忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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段々と本編へ近づいてくる………



エデン条約編
はじめまして先生


「うへぇ!もうお仕事嫌だよおぉぉぉ!」

 

ある女性が真っ昼間から情けなく仕事用のデスクに突っ伏していた

 

「ちょっと先生!またプラモデル買ったんですね!また雑草生活になっちゃいますよ!」

 

「時すでに遅しってね!」

 

「……」カチン

 

「ご、ごめんてユウカ、そんな顔から鬼の角生やさないで?ね?」

 

「せーんーせーいー!!そんなだらしなかったら皆から嫌われてしまいますよ!」

 

「べつにユウカはずっと私の味方だからいいし」

 

「なっ!///」

 

「ははっチョロすg「ドゴ!」ぎゃ!」

 

「…次は顔面ですからね」

 

「いてて〜、絶対たんこぶできたよ」

 

相変わらず激しいシャーレのオフィスで二人の女声が聞こえる

 

「そうだ、殴られた衝撃で思い出したんだけどさ、今日トリニティのお偉いさんが来るらしいよ」

 

「なんでそんなに大事な情報をすぐに伝えなかったんですか!」

 

さらっと重要事項を話す先生に怒りが止まらない

 

「ご、ごめん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キイィィィ!

 

ガチャ

 

「……ここがシャーレの本部ですか」

 

「は!」

 

「貴方達はここで待機していてください。

すぐ戻りますよ」

 

「了解しました!」

 

先生か……きっと大人びた女性の方なんだろうな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

否、現実は悲惨である

 

「やっば!お酒飲んで寝落ちしたから匂い残ってるかも!」

 

「な、なんでこんな大事な日の前日に飲んじゃんですかぁ!!!」

 

「ごめんちょ☆」

 

「ああもう!今からでも遅くはないはずですからシャワーに入っちゃいますよ!

_____待ってくださいなにここで脱ごうとしてるんですか!?」

 

「え?」

 

「なんですか『え?』って!」

 

「べつに同性だから大丈夫だよ」

 

「いえ大丈夫じゃありませんって!」

 

「いいから〜〜〜!」

 

ここでまさかの服を脱ぐか脱がないかで取っ組み合いが始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィーン

 

エレベーターから一人の真っ黒な制服に身を包んだ男が現れる

 

 

 

 

コツコツコツ

 

 

 

 

「………ここですね」

 

コンコンコン

 

ハイドリヒは『先生❤️』と書かれた名札が掛かってある扉をノックする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコンコン

 

「だ、誰か来た……どーぞー!入っちゃっていいよーーー!」

 

「先生!きっとトリニティの人じゃ……」

 

「_______あ」

 

「もーーーーー!!!!!」

 

ガチャ

 

「「!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どーぞー!」

 

中から入ってくるように催促する声が聞こえる

 

「失礼します」

 

ガチャ

 

扉を開けたその先に広がっていた光景とは_____!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……」」

 

「……」

 

「あ、あのーーーこれは違くって」

 

「そ、そうよ!これはそのーーーー相撲?」

 

ハイドリヒの眼の前には、服がはだけている女性と、なんかミレニアムっぽい生徒がお互いの服の一部を掴み合っている光景が広がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しぃませぇん………」

 

「いえ、お気になさらず」

 

「駄目です!先生には後でたっぷりと説教をかましてやりますからね!」

 

「ひぃん」

 

生徒が先生に説教!?立場逆だろ普通!

 

「ところで、さっそくお迎えの車が来ています。

付いてきてくれませんか?」

 

「わ、分かった」

 

「さすがトリニティですね、お迎えがあるなんて」

 

「ふっふっふ、私の為にリムジンでも用意してくれたのかなぁ?」

 

「せーんーせーいー!!??」

 

「もちろんです」

 

 

 

 

 

 

 

「「え」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総員!先生殿に敬礼!」ビシッ!

 

「「「「敬礼!」」」」ビシッ

 

シャーレの入口から出ると、護衛部隊の美しい敬礼がお出迎えしてくれる

 

「は、はへーーー」

 

ガチャ

 

「ではこちらに」

 

「し、失礼します………」

 

「すみませんがユウカさんはこちらでお別れとさせていただきます」

 

「ばいばーい!」

 

「………不安です」

 

「では………おい」

 

「は!直ぐに出発いたします!」

 

「それでは」バタン

 

先生が乗るリムジンの扉が閉じると同時に先頭の装甲車が動き出す

 

「すっご……」

 

「決して先生に危害が加わらないようにしますので、ご安心を」

 

「うへぇ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車の中で

 

「先生のご活躍は度々耳にしております」

 

「そうなの?照れるなぁ」

 

「どうです?ノンアルコールですがシャンパンなどがございます。

いかがですか?」

 

「シャンパン!欲しい欲しい!!」

 

「では」

 

トクトクトク

 

先生の持っているグラスに白色のシャンパンが注がれる

 

「うぉ、綺麗な色だなぁ」

 

「うちの会社が製造しているシャンパンになります。

シャンパン地方¹で作られた本物のシャンパンですよ。まぁアルコールはございませんが」

 

「へぇ_______プハッ!おいしー!」

 

「お口にあったようで何よりです」

 

空になったグラスを片手にどっしりと背もたれにより掛かる

 

「そういえばさ、ハイドリヒ君ってトリニティのお偉いさんなんだよね」

 

「ええ、武装親衛隊の長官ですよ」

 

「すごいねぇ、私なんてただのシャーレの先生だよ」

 

「しかし先生はヘイローが無いのによくやってますよ。いつ死ぬのかもわからない環境で先生としての責務を果たすことは素晴らしいです」

 

「えへへ〜〜依存しちゃうよ〜〜〜〜

でもトリニティはお嬢様学校だから安全だよね?」

 

先生がいつものような腑抜けた声で問いかける

 

「学園内の喧嘩やいじめはあとを絶ちません、それに危険な組織が存在しますので意外と危険です」

 

「危険な組織?温泉開発部とか美食研究会みたいな?」

 

先生はトリニティの危ないグループをせいぜい温泉開発部のような物だと捉えていたが、その考えはバッサリと断ち切られる

 

「いえ、学園の転覆を狙っている野蛮人どもです。見つけ次第逮捕しますのでもしその時は我々武装親衛隊に連絡を」

 

「そ、そうなんだ……」

 

「ハッキリ言って温泉開発部などとは比べ物になりません。

姑息な手段を使ってドブネズミのように地べたを這いつくばっています」

 

「お、おお………………」

 

(やばい、これはヤヴァい!

何故か分からないけどすっごい恨んでる!!)

 

「あとトリニティ内でもゲヘナによる統治を望む者がいたりして本当に大変です」

 

「なんか何処の学園もこんな感じだね」

 

「そのようですね。

___先生もうんざりしてはおられないのですか?」

 

「?」

 

「毎日毎日どこかしらで銃撃戦は起こり、連邦生徒会長の尻ぬぐいをさせられ、そして生徒には親身になって寄り添わなければならない。ヘイローの無い先生だったら相当おきついはずです」

 

先生はこの環境に適していない、なのに毎日毎日来る日も来る日も生徒達のためにその身を削らねばならない

 

______その意味が俺には分からない

 

「……」

 

「………」

 

車の中には沈黙が流れ、いつしか先生からは生徒と取っ組み合いをしていた時のようなポンコツオーラは消え、真面目にハイドリヒと向き合っていた

 

「確かに、仕事が辛いこともあるよ。

嫌だって嘆くこともある」

 

「でもね、私達大人には責任があるんだ」

 

「責任?」

 

「大人として子供を導いていく責任がだよ。

____まぁ生徒たちと触れ合ってとっても楽しいよ!!」

 

太陽のように輝かしい笑顔を作る先生

 

いつしか俺はその姿をレイサと重ねていた

 

……

 

「そうですね、これは失礼しました」

 

「だいじょうぶだいじょうぶ。

ほら!元気出して!」

 

なるほど、生徒達がこの先生に付き従おうとする理由が分かる

 

キイィィ!

 

「どうやら着いたようです。ここからは徒歩で進みますので」

 

「りょーかい」

 

先生は車から降りて、この日初めてトリニティ総合学園に足を踏み入れるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティの見慣れた廊下を進んでゆく

 

右を見れば綺麗な庭園、左を見れば豪華な装飾。

そして上を見上げれば華やかなシャンデリアに下を見下ろしたらキチッとしたタイル張りの床

 

「すごいね、シャーレのオフィスにしたいくらいだよ」

 

「そうですか?見慣れすぎてどうとも思いませんよ」

 

さらっと煽っていく模範的トリニティスタイル

 

「お?喧嘩の安売りかな?」

 

「後でシャーレにシャンパンを送るのでどうかお気になさらず。

もちろんアルコール入りのをですよ」

 

「やった!ハイドリヒ君だーいすき!」

 

ははは……この人たまに精神年齢めっちゃ下がるよな

 

実際こんな女性だから解決できる事件とかがあるのかもな。

うちにもこんな奴がいたら……駄目だ、またコーヒーこぼされる

 

そんな事考えているとなにやら他とは一線を隠すほど華やかな門が出てきた

 

「……ここ?」

 

「はい、この部屋にティーパーティーの皆様がお待ちになられています」

 

コンコンコン

 

「失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生をお連れしました」

 

中にはいつもの、先生にとっては初対面の2人が座っていた

 

「こんにちは☆貴方が噂の先生?」

 

「うん、そうだよ」

 

「へぇ___うん……いいと思うな、ナギちゃんはどう思う?」

 

相変わらず我儘お嬢ちゃんみたいな対応をするミカにナギサは注意する。

そしてすかさずハイドリヒは先生に気にすることはないと諭す

 

「すみません、いつもの事ですのでお気になさらず」

 

「は、はぁ」

 

「ごめんね?先生……まぁこれからよろしくってことで!」

 

ミカ様まったく反省してねぇな……

 

「うん、こちらこそ」

 

「私の記憶ではトリニティ外の人がここに入るのは先生が初めてです。

普段はあまりティーパーティー以外の人間を入れない場所でもありますからね」

 

「あーー!なにそれナギちゃん恩着せがましーーー!!」

 

あいも変わらずナギサに突っかかるミカ

 

「………ハイドリヒさん」

 

「はい」

 

「ミカさんは少し体調が悪いみたいなので外にお連れしてあげてください」

 

「了解しました。

ミカ様、行きましょう」

 

「え?____いや、べつに大丈夫d「ミカ様」…うぅぅ」

 

「では、失礼いたします」

 

「じゃあね先生!またこんど「バタン!」」

 

「あはは…ちょっとやんちゃな子だね」

 

「ちょっとで済んでくれればどれほど良かったか……」

 

ミカはハイドリヒに連れられ茶会から追放された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにもない、ただ豪華な装飾が広がった廊下でミカは嘆いていた

 

「もーナギちゃんったら、べつに追放しなくたっていいじゃん!」

 

「ミカ様、ご存知の通り相手はシャーレの先生です。

下手したら我々よりもこのキヴォトスで権力のあるお方です」

 

「わかってるけどさー、ね?」

 

「駄目です、今回はあの日も迫ってきていますし、何より非常時です。

セイア様が亡くなられたので我々としてもなにか対策を練らねばならないのです」

 

「……それで、あの補習授業部(ナギちゃんのゴミ箱)に裏切り者の気がする生徒を集めたってことだよね」

 

「はい」

 

「……」

 

「……」

 

「ハイドリヒ君はさ、どう思う?」

 

「どう思うとは?」

 

「ほら、エデン条約について」

 

エデン条約

これは今はどっかに行った連邦生徒会長がかつて構想していた条約であり、トリニティとゲヘナに同盟関係を作らせて互いに憎しみ合うのはやめようって条約である

 

___まぁ、連邦生徒会長(あの女)がいなくなって白紙に戻ったがな

 

「そうですね、うまくいくことを願っt「それは武装親衛隊の長官としての意見でしょ?」……」

 

「今はハイドリヒくんの考えが聞きたいな」

 

「…私個人の意見ですが、こんな馬鹿げた条約なんて結ぶべきではないと考えています」

 

「___!?」

 

「互いに『なんかいや』だの『気持ち悪い』など罵り合ってきた我々がそんな簡単に条約など結べるはずかありません」

 

「そっか……」

 

「それに、私個人としてもゲヘナには嫌悪感を持ちます。

自由と混沌を掲げているゲヘナはまるで腐った納屋です、蹴飛ばせばすぐに崩れ落ちます」

 

「へぇーー、ハイドリヒ君もゲヘナ嫌いだったんだね」

 

失望とも期待とも読めるような目つきで顔を見つめられる

 

「どうでしょうか、失望されましたか?」

 

「ううん、私もゲヘナが嫌いだから。

他のティーパーティーの皆はゲヘナのこと嫌いではないんだけど、私はだいっきらい」

 

「ほんとうにきらいなの」スッ

 

ミカは立ち疲れたのか腕を前に回してその場にしゃがみ込む

 

「奇遇ですね」

 

「うん、もうこんな情けない姿見せちゃったらもうあの二人とお茶なんて飲めないよね……」

 

「何言ってるんですか」

 

ハイドリヒはすかさずミカの言葉を否定する。

その言葉の意図とは……

 

「___ふふ、それもそうだね。

あの二人はこんなんで責め立てたりしな「セイア様はもう亡くなられたでしょう」……え?」

 

あまりにも冷たく、あまりにも興味の無い返事ががひしひしとミカの身に突き刺さる

 

「ですから、もうセイア様は亡くなられたのであのお茶会は帰ってきませんよ」

 

「え、それってどうゆうこと?」

 

ミカの視線は明らかに定まっておらず、足も少しばかり震えている。

それに対してハイドリヒは一切の迷いもないような立ち振舞をしている

 

「そのまんまの意味です。

辛いでしょうが現実は受け止めなくてはなりません」

 

「…………」

 

「では、私は少し仕事が残っているのでここで」

 

彼は歩く、未だにしゃがんでいて少し息を震わせているミカを背に

 

ミカの目にはどう映っているだろうか、

少なくともその頼りになる彼の後ろ姿はその定まらない視線では捉えることも出来ないであろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とゆうかんじでした、セイア様」

 

「まったくww本当に愉快な女性だねwwwww」

 

とある部屋にて、黒い制服を着た男と色狐が喋っていた

 

「しかし、本当に良かったのですか?

今のでミカ様の心はそうとう抉れたように思えます」

 

「いいんだいいんだ、どうせ私を殺そうとしたんだから。

こんなことされても何も言い返せやしない」

 

「そうですが…

私の勝手な憶測ですが、ミカ様はセイア様を本当に殺そうとは思っていなかったのでは?」

 

「………」

 

「もし本当に殺したかったのならあの気持の沈みようは説明できません」

 

「分かってるさ」

 

「___今なんと?」

 

「彼女が別に殺したかったとは思っていないのははなから分かってるさ。でも……ほら遊び心がな?」

 

「……」

 

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA☆」

 

この人も結構こうゆうことする女だな……

 

¹
原作のキヴォトスにあるのかは知りません




うへぇ〜〜

シロコ・テラーが強すぎて戦術対抗戦勝てないよ〜〜〜
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