あくまで武道をしているやつらだがな」

 

雄二が顎に手をやり納得した。

「武士道プランの申し子達は全部で6人じゃ。残り2人は関係者。

まずは3年生、3−Sに1人はいるぞぃ」

「今の時期に三年生が入ることになろうとはの」

「・・・・・訳ありの可能性」

「でも、凄い学力ですよね。いきなりSクラスに入っちゃうなんて」

 

姫路さんの感嘆の言葉には僕も同意する。元々姫路さんもAクラス候補なんだけどね。

「それでは葉桜清楚、挨拶せい」

 

理事長の声と共に、女の子が一人しゃなりと前に出た。そのまま。

ゆっくりと壇上に上がっていく。

優雅な足の動きで男子達からは、ほーっという溜め息が漏れた。

 

「こんにちは、初めまして。葉桜清楚です。皆さんとお会いするのを、

楽しみにしていました。これから、

よろしくお願いします」

 

壇上に上がった先輩、葉桜清楚のふわりとした挨拶した後、

男子達の歓声が巻き起こった

「やべっ、名前からして清楚過ぎるんですけど!?」

「なんか文学少女ってイメージだね!良い感じ!」

「すっげぇ!宴にグッズ出したら価値は間違いなくSR!」

「・・・・・!(パシャパシャパシャッ!)」

ムッツリーニが物凄い勢いでカメラのシャッターを押す。ムッツリーニ商会がまた潤うね。

 

「あーあ、皆色めきたっちまって・・・・・ま、無理もねぇか」

 

「ハイハーイ、気持ちは分かるけど静かにネ!」

 

教師達が歓声を上げる生徒達を宥めた時。

 

「が、学長、質問がありまーす!」

「全校の前で大胆な奴じゃのう。言うてみぃ」

「是非、3サイズと、彼氏の有無を・・・・・!」

「全校の前でこの俗物がーっ!皆、私の教え子がすまん!」

 

小島先生の鞭が同じクラスの福本育郎君に炸裂した!

 

バッシィィィィィィィィンッ!

「あぅぅうんっ!」

 

鞭って痛いはずなのにクラスメートは恍惚とした表情を浮かべる。

「アホかい!・・・・・まあ、確かに3サイズは気に成るが」

 

「・・・・・ええっ」

葉桜さんは赤面し、恥じらった。

「おいジジイ死ね!」

どこからかモモ先輩の声が聞こえてきた。葉桜さんは咳を一つ零すと口を開いた。

「肩想いの人はいます。私のサイズのことは・・・・・皆さんの

ご想像にお任せします」

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』

男子生徒達がまたしても歓声を巻き起こす。

うん、あの恥じらい方はこうグッ―――と僕の手が強く握り

締められているううううっ!?

「吉井!先輩に変な目で見ない!」

 

「そうです!失礼です!―――って、ハーデス君!私の首を掴まないでください!」

 

「は、放しなさいよ!」

 

『・・・・・』

 

ハーデスのおかげで僕の手は原形を留めた。

二人から守るように僕の傍に移動してくる。

 

「総代、真面目にやってくださイ!」

 

「おお、すまんすまん、ついのう。・・・・・葉桜清楚、

という英雄の名を聞いた事がなかろう、皆」

 

理事長の質問に僕は素直に頷いた。それから、

 

「うん、そんな前の偉い人は聞いた事が無い」

「あ、いないのね。知らなくてビクビクだったわ・・・・・」

「―――実はいます。ワン子・・・・・、こんな常識知らないのか・・・・・?」

「ひいっ!?」

「ワン子、大和のサドな冗談だよ」

 

「よ、良かったぁ・・・・・。お仕置きされるかと思ったわ」

 

一子をからかう大和の声が聞こえてくる。

「これについては、私から説明します。実は私は、他の三人と違いまして、

誰のクローンだか自分自身ですら教えてもらってないんです。葉桜清楚と言うのは

イメージでつけられた名前なんです」

「そうなのか。自分が誰だか分からねえーのか」

翔一が不思議そうに言う。

 

「25歳ぐらいに成ったら教えてもらえるそうです。

それまでは、学問に打ち込みなさいと言われています。

私は本を読むのが趣味なので・・・・・。だから、清少納言あたりのクローンだと

いいなと思ってます」

「清少納言かぁ、そうなら確かにイメージ通りだよね」

「しかし存在感ある人だな。大勢の前で声もよく通る」

「正体が謎だからテレビでは放送されなかったのか・・・・・」

各々とFクラスの皆がざわめき立つ。

 

「皆、テンションが上がってきたようじゃな、良いぞ良いぞ。そして、二年に入る

6人を紹介じゃ。全員が、2−Sとなる」

 

「・・・・・Sクラスが強くなったね」

 

「ああ、かなり面倒なことになる。試召戦争の時、どう迎え討てばいいか・・・・・」

 

雄二が悩みだすところで、

 

「うげぇ、マジで弁慶女バージョンかよ」

「僕みたいな体格の人なのかなぁ」

 

「誰が得するんだよ。ノーサンキューもいいトコだろ」

 

「では両者、登場」

4人の女性がスタスタと歩いてきた。

「こんにちは。一応、弁慶らしいです、よろしく」

弁慶と名乗った少女が挨拶をして一拍した時。

「結婚してくれえええええええええええええ!」

「死に様を知った時から愛してましたあああああああああああああああ!」

 

ガクトと福本君が大声を張り上げながら興奮し出した。

「あんたら、アホの極みだわ・・・・・」

「しかし、なんてーの。・・・・・清楚とか見ちまうとアタイら

自信汚く思えてきてさー、今度はあんな色気溢れるの来ちまって死にてぇ系」

「ほんとにね・・・・・、なんだか自信なくしちゃうよ」

 

2−Fの女子がそう言っている最中、黒髪のポニーテールの女性が咳をする

「義経ちゃん、落ち着いて、・・・・・大丈夫」

 

「ん。義経はやれば出来る」

「・・・・・よし!」

二人に励まされて気合を付いたようだ。

 

「源義経だ。性別は気にしないでくれ、義経は武士道プランに関わる人間として

恥じない振る舞いをしていこうと思う。よろしく頼む!」

源さんの自己紹介が終わった瞬間だった。

 

『うぉおおお!こちらこそよろしくだぜぇ!』

 

『女なのは気にしない!俺たちにとってはご褒美だぜ!』

 

男子学生の怒号が、大地を揺らした。そんな中、クリスさんが笑みを浮かべて口を開いた。

「気持ちのいい挨拶だな。話が合いそうだ」

クリスさんが洋風だとすれば源さんは和風だね!

 

「挨拶で来たぞ、弁慶!」

「義経、まだマイク入っている」

「・・・・・失礼」

「緊張し過ぎないことだね」

「しきりに、反省する」

 

ははは、源さんは少しばかりおっちょこちょいみたいだね。

えと、残りの二人は・・・・・?

 

「私は伊達正宗だ。英雄、正宗のように眼帯を着けていないが

そこは気にしないでくれ」

 

クールビューティーな人だと思った。艶やかな黒髪を腰まで伸びていて、

どこまでも瞳が青かった。でも、片方の目は金色だなぁ・・・・・。

 

「織田信長です。以御お見知りおきを」

 

意外とシンプルな自己紹介だった。

 

「女子諸君。次は武士道プラン、唯一の男子じゃぞ」

理事長の言葉に女生徒達が少しだけざわめく

「やっとか。正直女ばかりだと味気ないと思っていたぜ」

 

「どんな人なのじゃろうか」

「・・・・・興味深い」

 

雄二達が興味深々と教団の方へ視線を向ける。

 

「2−S、那須与一!でませい!」

 

唯一、男子学生の英雄のクローンを呼ぶ理事長。

 

「京。与一といえば・・・・・、恐らく弓使いだぞ」

 

「女の子じゃないなら、弓使いでキャラかぶりもアリ」

「どんな男だ。ダルやヒロみたいな奴だったら爆発しろ」

皆が固唾を飲んで、登場を持った。

「あぁ?なんだ、出てこねーじゃねぇか」

・・・・・一向に現れない・・・・・。

「照れているのかのう?よーいーち!」

「よいちさーん!怖がらなくて大丈夫ですよー!」

「おー。いきなりサボりとは、ユニークな奴だな」

「サボり?それは感心しないな」

皆が現れない那須与一にザワつき始めた。

「あわわ・・・・・与一の奴は何をしているんだ・・・・・。皆との和が・・・・・」

「後でアルゼンチンバックブリーカーだな・・・・・」

 

―――屋上―――

 

 

屋上に1人の少年がゴロリと横になっていた

「・・・・・ハッ、くだらねぇの。卒業するまでの付き合い・・・・・慣れ合いに

意味あるのか?人間は死ぬまで1人なんだよ」

この少年の名は、那須与一。源義経達と同じ英雄のクローンである。

「―――まったく、お前はどうしてそんな性格に成ったのか知りたいな」

「っ!?」

バッ!と身体を起こし辺りを見渡す。

「此処だ、与一」

声がした方向に顔を向けると給水塔に一人の男がいた。

その男は―――真紅の髪を靡かせ、金色の双眸を那須与一に向けていた。その男を見て

那須与一は愕然とした面持ちで口を開いた。

「あ、兄貴・・・・・」

 

「久しぶりだな。十年振りか?」

 

「あ、ああ。そうだな・・・・・」

 

「さて、昔の事だが俺と約束した事をどうやら守っていないらしいな?」

 

「・・・・・っ!」

男の言葉を聞いた途端に那須与一が身体を振るわせ始めた。

「与一、お前に二つの選択を与える。今すぐ義経達の所に行くか

俺の説教を称した体罰を受けるか、どっちか選べ」

瞬時で与一の目の前に移動し、那須与一の瞳を覗き込むように口を開く。

男の瞳は金色に瞳孔が垂直のスリットになっていた。

まるで猛獣に狙われているかのような感覚で、緊張感が高まる。

「わ・・・・・わかった。義経達の所に行く・・・・・」

 

「ん、賢明な判断だ」

 

満足気に笑みを浮かべる男は人差し指を唇の前で止めながら言った。

「ああ、俺のこと。誰にも言うなよ?言ったら・・・・・様々な格闘技、

柔道の技のオンパレードを与えてやるから」

 

「絶対に口を割らないぜ!男と男の約束だ!」

 

 

―――グラウンド―――

 

「み、皆聞いてくれ、今、与一はたまたま来ていないが・・・・・その・・・・・

照れ屋で、難しいところもあるけど・・・・・与一は良い奴なんだ。

だから、これで怒らないで・・・・・与一と話してやって欲しい。いない件は、義経が

謝る。本当に、すまなかった」

皆の前で、源さんが深々と頭を下げた。

「だから皆、与一と仲良くやって欲しい」

 

「・・・・・よろしく頼む」

―――っ!?

教壇から男の声が聞こえた。目を真っ直ぐ教壇に向けると、

一人の男子生徒が立っていた。

い、何時の間に・・・・・さっきまでいなかったのに・・・・・。

 

「よ、与一。い、何時の間に・・・・・?」

「・・・・・言いたくねェ」

 

顔をプイッと源さんから逸らした。

 

「はー、美味しい」

「おおい!瓢箪が気になっていたが後ろで弁慶が酒を飲んでるぞー」!

「弁慶、我慢できなかったのか?」

「申し訳も」

 

「こ、これは・・・・・皆も知っている川神水で、酒ではない」

「なんだ、そうなのか・・・・・って、川神水なら飲んでいいわけじゃないぞ!」

 

クリスさんの言う通りだ。この場に肯定する人は―――。

 

「川神水はノンアルコールの水だが、場で酔える」

「流石は小島先生。死活問題だからきっちとしないとネ」

 

いたー!?え、教師公認なの!?いいのそれで!?

「皆さん、すいません。私はとある病気でして、こうして時々飲まないと、

体が震えるのです」

「なんだそうなのか、なら仕方が無いな」

「ていうか、それはア・・・・・むぐっ」

 

「空気を読めよ、モロ。いいんだよ、美人なら川神水ぐらい」

 

ガクト。キミの思考はときどき僕も分からなくなる時があるよ・・・・・。

それにしても、特別待遇過ぎる気もするなぁ。

Sクラスだからってそこまで自由奔放だっけ?

「弁慶は川神水を飲む代わり成績が学年で四位以下なら、

即退学で構わんと念書ももらっておるしな。

じゃから、テストで四位とかだったら、サヨナラじゃ」

 

条件付きだったんだ。それなら納得できる。

「弁慶、お前は五杯で壊れる。これ以上は・・・・・」

「分かってる・・・・・、そもそも今飲んでるのはワザとだし、

全校の前で一度この姿を見せておく・・・・・、

こういう人間だと認識してもらうと何時でも好きな時に飲めるわけで」

 

「無用に敵を作っているようで、義経はハラハラだ・・・・・」

「競争意識を刺激しているわけ。良しとして」

あはは・・・・・Aクラスとの仲がさらに悪化しそうだ。

 

「なんだか、皆に不快感を与えたかもしれないが・・・・・仲良くやっていきたい。

よろしく頼む」

源さんは深々とお辞儀した。葉桜さんもたおやかに頭を下げる。

弁慶さんはしゅた、と手あげる程度だった。

与一君は「ふん」と顔を反らした。織田さんと伊達さんは小さく頷く。

「後は武士道プランの関係者じゃな。ともに1年生で2人とも1−Sじゃ!

さぁ、入ってくるがいい」

理事長が誰かに高らかに言った。しばらくすると―――。

 

「お?なんか、行儀よさそうな奴がいっぱい出てきたぞ」

「あれは、高名なウィー○交響楽団・・・・・。何故こんな所に?」

現れた大勢の人達は、いきなり演奏を始めた。

「これは、登場用BGMというやつ?」

「この雰囲気・・・・・なんだか、嫌な予感しかしないわ」

ふと、後ろの方からどよめきが起こった。なんだろうと皆の視線が集中すると、

そこには―――。執事服を着込んだ大勢の男達が2列で川神学園に入ってきた。

そして、お互い手を相手の肩に置いて道を作った。―――そこに道を作った男達の上に

歩いて来た真紅の羽扇を持つ銀の長髪に紫の瞳、額に×印の傷が

ある少女。その少女を見て僕達は唖然とした。

「我、顕現である!」

誰!?何だか、もう一人身近にいたような気がするよ!

 

「我の名は九鬼紋白。紋様と呼ぶがいい!我は飛び級する事になってな。

武士道プランの受け皿になっている、川神学園を進学先に決めたのだ。

そっちの方が、護衛どもの手が分散戦からな。我は退屈を良しとせぬ。

1度きりの人生、互いに楽しくやろうではないか。フハハハハーッ!」

九鬼紋白・・・・・九鬼君の妹さんの自己紹介に全校生徒は呆然となった

「凄ーく強烈な人が来たね・・・・・」

「ああ、九鬼が二人とはカオス過ぎるだろう・・・・・」

 

雄二すら、唖然と見ている。嵐が二つもこの学校にいるんだ。

きっと騒がしい学校生活になるに違いない。

そして、もう一人の転入生とはいうと・・・・・。

「新しく1年S組に入る事に成りました。

ヒューム・ヘルシングです。皆さん、よろしく」

 

金髪で鋭い眼光の執事服を身に包む老けた男性だったッ!!!!!

「「そんな老けた学生はいない!」」

つい、僕と雄二がその人に向かってツッコンでしまったよ!

いくらなんでもこの学校の年齢制度は緩すぎる!

 

「ヒュームは特別枠。紋ちゃんの護衛じゃ」

理事長の言葉に疑問が湧きだす。

「別にクラスに入らなくても教師でも良いのにねぇ」

「そんな年輩の方が来ても話題も合いません・・・・・」

島田さんと姫路さんの呟きを聞きとったのかヒュームは口を開く。

「お嬢さん。こう見えて私は、ゲームなど好きですよ。スプライト型機体が、

私のロボです」

『それPC98のゲームじゃねーか!何年前だよ!』

 

2−Fからツッコミが入った。

「えーここで僭越ながら、ご挨拶させて頂きます」

今度は銀髪に眼鏡を掛けた老執事の人が何時の間にか現れる。

 

「私、九鬼家従者部隊、序列3番。クラウディオ・ネエロと申します。

私達九鬼家の従者は、紋様の護衛と武士道プランの成功のため、

ちょくちょく川神学園に現れますが・・・・・どうか仲良くして頂きたい。

皆様の味方です」

「フハハ、因みにクラの好みはふくよかな女性だ。

未婚らしいので惚れた奴が口説いて良いぞ」

「ご解説ありがとうございます、紋様」

いない!そんな人に口説くこの学校にそんな女子生徒はいない!

「うむ。以上がこの8人がこの学校に入る事に成る。皆、仲良くするんじゃぞぃ」

理事長の言葉により全校集会は終了した。

「うん・・・・・Sクラスに濃い人達が入ったってことは分かった」

 

「だな・・・・・これからこの学校はどうなることやら・・・・・」

 

「・・・・・新作入荷」

 

「英雄のクローンとは言え、本物の英雄ではないのじゃろう。

まあ、あの者達と話す機会はそうそうないじゃろうな」

 

「それはそれでドキドキしちゃうわ。身分の違いで」

 

「はい。私もそう思います」

 

僕も含め雄二達も自分の教室へと戻る。

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