すみません、内容が少なくてすみません
場所はトリニティの本舎からまあまあ遠く離れた森の中
そこに大きな合宿場があった
「ようやく着きましたね、ここが私達の……」
「はい、やっと合宿場に着けましたね……結構遠いんですね」
「それにしばらく使われてないって聞いてたけど意外と中はキレイなんだね」
中は思ったよりも埃やゴミも無く、目立った汚れもない
「ええ、冷たい床で皆で裸で抱きつきながら寝なければいけないかと胸が高まっていましたが……ちゃんとしたベッドがあって良かったですね、コハルちゃん❤️」
「ちょっと!なんで裸で寝る想定だったのよ!」
「ハイドリヒさんに命令されました」
「してません」
「ハイドリヒ…こんな乙女にそんな事言わすなんてさいてー」
「先生、してません」
「あはは……」
「さて、これから一週間ほど皆で同じ空間を共にする予定ですので、争い事などはやめてくださいね」
そう言いながらコハルの顔を見つめる
「……なによ」
「…では明日から勉強を再開していきましょうか」
「ちょっとなんなのよ!」
こっちでも相変わらずコハルのやかましい声が聞こえてくる
「では、我々は違う部屋に行きましょうか」
こっちの部屋はヒフミ達女子高生の寝泊まりする部屋であり、男であるハイドリヒはまた違った部屋が用意されている
______はずだった
__________
「……」
「ん?どしたの?」
「一つ質問です、この合宿場って部屋がたくさんありましたよね」
「うん」
「中にはキッチンとかシャワールームとか…それはもうたくさん」
「そうだね」
「では……ではなぜ先生と寝室が一緒なんですか!?!?!?」
「いやーん❤️」
そう、この合宿場に寝室は2つしか無いのである!
「は?なんでこんなにたくさん部屋があるのに寝室があそことここの2つしか……あといやーんじゃありません」
「でも別にいいじゃん、変なことしないだろうしさ」
そういう問題じゃない
「………廊下で寝ます」
「だめだよ!?」
「じゃあ外で寝ます」
「それもだめ!風引いちゃうよ!
大丈夫だって、私さすがに生徒には手を出さないから!」
「……はぁ、ベッドが2つあったことが不幸中の幸いですね」
「私は別に一つでも良かったけどね」
「もしそうだったら私は床で寝ることになりますね」
「え?」
「え?」
「……まあいいです、ところで先生」
「どしたん?」
「先生の手荷物、少なくないですか?」
ハイドリヒの視線の先には先生の私物であるバッグが見える。
普通に一週間も寝泊まりするんだから、一週間分の旅行みたいなもんだ
しかし、彼女のもってきたバッグはあまりにも小さい、せいぜい服が6着くらいしか入らないほど小さい
「ああこれね、服と歯磨きが入ってるよ」
「…それだけですか?」
「そうだけど?」
「……」
「?」
「パジャマとか充電器とか色々どうするんでしょうか」
「______あ」
このマヌケがぁ!!!
「はぁ…ひとまず婆やから色々と必需品を持ってもらいますからね」
「ほんまおおきにやで〜〜」
「ザワークラウトにしますよ」
「大変申し訳ございませんでした……!」ドゲザッ
「まあいいです、では連絡しますね」
「ありがとうございます……!!!」
「では。
______はい、私です…あれとこれをお願いします」
「………」
「少し驚かれましたがすぐに持ってきてくれるようです」
「さっすが〜〜〜!」
ほんと呑気だなぁ
「では荷物を受け取ったら補習授業部の所に行きましょうか」
「さんせー!」
30分後
「……どうやら着いたようですね」
「もう?早くない?」
「私の命令ですからね、何よりも優先されます」
「すっげ」
さらっとめっちゃ凄い事を言われる
「では行きましょうか」
__________
「……ふぅ」
とある執務室にて一人、桐藤ナギサはため息を吐いていた
(エデン条約、補習授業部、救護騎士団、シスターフッド、レジスタンス……うぅ)
彼女も彼女なりのストレスがあるようだ
(はぁ……もう私の味方はミカと武装親衛隊しかないのでしょうか……?
まぁティーパーティー直属の砲撃部隊とかもありますけどそのうち武装親衛隊に取り込まれそうですね…あれ?武装親衛隊ってこんなに強大でしたっけ?)
ナギサは思い出す
入学して2年が経った時の武装親衛隊の長官との面会を
とてもじゃないが一組織の長官には務まらなさそうだった。
実際そうだった、彼女が長官だった時は組織の統率力も低く、忠誠心にもばらつきがあった……しかし、彼が入ってきたらどうだ
(彼は全隊員の忠誠心を高め、徹底的に団結させた。さすがハイドリヒ家なだけありますね)
「……」
(セイアさんが死んで、次に狙われるのはミカでしょうか?
………いや、あんな馬鹿力の人を狙おうとなんてしませんね。てことは……私…………)
(それともハイドリヒさんでしょうか?……いえ、私のほうが比較的に重要人物ですからね。おそらくハイドリヒさんはその次ですね)
最悪な想像をして一瞬背筋が凍る
「いえ……違います」
(きっと彼なら上手くやってくれるでしょう!先生の補佐官をしたいって言った時はあまり理解ができませんでしたが……きっとなにか理由があるはずです。絶対そうです)
(彼なら……ハイドリヒさんは……………)
「きっと味方ですよね………」
ナギサの疑問に答えられるものは、この世の中でハイドリヒしか存在しない
「きっと…きっと………」
(私の仲間であってくれます)
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____
だから、こんな事になるとは想像さえしなかった
「報告です!
ハイドリヒ長官が敵の総大将と接触してます!!!」
「………は?」
理解ができない
考えれば考えるほど何がなんだか分からない、鼓動も早くなっていく
「…え?………え?」
「たった今、トリニティの代表としてあの赤い女といます!!」
「あ……あああぁぁぁぁぁ」
やっと分かった
_____裏切られた
__信じてた人全員に…………
「せ、正義実現委員会を向かわせてください……!」
「できません!」
「な、なぜですか!?」
「先生が武装親衛隊によって人質に取られました!!」
「………」
「今広場にて双方が集まっています!!!
ナギサ様!ご命令を!!」
………
直後、調印式のような爆音が響き渡った