曇らせ展開なので苦手な方はブラウザバックお願いします

1 / 1
もう少し早く気付きたかった

「どうしたの?京極ちゃん、私に相談って」

 

僕は今ペンシルゴンに相談に来ていた。

 

「実はさ、最近サンラクに避けられてる気がするんだよね」

 

「はあ?京極ちゃんそれなんの冗談?確かにサンラク君人間性削ってそうだけどよっぽどの相手じゃないと無視とかしないと思うんだけどな〜。それってゲーム?それともリアルで?」

 

「両方、無視っていうか話し掛けるとはぐらかされるような」

 

「何時から?あと心当たりはあるの?」

 

「一週間前くらいかな。心当たりはないね」

 

「ふーん、まあ聞いてみるだけ聞いてみるけど期待しないでね」

 

「うん、お願いするよ。じゃあ僕はもう抜けるね」

 

「……まあ京極ちゃんには悪いけどサンラク君に口止めされてるから話せないけどね」

 

 

一週間経ってもペンシルゴンから連絡がない。それに登校する時間をずらしているのか楽郎と一緒に学校に行けない。

 

「今日は早めに家を出たつもりだったんだけど、楽郎どんだけ早く学校行ってんだよ」

 

そうこうしてるうちに学校に着き、下駄箱の前に楽郎が立ち止まっているのが見えた。楽郎を逃がさないようにすぐさま近づいて話しかけた。

 

「楽郎!酷いじゃないか最近僕を置いていって……って何だいその手紙?」

 

楽郎の右手には可愛らしい手紙があった。一瞬モヤモヤした気がするが無視して話しかける。

 

「もしかしてラブレターってやつかい?君はそこそこ顔が良いからね」

 

「うるせえ、そんなんじゃねえよ」

 

楽郎は手紙を握り締めゴミ箱に捨て、歩き去ってしまった。

 

「ちょっと楽郎!手紙を書いてくれた人に失礼じゃないか!」

 

僕のそんな言葉が聞こえてないかのように楽郎は行ってしまった。せめて代わりに差出人に謝りに行こうと思いゴミ箱から手紙を拾い教室に向かった。

 

「そういや差出人が誰か確認しないと、……え?」

 

確認するため手紙を読んでみると内容は手紙の外見の可愛らしさと相反して荒々しい字で罵詈雑言が書かれていた、特に目についたのは……。

 

「龍宮院さんに近づくな?龍宮院さんの傍から消えろ?どういうこと?」

 

訳が分からない。とにかく楽郎にどういうことか聞きに行かないと、そう思い楽郎の居るクラスに走った。

 

「楽郎居る!?聞きたいことがあるんだけど!」

 

「龍宮院さん?どうしたのそんなに大きい声をあげて?あと陽務君は帰ったよ。引っ越す前に来ただけだから」

 

え?分からない?分からないことだらけだ、引っ越す?そんなの聞いていない、僕に内緒で?あの手紙が原因?

 

「ちょっ!龍宮院さんどこいくの!?」

 

とにかく楽郎に聞かないといけない。今からだったら間に合うだろう。

 

 

 

「京極?お前まだ学校終わってないだろ」

 

「そんなのどうでもいい!それよりどういうことだい!?引っ越すって!?しかも僕に内緒で!この手紙が原因なの!?だったら相談でもしてくれたら良かったじゃないか!」

 

「多分お前に相談したら書いたやつに文句言いに行くだろ?俺の当たりが強くなるだけだったらまだ許容できるけど、大切な幼馴染が狙われたら堪んないからな、まあ学校辞めても宛てがあるから気にすんな」

 

「そういう問題じゃない!」

 

「急な事で悪いな、でも二度と会えない訳じゃないし落ち着いたら連絡でもするからさ」

 

「そんな……」

 

 

 

楽郎が学校を辞めてから数日、何をするにしても身に入らない日々が続いた。話を聞いてみると結構前から嫌がらせはあったらしい。嫌がらせをしていた奴らより全く気づかなかった自分に腹が立つ。そうしていると教室が騒がしくなるのが聞こえた。

 

「おい、これ観てみろよ!StarRainに新メンバー加入だってよ!」

 

「マジかよ!しかもシルヴィアと接戦を繰り広げた顔隠しだって……、これ陽務じゃね?」

 

「ほんとじゃん!顔隠しの正体陽務かよ!」

 

「人の事を散々暁ハート暁ハートっていじっておいて自分も有名人じゃねぇか!サイン書いて貰えば良かったかな?」

 

楽郎がそんなに有名人だなんて知らなかった。宛てがあるってこの事だったんだ。

秘密にされてたという事は気に食わないけど上手くやっていけそうで安し……

 

「え〜、陽務ってそんなに有名人なの〜?だったらもっと私たちと仲良くしてくれても良かったのに〜。そしたら自慢出来るじゃ〜ん」

 

は?僕の心は急激に冷めていった。何で嫌がらせをしていた君たちがそんなこと言えるの?

気がつくと僕の口は動いていた。

 

「どの口でそれを言ってるの?君たちの#嫌がらせのせいで楽郎が居ずらくなったんだよ。そのせいで学校を辞めたんだよ。君たちが僕から楽郎を奪ったんだよ!」

 

頬に涙が伝う。

そうか、私は楽郎のことが好きだったんだ。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。