コハル「……え?」
ハイドリヒ「はい、コハルさんは”特別再教育”を実施します」
コハル「な、なんで……」
ハイドリヒ「とある内通者(読者様)からコハルさんの精神が狂ってるとの情報が入りましたので」
↑
拡大解釈
ハナコ「うふふ❤️」
コハル「い、い___いやーーーーーー!!!」
「では模試を受けてみましょう」
ある日の昼下がりより少し過ぎた頃、補習授業部の部室でとある冷酷な男がそう言い放った
「も、もやし?」
「模試です。もやしは先生のここ一週間の昼ご飯です」
「え」
「まず勉強をするにも全員の得意な所や逆に分からない所をあぶり出さねばなりません」
「なるほど」
「すでに問題は作っています」(用意周到)
「ちょ、ちょっと待って__そんなの聞かされてないんだけど!?」
「今言いました」
「まあまあ、エリートのコハルちゃんなら大丈夫ですって」
「なるほど、コハルはエリートなんだな」
うまく丸め込まれるコハル
「ま、まあ…そうね……よし!その挑戦状、受けて立ってあげるんだから!」
「では席についてください」
「よ〜しみんな、本番だと思って頑張ってね!」
「先生も席についてください」
「え」
「一応先生の学力も把握したくて……しかし高校一年生レベルの問題ですよ。
大学を出た先生には楽々こなせるはずです」
「なら余裕だね!」
こうして先生を含めた5人は模試を始めるのであった
__________
結果
ヒフミ・75点(合格)
コハル・14点(不合格)
アズサ・9点(不合格)
ハナコ・2点(不合格)
先生・36点(不合格)
平均点・27.6点
採点が終わり、ハイドリヒは怒りに震えていた
「………なんですかこの点数は」
「えっと__そう!たまたま勉強してない所だったのよ!」
「分からなかった。難しかった」
「うふふ❤️」
「貴方達は…まあこれから頑張っていけばいいんです。
…………先生もそう思いますよね?」
「そ、そうだね………」
「では先生、このゴミ捨て場でカラスに食い散らかされた腐った生ゴミの集合体みたいな点数はなんですか!?」
声はさほど大きくはないが怒ってる感じがひしひしと伝わってくる
「ひぃ!」
「こんな問題目をつぶっても解けますよ!」
「ご、ごめんなさいぃ!」
「これは先生も一緒に勉強する必要があるようですね」
「ま、待って!もう就職してこの先生という立場になったんだからわざわざ勉強する必要なんて___」
「そういう立場だからこそ、子供を導いていく為にも多からずともある程度の学力を備えないといけないのですよ」
「正論じゃ〜ん」
「おや、ハンバーグにしますよ?」
「大変申し訳ございませんでしたっ!」ドゲザッ
「あはは……」
「まあまずは基礎的なところから始めていきましょう。
2週間後の特別学力試験では合格点は取れるはずです」
「了解した、任務達成に向けて最大限努力する」
「いい心がけです、では勉強を始めましょうか」
「はい!」
「ええ」
「分かったわ」
「了解」
「あはは……がんばろー」
__________
とある教室の中、特に邪魔な話し声もなくそれぞれ勉学に励んでいる
「なぁハナコ、この問題ってどう解くんだ?」
「ここは数式に入れてやるとすぐです」
「……ほんとだ、ありがと」
「いえいえ」
「……?」
「コハルちゃんも分からないところがあるんですか?」
ハナコが隣の席に座っているコハルに話しかける
「い、いや!ちょっと考え事してただけよ」
「ちなみにそこはテスト範囲ではありませんよ?」
「え!___も、もちろん知ってたに決まってるじゃない!予習よ!よしゅう!」
「なるほど」
アズサはもうこの範囲は完璧なのかと尊敬の念をこめる
「先生、そこの解き方が違います」
「へぁ!?」
「そことそこの線は平行なので…こうです」
「ああ、なるほどね__高校生の授業って難しいんだね」
「小学生レベルの問題です(ハイドリヒ基準)」
「……まじ?」
「私の場合はそうでした」
「…やっぱり私に勉強は向いてないんだよ………!」
先生はハイドリヒの何気ない一言に心をえぐられ、力強く机に突っ伏してしまう
「しかし先生、最初の時よりも格段にできる所が増えてきています。比べるのは他人ではなくて過去の自分にしてください」
「よし!がんばろう!!!」ガバッ
うおっ、急に起き上がってきやがった
「アズサさんも素晴らしいですよ、模試で一桁の点数を取ったとは思えません」
「ああ、ありがとう」
「ハナコさん、なぜそんなに人に教えれるのに点数が低いんですか?」
「乙女の秘密です❤️」
「コハルさんは____では引き続き勉強をしていきましょう」
「ちょっとなんで私には何も無いのよ!!」
はは、おもろ
「それはそうとコハルさん、ここの問題間違えてますよ」
「あれ!?ほんとだ!!!」
大丈夫かこれ?
__________
試験当日
「とうとうこの日が来ましたね。皆さん、精一杯頑張ってください」
「言われなくてもそのつもりだ」
「はい、ありがとうございます」
「うふふ」
「え、エリートの実力、見せてあげるんだから!」
「では全員席についてください」
ハイドリヒの号令とともに各自席につき今まさに試験が始まろうとしていた
「先生はつかなくても大丈夫ですからね」
「____は!」
「先生もすっかり染まってきたわね……」
「それでは………試験開始!」
ザッ!
__________
ハイドリヒは考える
別に合格することやテストで高得点を取ることが勉強の目的ではない。
たしかに高校生レベルの勉強は学んで考えること自体に意味があり、それを確かめる手段がテストであるのだが……俺は結果もそうだが過程を重視すべきであると考える
さて、では第一回の特別学力試験の結果を公開しよう
第一回特別学力試験・結果
ヒフミ・80点(合格)
コハル・27点(不合格)
アズサ・34点(不合格)
ハナコ・2点(不合格)
ついでに先生・56点(不合格)
平均点・39.8点
…………いや、別に落胆とかしてるわけじゃない。
たしかに2週間も時間があったんだから合格点である60は超えてほしかった
てか合格点低くね?普通70くらいだと思ったわ
「……まずヒフミさん、よく頑張りました」
「は、はい!」
「次にコハルさん、13点プラスです」
「えっへん!」
なんでこの女は胸を張れるんだぁ!?
「そしてアズサさん、この中で一番伸びがいいです」
「皆が教えてくれたお陰だな」
「ふっふっふ」
「先生は黙ってください」
「あっはい」
「次にハナコさん…………なぜですか?」
「乙女の秘密です❤️❤️❤️」
「………そうですか。
最後に先生」
「は、はい!」
「この調子ですよ、最初の頃よりは格段にできるようになってきています。」
「えへへ〜〜」
「今回は落ちてしまいましたが……今度は合宿先でもっと勉強していきましょう」
「「「え?」」」
周りからの疑問の目がハイドリヒに突き刺さる
「が、合宿があるの!?」
「ええ、言っていませんでしたっけ」
「言ってないよ」
「もちろん先生も合宿に参加してもらいますよ」
「え?じゃあハイドリヒも一緒だね」
「なに!?」
先生の一言にここ最近一番の驚きを見せる
「そりゃあそうじゃなきゃ不公平だよねー」
「そ、そうよ!不公平だわ!」
「い、いえ……私には仕事が___」
「聞いた話によるとハイドリヒさんが先生の補佐官になるよう懇願したようですね?」
「…………了解しました……」
「いえーい!」
くっそ、くるっそ!
あの急に体の一部が痛くなる現象ってなんなの?