この話は結構史実に沿ってます。
展示ブースにて
俺は観客側なのにも関わらずゲーム開発部と共に会場セッティングをしていた…なぜ?
てか当日にやんなよこういう大事なのって
「これはこっちに運んで………もうちょう右…よし!下ろして」
「何なんですかコレ」
「これはね…発電機!最初ミレニアムのコンセントに繋ごうとしたけどユウカに止められちゃってさ」
「まぁ…電気も財産ですからね」
ここで知らない人に言っておくが__電気も商品や備品と同じように財産と枠ぐめられてるから勝手に店の電気を盗るのは盗電と言って犯罪になるからな
「この壁はなんか質素なのでポスターを貼っておきましょう。こっちには椅子を置いて…よし、かんぺき__ハイドリヒさんはどう思いますか?」
「クソボケ兄様早く来てください。私にこんな重いものを持てと言うのですか?」
「あ!ハイドリヒにもう一つ頼みたいことがあるんだった!」
「………はいなんでしょうか」
「ハイドリヒさんこのぬいぐるみどうですか!?自信作なんです!」
「ちょっとクソボケ。気が利きませんよ…こんなに可愛くて愛らしい妹が助けを懇願しているのに___」
「次は看板を運ばなきゃ!そうじゃなきゃ宣伝できないよ!」
「ゲーム開発部人形とハイドリヒさん人形です!ほら、この腕には磁石が埋め込まれてて…ハイドリヒさん人形と私の人形の手がくっつくようになってて………///」
「はぁ……クソボケ兄様は兄として失格です。てかこんな幼気で小さな少女に気を使わせるだなんて事をしている時点で頭がイかれてるっていうか…クソボケというか……早く運んでください」
「あ、そういえば看板は違うところに置いてあるからそこから持ってきてね。まぁまぁ遠い所だけど場所は___」
「私が案内するから大丈夫だよ!ね、ね!!!」
「そう?ありがとー」
「ですからこちらの荷物も早く運んでください…疲れました」
「………」
俺って、愛されてるなぁ
テクテクテク
「確か……こっちだったな」
無駄に長い袖を小刻みに振りながら長い廊下を渡り歩いていた
「ゲーム開発部は右に曲がって……ここか」
セイアの眼の前には、ちょっとだけ汚れているがしっかりと『ゲーム開発部』という文字が貼り付けられている扉があった
「………」
軽くノックをした後に扉を開け部屋の中に入る
「………」
(中は思ったよりも…いや、想像以上に汚れているな)
セイアは以前ハイドリヒに『すぐ部屋が汚くなっちゃうんですよねあの部室』と言われたのを思い出しながら部屋中を見渡す
目立った汚物さえ無くとも、トリニティお嬢様にとっては十分汚部屋なのである
「……あ、君。ちょっといいかな?」
セイアは見た感じ部屋にただ一人存在していた部員に声を掛ける
「パンパカパーン!アリスは第一村人と接触した!」
(私が話しかけたのだが……)
「まぁいい、今自分のことをアリスと言ったか?」
セイアは多少アリスの純粋無垢さに困惑しつつも会話を続ける
「な、なぜ分かったんですか!?流石シーフ王です!」
「し、シーフ王?君は何を言って………「すみません!」っ!?」
(気づかなかった!部屋には
勢いよくロッカーが開いたと思うと、中からもう一人の部員が出てきた
「えと…あ、アリスちゃんは本気でシーフ王って言ったわけじゃなくて……ほ、ほんとに言葉通りの意味じゃないんですっ!す、すすすみませんっっっ!!!」
「…君は?」
「あ、ど、どうも…花岡ユズと申します……い、一応ゲーム開発部の部長で___」
「ユズは凄いんですよ!このパーティーのリーダーであり、ゲームマスターなんです!
ロッカーの中はユズの特等席です!」
「……個性的な部員だね。君も含めて」
「?___ところで、なぜシーフ王はこのパーティールームに訪れたのですか?」
アリスが首を傾げながらそう聞き出すと、セイアは思い出したかのような素振りを見せながら話す
「あぁ、EXPOに出したゲームという物¹について知りたくてね」
「それなら会場に行きましょう!そうすれば答えは導き出されます!
私に導かれてください!シーフ王よ!」
(…シーフ王女では?)
「君は?」
「わ!私は……大丈夫です____」ガチャッ
そう言い残してユズはロッカーに戻ってしまった
「では付いて来てください!」
「ふむ、恩に着るよ」
そしてユズを残して二人のちびっ子は部室から出るのであった
廊下にて
二人の男女が仲睦まじく歩いていた__カップルに見えなくもないか?
まぁ、鈍感な彼にとってそんな事気にさえならないのだ
____あ、ちなみに展示のための備品を取りに行ってる最中です
「それでそこのケーキ屋ショップのシュークリームが絶品で…」
「へぇ〜〜〜!シュークリームにフォークとナイフが付いてるだなんて初めて聞きました」
「今度持ってきますよ。いずれまた来るでしょうから」
「ふふっ、約束ですからね_///」
「勿論、私は約束を守るで定評がありますから」(諸説あり)
ほんとに、ここだけ切り取って見てたらカップルのようにも…見える気もする
さっきからずっとミドリは手を繋ごうとおずおずしているが_なにせここは学校だ。なにかと大胆な行動を取ればそれが広まってしまうのはミドリにだって分かる。
ハイドリヒは分からない
「くそうっ!欲望を捨てるためにも断食を……っ!」
「は、ハスミ先輩っ!先輩は決して太ってませんから!」
___すると、奥の方から何かが歩いてきているのが見えた
「おや、ハスミさんにコハルさんではありませんか。お二方もEXPOに来られてたんですね」
「あ、ハイドリヒじゃない。奇遇ね………………よ、横の貴方は__」
↑
若干人見知り発動中
「こちらはミドリさんです。私の友達ですよ」
「はじめまして」
ペコリとミドリは礼儀正しくお辞儀をする……その様はカップルと言うか正妻に__見えないって
「どうも正義実現委員会のツルギとコハルです」
「___それで、先程とても悩まれていましたけどどうしたんですか?」
『またダイエット失敗したか?』と聞こうとした寸前で思いとどまった俺を褒めてほしい
「み、見られてたんですか!?」
「もうガッツリと」
一瞬驚いた表情をしたハスミは、重たい口を少しづつ開ける
「ちょ、ちょっとスイーツを……」
☆知ってた☆
ハスミの口からは、いつも通りな情報が垂れ流された
「何なんですかその蔑んだ目はぁ!!!」
「そうよ!ハスミ先輩だって頑張ってるのよ!」
えぇ…(困惑)
「てかそんな太ってないでしょ……それでも気になるんですか?」
ハスミさんってただデカいだけで太ってはないだろ。でも高校生とかはそういうのめちゃ気になるらしい
「くぅぅぅぅ!!!最近は私を魅惑するスイーツが多くて…」
「あっそれなら……確かミレニアムに運動部屋が「何処ですか!?」ヒィッ!」
「それは何処にあるんですか!?!?!?」
「その道を右に曲がって突き当りに___」
「行きますよコハルっ!!!」
「了解ですっ!」
ダダダッ!
「………」
「………」
二人はやけに大きく足音をたてながら、颯爽と去っていくのであった
「…じゃぁ行きましょう」
「……はい」
「ほほう、コレがゲーム開発部の展示か……なにやら_なんだ?」
「これは大雑把に言えばゲーム機です!アリス達が作ったんですよ!」
「__これをかい。いやはや、これには脱帽せざるえないね」
眼の前には、ゲーム開発部の展示場所があり、その中に二機の大型なゲーム機があった
「少しプレイさせてもらっても良いかな?」
「どうぞ!先行プレイですね!!!」
「____?」
セイアは椅子に座り、電源ボタンを手探りで押してゲームを始める
彼女はゲームをやったことどころか、見たことさえ無かったのだ
果たして彼女は無事ゲームを完遂することが出来るのであろうか?
数分後
画面にはデカデカと『YOU LOSE』と書かれている
___
「………」
(なんなんだこの感情は……憤り?いや、怒り?)
確かにゲームで負けたらイライラするだろうが、そんなもんじゃァない
とても言葉では説明がつかないようなイライラが、彼女に降り掛かったのだ
「__おかしい、こんな終末になるはずでは___」
「__?」
(彼女も部員か?さっき紹介してくれたアリスと外見が瓜二つだし__)
後ろではケイが頭を抱えている
__と、その時
「なんですかこのゲームは!壊してやります!」
「っ!?」
(喧嘩か!?)
「うぉぉぉぉ!なんでゲーム開始時点で敵が襲ってくるんだぁ!クソゲーだ!!」
「来いよ、武装親衛隊の名の元ぶっ殺してやらぁ!!!」
「ミレニアム共かかってきやがれぇ!!!トリカスもだぁぁぁ!!!」
「かかって来やがれぇぇぇぇ!!」
現場は阿鼻叫喚の嵐
一人のトリニティモブがミレニアムモブの胸ぐらを掴み
正義実現委員会と武装親衛隊が取っ組み合いをしていて
ミレニアムのひ弱な丸メガネは、少しだけ曲がっている
___その嵐の中央で一人
「な、なんでぇ………みんな途中までクリアしてたじゃぁん!」
モモイが鼻水と涙を垂らしながら、泣いていた
(これは……どうやらただのゲームというわけではなさそうだ)
(リオが言っていたのはコレのことだったのか?)
「全員一切合切ぶち殺してやらァ!」
「ぎゃっ!」
「ぐえっ!!」
(あの一人だけ無双している少女は__親衛隊の戦車師団長!?)
現場が更にヒートアップしたのは、言うまでもないだろう
この後頑張ってセイアが鎮めた
けっこう端折ってるとこもあるんすよね…すんません。
早く兎に行きたくて………。