タラッタタッター!
ハイドリヒは重症を負った
ハイドリヒのミカとナギサに対する忠誠心がほぼ皆無になった
ハイドリヒの容赦が無くなった
武装親衛隊の忠誠心が上がった?
なぜ?
____
あの日、俺はミスをした
部下を何人も連れた挙げ句に、結局全員まとめて倒された
これは責任者としてあるまじき事だ
……とは頭の中で考えつつも、無理じゃね?
なにあれなんで攻撃効かないのぉ!?
てかここどこぉ?真っ暗で怖いよ〜〜〜(アビドス風)
いや、真っ暗ってゆうかなんか電車の中?
今思い返すと真っ暗な所何処にもないやん。こわ、自分
探せど探せど何もない…電車はただ進み続けるだけ……これがヴァルハラ¹か!?
そうだったのか___あれ?天国に行くための13の言葉言ってないけど大丈夫なのかな?
まぁカブトムシしか覚えてないけど………まぁ結果オーライ
………
………………
………………………
………………………………
「死んだんだ___」
「いや、まだ死んでないよ」
なにやつ!
気が付かなかったが、後ろには謎の女があたかもずっとそこに居ましたよみたいな感じを醸し出していた
「どちら様でしょうか?」
「まったく、こっちが聞きたいよ……」
「おっと失礼。
私の名前はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒと申します。トリニティ総合学園の1年生です」
「それは知ってる」
なんやねんこいつ
しばくぞ
「……貴方が聞きたいって言いましたよね?なんですかその態度は」
「ご、ごめん……久しぶりに人と会話するもので………」
………引きこもりか(半分正解)
「まあいいでしょう。貴方こそ誰でs「今はそんな事どうだって良いよ!」………」
この女、強い(確信)
「………今まで貴方はいなかった__」
「はい」
知ってるに決まってんだろ、なにマウント取ろうとしてるんだこの女……物理的に殴るぞ?
「知ってますよ殴ったほうがいいですか?」
「ちょ!貴方そんなキャラじゃなかったでしょ!」
キャラ?実質俺って二重人格みたいなもんだろ
「じゃなくて……今まで私が見てきた世界に貴方が居なかったんだ」
「………なるほど?」
「分かってないね………まぁ結構だよ。
ちゃんと説明すれば分かってくれるはず_____」
「つまり今まで貴方は沢山のパラレルワールドを乗り越えてきていてそれらの中に私は居なかったってことですね」
「ぜ、全部分かってるじゃん!?」
「どうしました?」
「………くっ!こんな子は連邦生徒会にも居なかった___」
「連邦生徒会?」
「_______あ」
こいつの服装……なんだ?連邦生徒会のやつか?
………いや、違う
「貴方、連邦生徒会長ではないでしょうか」
「ぴゅ、ぴゅー〜〜…♪」
きったねぇ口笛だこと
「か、勘違いじゃないかな!?」
「はいはい、そうしときますね」
「くぅぅぅぅ!」
「さて、ここは何処なんですか?ずっと聞きたかったんですけど」
「ここは……まぁ、言葉にするのは難しいんだけどさ」
言葉にするのは難しいだぁ?なんだ概念的な場所なのか……めんどくさ
「うーんと…その………電車………」
これだけ待って出てくる言葉は”電車”だけかよ。
そんなの見たら分かるだろふざけんなよこの連邦女がぁ!(過激)
「分かりました、では質問を変えます。
____私は戻れますか?」
「………それは君次第じゃないかな」
「分かりました貴方を殴ります」
「え!ちょ!まってまってまって!」
「十分待ったでしょう」スッ
「わー!タンマだって!」
「嘘ですよ。トリニティジョークです」
「私がまだ連邦生徒会長だった時でもそんな事聞いたこと無いけどなぁ__」
「____はい」
こいつとうとう自供したぞ
底知れない馬鹿だな!
「_____で、どうやったら戻れるんですか」
「うーん…駅があるはずなんだけど……」
駅……ねぇ
「………」スッ
電車の窓から外の景色を見る
あいも変わらず進み続けている事は分かるし、その先にレールがずっと長く敷かれているのも見える
………
「ありませんね」
「えぇ!?」
なんであんたが驚いてるんだよ
「と、とりあえず外に出れれば戻れるはずなんだよ……!」
「……それは本当ですか?」
「う、うん……」
「そうですか」
ガラッ!
「え?急にどうしたの?窓なんか開けちゃって。
____まさか!私が臭かったからって換気をしようと!?」
何言ってんだこいつ
「たしかにちょっと臭うかも…いや!臭わないよ!!!」
「そうですね」スッ
俺はそうあしらいながら窓枠に足を乗せる
「____ま、まさか………!」
「駅が見えないなら、飛び降りればいいんですよ」
「だ、駄目だよ!?」
「なぜですか?」
「き、きっとハイドリヒ君はまだ重症を負って寝てるんだと思う。
………それで、多分回復の兆しが出来たら駅が出現すると思うよ……たぶん!」
「………」ジー
「うぅ、それに不確定要素だから飛び降りるのは推奨しないかな」
「……そうですか」スッ
じゃあ大人しく待つしかねぇのか………
「よーし!じゃあさ、しばらく一緒になるんだからさ、お話しよーよ!」
「嫌です」
「なんでぇ!?」
「貴方と喋ってると脳みそが溶けそうです」
もちろん物理的ではないよ
「そ、そんな事ないよ!?」
「ふふふ、冗談ですよ」
なんやこいつ、おもろいやん
「まったく…君みたいな人と合うのも話すのも初めてだよ」
「そうですか…私以外に出会ったことのない人っていましたか?」
「まあまあいたね、ゲヘナとかにもいるよ」
うっわだりー、ゲヘナにもいんのかよ
「あ!今ゲヘナって聞いて顔しかめたでしょ!」
「………さあ?」
「あーあ、ちゃんと仲良くしてよ。そのためのエデン条約なんだからさ」
「………そういえば貴方が構想した物でしたね」
「そうだよ。どう?我ながらいい考えじゃない!?」
興奮気味に聞いてくる様子を見るとよほどの自信作なんだと分かる。
まあ
「控えめに言って常軌を逸しています。
我々とクソゲヘナが仲良くなれるわけないでしょ?」
「う、そんな言わなくていいじゃん………」
「はぁ、こんな考えを思いつくなんて貴方は”狂人”ですね」
「でも何事も一番最初にする人は周りから理解されずに”狂人”って言われるんだよ」
「もっとも”狂人”全員がそれだとは限りませんよ」
「くぅぅ!ああ言えばこう言うね!ハイドリヒ君は!
じゃあハイドリヒ君はゲヘナとは手を組まずに感情を捨ててでも敵対し続けようって思ってるの!?」
「いえ、感情は大事です。人間は感情を行動力にして動きます」
「じゃあ!___」
「しかし、組織となれば別です。
この弱肉強食の世の中では最も効率的な社会が生き残れます。この世に奇跡なんてものは存在しません」
「いや、そんな事無い」
………
「今ここでハイドリヒ君と出会えたのもこうして先生が笑ってくれてるのも、きっと奇跡なんだと思う」
「………」
「何回も何回も挫けそうになって……でも、たっくさんの奇跡があったおかげで。私はここにいる」
「………なるほど。
すみません、先程言ったことは謝罪させてもらいます」
「いや、べつにいいよ気にしてないし!」
………
……………似てる
その無理にでも明るくしようとするその形、先生とそっくりだ
「……貴方は『神々のオルガン』を信じますか?」
「え?なにそれぇ?」
「この世界、貴方が言うパラレルワールドも含めて神々が直接手で回しているオルガンにすぎません」
「………」
「今、回っている歌に合わせて、誰も彼も歌い踊るしか許されていません」
「え、えっと………」
「我々は神々のオルガンに合わせて踊ってるに過ぎない」
「……それはー、運命ってこと?」
「そんな感じです」
「なーんか難しいね。
でもさ、私は信じてるよ」
「何をですか」
「そのオルガンに、その回している神様でさえ気づけなかった『奇跡』が隠れてることを……ね」
「……面白い人ですね」
ははは、おもろいこと言うやん
その時
ガタン!
「おっと」
「……どうやら着いたようです」
「うん、短かったけど楽しかったよ」
「そうですね。
もし今度ここに訪れたのならお土産でも持ってきましょうか?」
「うん、ハッピーエンドになったっていう土産話を……ね?」
ウィーーーン
扉が開く
「では」
そう言って俺はクールに去る………
「まったねーーー!!!」
ふんっ相変わらず元気だな____
____________________
「…………」
知らない天井だ___
どうやら俺は病院に搬送されたらしい
………はぁ
ひとまず起き上がるか
「………っ!」
痛ってぇ!声にもならんかった
よくよく自分の身体を見てみると、包帯が至る所に巻いてある
くっそ!入院生活確定じゃんか___
「…………長官?」
ん?__お、お前は!
声の方向に目を向けると、見知っている顔が目に入った
「ねぇ皆!長官が目を覚ましたよぉ!!!」
………え?みんな?
「だにぃ!」
「そいつは本当か!?」
「___やっとですか」
「長官!ばんざーい!」
「もー心配してたんですよぉ!?」
「よ、よかった………」
「いよっし!!!」
「隕石でも長官は倒せないぞぉ!!」
「うおおおおおおおおおお!!!」
「今日は赤飯だああ!」
「長官殿のお目覚めだぞぉぉぉ!」
「ハイドリヒ長官ばんざーい!トリニティばんざーい!!」
「さっすが!そこに痺れる憧れるぅ!」
「我らが武装親衛隊は永遠なり!!!」
「ちょ、う、かん!ちょ、う、かん!!」
「ちょ、う、かん!ちょ、う、かん!!」
「ちょ、う、かん!あそれちょ、う、かん!!」
「ちょ、う、かん!ちょ、う、かん!!」
「ちょ、う、かん!ちょ、う、かん!!」
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
____おちおち眠りも出来ねぇな…………
ハイドリヒ、復活
ハイドリヒ復活!ハイドリヒ復活!
さぁ、14kgの砂糖水を飲むのだ………!