狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです 作:ron3studio
「メフィストに、ファウスト!生きてたのか!」
「ああ。フロストノヴァはどうした?」
「アーツの使い過ぎて倒れちまったんだ……もうほぼ限界に近い……」
「……」
「所で、お前たちも龍門から離脱する所か?」
「俺たちは……レユニオンから離反する」
「……そうか。それがお前たちの決断なら、俺たちにとやかく言う権利はねぇな」
「すまない」
「それで、レユニオンから抜けるお前たちに言うのも酷だとは思うが……姐さんをチェルノボーグまで連れて行ってくれないか。こんな状態だ、せめて最期くらいは……パトリオットの旦那と過ごして欲しいんだ」
「アンタたちが連れて行かないのか?」
「この人数で動いた所で、追いつかれる。それに……黒装束の足止めをしねぇと」
「黒装束……」
「ああ。すまないが、頼めるか?」
「……分かった、パトリオットの元までは送り届ける」
「ありがとう。よし、じゃあ運ぶ奴がプロテクターを着てくれ。そのままじゃ、触れないからな」
———
「よし、しっかり着たな。プロテクターを着ている奴以外は、触らないように気を付けろよ?凍傷になっちまうからな」
「分かった」
「……任せたぞ、姐さんの事」
「氷のアーツ、もう……残された時間は無いか。」
恐らくは、黒装束に目を付けられたか。急がねば。
持久力、もうちっと上げとけば良かったかぁ……!?もしくは左回りの変態でも付けておけば良かったな!
「どうかまだ死んでおらんと良いが……!」
こんな時はエーシェンツの方々の身体能力が羨ましく思えるわ……!
———
気配を辿って走って走って、スラムの何処か、少し広い場所に辿り着く。そこには、特徴的な白装束を着た奴らが"3人"居た。
「ハァッ、ハァっ……スノーデビル、ここ居たか!」
「!? アンタ、あの時の……」
「他の者はどうした! まさか散らばっておるのか?!」
「時間稼ぎで、各地点に分散したんだ」
「クソッ!間に合って欲しいが……!」
聞き出せば、各地に分散していると。そのバラけた所に、黒装束が殺しに向かっているだろう。考えている余裕はもう、無い。ここに集めて、私がどうにかせねばならん。
こんな時に限って、背筋に悪寒が走り出す。こっちにも来ているのだろうなぁ……!
使者を呼び出し、指示を出す。
スノーデビル小隊の全員をここに連れて来い。
今すぐに。
「フロストノヴァはどうした!」
「姐さんは、チェルノボーグの方に……」
「ならば良い! 私の近くに居ろ!」
「一体何をするんだ!?」
「説明は後でたっぷりしてやる!」
フロストノヴァは省いて良い。何が何でも、スノーデビル小隊の全員を連れて来い。血の遺志でも何でも、好きなだけくれてやる。
そう指示を出せば、使者たちはすぐ様に動き始める。コイツらが素直で良かったと思う。マジで。
「良し、後は待てばスノーデビルは集まる」
しかし、スノーデビル小隊を狙っている黒装束をどうにかせねばならん。だが、彼らも暗部とはいえ龍門の勢力だ。私から仕掛ける事も出来ん。
どうしたものか。
そう考えている内に、スノーデビルの面々がここに移され始める。1人、2人、3人と増え、最終的にはかなりの人数が集約された。
「これで全員か」
「い、一体何を……」
「ここに集めた。それで、全員居るのか」
「あ、あぁ……全員、居る」
かなりギリギリだったのだろう、既に負傷している者もチラホラ居る。それに急に場所が変わった事へ混乱している。落ち着かせたいのは山々ではあるが……それが出来るのならば今こんなに焦ってはおらんのよな。
「ほぉら、黒装束のお出ましだ」
「ッ! 武器を構え—」
「構えるな! 下せ! 私の指示に従え!」
あくまでも
彼らも龍門の一員ではあるのだから、そういった事は気にするだろう。というかしてくれ。じゃないと本当に困る。マジで。
「ロドスの、オペレーター。その感染者を引き渡せ」
「無理だな。彼らはこちらで保護する事となった」
「「……」」
「まさか、ロドスが保護すると決めた者たちを殺すのかね? 保護対象を龍門に所属する者に殺されたとなれば、この都市を統治しているウェイ長官の信頼もガタ落ちする事になると思うが?」
「その様な情報は、聞いていない」
「言っておらんからな。
言っていない(今決めた)からな。そりゃ情報を伝えれるわけもなかろう。だがこの事をバレてはならん。ハッタリを押し通すのだ。
時間を稼ぐだけで良い。ブレイズやアーミヤが来れば、口裏を合わせてなあなあでスノーデビルをロドスまで連れて行ける。それまで、時間を稼げ。
「……」
黒装束に囲まれて、いつ事態が動き出すか分からないまま時間が経つ。これは中々に……神経がすり減るな。全方位を囲まれているせいで360度全てに気を配らないといけないのは中々に苦しい。
「そこまでだ!ここは我々近衛局の管轄。これ以上の身勝手が、許されると思うな!」
先に来たのは近衛局の方だったか……非常に、よろしくない。が……どうやら近衛局と黒装束は仲良しこよしというわけでもないみたいだ。これで黒装束が退いてくれれば、少しはマシになるが……。
「……撤退する」
「逃げたか……武器を構えろ! そこのロドスオペレーター、私たちの邪魔をするな!」
黒装束は退いたか。だが、結局囲まれている状況は変わらん、ジリ貧すぎるぞ。
「邪魔をしているのはそっちであろう! コイツらはロドスで保護する事になっているのだぞ、それを殺そうとするのか!」
「ぐ……」
そうだ、戸惑え。嘘か本当かどちらなのかを怪しめ。時間を使え。
本当だとしたら攻撃するのはマズイのではないかと思い込め。
実際の所はこっちの独断専行なので近衛局がスノーデビルを殺そうが何も問題にはならんのだがね、HAHA……。
「……」
ヤバいな。コイツら射撃での殲滅をやめて、近接で全員殺す方にシフトしたのか?包囲網はそのままでジリジリと距離を詰めて来ておる。
私のハッタリが嘘だと気付いたか……それともそれを無視してでも殺した方が有益と判断したか……。
「スノーデビル、耳を塞げ」
「え?」
「耳を塞ぐのだ、今すぐに」
「あ、あぁ……」
ポーチからひっそりと、とある物を取り出す。
禁じられた狩道具の1つ、不死の黒獣の力をごく僅かの間借りる触媒であるソレ*1を握り、大きく息を吸い込む。
これを使えば、獣の様なつんざく悲鳴とも取れる咆哮が周囲を吹き飛ばす。だが、
一か八かの賭けだ。相手を殺さず、しかし動きを止める為の、賭けだ。
「———!!!」
周囲に声が響き渡る。その声は人間の耳に入り込み、多大な負荷を与える。
よし、動きは止まってくれたな。スノーデビルは耳を塞いでいたから多少はマシだが……それでもやはり、影響が無いわけではないか。特に若いであろう奴が頭を抱えている。やはり子供は純粋が故に影響を受けやすいか。
「ぎさま"っ……、いっだいなに"を……」
「少しの間だけ止まって貰いたくてな。死にはしておらんから許したまえ」
これでブレイズたちが来るまでは時間稼ぎが出来るだろう。にしても、なんだ、疲れた気がするな……うむ。余り、人から逸脱するのも良くないのだろう。控えねばな。
「アンタ、一体何者なんだ……?」
「それもまた後で説明してやるとも、と……ようやく来たか」
「ハンター! それにスノーデビルの皆も!」
一息付いた所で、ようやくブレイズたちが来おったわ。隊長殿も当時着と、まあまあまあ……出来ればもう少し早く来てほしかったがな。
「ようやく来たか、ブレイズ。スノーデビルはそこに全員居るぞ、良かったな」
「……うん! 本当にありがとう!」
「全く、世話の焼ける奴よな……」
駆け寄ってきたブレイズにスノーデビル小隊の無事を伝えれば、とても嬉しそうに笑うではないか。
それだけ楽しみにしておったのか? 何であれ、これで残りはフロストノヴァはどうにかすれば、約束は完遂……だな。
少し離れた所でアーミヤとドクター、それに隊長殿が何やら話し合っている。十中八九スノーデビル小隊についてだろうな、まあアーミヤの事だ、何とか言いくるめるかなんかするであろう。
「ごのっ"、バケモノ"がァっ……」
気を緩めていなかったのかと聞かれたら、緩めていたと答えれる。私がした事は時間稼ぎではあったが、それによる影響がどう出るかをすっぽり頭から抜け落ちていた。
全てを聞き取れたわけではなかった。ただ、自身へと向けられた殺気は明確に感じ取った。避けねばならんと。
だが、私の隣にはブレイズが居る。後ろにはスノーデビルが居る。避ければブレイズか、スノーデビルの誰かに当たる。ならば、受けるしかない。
「あガッ……!」
「ハンター!?」
「ッ!? 馬鹿者! 何故味方を撃った!!!」
せめて少しでも防御をと手甲を付けてある左腕を構えようとはしたが、手遅れであった。
飛来してきた矢は、正確に私の心臓を貫いた。
激痛と、血液が急速に無くなっていく感覚が全身を襲う。
「ハンター! あれ、えっと輸血液!? どこ!?」
「あ"わて"るな……ッぉえ"……この程度では、しな"んよ。*2な?」
アーミヤが殺気立つスノーデビルを宥める声が聞こえる。隊長殿の叱責の声が聞こえる。
私の前で泣きそうになりながら慌てるブレイズがいる。まさか、自分のせいでこうなったとか思ってるのだろうか。
「すま"んが、っゲほ、この矢を引き抜いて"くれ」
もうHP0です。何で耐えてるかって?気合いと、後あれだ。さっき上位者チョロ出ししたのが残ってたからそれで耐えてるのだな。うむ。
めちゃくちゃ痛いし、意識が朦朧としてるわ、血はドパドパ流れるし口にも逆流するしで最悪だわ。
「こ、これで良い?」
「じょうでき"だ……あとは……ッ、フー……っぅあ」
矢を引き抜いて貰って、めちゃくちゃ震える手で輸血液を使う。
あ"ー……い"きがえ"るわ"ー"……。
「何を手間取っているのですか」
「あ"?」
「……誰、アンタ」
輸血液のお陰で生きる意志が全身を満たしている時に、何やら見慣れない装束の3人組が居るではないか。
しかもなんだ、かなり雰囲気が悪いというか上から目線オーラが漏れ出ているというか。無性に腹が立つな。
落ち着いたと思ったブレイズも今度は警戒しておるし、うーん。敵でよろしいか?
「私が行く。貴方はここで休んでいてくれ。部下がすまなかった」
"ヤーナムスラング"な……女?たぶん女だな。後ろの2人は黙ってるし、声の高さから女だろう。を、一回シバいてやろうかと思い立とうとした所に、部下への指示出しが一通り終わったのか隊長殿が待ったを掛け、ボソッと呟いてから行ったではないか。
「あ、アンタ、大丈夫か?」
「アンタ、ではない。ハンターという名前がある、偽名だがな」
「……おう、なんか今ので心配して損した気分になったよ。で、ハンター……アンタ大丈夫なのか? 思いっきり心臓に当たってただろ?」
隊長殿が行ったので、お言葉に甘えて休ませて貰おうと胡座をかいたところで、落ち着きを取り戻したスノーデビルが私を取り囲んでくる。
なんだ、私を取り囲んで何をしようってんだ?というかお前ら結構圧があるから取り囲むのはやめて欲しいが。そのつもりがないのは分かるが、それでも命の危機を感じてしまう。
「輸血液を使ったからな、もう問題はない。それに、死んだ所で何ら問題にはならんのだがな」
「……冗談か? それ」
あれで死んでないのか?
使ってた輸血液? って何なのか教えて欲しいわ
そもそもどうやって俺たちを集めたんだ?
助けてくれて……ありがとうございます、でいいんですかね?
うんたらこうたら(ここらで聞き取るのを諦めた)……。
「そう思うならそうとしておけば良い」
周りから一気にあれやこれや言われるが、聞き取れるわけがなかろうが。1人ずつ言え1人ずつ。
「ハンターはこういう人だから……あんまり気にしない方が良いよ、うん」
「そうか……」
「「ハンター(さん)」」
スノーデビルと話し?ていると囲い込みの一部が崩れ、そこからアーミヤらが来る。見慣れぬ者も1人おるな、どうにも警戒心ありますと言った感じの目をしておるが……私に対してか?それとも、感染者に対してか?
「アーミヤに、ドクター。それと……すまないが、コードネームを教えては貰えないかね?」
「……グレースロート」
「グレースロートか、覚えておこう。で、そちらは大事無かったか?」
「はい。……掃討は、無事に終わりました」
「特殊感染者の処理をしたのは、君なのか? 遠目でも見えた、あの光は……」
「私だな。だが、余計な詮索はせん方が良い事もあるぞ?」
「……分かった」
「それが良い。さてはて、炎国のお偉いさん?が来るとは面倒な事だ」
「これはこれは、炎国監査官直々にここに来られるとは」
「まだ終わってない様に見えますが? 感染者の寄せ集めが、まだあそこにいるではありませんか」
「……いえ、彼らはロドスが保護すると決めた感染者の方々です。私たち近衛局が排除すると定めたレユニオンとは違うので、お間違えなきよう」
「そうですか」
「ウェイ・イェンウがどうするのか、直に見なければ分からない物ですが……まあ、貴女の言い分を信じるとして。1日で龍門のレユニオンを掃討したのですから、悪くは無いと思いますよ」
「ウェイ・イェンウの素晴らしい手腕だ。協力する相手については……些か疑問が残るが」
チェンの冷たい視線に、監査官らがそれぞれ思った事を返しながら、狩人を見やる。化け物としか言えないモノの片鱗を見せた狩人は、彼らにとっては警戒の対象でしかない。
「フン……それより、何故そんな者たちと手を組んだのですか?人に擬態する化け物に感染者……この様な不穏分子は、一様にして処理しておくべきでは?」
「ロドスは正式に契約を交わし、龍門に貢献しています。あなた方の言う化け物……あなた方も同じ様な存在を擁しているのではないですか?自分たちの事は棚に上げておくのがお好きなのでしょうか。それに、彼もロドスの一員です」
「あぁつまり……彼やロドスの活動より、あなた方の視察の方が役に立っているとお考えで?」
「……口の聞き方には気を付けなさい」
「これはご無礼を。では聞き方を変えましょう」
「眺めるだけで、満足でしたか?」
「その辺にしておけ」
「……行くぞ」
「感染者の道は険しくて短いもの。では、また」
お、感じ悪い奴らが帰っていったぞ。隊長殿も中々やるではないか。やれば出来る、というやつだな。
さて、休みはここらでおしまいよ。隊長殿と話さねばならん事があるのでな。
「……いやはや、助かったぞ。隊長殿」
「お互い様だ。それに、こちらには貴方を撃ったという事実が残っている。謝って済まされる事では無いだろうが……申し訳ない、私の責任だ」
「あぁ……アレは私にも非がある。そこまで気にするな、とは言っても……気にするか。ならばこうだ、隊長殿」
「何だ」
「我々ロドスと龍門は共に協力し。龍門内部に潜伏及び活動するレユニオンを掃討した。その途中で保護した"
「間違いは、ないな?」
「……あぁ。何一つ間違ってない」
「協力に感謝する。やれば出来るではないか、自分のやりたいと思った事は、見つけれたか?」
「……いいや、まだだ」
「そうか」
「では、ロドス諸君。ご苦労だった、そちらの者たちの保護は任せた。また追って連絡をする」
———
「ハンター、で合ってるよね」
「む、どうした?」
「アンタは、感染者が怖くないの?」
「別に。ただ死期が早まるだけの病気に罹った人間だろう、何故怖がる必要がある? というか、私の方が怖くないか? アレ、見てただろう」
「何で死んでないのかって思うし、よく分からない気配だけど……アンタは、鉱石病に感染をさせてくるような存在じゃないでしょ」
「そうではあるが……まあ、うむ。そうか、感染のリスクを恐れるのは分かるがね。怖いのか?」
「……うん」
「その恐怖が、何処由来の物なのかは、私は知らん。なんであれ、1度染み付いてしまった物は中々落ちん」
「だが。恐れ、拒み、排斥してあるだけでは何も変わらんぞ。
「無理にどうにかしろとは、言わん。だが、人間とは恐怖を乗り越えて来た生き物だ」
「貴公にその勇気が、意志があるというのならば、少しずつでも感染者が何なのかを知っていくと良い。既にブレイズには絡まれたのだろう? ならば後の大半は気楽な物だぞ。ゲロをぶちまけられる方がよっぽど堪える」
「それは……たぶん、人による」
———
「どうやら、全員いる様だな」
「簡易的な治療を彼らに施している」
「廃都市での事は聞いた。あのレユニオン小隊に特別な思い入れがある様だな」
「ああ」
「死をも恐れぬ兵士たち、それを率いる指揮官は危険な存在だ。どうやらここには居ない様だが……」
「ハンターから聞いた通り、スラムからレユニオンは"消えた"。目的が果たされた龍門はこれより先奴らに干渉しないだろう。同じ様に、干渉を止めるという選択をロドスが取る事も出来る」
「だが……最後まで見届けるかどうかは、君たちが決めると良い。引き続きハンターも君の元に着かせておく。有意義に使え。それと、君たちが保護した感染者の集団についてだが……帰艦後、必ず検査を受けさせるように」
「何処へ」
「私の仕事だ。君には関係無い」
「アーミヤが言っていた。ロドスには、信頼関係が必要だと」
「……私をそんな目で見るな。君の事など嫌という程知っている。私は君を信頼しない、かつての君がそうだった様に」
「ドクター、必要なのはオペレーターたちからの信頼だ。私ではない。それこそ、ハンターとの信頼関係を築いた方が今後の君の為だろう。ロドスの責任を背負い、皆が信頼するに足る人物になれるかどうか……君が考えるべきは、ただそれだけだ」
「……」
「おや、ケルシーはもう何処かに行ったのか……ケルシー成分チャージならずか……」
「仕事があると」
「そうか。彼女は医療部の総責任者だ、あっちこっちで忙しいのだろう……どうやら、アレコレ言われた様だな?」
「無理もない。貴公は覚えておらんが……だからと言って事実は変わらん。理不尽だと思うだろうが、人間とはそういう物だ」
「君は……どうなんだ?君も、ケルシーと同じ様な雰囲気を……感じる」
「そうだな。正直な所を言うのであれば、信頼は"まだ"出来ん。過去の事を忘れるつもりは無い。が……いつまで経っても昔の事を引き摺るのも、良くは無いだろう。そうだな、今の貴公が信じるに値すると、示したまえよ。急ぐ必要はない、ゆっくりと、確実にな」
「……分かった」
———
「さて、私たちも撤収……と行きたい所だが。1人足らんな?」
「姐さんはもうチェルノボーグの方に——」
「かもしれんな。だが、そうではないかもしれん。もしや撤退ルートの途中で何故か待ち構えている……なんて事もあるかもしれん」
「じゃあ……俺たちが使おうと決めていた撤退ルートを案内すれば良いか?」
「うむ、頼んだ。それでこの都市からは脱出したのだろうと判断ができる場合は、大人しく撤収する」
「そうでない場合は、貴公ら家族全員が揃って帰れる様にしようではないか。なあ? ドクター」
「ああ」
フロストノヴァの移送はファウスト君たちが担う事になりました。
だがしかぁし!フロストノヴァさんは原作通り移送を拒むでしょう。ですが、力が返ってこず(スノーデビル小隊が全滅していないから)体もボロボロの状態の彼女が、勝てるでしょうか?
予想はできるとは思いますが、お楽しみって事で、ね。
あ、たぶんロドスで"ヤーナムスラング"な女さんと会う時、狩人さんの好感度はマイナスからスタートでしょう。