うわぁなんて創作意欲だ!!!!
兎を蹴散らすんだぁ!!!!!
兎共
「………」
そうだ、窓の外を見てみよう
昼ぐらいの時間だからかやけに太陽光が強く、その光はさんさんとキヴォトスの街を照らしている
小さすぎて見えないけど、みんな頑張って仕事をしたり勉学に励んでいるんだろうなぁ
__そうだ、私も学生だった時は皆で馬鹿やってたっけ?
十五の夜に盗んだバイクで走り出したりはしないし…夜の校舎窓ガラス壊して回ったりはしなかったけど____
___あ、近所の家に友達と一緒に爆竹を放り込んだのはいい思い出だったなぁ♪
その後こっぴどく叱られたっけ?ま、今となってはいい思い出だね
はぁ…あの時に戻りたいよぉ___そうだ!今日は業務をこれで終了して遊びに行こう!
そういえばカイテンジャーのプラモデルが販売されたらしいし……よし、なんとか生活費を切り詰めれば買える値段だったはず
決まったら動けだ!さっそく行こう_____
「先生」
「ん?どしたの?」
「いえ…なにか不自然な動きをしていたものですから。何処かへ行くつもりでしょうか」
私の眼の前には、子供の体型とは思えないほど大きく大人な風貌をした生徒が私を見据えている___どうしたんだろ
あ、ちなみに名前はリンちゃんだからね
「うん。これから春葉原に行ってカイテンジャーのプラモを「駄目です」……」
「駄目です」
「に、二回言わなくてもぉ……」
私がそう嘆くと、リンちゃんは「はぁ…」と徐ろにため息を付く
「先生の目には何が見えてるんですか?__いえ、きっと先生は現実逃避をされてるのですね」
「なに?私にはショップで待ってるプラモとなけなしの現金しか見れてないけど___」
「仕事」
「……?」
「仕事ですよ」
そう、先生には大量の書類仕事が残されていた。
全て終えたはずの書類仕事であったが_先生が馬鹿過ぎるがゆえに再提出を要求されたのだ!
皆も書類は一枚一枚丁寧にやろう!
「……え?もしかして全部やれだなんて言わないよね?ざっと見積もって1.5サンクトゥムタワーあるよ!?」
「なんですかその単位は…あと喋る暇があったら手を動かしてください」
「勿論リンちゃんも手伝ってくれるよね?」
「………」
否!現実は非情であった!
防衛室にて
___初めてくるが、少しだけ既視感があるのはきっとシャーレと同じような素材を使用してるからだろう
そんなどうでもいいことは考えさえしない、ちょっとふと思うだけだ
「はじめまして、防衛室長の
「ご丁寧にどうも_私はラインハルト・ハイドリヒです。今後とも宜しくお願いします」
「ええ」
俺は今、防衛室長と対面していた
「………」
チラッと辺りを見渡す
そこはいかにも連邦生徒会のような_まるで防衛というものの本質を理解できていないかのような内装をしていた
意味もなく置かれた観葉植物。なにも面白みの無い壁。恐らく軍事的な書物は無いであろう本棚
俺はこいつらにキヴォトスを任せて良いのか?という市松の不安を抱きながら、応接室にてコーヒーを啜っている
「……!」
「ふふっ気づかれましたか?」
「こ、これは……とてもいい豆を」
「えぇ、その通りです」
コーヒーの腕だけはピカ一だな
「急に来たのにとても美味しいコーヒーに感謝します」
「いいえお気になさらず」
__外面を見てみると、とても良さそうな人に見える
う〜〜〜ん…実際どうなんだろ?よく「目を見れば分かる!」とか言ってる人いるけどあれ無理じゃね?俺出来ないよ
「さて、早速本題に入らせてもらいます
__SRT特殊学園のRABBIT小隊について、お話させてもらいたいことがあるんです」
「…なぜ防衛室に?SRTは連邦生徒会長直属でしたから、代理に話を通すのが当たり前かと」
彼女はほぼ開いていない目を少しだけ開き、俺に問いてくる
「連邦生徒会長という過去の遺物にしがみついている代理なんかではなく、聡明なる貴方なら解決できると踏んだまでです__それに一部生徒を従えていると耳にしたので」
ニヤッと防衛室長の口角が上がったのが見える
どうやら上機嫌なようだ__チョッロ
「それでそれで?要望というのは?」
「はい…最近奴らが今後再開発を目指している土地に不法滞在しているとの情報を耳にしまして。それの対処を___」
「うぅぅぅむ、それは困りましたねぇ__」
「………」
確かに彼女がそんな事言うのはなんも不自然ではない
このキヴォトスの諸学園は連邦生徒会からの干渉を殆受けない。
トリニティでは正義実現委員会とか武装親衛隊が__糞ゲヘナでは風紀委員会が罰したりする
ヴァルキューレ警察学校は広く浅く治安維持活動をしてくれているが…それは殆ど頼らないんだ
てかSRT特殊学園はもっと例外的で、行政委員会とかからの指令も一切受け取らない
聞くのはただ一人、連邦生徒会長だ
ここが面倒くさいポイントで〜〜〜す
しかも今は廃校していると来た……はぁ、面倒くさ
「どうにか出来ませんか?このままだったら開発はおろか、市街地調査さえ出来ません」
「私の一存では何も___すぐさまヴァルキューレを派遣しましょう。私に出来ることはそれしか……」
「………」
確かに聞き入れにくい話ではあっただろう。だが、それくらいしか出来ない防衛室には怪訝な目で見るしか出来ない
「ヴァルキューレがSRTを打ち負かせるだなんて思ってはいませんが」
「ですが私の管轄外でして……」
「いえ、ありがとうございます__」
連邦生徒会長の失踪と共に浮いたSRTの使用権
SRTはその特徴ゆえ部隊の運用がとても難しく、誰も責任を取ろうとはしなかった__そんな危険な火薬庫を勿論放っておくわけにはいかない
だから廃校された__しかし、まだ連邦生徒会の中にもSRTの存続を求める人がいるのも事実
防衛室長もそのうちの一人だ
だが、事件はそれだけで終わらない
以前SRT特殊学園の一つの部隊である「FOX小隊」が連邦生徒会に牙を向いた。
結果一部施設が全焼、怪我人多数で病院送りにされた人もいる
それだけではとどまらず、次は「RABBIT小隊」も、連邦生徒会に銃口を向けている
たかが4人、されど精強な4人だ
____しかも
「彼女ら…いえ、SRT特殊学園は弊社のお得意様でしたからね。防衛室長は確か存続を望まれているのですよね」
「私は彼女らの武力を放っておくのはもったいないと判断したまでです」
「その判断が出来る貴方は素晴らしい__ほんとに、先見の明があるのでしょうね」
「ふふんっ!」
カヤ防衛室長は鼻息を荒くしながら誇らしさをアピールしている
「___ところで、御社は確かPMC業が盛んでしたよね?」
「その通りです。その他兵器の生産業や人々に浸透している関連の物にも様々ですが_代々続いてきた誇りですからね」
「そうであるのならば公園に不法滞在しているRABBIT小隊も蹴散らせるのでは?__もしかして、彼女らに慈悲を与えてるのですか?」
………ほう、中々鋭い指摘だが_少し見当違いだ
「私は彼女らに慈悲を与えたのではありません。腹を切るチャンスをくれてやったんです。
もっとも、彼女らにそれを理解するだけの知能はありませんでしたが」
「……は、腹を切るというのは……」
「比喩表現ですよ。彼女らのこれからの人生をSRTからヴァルキューレに乗り換えるチャンスだったと言うのに__それを無下にされて腹立たしい気持ちです」
「ハイドリヒさんはSRT存続派なのでは?」
「勿論。しかし、主の正義を見失い己の価値観的正義の基に暴挙を働く野蛮人とは手を組めませんからね」
軍人とは偉大だ
己よりも団体を意識し、世のためよりも所属する団体のために行動し
そして団体のためと言って命を晴らす__それが忠誠心を心に刻んだ軍人の美しさであろう。
その点で見ればトリニティ武装親衛隊は抜きん出ている
だが
俺の会社で製造した兵器で、俺の会社の利益を害そうとしている__皮肉なもんだ
てかあんな特殊部隊が暴利を働くなんて…手なづけようが無いだろう
「__ですが、カヤ防衛室長がFOX小隊を手なづけたと聞いた時は正直驚きましたね」
「…とゆうのは」
「暴れた狐を手懐けるのは簡単なものではありません。現に私も手を焼いています。
それを見事成し遂げたカヤ防衛室長の功績は素晴らしいものですよ」
「そ、そうですかね………///」
「ええ、まさしく超人__と呼ぶべきでしょうか」
「」ピクッ
カヤの無駄にデカいアホ毛がピクッと揺れ動くのが見て取れる
「私が…超人だと?まるで連邦生徒会長のような?」
「_その連邦生徒会長を直接見たことが無いので断定はできませんが___貴方の行動や意思は素晴らしいものだということは断定できますよ」
「ふふふふん!!もっと言ってくれても大丈夫ですよ!」
ちょっっっっろ
「ふふ…いずれか防衛室に融資いたしましょうか?」
「____へ?」
利益は見込めないだろうが…その分弊社周辺を重点的にパトロールさせてもらえればその分の利益は見込めるだろう
キヴォトスだし…我が社のPMC兵だけだったら捌き切るのはとても難しいんだ。お金だって馬鹿にならんしその他諸々の事情もある
__だが、ここでヴァルキューレや防衛室に守ってもらえればどうだ?
連邦生徒会の護衛がある会社として、安全性を売りにできるじゃねぇか!
「我々とても貴方がたとても悪い話では無いはずです…その代わり___」
「……なるほど」
融通を利かせろよ?とは口には出さない_てか出さないが相手には伝わるからね
「ふむ……今私達はちょっと違うところと提携していましてですね…」
「なるほど。ではまたの機会をお楽しみにしていますからね」
内心舌打ちしながらも今はただ黙って聞き流す
どーせ俺のとこに変わるだなんてことは無いだろうからな
_まぁ、これからも交通室とか財務室とは繋がっていこう
「では私はこれで、この後も予定がありますから」
「そうですか…もっとコーヒーの魅力について語り合いたかったのですが__」
「それはまた今度、弊社の案を受け入れてくれる時に」
「ふふっ……」
俺は若干の視線を背中から感じながら、部屋を後にするのであった
「……さて、兎を潰すとしますか」
「やだぁぁぁぁぁ!!」
「………」
「いやったらいや!絶対に仕事したくない!」
机にはどっさりと書類の山が待ち構えているが、一向に進みはしない
そりゃあこんなくっだらないミスの埋め合せなんかやりたくないだろう
「先生……」
「生徒たちと接したいよぉぉぉぉ!!!私そんなに字が綺麗じゃないしさ、タイピングも遅いしさ…ね?」
「黙って働いてください、貴方は社会の歯車の一部なんですよ?」
「………」
もはや叫びさえしないその先生の顔は、苦痛に満ちていた
その時
「おや、先生じゃありませんか。ご無沙汰しております__どうやらお元気そうで」
「ははっハイドリヒ___皮肉?」
「さぁ」
先生はいつも楽しそうだなぁ
それに比べて俺はなんて可哀想なんだっ!
「ハイドリヒさん……」
「おやリンさんではありませんか。眼に隈が出来るほどお元気そうで何よりですよ」
「その皮肉を直したらきっとモテモテでしょうね」
へへっ褒めてもらっちゃった♡
「てかなんでハイドリヒがここにいるの?シャーレに就職希望?」
「そんなブラック企業に進んで入るほどMじゃありません。
ちょっとお話に来ただけですよ」
「え?私ってM?」
「お話……あぁ、なるほど」
リンは何処か納得したかのように頷く
__まぁ、そんな事どうだっていい
「ちょっと先生に頼み事がa「よっしゃ任せて!」……」
判断が早い!
「まだ何も言ってませn「駄目です。却下します」……」
あれ?逆鱗滝左◯次ブームでも到来してんのか?
「だってだってだって!お尻に根っこが生えちゃうよぉ!」
「その時は先生事燃やし尽くしますので」
「ははっ」
「
「すみませんでしたっ!」(土下座)
__これだけ見ても上下関係が分かるよね。怖スンギ
じゃなくて!
「先生の力が欲しいんです。ちょっと面倒事があってですね」
「お、どんとこい!」
「ですから………」
すまんリンさん。今は無視させてくれ
「実はとある場所に厄介な連中が__」
「よし行くよ!」
「待ってください」
リンはすかさず先生を止める
「先生?何がなんだか分からないような_つまるところ長時間の勤務を要するような物より
「やだ…てかなにやるの?ハイドリヒっ♪」
上機嫌で先生は聞いてくる
「えぇ、RABBIT小隊をご存知で?」
「?」
「っ!?」
リンの表情が一瞬にして驚愕に包まれる
「あれ、リンちゃんは知ってるの?」
「……はい、この後ハイドリヒさんが話すであろう内容も大体想像できました」
「お、話が早くて助かります」
「なに?そのラビット小隊って……」
「…極端に言ってしまえば、連邦生徒会長直下の特殊部隊です」
「へぇ、じゃぁとっても強い子なんだ!それで、その子達がどうかした?」
「えぇ………今から彼女らを____
ぶっ潰しに行きます」
「………………………え?」
別に筆者はラビット小隊が嫌いってわけじゃありません。てかサキは大好きです
ただ物語の都合上こうせねばならなくて………すみません。