衛宮士郎 "先生概念"【GRADATION ARCHIVE】   作:神宮寺志狼

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ハスミが異常過ぎる。

参考までにf/snライダーのステータス。
・身長:172cm
・体重57kg

続いてハスミのステータス。

・身長179cm

尚、180cmの女性の平均体重は調べてみるとおよそ65.5kgくらいです。(あくまでにわかの私が調べただけなので検索方法次第では個人差あるかも)


つまり、ライダーより身長7cmも高くて体重も8.5kg程重い。
そしてキヴォトスの生徒が個人差はあれど通常の人間より力持ちであることを仮定すると......

無茶苦茶ライダーといい勝負しそう。


強いて言うならライダーは身軽で、ハスミは防御としては重装甲なのでそこが分かれ目かも.....

ブルアカの生徒.....ヤバすぎるだろ。
まぁ、でもFateのステータスなんてあってないようなもんだから関係ないかもしれん。




TRINITY Hasumi's Interlude「スイーツのように甘い男」

「衛宮先生はスイーツなどはお好きですか?」

 

「どうしたんだよ、突然藪から棒に。」

 

シャーレの業務中、ハスミがそんな言葉を呟いた。

 

「まぁ、でも最近甘いものを食べた記憶が無いなぁ....」

「でしたらこの後如何でしょう?」

 

最近結構勧めてくる。

 

この前ちょっとした相談を受けたことがきっかけだ。

 

 

 

 

 

「ダイエット....?ハスミが?」

 

「はい...最近何故かその.....」

 

背丈や体格が大きいのがちょっとしたコンプレックスである、というのは正義実現委員会において羽川の後輩にあたる子から聞いた話だ。

 

本人も食事の時に持ってくる食材は少なめだ。

作る料理にあたっては必ずと言っていいほどカロリーを気にしている。

 

「する必要あるのかよ。

気にしてるのはわかるけど結構そのスタイル、憧れになってるんだぞ?」

ハスミに同伴してくる正義実現委員会の後輩たちの輝くハスミを見つめる目はそれだ。

というか、23歳になのに170cmに満たない俺からすると正直憧れを超えて羨ましいまである。

 

おそらく彼女に「先生、小さいですね」と言われた際には硝子の心が砕け散るに違いない。

 

「ですが....」

 

「むしろ人によってはダイエットと言って食べる量を減らしたり、食事制限抜いたりすると逆に空腹やストレス、糖分不足でイライラしてタガが外れた時とか反動的に酷いヤケ食いする、って聞いたことあるぞ。

 

ダイエットなら食事じゃなくて運動とか。

糖分とカロリーに関しては今のまま少し気をつける、くらいでいいと思うぞ?」

 

 

「そ、そうですか.....衛宮先生もそういう所は気を使っているのですね...?

まさか体重が増えた理由は.....衛宮先生の所の食事が美味しいからでは.....?」

 

待て待て、それは責任転嫁が過ぎるだろ。

 

 

「でも確かに最初の頃より沢山食べるようになったよな。

沢山食べてくれる奴は作りがいあって嬉しいし、好きだぞ。」

 

「......//

 

衛宮先生、誤解を招くので、あまり軽い言葉を使わないで下さい。

私だから良いものの、他の生徒が聞いたら変な期待を持ってしまいます。」

 

「いや、誤解って....」

 

「ですが ....先生が宜しいのであれば、改めてお世話になります。」

 

満面の笑みをこちらに向けるハスミ。

 

「ッ~~!」

 

いやそっちの方が反則だろ。

 

ハスミはどれだけ自分が綺麗なのか分かってない。

 

 

 

 

 

 

「せっかくだし、ハスミ。

逆にスイーツ作りに挑戦するってのは、どうだ?

 

これなら覚えて帰っても後輩達と作って食べる2倍の楽しみがあるし。

 

って言っても何の準備もしてないから今から教えられる事と言ったらパンケーキかクッキーの作り方くらいだけど....」

 

 

「て、手ずから衛宮先生がスイーツ作りを!!?」

 

 

興奮した面持ちでこちらに急接近するハスミ。

 

頼むから自分がどんな見た目してるのか理解してくれってんだ。

 

 

とりあえずエプロンを付け戦闘態勢。

冷蔵庫の中には薄力粉とバターと卵が目に入る。

 

「よし、クッキーにしよう。」

 

「おぉ......クッキーですか....。」

「ほら、ハスミこっち、腕まくって」

 

そうして2人並んで素材をかき混ぜ、伸ばし、形作って焼く。

「あぁ、あんまり力はいれなくていい。

大事なのは薄力粉がダマにならないようにする事だ。」

 

「ど、どのくらいの力加減でしょうか....」

 

「....そうだな....」

 

 

ハスミの横、彼女の手に俺の手を重ねる。

 

 

「え、衛宮先生!?その....」

「ちょ、あ、暴れるなって。手を貸すのは少しの間だけだから。」

 

羽根をばたつかせて離れようとするハスミ。

 

「わ、わかりました.....」

 

 

 

そうして数分間、彼女にコツを叩き......叩き。

 

よく良く考えれば許可もなく勝手に手を触っているわけで─────

むしろハスミの反応は当たり前だった、というか俺がボケてた。

 

「っと....こ、こんな感じだ。

急に触れて悪かったな。」

 

「えっ....もう終わってしま──────いえ、なんでもありません。

後はオーブンで焼くのですね。 」

 

「あ、あぁ ....」

 

 

「.......」

「.........」

 

なんと言うか、ものすごく気まずい。

 

 

「.....本当に衛宮先生は考えなしですね。

 

言葉で伝えるより行動で示す、と言うのは私の友人に1人心当たりがありますが。」

 

「.....悪かったよ。

子供みたいって言うんだろ?

でも感覚っていうのは言うより実践して体に覚えさせる方が早いんだ。」

 

それこそ武器に蓄積された経験を自身の体に憑依させるのと大差ない

 

「いいえ?先生らしいと思います。

 

ですが、他の生徒には絶対にしないように。

ただでさえ衛宮先生は言葉選びが下手なのですから。」

 

悪かったな下手で───────

 

「でもそういうならハスミなんて「綺麗」「美人」って名前の暴力の塊だろ?」

 

「────一応聞いておきますがに、参考までにどの辺り、がでしょうか....///」

 

「いや....鋭い目つきに長い黒髪、綺麗な赤い目、抜群って感じのスタイルに、羽だって乱れもなくて少し触ってみたくなる。」

 

とりあえず質問されたので思いついた端から答えていく。

彼女は珍しく顔を真っ赤にして手で覆った。

 

「衛宮先生.....それはセクハラになりますから、他の生徒には言わないように。

 

では、逆に至らない点などはありますか....?」

 

少し不安そうにこちらを見つめる彼女。

 

いや、ハスミは後輩思いで優しいし、周りに気の使えるいい子で.....強いて言えば

 

「ゲヘナ関連に弱いこと....かな?」

 

「......何か嫌ですが納得しました....たしかにゲヘナに関わる話になると途端に冷静さを忘れる癖はあります......。

それとこれも万魔殿(パンデモニウム ソサエティ)の狸のせいですが....」

 

万魔殿(パンデモニウム ソサエティ)の狸っていうと....

 

「もしかしてマコトのことか?

まぁハスミが嫌に思う理由は何となくわかった。

 

でもゲヘナの生徒全員が嫌いって訳じゃ」

 

「生理的に受け付けられないのです。

いえ、生徒だけではありません。

ゲヘナのものは口にしたくありませんし、触れたくも───」

 

「坊主憎けりゃ袈裟まで、ってか。

まぁ無理やり嫌いなものを好きになれとはいわないけど食べ物に罪は無いぞ?」

 

「......。」

 

何があったかは分からないがマコトは覆面水着団のモットーを素で行く様な奴だ。

ハスミが気に障ることを言ったんだろう。

 

「それにゲヘナにだって良い子だっているんだ。

 

それこそ万魔殿(パンデモニウム ソサエティ)にはイブキって凄い純粋で良い子もいるんだ。

 

風紀委員会ならこの前D.Uで一緒に戦った火宮と、人一倍頑張り屋のヒナも居るし。

まぁ便利屋や美食研究会の皆の行動は褒められたものでは無いけど....とにかく悪い奴だけじゃない。

 

苦手なのは分かったけど、食わず嫌いは勿体ないと思うぞ?」

 

「........勿体ない...ですか?」

 

「あぁ、案外敵だと思ってたやつが、存外に良い奴で生涯の友人になったりするかもしれないし。

逆に嫌なところがない友人なんて、そうはいないだろ?」

 

俺にも癖のある友人が1人いた。

いたってのは死んだとか絶交したとかそういう話ではなく、もう戻れないかもしれないという意味の過去形だ

 

それこそ慎二はマコトに近い気はする。

 

「は、はぁ.....やけに実感のこもった感想ですね。」

 

「いや、悪友というか腐れ縁の奴は1人いて、頭もいいし大半の事はなんでもこなせる奴だったよ。」

 

「......聞いている感じ良い人にしか聞こえませんね。」

 

「いや実際は自分の妹に暴力振るってたし、部活の後輩に八つ当たりしたり、自分より下の人間を見下す傾向があったり。

怒ると感情的になる所は俺と似てるかもな。

 

嫌なところも出てくるし、良いところだって言える。」

 

ドン引きするハスミ。

 

「そ、それは衛宮先生が寛容なだけ....という....」

 

「んな事は無い、それでも学生の頃は一定数の奴から好かれてたし。」

 

「......」

 

 

 

 

んな事話してる間にクッキーが焼きあがった。

 

「よし、出来たぞ.....。」

 

食べてみると、少し苦味がある。

 

「.....ん、ちょっとココアパウダーの分量間違えたかな...?」

 

しかし、ハスミは疑うべき言葉を呟いた。

 

 

「─────甘すぎます。」

「え?」

 

 

「───菓子ではなく、衛宮先生が。」

 

そう言うとハスミはティーカップに紅茶を注ぎ始める。

いつの間に準備していたのか。

 

「ですが

()()を緩和するなら甘いものと一緒に頂けば良いのですから

もしかしたら衛宮先生と一緒なら、私の苦手分野も大丈夫かも知れません。」

 

「......そっか。」

 

「紅茶は如何です?」

 

「ありがたく頂くよ。」

 

俺達は苦めのクッキーを甘めのミルクティーと共に食べ終え、休憩を終えて業務を再開した。

 

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