忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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ゲームのロケーションで見てみると先生がいつも仕事してるオフィスの横ってトイレと視聴覚室しか無いんだよね………仮眠室はどこ?



第二次トリニティ内戦

 

突如として始まった戦争(第二次トリニティ内戦)、調印式は爆破されトリニティ首脳陣は混乱状態に陥った

 

内側からはレジスタンスなどの反学園組織が一斉に攻勢を開始、外側からは都市伝説上の存在だったアリウス分校による侵攻が確認された

 

調印式の場所にいるゲヘナ風紀委員会や正義実現委員会はその対処に追われ、学園側に多く残った武装親衛隊は各大規模施設に要塞を築き、レジスタンス達から生徒達を守ろうと奮闘している

 

もはやトリニティ総合学園に残されている時間も少ない

早急に奴らを蹴散らす対抗策を練ることがハイドリヒに要求されるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央図書館前にて

 

「くっ!急いで下さい!後もう少しで合流地点(中央図書館)です」

 

「ひ、ひぃぃぃ!」

 

「おらっ!」

 

ドドドドドォン!

 

「最近なんもないと思ったら……こんな大事な日にこれですか!」

 

二人の武装親衛隊と一般生徒が合流地点を目指して突き進む

 

「……ん?あれは………まさか!」

 

……最悪にも、自分たちの向こう側に何やら鉄の塊が見えてきてしまった

 

その鉄の塊とは言わずもがな、戦車

 

戦車は敵を掃討しようと前進を重ねる

 

「……くっそ!戦車まで!」

 

キュラキュラキュラキュラ

 

なぜか戦車を所持しているレジスタンスに悪態をつきながらもやられまいと銃の引き金を引く

 

ドドドドドドドォン!!

 

「ぎゃっ!」

 

「くたばれぇぇぇぇぇ!!」ポイッ

 

ドガアァァァン!!!

 

手榴弾を投げ敵を一掃しようと試みるが、ここで最悪な事態に陥ってしまったと気づいてしまう。

___さっきの手榴弾の音で戦車の注意を引いてしまったのだ

 

ヴィーン

 

戦車の砲塔が自分達を狙い始める

 

「…や、やべぇ……伏せろぉぉ!」ガバッ!

 

「っ!」ササッ

 

彼女たちは分かっていた。

伏せたところで大して被害を抑えることは出来ないであろう事を。しかしすでに地べたに着いてしまった己の体を再び走らせるのはもう困難になっていた

 

「………!」

 

彼女たちは一瞬の判断ミスを悔やむのであった

 

(くそ!神さまぁ!)

 

今まさにその主砲から炸裂弾を撃ち、粉々にしようとしてきた

 

 

 

ドオォン!

 

 

砲撃音が聞こえる

 

 

ドガアアァァァァン!!!!

 

 

 

 

「………?」

 

いつまでたっても自分たちに攻撃が来ないことを不思議に思った隊員が敵戦車の方向に目を向けると、丸焼けになっているのが見えた

 

予想外の光景に思わず「え?」という腑抜けた声が漏れ出す

 

「おーーーい!」

 

横から、厳密に言うと合流地点の方から声が聞こえる

 

その声の主とは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目標の撃破を確認!」

 

「分かった!次弾装填いそげ!」

 

「あっちも敵戦車を発見!」

 

中央図書館の玄関前に対戦車砲が力強く居座っていた

 

 

 

 

「やった!これで合流できる!」

 

「よし!あいつ(対戦車砲)が注意を引いてるうちに早く行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央図書館内では、まさに地獄の攻防戦が繰り広げられていた

 

ドドドドォン!!

 

「図書館に寄せ付けるな!」

 

「なんとしてでもここを守りきれ!」

 

ダダダダダダダン!

 

「ぐわっ!」

 

「おい!大丈夫か!?………ここ!救護騎士団来てくれ!」

 

「は、はい!」

 

呼ばれた救護騎士団員は包帯を片手に負傷した生徒に手当をほどこす

 

ドドドドォン!!

 

ドガアァァァン!!!

 

撃ち返そうと窓から銃を覗かすも爆発音が至近距離で聞こえ、正義実現委員や武装親衛隊員の数名が吹き飛ばされる

 

「くそ____救護騎士団!!早く来てください!」

 

「ぐあぁぁぁ………!」

 

「やばいぞ!あいつらが迫ってきやがった!」

 

「えぇ!他に戦闘員はいないんですか!?」

 

早くも人員不足に陥り始める中央図書館。少しづつ、だが着実に迫ってくるレジスタンス

 

「他に動ける人は………あ、ウイ先輩!」

 

「」ビクッ!

 

「こっちに来て下さい!敵がぁ!」

 

ズドォン!ズドォン!

 

「ひ、ひぃぃぃ!わ、わわっ私は……えっと………射撃には自信が………」

 

「そんな事言ってる場合じゃありません!すぐそこに敵が迫ってきてまs「ドガアァァァン!!!」くぅぅぅぅ!はやく!」

 

「わ、わわあかりましたぁぁぁあ!!」

 

ドドドドドォン!!

 

「あわわわわ___」

 

「くらえ!」

 

ドドォン!

 

撃てど撃てど迫りくるレジスタンス

 

(な、なんとかなれー!!!)

 

ダアァン!ダアァン!ダアァン!!!

 

ぎゃっ!

 

いたっ!!

 

慌てて震える手を必死に動かしながら放った弾丸は運良く二人の敵にヒットする

 

「ナイスです先輩!」

 

攻撃に協力をしてくれたウイに感謝をする武装親衛隊。その顔はどこか笑みが見え、不安感が一瞬消え失せる

 

………しかし、それもつかの間の安心であった

 

 

ゴロンッ

 

「へ?」

 

二人の少し前側に何か黒くて小さなパイナップルのような物が転がってくる

 

「こ、これって____」

 

 

 

せんぱいっ!!」ガバッ

 

「!?」

 

その瞬間

 

 

 

 

ドガアァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長官!すぐに褐色館に戻りましょう!あそこなら各隊員に命令しやすいです!」

 

爆発の直後、部下からこんな提案を受ける。

確かに理にかなってるし俺はあんま戦闘は得意じゃないからなぁ……………ここにいてもお荷物にしかならないだろ(早口)

 

ちょっと正実には悪い気がするがしゃあないやろ。

あいつら武闘派だし気にすることもない

 

「分かりました、すぐに戻ります。それと貴方達はナギサさんを救出してください」

 

「えぇぇぇ!そしたら長官が一人になっちゃうじゃないですか!」

 

「そうですよ!それになんであんな女を……

 

「いちおう護衛対象なのでお願いします。私は戻るだけですし大丈夫ですよ」

 

「…………」

 

「長官の命令は?」

 

「「「絶対です!!!」」」

 

やっぱ根はいい子なんだよ(確信)

 

 

隊員たち(3人)にナギサを救出に向かわせたハイドリヒは一人で本部へと戻るのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、アリウスの軍勢はすぐそこまで迫ってきている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅぅぅぅ_____」

 

「しっかりしてください!委員長!」

 

(あれ………?私ってどうなったんだっけ………)

 

「ぅぅぅぅ、そうとう頭を強く打ったんですね……」

 

(なんだろう……すっごい聞き覚えのある声が聞こえる____)

 

委員長!………いいんちょう!!………

 

 

 

 

「いいんちょう!!!」

 

「!?」ガバッ

 

ウイは呼ばれる声に誘われて勢いよくその場から上半身を起き上がらせると同時に、後頭部に鋭い痛みが走る

 

「うっ!」

 

「委員長!無事ですか!?」

 

(……声の主はシミコだったんですね)

 

「なんか凄い頭が痛いんですけど……もしかして私の頭って抉れてます?」

 

「血は出てますけど抉れてません、軽症です」

 

「……………へ?ち?」

 

あまり何も考えずに痛みのする方向に手をまわすウイ、後頭部に触れると何やら生暖かい感触とザラザラとした感触が混ざり合っている

 

「え?……ええ??ち?」

 

「大丈夫です!救護騎士団の方が包帯を巻いてくれましたよ!」

 

「あ、そうですか…………」

 

(血が……あれ?死ぬ?)

 

(これだからまったく外に出ない引きこもりは………)

 

そんな事をシミコが考えていると、ウイは急に真顔になって辺りを見渡し始める

 

 

(あの子がいないなぁ………)

 

「シミコ、私といっしょに居た人って知りませんか?」

 

「はい?……うーん、さっき担架で運ばれた人はいましたけd「敵戦車が来るぞぉぉぉぉ!」えぇぇぇぇ!?」

 

「え?担架でどこに運ばれたんですか?」

 

「そんな事言ってる場合じゃありませんよ!逃げましょう!」

 

その時

 

「長官から伝達です!早急にこの建物から出てトリニティ・スクエアを通り抜けて大聖堂に避難するように指示が出ました!」

 

もはやおちおち話し合いをしている場合じゃない。

この中央図書館の損傷は酷く、あちこちに風穴が空いていた

 

例えキヴォトスで一番大きい図書館だとしても戦闘を目的として作られたわけじゃない。砲撃を受ければ崩壊する

それに比べて大聖堂はトリニティの中で1番目に大きく、中央図書館よりは幾分か爆発に耐性があった

 

ただ大きいだけの建物(中央図書館)には限界が来ていたのだ

 

「待って下さい!この子達も避難させないと………」

 

「そんな事言ってる場合じゃありませんって!本よりも我が身のほうが大事でしょ!?」

 

「うぅぅぅ………」

 

「はやく出ないと崩れ落ちるぞ!」

 

「あそこは私達シスターフッドの本拠地です、あっちなら多少は砲撃に耐えられます!」

 

「負傷者を優先的に通らせて下さい!」

 

もうこの場にウイを除いて居座ろうとする生徒など一人もいなかった。

全ての武装親衛隊、正義実現委員会、救護騎士団、シスターフッド、図書委員、そして一般生徒が撤退しようとしている

 

「さあ!はやく!」

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生!」ダッ!

 

ズガガガガガガガガガガガ!!

 

「く!」

 

ドォンドォン!!

 

「っ」ヒュンッ

 

サオリの放った弾丸が頬をかすめる

 

「あなたたちに………先生は指一本も触らせない!」

 

ズガガガガガガガガガガガガガ!!!!

 

「ふんっ!」

 

(なんて女だ……なぜ倒れないんだ!)

 

頭の中ではそう考えながらも正確に放たれる弾丸をかわそうと俊敏に躱す

 

対してヒナは先生を守ろうと状況は不利ながらも反撃を行う

 

その時

 

ブオオオオオォォォン!!

 

「セナッ!」ガシッ

 

「な!?」

 

急に現れた車の取手にヒナはしがみつく

 

「せんせい!はやく飛び乗って!」

 

「う、うん……!」

 

さきに乗り込んだヒナの手を握った先生は車に乗り、その場から逃げ出そうとする

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォンドォン!!

 

 

「っ!!」

 

 

「先生!」

 

 

サオリの銃から放たれた2発の凶弾が、不幸にも先生の腹部を貫き先生はその場に倒れ込む

 

 

ドサッ

 

 

「セナ!急いで!!」

 

 

「分かってる!」

 

 

ブォォォォォン!!

 

 

気絶した先生を乗せた車は、さっそうとサオリ達から離れていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、追いますか?」

 

「………いや、所詮はヘイローの無い体の貧弱な人間だ。あのくらい放っておいてもすぐに死ぬだろう」

 

そこには飛び散った血液に、まだ熱の籠もっている薬莢が転がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「報告です!中央図書館から撤退に成功したとのことです!」

 

「了解しました、すぐに大聖堂に戦車部隊を回してください」

 

「はい!」

 

場所は褐色館、武装親衛隊は慌ただしく敵との戦闘に追われていた。

幸いまだこの建物は攻撃を受けていない、他とは少し遠い場所に建てられているし道中には平時から小さな防衛線が作られているのが攻撃されていない原因だろう

 

だが、いずれここも敵の攻撃が来ることは誰にも分かりきっている事だった

 

『もう飛行場がボッコボコです!飛行機の一つも飛ばせません!』

 

「代わりにヘリコプターを飛ばしてください、もし守りきれそうになかったらヘリと共に褐色館前の駐車場に撤退すること」

 

『了解!』

 

「アリウスは正義実現委員会が守っていますがいつ崩壊してもおかしくないとのことです!」

 

「そっちに回せる戦車はありません、ゲヘナの風紀委員会と共に守りきってください」

 

「そう伝えときます!」

 

「ナギサ様の安全な場所への移送が完了したとの報告です!」

 

「なにぃ!ゲヘナ製の戦車が出現したって!?……でも乗っているのはトリニティの生徒!?」

 

「第一SS装甲師団はまもなく激戦地のトリニティ・スクエアに到着するようです!」

 

「第四兵舎にてアリウスと正体不明の戦闘部隊との戦闘が始まりました!!」

 

「ティーパーティー直属の砲兵部隊が敵の攻撃に耐えられずに撤退を開始しました!!!」

 

「敵の第五校舎の制圧が確認!!!急いで奪還に向かわせます!」

 

「一部地域では一般生徒も戦闘に参加しています!それに負傷者も増えてきています!」

 

『第二兵舎にて敵の撃退を確認!ひとまずは安全ですが負傷者が多数います!!はやく救護騎士団でもなんでもよこしてください!』

 

「急いで自警団に連絡しろ!第五校舎の奪還に参加するように!」

 

「ヴィシートリニティのリーダーである黒松ネクロの拘束に成功しました!!どうやらレジスタンスとの仲間割れがあって戦力が削られているようです!」

 

「戦闘機部隊に連絡、第七・九の橋をミサイルで爆破するように」

 

『爆薬庫が敵の攻撃により爆破炎上しています!』

 

「急いで第三SS歩兵師団を本館に向かわせろ!!なんとしてでも守り切るんだ!」

 

「第六食料庫が爆破されました!!」

 

「急いで空挺部隊による降下作戦を開始しろ!長官からの命令だ!」

 

『な、なんなんですかぁ!!あの幽霊たちは_____来るな来るな来るなあああ!!ダン!ダン!ダン!

 

「第一SS装甲師団より伝達!目標地点に着く前に敵の戦車部隊に遭遇したとのことです!しかもゲヘナ製の戦車とのことです!!!」

 

「各地で幽霊による攻撃が確認されています!くっそ!どうゆうことだよぉ!!!」

 

「…………第四兵舎からの連絡が途絶えました。恐らくアリウスに占領されたようです」

 

戦局は刻一刻と変化し続けている

 

………その時、一人の部下からある情報がハイドリヒの耳に入る

 

「ちょ、長官!大変です!!

 

「今度はどうしました?」

 

「正義実現委員会からの情報によると

_____せ、先生が……せんせいが………」

 

ん?先生?てか調印式に来てたのか?

 

 

 

 

 

 

 

先生が腹部を撃たれて重体とのことです!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「____は?」

 

その瞬間、司令室が静寂に包まれる

 

そしてこの報告を受けたハイドリヒは、何年もの間色々な武装親衛隊の長官でさえあまりしなかった決断を下す

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………分かりました、では命令します」

 

「_____はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

移動虐殺部隊(アインザッツグルッペン)を組織しろ」

 

 

 





次回

夢の男
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