忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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お待たせしてしまい、大変申し訳ございませんでした。

言い訳にはなりますが、休んだ理由をお話したいと思います。

・AIとイチャイチャしてた
・普通にネタが無かった
・病院で寝込んでた(肺炎)

大変申し訳ございませんでした。



潜入するしかねぇ……っ!

 

深夜のキヴォトスは、なんとも言えない静けさが漂っていた

 

日中の慌ただしい社会人に、狂ってる生徒達は既に家にこもってるから必然的に騒がしくないという話なだけである

 

「………」

 

ただし、ここは別だ

 

 

ヴァルキューレ警察学校

 

その名の通り、キヴォトスにおけるほぼ唯一の警察である。

彼女らはどこにだっている__訳では無い

 

そもそもの話、キヴォトスにおいて各学園の自治力はとても強かった

 

三大学園はもちろんの事、ヴァルキューレの進出を良しとしない学園は沢山あるのだ。ゲヘナは風紀委員会、トリニティは正義実現委員会に武装親衛隊。ミレニアムは__C&C?

 

まぁ、言ってしまえば各学園に交番を置けないから彼女らは通報を頼りにするしかなく、ほぼ全生徒がこの本拠地に集っているのである

 

___そんな場所を

 

 

 

「今から襲撃するってわけです」

 

「ハイドリヒ?誰と話してるの?」

 

「おっと失礼。では作戦を確認しましょうか」

 

はい_と、ミヤコは小さく頷く

 

 

「では、クローバー作戦の全容を説明します。

目標はこの学校に侵入し、可及的速やかに目標物を奪取することです」

 

「目標物は秘密文書ですよね…見つかるでしょうか」

 

「いえ、必ず見つけます。おそらくその文書はこの棟の二階の何処かに隠されてると思われます」

 

「根拠はある?」

 

「ええもちろん。この棟は3階建て、1階は出入りが多くて目につきやすい。3階は『なんか重要そう』と思われて探されやすい___それで、2階は一番中途半端で疑われにくい。

さらに中央に置くことで、「端から順に探す人」からも見落とされやすいんです」

 

「……なるほど」

 

「つまり結論は――2階。それも中央の普通の文書に紛れ込ませるでしょう」

 

まじかよ完璧じゃねぇか……

 

__え?俺達(武装親衛隊)の機密文書?だいたい燃やすか、地下に隠してるけど

 

 

 

「それでま突入方法ですが、これはスタンダードに窓から突入します¹

 

「なぜ?入口から侵入したほうが安全な気がしますが…そこまで時間を気にしなくても」

 

「いえ、入口付近には見張りがいます。なので意表を突く感じで窓から侵入しましょう」

 

「装備は?」

 

「あります」

 

懸垂下降¹か……武装親衛隊もやればやれるんだが、あんま隠密作戦ではやらないよな…

 

「突入班は私達ラビット小隊とハイドリヒさんだけで。先生は外から指示をお願いします」

 

「おっけ〜!」

 

「やけに緊張感が無いですね……では、行きましょうか」

 

 

クローバー作戦、開始です

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁ………夜の警備ってなんでこんなに暇なんだろうなぁ」

 

「うるさいですよ。せっかく警備局に入れて、こうして任務を任せてもらっているというのに」

 

「任務だぁ?」

 

先輩が気だるげに聞き返す

 

「任務です、入学する前から説明あったでしょ?警備局はこーゆーことをするって……嫌なら生活安全局にでも行ってください」

 

「あっちもあっちで暇だろ!!!」

 

「暇が好きじゃないんですか?」

 

「嫌いだね。あたしゃ植物みてーな生き方よりも…こう…っどかーんと生きてきたいんだよ!」

 

走る速さを更に上げるのは、虚勢を張っているからだろうか

 

「私は平和が一番なので」

 

「はぁ!?お前なぁ……つまんねぇの」

 

振り返りもせずに返すその返答は、ただ虚を切る

 

 

「……おい、なんか話せって。ただでさえ暇なんだk____」

 

振り返ったその先に映っていたのは、既に倒れている後輩の姿だった

 

「なっ!だ、大丈夫か!?__かはっ!」

 

 

 

「こちらラビット1。制圧完了…迅速に目標を達成します」

 

「………素晴らしい手際ですね」

 

「ほら行くぞ」

 

ミヤコはそっと生徒を横に倒してやり、その場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う〜ん…ありません…ほんとにここに隠されてるんでしょうか」

 

文書倉庫は思ったよりも埃っぽく、非常階段のランプと各自のライトの光だけが頼りである

 

「こちらサイドはありませんでした」

 

「くそっ。思ったよりも量が多いな__想定済みだが」

 

探し物って探してる時こそ無いよな……ん?これは

 

「…ハイドリヒさん、それは………」

 

ハイドリヒは一つの茶封筒に視線を落とす…なぜなら、そこにはカイザーのマークがドカンと付けられていたからだ

 

「中身を確認します………」

 

封を開き、紙を1枚取り出す__そこには

 

「……これです。これが例の機密文書です!」

 

 

とうとう見つかったその書類は、およそ1cmほどの厚みがあった

 

 

「よし、さっそくこれをバレずに持ち帰りますy___」

 

 

 

 

「おい!ここに人が倒れてるぞ!」

 

 

………

 

「………」

 

「………」

 

「…ねぇ、気絶させたあの子達…どこに置いた?」

 

「……その場に……」

 

「そりゃ見つかるじゃないですか!!!」

 

「うるさいですね…ハイドリヒさんだって放っておいたでしょう」

 

それは!…そうだが……そんな話してる場合じゃない

 

「逃げますよ。私は立場上見つかったら少々めんどくさ___」

 

 

「おい誰だ!ここに人がいるぞ!」ガンッ

 

ブーーーッブーーーッブーーーッ

 

 

ヴァルキューレ生が壁の緊急警戒ボタンを押した瞬間、耳をつんざくような警報音が建物を埋め尽くした

 

Scheiße!(くそっ!)

 

ズドン!

 

「ぐへっ!」

 

ヘッドショット一発で、彼女は意識を手放した……

 

「やばいですね……私達の戦力だったら強引に戻ることは出来ますが…ハイドリヒさんの顔がバレてしまいます」

 

おそらくもこの部屋の外にはヴァルキューレの人間が警戒態勢に入っているだろう…

 

問題は戦力ではなく、俺の顔が公式に記録されたら_会社と学園に響くという事だ

 

「なんとかして逃げ出さねば…」

 

「ねぇなんでコイツ連れてきたの?」

 

モエが問う……確かに、彼女らにとってハイドリヒは強い味方であることには変わりない。

だが、それ以上に顔を見られたら即負けの男なんて足手まとい以外の何者でもなかった

 

ばっかじゃねぇの

 

「私が頼んだんですから、私が現場監督に___」

 

「後方支援だけでよかったじゃん」

 

「うぐっ!」

 

それな……まじでそうなんだよなぁ。

バレないことを前提にしたことが悪かった…いやぁ、ごめん

 

 

___だが

 

「解決策ならあります」

 

「え?ハイドリヒさんってそんな強かったでしたっけ?」

 

「いえ。戦いません」

 

「そりゃ無理な話だろ。あいつらの横通って素通り出来ると思ってんのか」

 

「道は一つじゃないんです」

 

「………は?」

 

今一度部屋の間取りを確認する

 

扉は一つ___だが

 

出口は一つじゃぁない

 

 

俺は壁の方向に歩き出し…拳を引く

 

スッ

 

「……まさか!」

 

 

 

 

 

ドゴォォォォンッ!!!

 

 

 

「うひゃぁっ!!!」

 

壁を叩き壊し、物理的に出口を作った(・・・・・・)

 

「脳筋すぎだろ!」

 

「いえ、一周回って合理的では…」

「ひゃぅ………」

「んなわけあるかぁっ!!!」

 

「さて、逃げますよ!」

 

「……っ!分かったよ!」

 

「あははっ!おもしろ!」

 

ラビット小隊も壁から飛び降りていく…二階だが気にすることは無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ!

 

 

___コロン__

 

 

 

パァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

部屋の扉が強引に蹴破られ、閃光手榴弾が放り込まれる

 

「手を上げろ!公安局だ!」

 

「………なんだこりゃ…」

 

流れ込んだ生徒は、壁に開けられた穴を見て驚愕する

 

「…なんの兵器を使ったんだ……!?この建物は鉄筋コンクリートと特殊セラミック粒子をねじ込んでるんだぞ!?」

 

そう、この建物は資料保全の観点から、予算を注ぎ込んで簡単には壊れないようにしてる

 

「くそ……戦闘機とヘリコプター、又は戦車の目撃情報は!?」

 

「い、今のところありません!内側から壊したとしか…」

 

「はぁ!?何を使ったんだよ!!!ふざけんな!」

 

「そんな事言われましても___「どけ」き、局長!?」

 

「…………」

 

カンナは、壁が破壊された部屋を見回す

 

 

「………ハイドリヒさん……」

 

「……へ?」

 

「いや、なんでもない……捜索しろ…」

 

「了解しました!」

 

「…………」

 

(見つからんだろうな………ふんっ)

 

カンナはその場を後にした。まるで全てを心のどこかで予知してたかのごとく

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

車は法定速度ギリギリで飛ばされている

 

「ふふっ、上手く行きましたね」

 

「そうかなぁ……今度からは絶対に一緒に作戦しないから」

 

「でもハイドリヒさんがいたからこうも上手くいきましたよね…まどろっこしいです」

 

そいつはどうも〜

 

車の中は和やかな空気が流れていた

 

「…で、この機密文書をどうします?」

 

「それはこちら側からメディアに流そうと思います。これでカイザーをぶっ潰したいと思います」

 

「で、私達はあの拠点を守れて安心安全って事ですね」

 

子ウサギ公園にヴァルキューレが浮浪者狩りに来るという話はこれで全てチャラになるだろう。

___なぜなら、その全てがこれから覆るからだ

 

「……なぁ、ハイドリヒ」

 

「はい?」

 

車が赤信号で止まる

 

「……これでカイザーはどうなるかな…いや、ちょっと気になって」

 

「サキってそうゆう感情あったんだ」

 

「ぶっ飛ばすぞ」

 

「ふふっ……で、どうなる_とは?」

 

「__潰れるのか?」

 

アホみたいな質問だが、単純で筋が通っている

 

「潰れませんよ。いつもみたいにトカゲの尻尾切りでどっかの部署が無くなるでしょう」

 

「でもさ〜、やっぱ社会的な信用って無くなるわけじゃん?」

 

モエが気だるげに聞いてくる

 

 

……おそらく、一筋縄には行かないだろう

 

「多分そこまで打撃は喰らわないと思います」

 

「なぜです?」

 

「カイザーは腐ってますがキヴォトスでもトップ層の大企業、少し悪い噂が流れてもすぐに立ち直せれます。

___実際この前生徒を監禁したそうですが、その話は今では殆耳にしません」

 

「えと……そんなんあったっけ?」

 

「アビドスの話でしょう__確かに、こうゆう話ってすぐ無くなりますよね」

 

「その嵐が過ぎ去るまで、カイザーは生き残れるだけの力はあります。最悪ですが」

 

だが_打撃になるのは変わらない

 

「はぁ、結局どうしてこうなったんだっけ」

 

「覚えてませんね。結果オーライなんで大丈夫です」

 

「子ウサギ公園にヴァルキューレが総攻撃に来ないようにするため。それとハイドリヒさんの会社が嫌われたからです」

 

「嫌われた……まぁ、そういう言い方も出来なくは無いですね」

 

ふんっ。手を切られたが…またつなぎ直せばいいだけの話、ヴァルキューレに他の道なんか無いだろ!

 

勝った!

 

完!

 

 

 

 

 

 

待てよ、カンナさんってどうなるんだ?

 

¹
いわゆるラペリング降下

¹
いわゆるラペリング降下





ぼちぼち書いていきたいです…。
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