忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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ワンピースってさも当たり前かのように200cmくらいの身長の人間がごろごろいてびっくりした夏の日の思い出



夢の男

 

 

ムクッ

 

「う〜ん………」

 

 

目を覚ます

 

 

「…………?」

 

 

もう完全に眠りから覚めた目を擦ると、美しい彼岸花が私を迎えてくれた

 

 

(……ここはどこだ?)

 

 

そこら辺を見渡してみる___しかし、遠くにも花畑(彼岸花)が広がっている

 

 

(なんだこのお花畑は…一種類しかないって事ある?)

 

 

少しだけ寒気を感じる……いや、その場自体は太陽の影響もありポカポカと適温である

 

 

しかし、適温にもかかわらず先生はどこか腹が冷えるような気分に襲われる

 

 

(なんだろうなぁ…この気持ち。

まるでホラー映画の怖い部分と怖い部分の間を見てる気分)

 

「………」

 

 

 

 

「歩くか」

 

悩んだ末に先生はひとまず歩くことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッザッ

 

歩く

 

歩く

 

ただひたすらに歩く

 

しかし、途中はこの面白みのない花畑が広がっているだけでなんの発見もない

 

(まっじで同じ種類のお花しか無いな……この花畑ってなんでこんなに広いんだろ?どこ歩いても赤い花花はな……赤すぎでしょ)

 

歩き始めてから30分ほど経った、しかし赤い彼岸花が一面に広がっていて、まるでアビドス砂漠を歩き回っているような気持ちになる

 

遭難しなければいいが………しかし、不思議と疲れや喉乾きといった症状は出てこなかった

 

 

ただただ疲れもせずに歩き回っていた、その時。先生はとある物に気づく

 

(あれ?奥の方に青色の場所があるような………)

 

先生のはるか前方には他とは一線を隠すような真っ青な部分が出現する

 

(__ちょっと近づいてみよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩きはじめてみると意外と近くにあったのか、距離感覚や遠近感覚がバグったのかは分からないがすぐに青の花畑の前にたどり着く

 

「…………きれい」

 

ただその一言に尽きる。自分と浅い川を隔てて真っ青な一種類の花が広がっている

 

「…………………………ん?」

 

ここで先生はある物を発見する

 

 

 

 

「………人?」

 

そう、青い花畑の中に3人の人間が立っていたのである

 

(…これが第一村人発見ってやつかぁ………おもろ)

 

おもろくない

 

「…………お〜〜〜い」

 

先生は両手を大きく左右に振りながらその三人に気づいてもらおうとする

 

 

「おーーーい…お〜〜〜〜〜〜い!!」ブンブン

 

執拗に繰り返していると、どうやら気づいたのか三人の内一人が走って近づいてきた

 

その姿は段々と大きくなり、ついにはその人間の顔と性別まで分かるようになるほど近づいてきてくれた

 

(……なんか見覚えのあるような顔立ちだなぁ……どこか洋風?って感じの顔で)

 

「あ、すみませ〜ん……ちょっと道に迷っちゃって」

 

まるで初めてアビドスに訪れた時のような口ぶりで話しかけると、相手の方も答えてくれた

 

『道に迷ったんだ………そうだね、ひとまずこの川を渡るのはやめたほうがいいよ。戻れなくなるし』

 

「………?」

 

(見た感じそんなに深そうな川ではないけど……戻れないの?)

 

「そうなんですか?」

 

『うん、貴方みたいな人格者が戻らなかったら生徒達悲しむよ』

 

「…………!」

 

その瞬間、先生は理解した

 

(私の正体が完全に知られている………!)

 

普通初めて出会った人間の事をその職業まで知っている人間はいない。しかし、彼は先生であると言い当てた

 

先生の姿はシャーレの白衣を着ていてそれ以外はよくいるOL服が身に纏っているような服装、外見だけで先生だとは考えられにくい

 

それなのに

 

「………私の事を知ってるの」

 

『うん、見てたよ。ずっと』

 

(何だこの人………ストーカーじゃない!?)

 

半分正解

 

「えっと……貴方はだれ?」

 

『そうだね__観察者かな?それとも探求者って言ったほうが…いや、研究者とも言えるね』

 

「………」

 

(どこかで聞いたことがある。でも、いつだったかは思い出せない……)

 

『まぁ君と同じ存在だね』

 

「…貴方も先生なの?」

 

『いやまったく違うよ』

 

(何だこの人…変人じゃん)

 

『……でも、君が嫌いな人間だよ。でも君は(イッヒ)の味方でもある』

 

「は?どゆこと?」

 

『すっごい恨んでるし、話も聞きたくないと思ってる』

 

「いや_そんな事は思ってないよ!?」

 

いきなり何の脈絡もない話をされて心底不思議に思う先生に、その向こう側で少し張り付いたような笑みを浮かべた男

 

『そうだね、厳密に言うと違うけど。そうだよ、君は私達が大っ嫌いだよ……まあしょうがないけどね』

 

「だから違うって………」

 

(何なんだこの男は___)

 

『だいじょうぶだよ、今回は大丈夫』

 

「はぁ?」

 

『………でもこの先を決めるのは君、先生だよ。自分の人生を決めるのは』

 

『今回はいつもと違ってイレギュラーもあるけど、それが必ずしもいい方向に行くとは限らない。ねじれ狂うかもしれない__それを直せるのは先生しかいないんだ』

 

「…………責任ってやつだね」

 

『まぁそう言う人もいるかな……これはお願いだよ』

 

「お願い?」

 

『うん、これは私からの一生の……それは終わったんだった。まあ絶対に果たしてほしいお願い』

 

「なに?お願いって………」

 

 

 

 

『ハッピーエンドが見たい』

 

「………」

 

男からの要求は実に簡単な単語だった

 

皆が幸せに暮らせて、笑い会えるような結果(ハッピーエンド)がどうしても見たいんだ…もう私は手出しが出来ない。だからまだ挽回できる先生にお願いする』

 

「………言われなくてもするつもりだよ」

 

『うん、そうだね………良かった。

ここから出るにはこの川の上流の方をずっと歩いて行けば光があるよ、それに飛び込んでね』

 

「そ、そうなの………?」

 

親切にもこの花畑(冥土)からの脱出方法を教えてくれた

 

……しかし、先生にはとある一つの疑問だけが残っていた

 

「ねぇ……質問があるんだけどさ」

 

『うん?どうしたの?』

 

 

 

「……なんで私は君が大っ嫌いなの?」

 

『…………』

 

「ほら、初対面じゃん……もしかして私みたいなお馬鹿キャラが嫌いなの?そ、それはどうしようもないってゆうか……わ、私だってお馬鹿さんでいたくないし。もっと大人の落ち着きのあるお姉さんキャラが良かったし」

 

『…………………君ってさ』

 

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゲマトリア、嫌いだよね』

 

 

 

「______え?」

 

『じゃあね、脱出方法はさっき言ったとおりだよ』

 

「え、ちょま!」

 

ザッ

 

つい先生はさっきの事を言及したくて川に足をかけようとする

 

 

 

 

 

『だめ!!!!』

 

「!?」ビクッ

 

『………約束は守ってね』

 

サッ

 

そう言って男はまた奥の方に戻っていく。それを奥で二人が待っていた

 

「………」

 

 

「…………歩くか」

 

先生は再び歩くのを再開した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は言われた通り川の上流の方に向かって歩いている

 

(何だったんだろあの人……一人称イッヒって何なの?)

 

思考を巡らせながらも歩みは止めない

 

 

 

 

そのうち、丸い光源が出現した

 

「おっこれじゃん」

 

しかし、先生は光源を前にして飛び込むのを躊躇う

 

それは本当にあの人間を信じて良いのかという不安なのか、飛び込んでだら「あちっ」ってなるのが怖いのか。それは先生にしか分からない

 

「…………っ」

 

(行くっきゃない!!!)

 

「えい!」

 

そして腹をくくった先生は一気に光源に向かって飛び込む

 

 

「………………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『_令だ___より我が武_親___部_から__の隊_を引きザザッいてアイ____グ_ッペンを_織_する。__は__ザザザー_に殲_すること__的とし___だ。……繰ザザッ返す。これ_____装_衛ザザッは_隊__一部__員________ンザッツ_ル____組____これ_敵を完全__滅____を目___た部隊________「ピッ」』

 

「リーダー、無線は完全にくたばってますね」

 

「………そうか。あの人にはそう伝えとくか」

 

場所は第四兵舎、元々は武装親衛隊の兵舎であったがアリウス分校やユスティナ聖徒による積極的な侵攻により親衛隊は撤退を余儀なくされた

 

そしてここは新たにアリウス分校の前哨基地になってしまったのである

 

「それにしても……すっごい施設ですね、これで第一のじゃなくて第四兵舎だなんて………我がアリウスでもこんなに素晴らしい設備は揃っていませんよ」

 

「………お前は気にしなくて良い」

 

「了解しました」

 

「ねぇねぇ、見てよこれ。何に使うんだろ?」

 

「この形……なんなの?分かんないなぁ」

 

「でも鍵付きの棚の奥にあったし大事な物なんじゃない?」

 

「たしかに___」

 

「それは捨てろぉ!」

 

「「「「は、はい!」」」」

 

「ったく………いいか?相手がブービートラップを仕掛けているかもしれないんだぞ!?そんなに注意もせずに荒らすのはよせ!!」

 

「す、すいません………」

 

リーダーが緊張感を喪失してきた隊員に対して喝を入れる

 

「……明日の予定時刻になったら武装親衛隊の本拠地に向けて侵攻を開始する。それまでの道に防衛線が張られているという情報がある……それを突撃で突破するのが我々の作戦内容だ」

 

こんな無謀な突撃を作戦だと呼ぶのは末期の国か武士かアリウス分校しかないであろう

 

「では総員休め」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

こうしてアリウスの兵隊は一旦休憩に入るのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院にて

 

「………」

 

ザッザッザッ

 

先生はここに運ばれた……ゲヘナが運んでくれたらしい。俺は一旦業務から離れて先生が眠っている病院に訪れていた

 

____この眠りが永遠にならないことを願って

 

「…………ここですか」

 

「はい」

 

「失礼します」

 

ガラッ

 

勢いよく病室の扉を開ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ハイドリヒの目の前には一人の女性が眠っていた

 

頬に、頭に、腕に、あらゆる所に包帯を巻き、無数の管に繋がれた痛々しい状態の女性が

 

「………」

 

良かった。いや、良くない

 

ひとまずは目は覚ますと言われているが…それでも確証出来ない状態であることは間違いない。しかし、生きているということが分かったのがまあ不幸中の幸いだろう

 

……しかし、悲しんでいる暇はない

 

「…………先生」

 

いつものように、俺が補習授業部の補佐官になった時の呼び方のまま呼んでみる

 

「先生」

 

もう一度

 

「せんせい___」

 

何度呼ぼうが先生からいつもの明るい返答は無い

 

「…………………」

 

ふと奥の方に目をやるとどこか見覚えのある人が目に付く

 

どうやらツルギ委員長もここにいるようだった

 

「………ツルギさん、お久しぶりです」

 

「…………あ、ああ……いたのか、気づかなくてすまない」

 

どうやら放心状態だったようだ

 

「お体はいかがですか?見た感じもう動けそうですね」

 

「明日にはまた戦えるさ」

 

……よかった、軽症のようだ

 

「すみませんね、そちらの方に人員を配置出来なくて」

 

「いいや、こっちも内部にまったく手が回らなかった。こっちこそすまない」

 

ツルギさんの言うことも理解できる。事実、こっちはこっちでレジスタンス達の対処に追われてたんだ

 

「……一部地域ではゲヘナとも戦闘状態に陥ったとお聞きしましたが」

 

「それは私の情報伝達ミスだ、敵はゲヘナではないとしっかりと伝える事ができなかった」

 

どうやらツルギはその事が気がかりだったようだ

 

「そうですね。しかし、これからは我々で巻き返す時です。そう気になさらないでください」

 

「……………そうか」

 

「そうだよ、ツルギはサボってたわけじゃないしずっと頑張ってくれたじゃん」

 

「はい…ありがとうございます。先生」

 

相変わらず先生は優しく生徒に接する…やっぱいい人間だ

 

 

 

 

 

____は?

 

「せ、せせせせせんせい?」

 

「おはよー」

 

「!?」

 

「いやー久しぶりにすっごい寝たよ。何日ぶr「先生!!!」わわっ!」

 

ハイドリヒはついに高まる気持ちを抑えきれずに先生に抱きつく

 

「せんせい……よかった………」ギューッ

 

「あ、ははは……手厚い歓迎だね」

 

 

この後、冷静になったハイドリヒの珍しい赤面した姿が見れたとさ

 

 

 

 

 












!新事実!





ブルーアーカイブはエッチなゲームじゃありません!!

エッチゲームの専門家(想像)との協議を重ね、調査をした結果。ブルアカは学園×青春×物語RPGであることが判明しました。つまり生徒の足を舐めるのも一緒に温泉に入るのも頭皮を吸うのも全部青春ストーリーであるということです。
エッチじゃありません。
※諸説あり
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