衛宮士郎 "先生概念"【GRADATION ARCHIVE】   作:神宮寺志狼

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今話はFateSNの日常パートに愛溢れたもの(?)になります。
元ネタ幾つあるか見つけてみてね!なんて。

あといい名前が思いつかなかったので
藤河の名前はマコに決定しました。

ステータスは特に決めておりません。
決めてくれる方いらっしゃいましたら感想欄で受け付けます。
オデ、ダイスノフリカタ、ワカラナイ



S.C.H.A.L.E Mako's Interlude 「シャーレの藤河組・トラなんて要らねぇよ!」

「おい!馬鹿の藤河はどこだ!!」

 

俺はアビドスでのとある会議の後、D.Uへと直帰した。

 

「え...姉御でしたら...自室にいるかと。」

「よし、ありがと。」

 

と、藤河の後輩に言われて藤河の自室へと駆け込んだ。

 

「おい!藤河!おま────────」

「そりゃぁぁぁぁぁぁ」

 

ノックなしに入ったからか、俺は足払いされ体勢を崩し、その瞬間に背中側に回られ、天井固めされた(ロメロスペシャルを決められた)

 

「───────」

 

関節が、ミシミシ、ミシミシ、言ってる!藤河!

 

空中で床側から藤河に手首を掴まれているのでプロレスのギブアップのように床を叩くことすら許されず、俺はそのまま廊下へと投げ飛ばされた。

(ドガッ!!)

 

「まったく、部屋に入るならノックしろって、あれほど言ったのに、ガキじゃないのよ?

 

.......」

 

「........」

部屋の中のシャツ1枚、ジーンズショートパンツ1枚の藤河と目が合う。

 

はい、ガキで本当に申し訳ございませんでした。

 

なんて頭と股下がくっつきそうな勢いでくの字に投げ飛ばされ、廊下に(ひび)を入れた状態で、心の中で謝ってみる。

 

確かに藤河はこれまであった生徒に比べ、かなり少女みがない。

まぁ生きる為には何でもしてきた、みたいな逞しさ故なのだろう。

 

「....って士郎!?なにしてんのさ!そんな所で!!」

 

正直駆け寄ってくるのはいいんだけど、肌色率が高すぎる。

 

「悪い....俺を助けよるより、まともな服を来てくれないか。」

 

うん、首が曲がらない。

 

そんな大音を出したからか、1つ隣の部屋、2つ隣の部屋、と順番に寮の扉が開いていく。

 

「何があったんです!?姉御!?」

 

「士郎の旦那!?だれです!?こんなことをしでかした女子は!!」

 

 

「「..........」」

 

 

 

 

とりあえず、お互い落ち着いた所で、晩飯の支度。

 

今日はワカモには夜勤のバイトが入ったので後で軽い差し入れをしようと思う。

 

「で、士郎。なんの話があったのさ。」

 

たまには俺の料理が食べたいと言い出した藤河はワカモがいた定位置に着いている。

 

 

「いや、お前、というかお前がさ、ホシノからアビドス高校への入学許可を不意にしたって聞いて。」

 

 

 

 

 

 

『いやぁ!この前の仕返しなのかなぁ、「アビドスに来ない?」って聞いたら。

 

「どうせ私たちは士郎に拾われただけの可哀想な娘です」って断られちゃった。』

 

 

 

 

 

 

 

なんてホシノに笑って言われたものの、俺はその時点で怒り心頭。

そのままD.Uへと転進した。

 

「あ、バレちゃったか。」

 

「バレた、じゃない、なんで断ったんだ。

 

俺はお前たちの学生生活復帰に手を貸すって言ったけどいつまでも養ってやる、なんて言ってないぞ?」

 

「....うん。」

そんなこと自体藤河だって分かっているはずだ。

 

ホシノが誘ったのは藤河だけではない。

藤河達全員にアビドス学籍を与える、と言ったのだ。

 

それをこれまで幾人もの後輩を守ってきた藤河がわざわざ不意にした事が疑問に思えてならないのだ。

シャーレの庇護下にあるとはいえ、彼女たちは皆学籍を持たない学生もどき、であることには変わらないのである。

 

 

 

 

「藤河、あのさ。」

 

「何、士郎。」

 

 

振り返れば困ったような藤河。

 

今日のハンバーグは煮込みなので、少しだけ離れられる。

 

藤河の向かいの席に座った。

 

 

 

俺がそう言うと藤河は俺を指さして言った。

 

 

「ホシノと約束したからね。あんたを守るって。」

「お、俺?なんでさ。」

 

 

「だって、士郎さ、ふとした瞬間に消えちゃいそうなんだもん。」

 

 

「─────────────────。」

 

そんな事ない、なんて一言も言えなかった。

今だって俺は俺じゃない「先生」に侵食されて、いつかは衛宮士郎ですら無くなってしまうかもしれない。

 

藤河達やワカモを独り立ちさせたい、というのもそこからくる焦りなのかもしれない。

 

「私はあんたを守るって決めたんだ。

あいつらだって同じだよ。

だから、生半可な気持ちでアビドスには戻れない。

 

それはホシノ達に失礼だもん。」

 

「藤河........」

 

そう、あくまでいま藤河達がしているのは対策委員会や柴関ラーメンの手伝い。

それもシャーレの生徒として。

藤河達個人で仕事を受けたことは1度もないのだ。

 

でもやっぱり一番の原因。それは─────

「ホシノの誘いを断わったのは別にそれだけが理由じゃないんだろ?」

 

「いや....こうさ。

 

私らは結局、アビドスの危機を助けた....ってだけで、その隙につけこんで虫のいい話に飛びつくような感じになってるからさ。

 

こう ....。」

 

藤河は良くも悪くもホシノの言った事を気にしているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

『でも、セリカちゃんじゃないけどさ、アビドスを見捨てて行ったのに、

 

まさか、今更になって手助けしたいなんて、言わないよね?』

 

 

 

 

 

 

「ケジメ、つけられてないんだな。」

 

「......」

 

結局は藤河達は、ハイランダーや他の学園に入学し、アビドスを半ば見捨てたことに対してのわだかまりを解決出来ていない。

 

俺を守ることもそうなのだろうが、やはりそれが一番なのだ。

 

「そっか。

なら仕方ないな。」

 

藤河の考えはよく分かった。

 

「....え?怒らないの?」

 

「怒ることなんてあるもんか。

だってそれは藤河達が考えて選んだんだろ?

ただホシノの言ったことに対して嫌がらせとかしたんだったら本気で怒ったけど。

 

真面目に考えたからこそ、ホシノの誘いを断ったんなら俺から言うことは無いな。」

 

椅子から立ち上がり、台所に戻る。

 

「そっか....士郎。

どこの学園にも所属してない私たちって心配事の種?なのかな?」

 

なんでだかそんなことを聞いてくる。

俺が無意識に遠ざけようとしていることに気づいているのだろうか。

 

「ん、そんなことは無いぞ。

本当は直ぐにも学業復帰してもらいたかったけど。

今じゃいてくれないと困るくらいだ。」

 

今となっては藤河達はすっかり俺の日常の1部だ。

 

もし、藤河達の助け無しでシャーレで職務を全うすることなど、出来たのだろうか?

 

「そっか、あたしら、役に立ってたんだ。

でも士郎。

ならどうしてあたしの事はマコって呼んでくれないんだ?」

 

「────え、お前、マコっていうのか。」

 

 

 

「え、名前、知らなかったの?」

 

 

ソースの中からハンバーグをすくい上げる最中────

「......」

 

(グッ!)

 

後ろからヘッドロックで首を絞められる。

 

「ガ────た、たんま!!お前ちょ───────!!!!」

 

ジタバタする間に鍋の中のハンバーグは黒焦げになる。

 

「サイテー!!なんで一緒に同伴している生徒の名前くらい覚えてないのよ!!」

 

「んな事言ったって!今初めて知ったんだ───────わ、悪かった、気道閉まる!ギブギブギブ!!」

 

そんな訳で今日の夕飯は台無しとなり─────

 

 

 

「.... 士郎、ゴメン?その....」

 

「悪かった1ヶ月も一緒に過ごした生徒の名前を知らなかったのは俺の落ち度だよ。

 

でもな?

ダメだ。」

 

「え....でもさ、あれだってまだ食べられ────」

「───だめでござる。今日は断食するでござる。」

 

 

(ガーーーーン)

 

兵糧既に尽き、背水の河氾濫せり。

藤河が口をあん開きにし、石化したように動かなくなった。

 

「士郎.....断食って、あの断食?」

 

「あぁ、そうだぞ。

夕飯は抜き。

黒焦げになって鍋底で接着されてるハンバーグなんて食わせるわけにはいかないしな。」

 

 

「─────────」

 

「我慢してくれ、俺なんてアビドスに行ってから昼何も食べてないんだぞ。」

 

「─────────」

 

あ、ダメだ揺すっても叩いても反応しない。

「お。おい、藤河.......?」

 

(ぎゅるぎゅるぎゅー)

 

「「あ」....」

 

 

[1.笑う。]

 

[2.我慢する]

 

 

▶[1.笑いをこらえきれず、爆笑してしまう。]

 

 

 

 

白目を向いたまま腹を鳴らした姿を見てついおかしくて笑ってしまう。

 

「プッ...はははははは!!なんだよ藤河、そんなに腹減ってたのか。

まさか、アビドスの飯よりウチで食う飯の方がいいから、なんて理由で断ってるんじゃないよな。」

 

なんてジョークでからかってみる。

すると彼女は顔を真っ赤にして全力抗議した。

 

「ふ、ふざけないで!!

確かに士郎の作るご飯は美味しいし、こうして部下に内緒で食べに来てるけどそんなことが理由じゃないから!!断じて!断じて違うもん!!!

違うもーーーーーん!!」

 

あいつは懐からコンテンダー(トリガーアクセル)を取り出して乱射し始めた。

 

いや!?単発装填式の拳銃を乱発するってどういう理屈デスカ!?

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

 

(バンッ!!バンッ!!バンバンバンバンバンバンッ!!!!)

 

「ちょ、バカっ!!止め!!」

 

「死ね!士郎!いや殺す!オマエヲコロシテワタシモシヌー!!!!!」

 

ライフルの弾丸が俺の眉間を掠めたのでうつ伏せになってやり過ごす。

 

しかし、弾丸が背後の棚を崩し─────────

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

俺は食器棚の下敷きになり、動けなくなった。

 

そうか、逞しく男勝りとはいえ藤河も、女の子だったんだな....

 

(ガクッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

DEAD END

 

 

以下はタイガー道場です。

別にこの作品が「実はゲームでした、」なんてことはありません。

ネタバレにはなる事はないと思いますが、作品の雰囲気をぶち壊したくない方はスキップすることをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイガ「はーい!!こんばんちはー!!!

一瞬の油断と選択が命取り!!

ちょっとした手違いで命の終焉を迎えたあなたを昇天させる心霊による同情のお時間!

タイガー道場デーーース!!」

 

イリヤ「助手の天才天使1号デース。」

 

 

タイガ「いやぁ、ほんと、可愛い虎にも牙がある。

変にからかうと噛みつかれるどころか食いちぎられるんですねー......」

 

イリヤ「ですねー♪」

 

タイガ「さて、弟子1号!今回の死因はズバリ、何かな?」

 

イリヤ「えーっと。

年頃の女の子の名前を知らなかった事と、

そんな女の子の空腹事情をバカにして笑い転げたことだと思いまーす。」

 

タイガ「YES!冗談で揶揄うには相手のことをよく理解してから口にするべし。

まだ絆が足りていない!

選択肢からやり直して別の方を選べ!!

 

まだ運営からの詫びのエビは冷蔵庫に残っているんだから、腹の減った虎には餌を与えてあげるべし!」

 

イリヤ「べし!!」

 

タイガ「では今回のタイガー道場はここまで!!また次の場面でお会いしましょうー!!」

 

アリスの士郎に対する呼び方。

  • 「士郎」、「士郎先生」
  • 「シロウ」、「シロウ先生」
  • 「マスター」、「先生」
  • 「衛宮先生」、「先生」
  • 「エミヤ先生」、「先生」
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