忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

5 / 118

「『激しい』!?エッチなのはだめ!死刑!」

「了解しました」

「え」



激しい友達

「〜〜〜とゆう理由で、大根は武器に使われました」

 

午後の授業、先生の面白おかしい話を聞いてなんとか寝ずにいる

 

なるほど、謎の力で大根を硬化させて殴ったんだな……神秘の力か?

 

「この力についてはよく解明されていません、もしかしたらただ硬いだけの大根だったのかもしれません」

 

なるほど……

 

あれ?この授業って数学だったよな?

なんで大根が出てくるんだ?

 

その時

 

キーンコーンカーンコーン

 

授業終了の鐘が鳴る

 

「もう終わりですね

では皆さん、ありがとうございました」

 

この合図とともに教室の全生徒が立ち上がり、先生に向かってありがとうございました、と言いながら頭を下げる

 

どうやらこれは日本と同じようだ

 

「はい、えー、明日から休日です

それにもう中学校生活も残り少なくなりましたので、高校に向けて宿題を出しちゃいたいと思います!」

 

クソが

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリカリカリ

 

休日、本来なら喜ぶべきであるが

ハイドリヒの通ってる中学校は厳しく、宿題が多い

 

それに遊びに行くような友達もいないため、家で一人黙って勉学に励むしかないのである

てかそもそもこうゆう家系ってこんな感じのイメージなんだけど

 

くそう、俺だって皆と遊びたいよう

 

だが残念、肝心のスマホを買わせてもらえていないハイドリヒは友達と連絡を取ることが遥かに難しいのだ

 

やっぱスマホって中学生の時から持たせたほうがいいのかな?この正解は誰にもわからないであろう

 

「……ふぅ」

 

一段落したな…よし

 

ハイドリヒは何かを決断する

 

 

 

 

「散歩、行きますか」

 

それはあまりにも急で、あまりにも庶民的だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よ〜〜〜し!特に目立った所も人もなにもない公園に着いたぞ!

 

たまにはこうゆう何も無い所でまったりとした時間を味わうのも贅沢なもんだ

 

「……ここも随分と寂れましたね、昔母と来た時はもっと活気があったのですが…」

 

そうハイドリヒは虚空に向かって話しかける

 

ここは崖のようなところの上に作られた公園で、ここから見える夕日はとても美しく輝いて見える

 

しかし、ここ最近は誰も来ない穴場になってしまっていたのだ

 

「懐かしいですね…このベンチを見ると……おや?」

 

今日は珍しく先客がいるな……

 

目線の先には、凄い鮮やかな色の髪を持ち、両手を合わせ、両肘を膝の上に力なく乗せ、地面に向かって俯いている女性が座っていた。誰がどう見ても落ち込んでいるのは明らかである

 

どうしよ…こうゆう時って話しかけたほうがいいのかな?

 

「……」

 

「……」

 

この場で落ち込みながら座り込んでいる女性と、それを見つめる170cmある男性という奇妙な場面が作り上げられた

 

……ええい!

 

「大丈夫ですか?」

 

そう言ってハイドリヒは女性の横に座る

 

「…え、あ、はい…大丈夫です………」

 

女性は声の主に振り返ろうともせずに、そう返す

 

絶対大丈夫じゃなくて草

 

「私で良ければ相談に乗りますよ」

 

「……でも、初対面じゃないですか」

 

正論じゃん

たしかに初対面でこんな事言うのは気持ち悪いか!?

 

しかし!もう引き下がれないぃ!

 

「なるほど、初対面の人とは喋りたくはないと……分かりました」

 

「……」

 

「では、私と友達になってください」

 

「……え?」

 

当然と言えば当然な反応が返ってくる

 

「ですから、私と友達になってください

そうすれば相談に乗ってくれるんでしょう?」

 

「……たしかに」

 

よかった、この人も馬鹿だ

 

「こんにちは!私の名前は宇沢(うざわ)レイサです!中学3年生です!」

 

さっきとは打って変わって、元気そうに話すレイサ

 

なにが彼女をここまで元気にさせたのであろうか?

 

「そうですか、私の名はラインハルト・ハイドリヒです

気軽にハイドリヒと呼んでください」

 

「はい!ハイドリヒさんですね!

………えへへ…お友達ってこんな感じなんですね……

 

「どうかされました?」

 

「いえ、何も!」

 

「では本題に入ります…なぜ落ち込んでられたんでしょうか?」

 

そう、これが本題だ

 

「それは……」

 

「……」

 

「…えっと……」

 

「……」

 

「……ハイドリヒさんって学校ではお友達はいますか」

 

「ええ、それなりには」

 

 

「そうですか…私もいると思っていました

でも、違ったんです」

 

違った?そんな事あるか?

 

「ある日、その人達がいじめをしてるところを見てしまったんです、そこで私は止めました

止めることが正しいと思っていました」

 

「でも……」

 

「その結果、友達と疎遠になってしまったってことですね」

 

「………はい」

 

うおぉ、結構重い話だなぁ

 

「ずっと遊んできました、一緒に遊園地にだって行きました…………最後にはこうなってしましましたが」

 

「……」

 

「もう、私は分からないんです

人を助けるのが正義なのか、それとも人と合わせるのが正義なのか」

 

「……」

 

「あの時、私はいじめを誘われました、いつものように話しかけてきました」

 

「……やっぱあの時合わせといた方が良かったんですかね……」

 

自己紹介をし合った時の明るさはもうどこにも見えない

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、そんな事ありません」

 

そうハイドリヒがキッパリと言い放つ

 

「……」

 

「貴方は素晴らしいことをしました、たとえそれが数少ない友達との交友関係を断ち切ることになってでも、いじめを阻止しました」

 

「それは決して生半可な決意では出来なかったでしょう、でも、レイサさんはやり遂げてみせました」

 

「貴方は素晴らしい、私が保証します」

 

「そう……ですか」

 

「はい、それに、ただそれだけで交友関係が断ち切れるような人間は友達でもなんでもありません」

 

「…じゃあ友達とはどんな人間なんですか」

 

「私のように、友達を大切にできるし、この人と友達で良かったと思えるような人間です」

 

「……!」

 

「約束します、私は決して裏切ったりしません

これは忠誠のようです」

 

「ちゅう……せい?」

 

「はい決して切れることはありません」

 

「なる……ほど…………なるほど!」

 

よし、なんとか乗りきれた

 

「私、ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒはここにレイサさんとの関係は一生切れないことを誓います」

 

「はい!よろしくお願いします!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ、ハイドリヒさんも中学3年生だったんですね

てっきりもう高校生かと思いました」

 

「ふふふ、よく間違われます」

 

「背も大きいですし、何より少し大人びた雰囲気をまとっていますからね」

 

だろう?

 

「もちろんハイドリヒさんもトリニティに進学するんですよね!?」

 

やや興奮気味にそう聞いてくる

 

「はい、高校に入ったら即武装親衛隊(SS)の長官ですよ」

 

「ぶそうしんえいたいのちょうかん?」

 

おや、知らないのかい

 

「ご存じないんですか?」

 

「すみません…初耳です」

 

「ティーパーティー直属の軍事部隊であり、シスターフッドや救護騎士団より少し大規模な部隊ですよ

そのトップになるんです」

 

「そうなんですか!?すごいですね!!!」

 

「お褒めいただきありがとうございます

レイサさんは何かに入られる予定はありますか?」

 

こっち(SS)に来るか?

いや、レイサはこっちに来ないほうがいいな

 

「えっと……自警団に入ろうと思っています」

 

よし!よっしゃ!

武装親衛隊に入るとか言ってきたらどうしようかと思ったぜ!

 

「なぜトリニティの自警団に?」

 

「そこなら…私の正義を果たせそうな気がするんです」

 

「なるほど、レイサさんがトリニティを警護をしてくれるなら私の仕事も楽に済みそうですね」

 

「えへへ〜〜〜///」

 

おいチョロすぎないか!?

 

「それに、私には憧れの人がいるんです」

 

「憧れの人?」

 

俺か?

 

「はい、杏山(きょうやま)カズサっていうんですけど」

 

「あぁ。キャスパリーグのことですか」

 

「知ってるんですか!?」

 

「えぇ、一度お会いしたことがありますよ」

 

「な、なにぃ!」

 

あいつのことか……あのクソスケバン野郎か

 

「た、戦ったんですか!?」

 

「未遂です」

 

「なんですとぉ!!!」

 

あいつ急に睨みつけてきやがったからな

礼儀ってもんがないんだよ

 

「レイサさんの尊敬する人をとやかく言う気はありませんが…あれのどこに惹かれたのでしょうか?」

 

「えっと……強いところに………ですかね」

 

レイサは照れながらそう伝える

 

「なるほど」

 

「でもハイドリヒさんはそんなキャスパリーグと戦おうとしていたんですか!?」

 

「まぁ、はい」

 

ハイドリヒは昔のことを思い出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること4ヶ月前

 

「ふぅ、この学校は意外と宿題が多いんですね」

 

「ほんにね、これじゃぁ遊ぶ暇もないじゃない」チラッ

 

「しかし、3年生となったからにはより一層精を出さなければですね」

 

「…………本当に生徒会長みたいな生徒会長だわ」

 

友達と話し合いながら、学校の玄関口に向かって歩きだす

 

その時

 

「うん?なんだ人だかりが……」

 

「ほんとだ、なんか面白いものでもあんじゃない?」

 

「ちょっと見てみましょう」

 

 

 

 

 

 

 

「おらおら!キャスパリーグ様のお通りだあ!!」

 

「テメェら!痛い目を見たくなかったら金だせや!」

 

「ひぃ!」

 

どうやらスケバン共が暴れているようだ

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

「おや、スケバンですか」

 

「おぉ…ハイドリヒ(生徒会長)、はやく治安部隊を要請しよう。それが最善だから___」

 

「……」ザッ

 

友達からの提案を無視し、ハイドリヒは前へと進む

 

「ちょっ、何してんのよ!?」

 

慌てて止めようとするが、まったく聞く耳を持たない

 

ザッザッザッ

 

 

 

「あぁ?何だテメェ」

 

「私の学校です、ここで好き勝手されては困りますね」

 

「うっせ!ぶち殺すぞぉ!」

 

ハイドリヒは全く怯もうともせずにスケバン達にそう言い放つ

 

「『私の学校』?へぇ、あんたがここの生徒会長なんだ」

 

「きゃ、キャスパリーグ……」

 

「?」

 

奥の方から猫耳を持ったスケバンが現れる

おそらく隊長であろう

 

「いかにも、この私が生徒会長です」

 

「じゃあさ、ここに全生徒集めてよ」

 

「なぜそうする必要があるんでしょうか」

 

「ばっかじゃねえの!?金をむしり取るんだy「黙ってて」……すいやせん」

 

「…そんな事させようとしたわけじゃない、ただあんたに全校生徒の前で泣きながら謝って欲しいだけ」

 

「謝る?なぜでしょうか」

 

「まぁ…わたしに楯突いた罰……かな?」

 

「いい加減な人ですね」

 

「ははは、そう言った人は皆頭から血を出して病院送r「じゃあそうしてみてはどうですか?」……」

 

まるで怯む様子もなく、ハイドリヒは一歩前に出る

 

「ほら、やってみてくださいよ」

 

「……っ」

 

「野郎ぉ!」

 

「黙ってて」

 

「……へい」

 

「見上げた精神力だね、そこは褒めてあげるよ」

 

「ふふふ、貴方のような不良のメス猫に褒められても何も嬉しくなんかありませんよ」

 

「へぇ、よほど自信があるんだね」

 

「そう言っている貴方は余裕がなさそうですね」

 

「なんでそう思うの?貴方のほうが余裕がなさそうに見えるけど

このオス猫さん」

 

「ギャハハハ!!」

 

「いいぞーやっちまえ!」

 

他のスケバンからの野次

 

「なぜなら……」

 

 

 

 

 

 

 

「セーフティーがかかってますよ」

 

「なっ!」

 

スッ

 

銃を確認するカズサ

 

(セーフティーは………かかってない?)

 

その時

 

バギィ!!!

 

「ぐはっ!」

 

「……は?」

 

「え?」

 

カズサが銃を確認した一瞬の隙をついて殴り飛ばす

 

「どうしました?メス猫さん」

 

「……っ」

 

カズサは口元に滴っている血を拭う

 

その時

 

「おい!風紀委員だぞ!」

 

「やっべ!逃げるぞ!」

 

「キャスパリーグ、はやく逃げましょう」

 

「いや…まだアイツを「捕まったら元も子もないですよ!」……」

 

「ふふふ、私が時間稼ぎをしてることでさえ気づかなかったんですね

やはりメス猫さんにはそれを考える脳でさえお持ちになられてないんですね」

 

「てめぇ!」

 

「おい!はやく捕まえろ!」

 

「逃げますよ!」

 

「………覚えておきなさいよ」

 

「ふふふ、はやく逃げたらどうですか?」

 

「…ずらかるよ」

 

そう言ってスケバン達は蜘蛛の子を散らすように逃げていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………まぁ、一発殴りましたが

喧嘩はしていませんね」

 

「それを喧嘩って言うんじゃないですか!?」

 

今思い出すとあれって自然と”神秘”の力が使えてたんじゃね?





ちなみにレイサってカズサよりも2ヶ月年上だぜ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。