忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

30 / 118

今回はめっちゃ内容が薄くて短いので出しちゃいました



甘い香りと湿気の匂い、ペロロを添えて

 

ある日の昼下がり、ハイドリヒは無事退学を免れることができた補習授業の為にケーキを買おうと足を運ばせていた

 

入院生活でろくに動かせていなかった足を、一歩一歩噛みしめるように動かしていく

 

「………」

 

「見て、あの人……ハイドリヒさんじゃない!?」

 

「きゃー!なんて気品の溢れるお方なの!!」

 

道行く人に噂話をされるのはそれだけ有名になった証拠であろう

 

ふっふっふ、もっと言ってくれてもいいんだぞ?

 

「でも…この前すごい重症だったって聞いたけど、意外と大丈夫なものね」

 

「え、重症?」

 

「何あんた知らないの?この前パテル分派の代表にすっごい暴行を受けたらしいよ」

 

「まじ!確かミカさんだったっけ………」

 

どうやらあの日の夜の事はもうトリニティ内で知れ渡っているようだ

 

こんな事になるのなら情報統制くらいしとけばよかった…と、ハイドリヒは内心そう嘆く

 

「…………」スッ

 

もう、彼の心に迷いはない。

ハイドリヒの目は一切の曇もない透き通った眼をしていた

 

とりあえず補習授業部には連絡しとくか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内にて

 

やっぱあいつら(補習授業部)にはこれだよな!

 

「すみません、予約していた限定ペロロ様ケーキ5つはありますか?」

 

「はい!先ほど完成しました!」スッ

 

おぉ

 

目の前には数量限定の桃フレンズケーキが5つ並べられていた

 

周りからは少しだけざわめきが聞こえてくる

 

「すみませんね、わざわざ作らせちゃって」

 

「いえ!大株主様のご要望となれば一切構いません!」

 

そう、普通ではたとえティーパーティーでも限定の品を勝手に作らせるなんて言語両断。限定は数少ないからこそ真価を発揮するのであるから特別作るなんてことはまずありえない

 

しかしこの男ときたらあの超有名な株式会社『フロリアン・ガイエルン』のトップなのだ。

当然ながら沢山の会社から株は買われているし買ってもいる相互依存みたいな物なのだ

 

もちろん、株主優待もめっちゃ付く

 

その例がまさしくこれだ

 

「ありがとうございます。お代はこれで」

 

「大変ありがとうございました!」

 

こうして今日も円満にスイーツを買い終えようとするハイドリヒ____

 

しかし

 

現実はスイーツのように甘くはいかない

 

 

 

 

「えぇ!限定スイーツもう無くなっちゃったの!?」

 

「………」

 

隣から、とてもとっても聞き覚えのある声が聞こえる

 

その言葉に足を止めてしまうハイドリヒがここにいた

 

「け、けっこう早く来たつもりだったのに……」

 

「大変申し訳ございません___」

 

「ちょっと待ってくれ、しかし私はさっきいそいそと限定スイーツを厨房で作ってるのを目撃したぞ」

 

そう猫耳女の後ろに立っていたピンク髪の女子が問い詰める

 

「えっと……あれは明日のための___」

 

「いやスイーツは鮮度が重要だ。こんなに生クリームを大量に使ったケーキを明日までに放置するわけがない」

 

「そ、そうよそうよ!」

 

隣の金髪も喚く

 

「え、えっと………あれは…………」

 

「なに、言わないつもりなら容赦しないけど」

 

「さっすがもとスケバンね!!!」

 

「ちょ!あんたは黙ってなさい!」

 

「うむ、やはり歴史に名が残った不良は威厳が違うな」

 

「あはは………」

 

一番大人しそうな娘が苦笑いする

 

「……あんた、アイリにこんな恥をかかせといて、容赦しないよ!」カチャッ

 

「ひ、ひぃ!」

 

「分かったのならさっさと限定スi「すみません、さっきのもう4つ追加で」………え?」

 

暴行事件になる前になんとか策を打たねばならない

 

いらん気遣いをするハイドリヒ

 

「な、なんであんたがここに!!!」

 

「わぁ!お久しぶりですね!ハイドリヒさん」

 

嫌なもんに会っちまったぜ

 

そう、だいたい皆はもう気づいていると思うが放課後スイーツ部と出くわしてしまったのである

 

「あんたもう買い物は済ませたんじゃないの?」

 

そう言ってヨシミは手に持っている袋を不思議そうに見つめる

 

「まぁ…こうして買い物が増えたんですけどね。感謝してくださいよ?わざわざ限定のを作ってもらってるんですからね」

 

「………?………?」

 

どうやら理解が出来ていないようだ

 

「え?じゃあさっき急いで限定スイーツを作ってたのって_____!」

 

「はい」

 

「!!!」

 

「え!ちょ!あんた何者なの!?」

 

「たしかに、入学初日で長官になってるような人間だからね。あんたは」

 

そうだぞ、俺って凄いんだぞー

 

「べつにあんたなんかに頼らなくたって良かったんだけどね。いらない気遣い」

 

「こら」

 

「いつも通りニャーニャー威嚇してるだけですね。小さいのに大きく見せようとするのは滑稽です」

 

「っ!」

 

おいおい、これくらいの罵倒で苛つくんだったらトリニティじゃ生きていけねえよwww

 

「ではっ」

 

「あ!ちょま!」

 

ハイドリヒはクールに去るのであった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………かっこいい」

 

「はぁ!あんな奴のどこがかっこいいのよ!」

 

「またまたそう言って〜本当は気にかけてるんじゃ「トゴォ!」いた!」

 

「図星のようだ「バギィ!」!」

 

「………」

 





なんだコレ!?うっす!
次はながくする予定なのでお許しを……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。