忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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この小説で『高度治療室』って出してますけど本当はどんな感じなんでしょうね?入ったことが無いので一般人がお見舞いに来ていいのか良くわからなくて__そこんとここの小説ではご都合主義なのでお許しください



お前はこの電車から出ていけ!

 

「____」

 

 

ここは高度治療室、いわゆる重体な怪我をしたり重篤な症状の人間が入る普通とはちょっと違う病室だ。大抵の人間であればこの部屋の中に足を運ぶことはあまり無いだろう

 

その中に一人、前身に包帯を巻いた男が大量の管に繋がれながら眠りについている

 

 

「____」

 

 

その部屋の中はなんとも退屈で冷蔵庫はあれどテレビなんてものは無い。まぁ必要がないというのもあるだろう。

使う人間なんているのだろうか?てか冷蔵庫は必要か?

 

この部屋での患者は起き上がるどころか目を開けることさえ難しい……つまり、この部屋の中で冷蔵庫なんて使えるものなんていない

 

 

___そう、”この部屋”ではだ

 

 

 

 

コンコンコン

 

扉の奥から綺麗なノック音が聞こえてくる

 

 

「____」

 

 

それに対しての返答は出ない。

しかしその事を分かりきっているかのように、「入るぞ」という言葉とともに扉がゆっくりと横に開いてゆく

 

その扉は段々と開いていき……ついに扉を開けた彼女の顔がくっきりと見えてきた。

彼女の名前は白州アズサ、ハイドリヒをこの病院まで連れてきた本人だ

 

彼女の後ろには一人の黒い制服を着た生徒がピシッと綺麗に直立していた

 

 

 

「………ハイドリヒ」

 

か弱い、普段の彼女からは想像もできないほどの弱々しい声がその機械音しかない部屋にこだまする

 

「アズサさん………なんとか息は続いているようですのでどうか落ち着いてください。じきに目を覚ましますよ」

 

後ろの武装親衛隊がそっとさとす

 

「ハイドリヒ………わ、わたしのせいで____」

 

「いえ、我々よりも素早く長官のことを運んでくれたのは紛れもなくアズサさんです。それに輸血にもご協力していただいたとお聞きしました。長官の血液はちょっと特別ですからねぇ……つまりアズサさんは長官の命を救ってくれたんですよ!?

そう気に病まないでください。そうですよね?長官」

 

 

「____」

 

 

もちろん返答はない

 

「それではアズサさん、この後重要な報告がありますので席をはずさせてもらえないでしょうか?なにせ機密事項も含まれていまして………」

 

「___了解した」

 

それだけ言うとアズサは最後にハイドリヒの手を握り、その場を離れたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…行ったようですね。では長官、報告をしますね」

 

 

「____」

 

 

「ただいまトリニティの全土にて戒厳令を敷いております、全ての残存レジスタンスとアリウスの連中を摘発している最中です」

 

「しかしこの戒厳令とは名ばかりで私、武装親衛隊長官代理が独断で敷いたものでありますから拘束力はありません……もっとも、皆従ってくれていますから大丈夫でしたけど」

 

「次に被害報告です。負傷者156名、そのうち重傷者は23名でした。死者は確認されていません。

それに戦闘機がいくつか傷つき、戦車は一つだけ大破しましたがそれ以外は軽傷です」

 

「………あぁ、武装親衛隊以外の組織についてはあっちで精算してくれてるので大丈夫ですよ、長官」

 

 

「____」

 

 

「はい、長官の仰るとおり少しだけ正義実現委員会といざこざがありましたね……でも先生がなんと説得してくれました。一時期人質にしてたのに素晴らしい先生ですね」

 

 

「____」

 

 

「そうですね、褐色館は無事です。それ以外では中央図書館はもうボロッボロで燃えた穴開きチーズのようになってますね……一部の図書委員からは防衛線を築くように命令した武装親衛隊(我々)に責任を押し付けようとしてきています。

そのうち私の権限を使って……いや、長官の権限をお借りして”保護拘禁”するって言ったほうが正しいですね。あくまで私は長官の代理ですからねぇ。ですよね?長官」

 

 

「____」

 

 

「はい、アリウスの捕虜の処遇についてですね。

今正義実現委員会と我が武装親衛隊がそれぞれ捕虜として収監させています。最後にはピアノ線での首吊で処理しましょうか?それとも毒ガス?__ふふふ、冗談ですよ」

 

 

「____」

 

 

「それについてはすみません…………まだ調査中でして、今アインザッツグルッペン(移動虐殺部隊)が捕虜に吐かせようと必死に努力していますが……誰も『下っ端だから教えられてない』としか言わずに……はぁ、もうちょっと過激にしてみますかね。検討します」

 

 

「____」

 

 

「今度の休みに皆で海水浴……?それは素晴らしい提案ですね!じゃあその日が私の水着姿の初お披露目ってことですかぁ………うふふ、心が踊るような気持ちですね!___え?長官も楽しみですか?……………あははは!ありがとうございます!

___じゃあ私からもお願いいいですか?」

 

 

「____」

 

 

「一つだけ、一つだけでいいんです………」

 

 

 

 

「______」

 

 

 

 

 

「目を………お願いですから……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目を覚ましてくださいよぉ!!もう一度、もう一度皆で雑談しましょうよ!!もう一度あの時みたいに羽を溶かしてくださいよ!!!長官とまた一緒に笑い合いたいですよおぉ!!!!!!!」

 

 

 

「__________」

 

 

 

「もう一度……もう一度でいいですから_______」

 

いくら話しかけようと、いくら嘆かけようとハイドリヒからの返答は一切ない。

彼はうんともすんとも言わない

 

 

 

「長官!ちょうかぁん!

……ああぁぁぁぁぁあぁぁぁ___!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ……」

 

「くっ!いい加減に諦めてください!」

 

だだっ広い電車の中央を挟んで二人

連邦生徒会長?と武装親衛隊長官は睨み合っていた

 

一体なぜなのか?

 

それは_____

 

 

 

 

 

いい加減その子の事が好きだって認めなさい!!

 

「だから違いますって!!!」

 

「いいや!聞いたらその子にも羽を溶かしてあげてるらしいじゃん!?」

 

「そうですけどなにか!?」

 

「それにその子に食べかけのクレープを食べさせたんでしょ!?」

 

「そうですけどなにか!?」

 

「一緒に遊園地に行ったりしたんでしょ!?」

 

「そうですけどなにか!?」

 

「一緒にお風呂に入ったりしたんでしょ!?」

 

「そうですがなn……そんな事してませんよ!」

 

なぜか良からぬ事を言いつけられるハイドリヒ

 

「そうだったんだ……勘違いしてごめんね」

 

なんてことを勘違いしてやがるこの女____

 

 

「ただ一緒にサウナに入っただけなのに……」

 

「そーかそーかサウナに__ねぇハイドリヒ君」

 

「はい?」

 

 

 

 

「アウトォォォォォォォォ!!!」

 

うわっ!急に大声出すなよ。やかましいなぁ

 

「どうしたんですか?イライラするからって私に当たらないでくださいよ」

 

「そうじゃなくて!入ってるじゃん!お風呂!」

 

「いやサウナはお風呂の部類には入らないでしょ?もし不動産屋さんにお風呂付きの1LDKって言われてお風呂じゃなくてサウナが代わりにあったらおかしいでしょ?」

 

「た、確かにそうかもだけど……銭湯にあるじゃん!サウナって!」

 

「はい」

 

「一緒に入ってるってことはお互いの……その………は、裸を見せあって____いや!それよりもどういう経緯で一緒にサウナに入ることになったの!?」

 

「えっと…それは…………」

 

 

 

 

_____

 

 

 

 

そう、それは補習授業部が解体された少し後の事だった

 

その日は偶然であったアズサと一緒にモモフレンズカフェでちょっとお茶した

 

いや違いますって、ナンパじゃありませんって

 

__それで話を戻しますけど、色々と世間話とかに花を咲かせていました。

それで突然アズサさんが………

 

『ふぅ……』

 

急に魂が抜けたときのようなため息を吐いたんです

 

『どうされました?』

 

『あ、あぁ……ちょっと疲労が………』

 

この瞬間、俺は瞬時に次にすべきことを理解した

 

なんですかデジャヴって…黙って聞いててください

 

『それはそれは…では私がいいことをお教えしましょうか?』

 

『?』

 

ビンゴ

予想通り食いついた

 

『”サウナ”って知ってますか?』

 

『さうな?聞いたことないな__それを行うと疲れが無くなるのか?』

 

『正確に言うと動詞ではないので行うは不自然ですが……そうですね、そんな認識で大丈夫です』

 

『興味が湧いた……それは何処でできるんだ?』

 

『知りたいですか?』

 

『ぜひとも私に教えてくれ!』

 

『では今度の休日に一緒に行きましょうか』

 

『ああ!楽しみだ✨️』

 

 

 

 

_____

 

 

 

 

「そんな感じです」

 

「だからなんでぇ!?」

 

こいつって叫ばないと死ぬ病なの?

 

「そんな……え、エッチだよ!!!」

 

「いやちゃんとタオルは巻きましたから!」

 

「それでも男女が同じサウナに入っちゃ駄目だよ!!!」

 

そ、そうなのか?前世でもあんま女子と触れ合ったことないし住んでたとこ田舎だから良く分からん

 

「大丈夫ですって。貴方の言いたいことは良く分かります」

 

「た、例えそうだとしても____

 

「たぶん貴方はサウナの効果が本当かについて懸念してるんですよね?大丈夫です、サウナに入ることで血行が良くなり、疲労物質を排出する筋肉の緊張が和らぎ、肩こりや腰痛などの症状が改善される血管が拡張して血圧が低下する汗腺や皮脂腺の機能が高まることで知られています。その他にも皮膚や皮下組織を洗浄する自律神経の調節力を高め、ストレスを解消する細胞内のタンパク質を修復する肌のターンオーバーが促進される甲状腺ホルモンが増加するので代謝が上がり、むくみをとることもできる脳内にβエンドルフィンというホルモンが出て、爽快感、多幸感、リラックス効果が感じ取れます。しかし注意点として動脈硬化症や高血圧症、高度の糖尿病の人、心臓病の人は、血管の反応が強く引き起こされるため、サウナ後の冷水浴は避けたほうがよいでしょう。それに低血圧の方は、サウナ利用によってさらなる低血圧の症状が悪化する可能性があります。私達は気にしませんでしたが妊婦や高齢者は体温調節や心臓への負担が大きいので注意すべきです。それにサウナ室は高温のため、髪や頭皮を守るためにもタオルやサウナハットで頭を覆って入るのもおすすめです。まぁ私達はまだ若いのでそこは気にしなくても大丈夫でしたが。結論をいいますとサウナには、血行促進や疲労回復、ストレス解消、肌の改善など、さまざまな効果が期待できます。あとサウナの後によく水風呂に入るでしょうがその理由は交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに効果的で身体が冷えることで血行が改善され、風邪などのウイルスに対する免疫力を高める事が期待されるからです。それでいざ実践してみて、サウナの後アズサさんと一緒に牛乳を買って飲みましたがその時の表情と言ったらとても素晴らしく、まるで目覚まし時計で起きたくもない早朝に目覚めたけどその日はなんの予定もない休日だと気づき、二度寝をするときの表情に似ていました。なのでこのサウナにはこのような効果が実際にあると信じております。余談ですがサウナに入るとデトックスされる(毒素が排出される)という話は医学的には真実ではありません。人体で解毒を担当するのは肝臓や腎臓であり、汗と一緒に毒が出ることはほぼありませんからね。ですがサウナに入ることで、毛穴などに付着した皮脂が出ていき、清潔感を保つことにつながります。あと実はサウナに入ると、温冷交代浴による刺激により、交感神経・副交感神経の乱れたバランスをととのえることができます。なので乱れたバランスをととのえることは”自己回復力”を高めることにつながるため、自然とメンタルも安定するんです。

理解できましたか?もし質問があったらどうぞ」

 

「…え、えっとね……………だ、大丈夫だよ____」

 

この瞬間、彼女(連邦生徒会長?)は理解した

 

 

 

(ハイドリヒ君って頭が良い鈍感野郎だ!!!)

 





トリニティの羽を持った生徒(ハスミとかナギサとかアズサとか)ってストレスで羽が抜けたりするのかな?
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