てかこの小説ってセイアがミレニアムに行ったやつを再現したくて書いた感じある
最終特別学力試験まであと7日
「………はい、正解ですよ」
「やった!」
今日も今日とて彼女らは勉学に勤しんでいた
「素晴らしい伸び具合ですよコハルさん、一番最初の模試で10点代を叩き出していた人間とは思えません」
「えへへ〜」
実際、この補習授業部の成績の伸び具合は素晴らしいものだ。
ヒフミもアズサもコハルもハナコ……は違うか、まあ全員が恐ろしいほど成長している
あ、もちろん先生もね
「見てみて!やっと三角関数をマスターできたよ!」
なんだこの人、可愛いかよ
おいこら立派な大人がこの発言は痛すぎとか言うな
__________
最終特別学力試験まであと6日
「つ、つまりフレミング左手の法則はカッコつけるためにあるんじゃなかったってこと!?」
「はい」
「そ、そうだったんだ……プロトCがよくしてたからカッコつけるためにあるんだと思ってた」
「なんですかプロトCって?」
「え、聞きたい!?えっとね!プロトCってのは特撮作品『宇宙忍法ホームズ』に出てくる悪魔博士¹が作り出した人造人間で最初こそは主人公たちと敵対して度々交戦するんだけどさその戦いを通じて友情を感じ取り最終的には主人公たちと一緒に悪魔博士を倒すんだよ!!!その悪魔博士も結構癖のある人でブリキの仮面に緑色のローブをまとって科学や魔術にもせいつうしているんだ!『オロロンチョチョパ〜⤴』は作中最強格の技だよ!!!」(早口)
「そ、そうですか………」
やべ、踏んではいけないトラップだった
「ブリキだぞオメェ」
ん?なんか聞こえたような………
「あはは………」
__________
最終特別学力試験まであと4日
「すまない、これのやり方はこうで合ってるか?」
「ちょっと待ってください………あぁ、ここはこうです」
「なるほど、ありがとう」
「すみません…ここを教えてもらえないでしょうか?」
「はいはい………これはこの角度が90度なのでそれを利用しましょう」
「あ!ほんとだ!ありがとうございます」
「………」
「コハルさん、さっきから手が止まっていますが何か分からない所が?」
「え、えっと………ここが分からなくて………」
「!!」
「!?!?」
「?」
「!?」
「ど、どうしたのよ皆__」
「いや、コハルちゃんが素直に分からないってハイドリヒさんに言うところを始めて目撃したもので」
「ちょ!なによ!なんか私がツンデレみたいじゃない!」
「それな」
「コハルさんが素直に聞いてくれるなんて……微笑ましいですね」
「うふふ、じゃあ私もご教示お願いします❤️」
「貴方は大丈夫でしょ」
__________
最終特別学力試験まであと2日
「では第十三回模試___始め」
ハイドリヒの号令とともに補習授業部の各員がそれぞれペンを動かす
最初の問題しか解かなかったハナコも。
空欄だらけだったアズサも。
的はずれな答えばかり書いていたコハルも。
もう誰もペンを止めはしない
「………」
もちろん先生もペンを走らせている
なぜかは知らん
__________
結果
ヒフミ・92点(合格)
コハル・86点(不合格)
アズサ・89点(不合格)
ハナコ・100点(合格)
先生・82点(不合格)
平均点・89.8点
「……素晴らしいです」
感激だ……あんなに酷い点数しか取れなかったのに…こんなんもう百点だろ
まあ俺は百点取れるけどね!がーっはっはっは!
「全員が合格点は出せませんでしたが本番に気合を入れれば行けるはずです」
「おお、こんなにも点数が上がったんだね。感激かんげき」
「先生も素晴らしいですよ」
「えっへん!」
先生は人並み以上に膨らんでいる胸をそらす
でっけぇ
「今日これらの範囲を復習してもう休みましょう」
「そうだね、じじゃあ伝えてくるよ___」
「ふふふ、先生も緊張してますね」
瞬時に先生が緊張して唇を震わせていのを発見する
「ば、ばれちゃった?」
ははっと力なく笑う先生
「そんな時は素数を数えると効果的ですよ。
あの有名な神父が言ってました」
「そ、そすう?なにそれ?」
…………
なんで三角関数分かるのに素数が分からないんだよ……
__________
最終特別学力試験まであと1日
つまり前日である
「……ついに明日ですね」
「もう、そんな時なのね……」
「……」
「落ち着いてください、今までこんなにも寝る間を惜しんで勉強してきたんです。きっといけますよ」
「__ありがとうございます……」
「ま、まさかまた色々と受験内容が変わったりしないよね?」
「今のところ受験会場に変更はありません、合格点も高いですが90点のままです。
危惧する所はちょっと離れた場所が会場である事くらいです」
「…むしろ気になる所は昨日から本館が嫌と言うほど静かなことくらいですね」
「___嵐の前の静けさ…でしょうか」
「一応気をつけておこう、また何をされるかは分からないんだしさ」
先生の口からいつかぶりの正論が飛んでくる
「よし!今日は100点を取るために寝ずに勉強するわよ!」
「やめさない___もちろんアズサさんもですよ」
「うん、今日はもう寝ることにする」
「そうですね…では私もハイドリヒさんと一緒に寝るとします」
「しません」
「あれ?先生とは一緒に寝たのに私とは寝ないんですか?」
「寝てまs……忘れてください///」
「聞こえませんよ?」
「………///」
「いい抱き心地だったよ!」
「ちょ!せんせい!」
「___________あ」
「エッチなのは駄目!しけい!!!」
「あはは……///」
「ちょっと待ってくださいなぜヒフミさんも頬を赤らめているんですか?おかしいでしょ」
「そりゃあハイドリヒさんと先生の夜の……うふふ❤️」
「誤解です」
「誤解なわけないでしょ!エッチなことしたのよ!」
「……そうなのか?」
「アズサさん違います」
「そもそもえっちってなんだ?」
「知らなくてもいいことです……ハナコさん、アズサさんに近づかないでください」
「うふふ❤️…コハルちゃんもどうですか?」
「エッチなのは駄目!!しけい!!!!!!」
「こんな夜中にやめてください」
「???」
「ほら……先生、もう寝ましょう」
「そ、そうだね」
「あらあら❤️」
「ほら皆も寝るよ。明日は早いんだからさ」
「「「「は〜い」」」」
こうして補習授業部は明日に備え早めの就寝に入るのであった
皆の顔はそれぞれ、覚悟を決めた顔や少し赤らめた顔…また妄想をして今にも弾け飛びそうな顔と様々である……しかし
その中で一つ、浮かない顔をしている者がいた
「………」
(みんな___ごめん)
__________
「………」
(……誰も起きてないな)
モゾッ
今日も何度目かの違反行為をする
……まぁ違反行為と言っても夜中に抜け出すくらいだ、特に見つかっても何も言われないだろう
(でも、見つからないようにしないと)
これから会う人があれだから……
「………」
少しづつ……確実に………
________
ザッ_
この前とは違って廃墟の中、彼女はいた
「___今回も時刻通りだな」
「………」コクッ
私の姉だ___正確には血は繋がっていないから姉貴分…とゆうやつだろう
ハイドリヒが言ってたから多分正しい
「アズサ、日程が変わった。今日はそれを伝えたかったんだ」
「……日程?」
「明日の午前中に開始だ。それまで約束の場所で命令を待て」
「………え?」
明日の午前中___最悪なことに試験時間とかぶってしまった
「ま、まってサオリ…明日は__」
「なんだ?何かあるのか?」
………
言えない
「まだ準備が整っていない。それなのに計画を早めるのは失敗するリスクが大きくなる……だから予定通りの__」
「悪いが決定事項だ」
___はぁ、何も言えない
「明日だ、明日になれば全てが変わる……トリニティも私達アリウスもだ。
ティーパーティーのホストである桐藤ナギサ、彼女のヘイローを破壊する。これがお前の課せられた任務だ」
「………」
「お前の実力は私が保証する。遂行せよ、あの時のように」
「……分かった。準備しておく」
「忘れていないだろうな『Vanitas vanitatum et omnia vanitas.』」
「…全ては虚しいもの」
「ああ、では」
そう言い放つとサオリは廃墟の奥へと沈んでゆく
「……バニタス___」
そう、全ては虚しい
これまで築き上げてきたこの実力も
同じ釜の飯を食べてきたアリウスの仲間も
今まで苦楽を共にしたサオリ達も
初めて楽しいと思えた補習授業部との日々も
優しく接してくれた先生も
難しい公式を教えてくれたハイドリヒも
…………
『全ては虚しくありません』
………
____ハイドリヒ……
『もし本当に挫けそうになった時は相談してください』
………今がその時か___
…………
「……よし」
_____帰ろう