衛宮士郎 "先生概念"【GRADATION ARCHIVE】   作:神宮寺志狼

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#14 見えない真実/士郎 ゲヘナ学園へ(Ⅰ)

俺たちはヒフミと言峰をアビドスまで連れ帰った。

 

「よーし!集金記録を調べよー」

 

とホシノが言うがそれを持っているはずのシロコの顔が青ざめた。

 

「......ない。」

「え...?まさかシロコ先輩、置いてきちゃったの!?」

 

 

「.....ごめん。あの混乱で置いてきたみたい。」

 

「え、

じゃあ私達が銀行を襲った意味って.....」

 

シロコが言うには、集金記録と共に札束が入った例のバッグを便利屋68の目の前に置いてきたらしい。

 

「あちゃー....やっちゃったね。」

 

 

「待ってくれ、集金記録はなくてもアビドス高校関連のデータをアロナがあの銀行のサーバーから抜き出してくれたんだ。

そっちを確認しないか?」

 

俺がそう言えば、雰囲気は一変した。

 

「わぁ☆流石ですアロナちゃん!」

 

『えへん、アロナは凄いんです!』

 

 

 

 

そうして、部屋のPCにデータを添付。

 

暗号付きのデータも解読し、簡易に説明してくれた。

 

『便利屋68の生徒さんの裏側にいるのが誰かまでは分かりませんでしたが、データから見るとカイザーローンが受け取ったアビドス高校からの利息はやっぱり犯罪資金として利用されちゃってますね。

 

一番目立つのは戦車の低価格の払い下げによる補填。

 

この項目です。

もしかしたらこれが───』

 

「.....便利屋68の違法戦車ってこと?」

 

シロコが核心を突く。

しかし、アロナの言葉は歯切れが悪かった。

 

『皆さんのお手元にある戦車はそれ自体が改造されていたものでしたので正式な名称が存在しません。

データを見てみるとほかの違法商品も同じように品番はありましたが品名がないみたいなんです。

 

ですのでごめんなさい、特定する事ができません.....。

 

それに、これまでにアビドス高校から回収した利息はその他色々な企業に流れています。

 

───逆に調べるには銀行のデータは多すぎたみたいです。

 

今回皆さんが見た現金輸送車の金銭の流れを見るなら集金記録を見れば丸わかりだったんですが────』

 

 

 

「ごめん....逃げる時にしっかり確認していたら....」

「あれは仕方ないよシロコちゃん。

最後のは完全にアクシデントだし、むしろおじさん達の顔が割れないか心配だよ。」

 

シロコとアロナの会話から、敵がカイザーローンが敵であるとは断言できない。

集金記録を無くした今となってはそれの手がかりも失われた。

 

 

「どうしましょう、先生。」

 

当然、皆んな不安な表情だ。

 

聖杯戦争と同じく敵の正体(真名)が分からなければ手の打ちようがない。

むしろ打った対策が逆効果になる可能性もある。

 

「回収しに行きましょうか...?」

 

ノノミの意見をホシノが否定する。

 

「いやー、どうだろうねー。

回収しに行ってモノがあったとしてもそれが餌として放置されてたら一網打尽にされる。

 

この際放置しておいた方がいいんじゃないかな?」

 

 

 

 

考える。

敵の正体を探るのではなく、少し迂回して───

 

 

 

「便利屋68について調べてみよう。」

 

「あっ!.....」

 

「あー、なるほど。そっかその手もあったねー。」

 

盲点だった、と言わんばかりのアヤネやホシノの表情。

 

 

「は?何言ってるのよ、便利屋68について調べるために私達は───」

 

「違うよセリカちゃん。衛宮先生は便利屋68の依頼主じゃなくて、会社方針とかお得意様の企業を調べようって言ってるんだよ。」

 

セリカの勘違いをホシノが訂正してくれた。

 

「あー....アレについて調べても成果でないんじゃない?」

 

苦笑いするセリカ。

恐らく便利屋68の社長、陸八魔アルのことを思い出しているのだろう。

 

「そうでもないぞ?

新しく手に入れた情報が1個でもあるならそこから相手の正体が判明したりすることもあるし。

 

道があると思っていたのが見直してみたりすると落とし穴で──

っ感じに、思いがけない情報がポンって出てくるもんだ。」

 

 

「へぇー先生、なんか貫禄あるね~。」

 

 

まぁ、伊達に遠坂達と作戦会議して真名看破してたわけじゃないからな。

 

「って、ことでアヤネ、掻い摘んで便利屋68について話してくれないか?」

 

 

「はい、わかりました!」

 

 

そう言うとアヤネは書類を数束ファイルから抜き出しては概要を説明し始めた。

 

「私達を襲っているのは『便利屋68』という部活です。

便利屋、とは頼まれた事は何でもこなすサービス業者で.....

 

所属部員は4人全員がゲヘナの生徒で構成されていまして、ゲヘナではかなり危険で素行の悪い生徒として知られています。

 

部活のリーダーは陸八魔アルさん。

自らの事を「社長」と称しているようです。

 

彼女の下には3人の部員がいて、それぞれ室長、課長、平社員の肩書きがあるとの事です。」

 

 

アヤネが読み上げた。

 

政府機関の代わりを持つ学校における部活というのはかなり強大な力を持つ。

部活が企業と同じ立場と言っても過言では無い。

 

 

「ひとついいか?

確かシロコは便利屋68がゲヘナ学園の非公認の部活だって言ってたよな?」

 

 

「ん、間違いない。その4人は素行が悪すぎてゲヘナ学園から追い出された。

というより、部活として認められなかったからゲヘナから出ていったって言う方が正しいのかな?」

 

「ゲヘナ学園における便利屋68の扱いはどうなってるんだ?」

 

「どうも、かなりの問題児扱いをされているようでして指名手配とはいかなくても捜索及び逮捕対象のようです。」

 

 

となれば敵の敵はなんとやら。

 

もしかしたらゲヘナ学園ですら便利屋68の動きが分かっていない可能性まである。

 

なら、皆のためにも1番動きやすい姿勢を取った方がいい。

となればシャーレから正式に調査依頼か、協力要請を出すか。

 

いや、そもそも俺は各学園の事を足で見て回る予定だった。

 

 

それに先行して帰らせたワカモの様子も気になる。

頼れる大人が傍に居なくて暴れ出していたなら止めなければ───

───頼れるほど俺がそこまで出来た大人だとは思えないが。

 

書類整理や雑務をあのヘルメット団の皆。

その指導をリーダーだった藤河に任せっきりなのも先生としてはどうなのだろうか。

 

 

「そこまで代々的な情報が一生徒に調べられるならシャーレならもっと詳しいことが分かるかもしれない。

 

俺は一度D.Uのオフィスに戻ろうと思う。

 

ここに来てもう数日だし、あっちも生徒だけでは処理しきれない仕事たくさん溜まってるだろうしな。」

 

 

よく考えて出した結論だ。

 

 

「え!?先生帰ってしまうんですか?」

 

「心配しないでくれノノミ、数日したら戻るから。

 

あれだけボロボロにやられた便利屋68にも立て直す時間が必要だろうから当分は襲撃がないと見て間違いは無いと思う。

多分銀行にいたのも事務所があった建物ごと崩落して資金が無くなったから融資を受けに行ったのかもしれない。

 

俺が離れるなら今しかないんだ。」

 

「でもさ、そう言って何度も自分から地雷踏みに行ってるよね?」

 

ホシノに釘を刺される。

 

「いや....それはそうなんだが....。」

 

 

そうして、シロコが俺の肩を持ってくれた。

 

「 .....なら、私が着いていく。それなら問題無い。

 

どの道あの狐がいない以上、シロウの護衛する人は必要。

 

ホシノ先輩は動かない方がいい。

情報整理するならアヤネは必要。

セリカにはバイトがある。

 

何かあった時に火力が出せるノノミも残るべき。」

 

「それならおじさんも少しは安心出来るかなー。」

 

シロコが手を挙げて発言し、ホシノもそれに賛同した。

 

 

「いや、俺なら心配要ら───」

 

「「それはダメ。」」

 

「え、シロコ先輩だと何かしそうなんだけど...大丈夫かな...。」

 

俺とセリカの発言は棚に上げられたまま、シロコが俺の護衛に着いてくれる事になった。

 

 

時刻は夕方前。

ホシノやノノミ達は俺とシロコ、言峰とヒフミを笑って送り出してくれた。

 

「皆さん、今日は色々とありがとうございました。」

 

俺は首を傾げた。

 

「いやなんで礼を?というか迷惑かけたのはむしろ俺達なんだが.....」

 

「あ、あはは....私はその....助けて貰った身ですし。」

 

いや、それも違う。

 

助けられたのは俺達だ。

 

あの場にヒフミが居なければ「探し回ったけど情報がない異常性」に気づけなかった。

それどころか「見当違いだった、帰ろう」で進展がなかったかもしれない。

 

最初こそ雰囲気が悪かったものの今はホシノやセリカが素で笑いながら会話出来ている。

 

封鎖的なアビドスにはいい風だろう。

ただ、困っている人を助けられる優しい面と目的の為なら手段を選ばない危うい面の両方がある。

 

それが対策委員会の皆にとっていい影響を及ぼすか、はたまた───。

 

 

 

「敵の素性や目的も検討が付いていない状態ですが、

成果は間違いなく得られたはずです。

 

カイザーコーポレーションの下部組織カイザーローンが犯罪者や反社会的勢力と何かしら関連があるという証拠になります。

 

コピーさせてもらったデータはティーパーティーに提出します。」

 

 

 

「え?ホシノ、いいのか?」

 

「いいんじゃなーい?トリニティの生徒会も目を光らせてるみたいだし、

 

ま、ティーパーティーはもう知ってると思うけどねー。」

 

ホシノ曰く、自分達とは違うマンモス校のトップであるなら、情報収集能力も半端では無い、とのことらしい。

 

であるなら、切り札を切らないのはまだその時ではないのだろうか。

それとも、被害が自らの自治区に及ばなければ動かないのか。

 

はたまた連邦生徒会のように別件で動けないのか。

 

 

「ヒフミちゃんの気持ちは嬉しいけどさ、知らせたところでこれといった突破口ができる訳じゃないし、返って私たちがパニくることになりそうな気がするんだよねー。」

 

「そ、そうですか....?」

 

「ほら、今のアビドスって廃校寸前じゃん?

トリニティとかゲヘナみたいなマンモス校からのアクションをコントロールできる力がないんだよー。

 

言ってる意味わかるよね?」

 

 

とホシノは、ヒフミだけではなく俺の方にも目線を向けた。

 

その意図をヒフミが要約してくれる。

 

「 .....サポートするという名目で悪さをされても、それを阻止できない . ..って、ことですよね?

 

政治って難しいですね....」

 

それに否を提示したのはノノミ。

 

「でも、ホシノ先輩。

悲観的に考え過ぎなのではないでしょうか?

本当に助けてくれるかもしれませんし.....。

衛宮先生やヒフミさんみたいに....。」

 

 

「うへ~、私は他人の行為を素直に受け取れない汚れたおじさんになっちゃってねー。

 

それにさ、個人的な行動って団体での行動の中では目障りだし、皆と逆の方向に歩いていると、同じ方向に歩かされるか、排斥されるかのどっちかだしね。

 

1人に助けてもらうより集団の方が思惑が分からないのは当たり前じゃん?

 

 

それで、「万が一」ってことをスルーし続けてきたからアビドスはこの有様になっちゃったんだよー。」

 

 

 

もし、借金を返せなかったら?

 

もし、砂嵐が止まなかったら?

 

もし、カイザーローンが悪さをしていたら?

 

その積み重ねが、安直な行動がこうしたのだと。

 

あくまでもホシノは過去の行動が間違いだったと。

 

その目の色は後悔を露わにしていた。

間違いなく、ホシノだけの背負う責任ではないだろうに。

 

「.....」

 

「.....」

 

 

 

ヒフミが耐えられなくなったのか、それともこれ以上薮を突くのは止めようとの意思なのか別れの言葉を切り出した。

 

そうして、ヒフミが対策委員会の生徒と話している中、ホシノはこれまで口を挟んでこなかった言峰と短く会話を交わして別れた。

 

 

 

「では、衛宮先生、またいつかお世話になることがありましたらその時は宜しくお願いします。」

 

「あぁ、頼むから何かやらかしてお説教とか呼び出しなんてさせないでくれよ?

今回は目を瞑るけどテストもサボったみたいだし....な。

 

あと、言峰、今回のことでお前に生徒を任せるのは止めにする。

せめて、ヒフミだけは無事に送り届けろよ?」

 

 

こいつにホシノ達を任せたのに暴挙をとめてくれなかった。

正直一番イラッとしている。

 

とはいえ責任もクソも放り投げた俺のせいなんだが....。

 

「そうだな、私は導く者ではないということだ。

 

私は守る事も戦うこともできるが、先生の役目はお前が担うものだ。

 

そもそもあの場面で私が止めると思っていたのか?」

 

 

呆れた。

 

「あぁ、お前に任せた俺がバカだったって事だ。」

 

「フッ、精々生徒の前で死なぬよう気をつけるべきだな。衛宮。」

 

 

そんなつまらない会話をして、言峰とヒフミは帰り。

 

 

 

「いってらっしゃい」の言葉を対策委員会の皆から受けて

 

 

「「行ってきます。」」

と、シロコと共にアビドスの門をくぐった。

 

 

──────────────────────────────

 

帰宅

 

 

俺とシロコは三時間ほどかけてようやくシャーレに到着した。

 

「シロコ、お前体力おばけかよ......。」

 

「シロウこそ、速度落としたとは言え、スタンダード(ママチャリ)で私によく追いついてこれたね。」

 

「いや、情けない。もうクタクタだ... 」

 

シロコが乗ったロードバイクの速度は異常だった。

それこそ、最初は背中が見えていたがいつの間にか爆速で道の奥に点となって見えなくなったのだ。

 

今も「シロコがサーヴァントなら間違いなくライダーだ」なんてくだらないことを考えてしまう程には衝撃を受けている。

 

 

「......というか、こんな立派な所が本来の先生の仕事場なんだ。」

 

シロコがからかうように笑った。

 

「な、なんだよ。」

 

「いや、初めて会った時のボロボロさからは考えられなくて。」

 

冗談、と付け加えた。

頭をボリボリとかく。

 

 

「電気いっぱいついてるね。」

 

「まぁ、生徒が沢山住んでるからな。

実際賑やかだぞ?」

 

「そっか。」

 

次のシロコのセリフが、3日4日とはいえ藤河達の成長ぶりを想像した浮かれた俺の心を叩き潰すには充分だった。

 

 

「私には記憶が無いから、そういうのは羨ましい。」

 

「─────────────────え?」

 

 

少し恥ずかしそうに話す彼女。

 

「数年前、私は、気がついたらホシノ先輩を襲った。

空腹だったのか、寒かったからなのかは分からない。

 

それ以前の記憶は私には無いんだ。」

 

 

もう、夜になりビル街の明かりによって見にくくなった星空をそれでもと眺めるシロコ。

 

「なんでだろ、シロウには話していいと思った。

シロウからも同じ匂いがする。」

 

 

「シロコ。俺は──」

 

俺は毎度、切り出させて貰えない。

ホシノにも、シロコにですら。

 

「ん、いつか、シロウの気が向いた時に。

今じゃなくていい。」

 

と、俺より先にシャーレ建物に入っていくシロコ。

 

「行かないの?」

 

と、そう言われ。

 

「....あぁ、今行く。」

 

と、俺はあの日、正義の味方になると誓った日に見上げた星空を見上げたまま返事をした。

 

 

 

 

 

「おう、おかえり!士郎。」

 

と藤河が部下というか部員を連れて挨拶にくる。

 

「い、いやわざわざ全員で来なくても...。」

 

お陰でロビーがめちゃめちゃだ。

 

「....ざっとひーふみ.....40人くらい居ない....?」

 

 

おかしい。この前まで30人だったんだが....。

 

「あぁ、はぐれた後輩も連れてきたんだけど....無断で悪かったかな?」と藤河が謝った。

 

「いや、当人たちがいいなら俺はそれでいいよ。」

 

藤河はいつの間にかグループ名を「カタカタヘルメット団」から「藤河組」に変えていた。

.....もっと印象が悪くなった気がする。

 

それでもこれまで彼女たちがこなしてきたグレーな仕事はほぼ無くなり、今では生徒会長代行である七神が書類整理要因として何人か引っ張っていく程までに成長している。

 

 

「え!?士郎!腕怪我したの!?」

 

「で、ウチの旦那やったの何処の誰」

 

なんて、未だ怖い部分も残っているもののそれでも彼女達はあの路地裏で見かけた時より幸せそうだった。

 

 

「.....アビドスで悪さする生徒が減ったってアヤネから聞いてたけど、ここにいたんだ....」

 

「シロコの姉御、先生を助けていただきありがとうございやした!」

「命の恩人である先生を助けてくれた姉御も私らの命の恩人です!」

 

なんて、扱いをされて困った表情のシロコを置いて、俺は少しカイザーグループとゲヘナ学園、便利屋68について藤河に話を聞いてみた。

 

 

「あー、カイザーグループ?

私はあんまり知らないね。

 

でも、ゲヘナ学園に行くなら気をつけた方がいいよ?

 

マジであそこは法が仕事してないから。」

 

「法が仕事してない?」

 

「あぁ、ブラックマーケットって知ってる?」

 

藤河の言葉に頷いて先を促す。

 

「ゲヘナ学園は生徒の多さでキヴォトスでも三大校に入るんだけど、ブラックマーケットの状態を素で行く学園なのよさ。

 

正直近づきたくないねー。

 

それに、ゲヘナには私たち不良───あ、今はあんたのお陰で良くなってきてるけど。────

 

不良が恐れるとんでもない生徒がいるんだ。

 

それがゲヘナの風紀委員会とその風紀委員長。

 

空崎ヒナ。

 

 

アイツの名前を聞いて震え上がらない不良生徒は居ないよ。」

 

と、いつもは堂々としている藤河の様子がおかしい。

 

「会ったことあるのか?」

 

「....1度な。後輩がゲヘナ地区で別のグループとやりやった時に諫めに行ったんだけど。

その時に。

 

チビりそうになった ...。」

 

と、ボソッと言った。

 

聞かなかったことにしよう。

 

 

「そっか、思い出させちまって悪いな。」

 

 

「ゲヘナに行くなら数人つけようか?」

と言う藤河の提案を断った。

 

「ちょっとツテがあってさ。」

 

 

 

 

 

「風紀員長?と話をしてみたいんだ。」

 

『 .....わかりました。先生にはお世話になりましたし、シャーレからの要望ともなれば断れないでしょう。

今車を手配します。』

 

「悪いな、迷惑かけて。

あと1人シャーレの生徒が同行するけど構わないよな?」

 

『....恐らく大丈夫かと...シャーレの権限には自治区や学籍関係なく学校に出入りできるものがありましたから。』

 

俺が電話をかけたのはゲヘナの風紀委員会所属の火宮チナツだ。

 

 

「....なぁ、便利屋68について教えてくれないか?」

 

その質問は業務対応で返された。

 

『それはシャーレの先生としてのご要望でしょうか?』

 

とかなり生真面目に聞いてきたのでこれではわざわざ行く意味が無い上に忙しい彼女の時間を取ってしまうと、思い取り下げた。

 

 

『では、明日。お会いしましょう。』

 

 

と、短い会話が終了した。

 

 

「よし、ゲヘナ学園について調べるか。」

と今更ながら俺はキヴォトスガイドをペラペラと捲った。

 

対策委員会編第2章終盤で士郎には

  • 無限の剣製を使って欲しい
  • カタルシスにはまだ早い(固有結界未使用)
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