忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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よくアコとかハスミの制服がやばいって言うけどさ、ベアトリーチェもあれずっと着てるのやばいだろ



俺の上司

 

皆は武装親衛隊をご存知だろうか?

 

………まぁ、史実の武装親衛隊はナ○スドイツのなんだけど…俺が所属している武装親衛隊は違う。

正式名称、トリニティ武装親衛隊(Waffen-SS of Trinity)

 

主な仕事内容はトリニティ総合学園の主要人物の警護、自治区内の治安維持、イジメの抑止、そして軍事行動だ。

要するに史実の武装親衛隊のトリニティ版みたいな認識でいいだろう

 

___それでだ、その武装親衛隊にも歴史がある

 

遡ると一次内戦のちょっと後、そこには武装親衛隊の前身だった一つの組織があった

 

組織って言ってもそんな今ほどの大人数じゃない。サンクトゥス分派の少しの連中が好き好んでイジメの対策や抑止運動をしていた

 

その活躍も素晴らしく、始動してすぐにトリニティのイジメが確認されただけで50個ほど解決されたという話を聞いたことがある

 

___だがしかし、こんな事を何時までもしていると様々な所から反感を買ってしまう。要するに逆ギレだ

 

来る日も来る日も、組織は様々な生徒からの攻撃で疲弊してしまった

 

こんな事が何時までも続いていたらまともに行動をすることが出来ない………そんなある日、当時のリーダーだった人間が言った

 

『対策だけではイジメは無くならない!もっと力のある軍隊になろう!』

 

そう、元といえばこの組織は慈善活動グループだったが。この人の一声で様々な生徒が入部。人望は素晴らしかったらしい

 

ちなみにそのリーダーは俺のご先祖様。だから俺は入学初日で武装親衛隊の長官になれたってわけ

 

___話は戻すけど

 

その時のリーダーはほんっとに人望が分厚く、当時のトリニティの実力者や武闘派などが集っていった。今で言うツルギさんやミネさんとかサクラコさんみたいな感じの生徒が……だ。

それも続々と集まるもんだから組織はすぐに強力な軍事組織のように成長した

 

今考えてもそれは凄い手腕だったと痛感する……まるで神話のようだ

 

しかし、あまりにも一瞬で組織が大っきくなってしまったもんだから、勿論分裂の危険があった

 

目標が明確に定まっていない組織なんて分裂するのが常識だ__ユーゴスラビアとかがその代表例¹だからな

 

そんなとき、とある人が手を差し伸べた

 

そう、ティーパーティーのサンクトゥス分派のホストだ

 

そのホストは武装親衛隊になり、ティーパーティー直属の部隊になるように説得し、当時のリーダーはそれに賛同したことで今の武装親衛隊が作られたってわけ

 

___まぁ、ティーパーティーとしても日に日に強くなる組織に恐怖を覚えただろうし。

当時のサンクトゥス分派のホストも他の分派に対抗できる組織を作りたかったんだろうね

 

___てことは、武装親衛隊の実質的な上司は誰だ?

 

ティーパーティー……ではあるが、やはりサンクトゥスから作られたんだからそのサンクトゥス分派のホストが実質的な上司ってことになるわけ

 

では、今は一旦誰だろうか______

 

 

 

 

 

 

「セクシーセイアですまない」

 

「まるで悪夢ですね」

 

今俺の目の前でベッドから半身を起こし、セクシーポーズ(自称)をしているこの狐こそ、俺のサンクトゥス分派のホストだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一応彼女を紹介しとこう___と、思ったが。

今目の前でセクシーポーズ(自称)をされてやる気が失せた。後はそれぞれ検索してくれ

 

「何をそんなにカッカしているんだね」

 

「……最近最悪な気分だからです」

 

ほんとこうだ、ゴリラの件でめっちゃ機嫌が悪い。

それなのにセクシーポーズ(自称)なんてされたらたまったもんじゃないぞ

 

「ふむ、君にもストレスが溜まってるようだね?少しは私を見習いたまえ」

 

そう言いながらセイアは「ドスッ」という効果音とともに、起こしていた上半身を勢いよくベッドに寝かせる

 

「ミカは元気かな?」

 

急に、何の脈絡もなくそう問いただしてくる

 

「…………そうだと思いますね」

 

「嘘は良くない、会いに行ったんだろう?」

 

___この女は何処まで俺を知ってるんだ?

 

「そうですね、まぁ元気だったと思います」

 

「なるほど__ならいいんだ」

 

間違えたことは言っちゃいない。多分俺が来るまでは元気だっただろう

 

「そういえばセイア様、いつ頃表舞台に復活する気でしょうか?」

 

まるでさっきの話題から一刻もはやく離れたかったかのように、まったく違う話題を投げかける

 

「………」

 

「我々が筆頭して情報を封鎖していますが__誰もが情報の発信者になれるこの現代で何時までも隠し続けるのは無理があります」

 

「………君は何時頃がいいと思うかい?」

 

本来質問を質問で返すのはナンセンスだ…だが、一応彼女は俺の上司だ。逆らえん

 

「そうですね____確実に安全が確保された時、なら大丈夫でしょう。

具体的に言えばアリウスの破壊が確認され次第ですね」

 

ハイドリヒが何の感情も載せずにこう話すと、セイアは皮肉交じりに返答する

 

「もうしばらくは無理そうだ」

 

この言葉、人によっては「はやくアリウスを倒せ」と言っているようにも聞こえるだろう。しかし、ハイドリヒは何の特別な感情も抱かずに「はい」と、率直な言葉で返す

 

これが部下と上司の関係だ

 

「アリウスの尻尾は掴めたかい?」

 

「全くと言っていいほどです。捕虜に人道的に調査しているんですが……誰もかれも情報の一つも持っていません。

恐らくアリウス分校は限られた人物だけ道を知っているのでしょう」

 

事実、ハイドリヒの予想は的中した。

ベアトリーチェは特別な生徒にしか情報を渡していない

 

だから情報が外に漏れることはないのだ

 

「そうか………それは残念だ」

 

セイアはまるで苦虫を噛み潰したかのような表情でそう返す

 

対してハイドリヒも悔しさのせいか、セイアと同じ表情をする

 

「………ところで」

 

「はい?」

 

セイアはまるでさっきのお返しと言わんばかりに、再度まったく違う話題を投げつける

 

「最近、どうかな?」

 

「…………は?」

 

質問の意図がまったく読めない__それどころか、何についての質問さえも分からない

 

「彼女の事だよ。随分とお熱のようだと」

 

「か、かのじょ?」

 

「いやはや……いずれ出来ると思っていたが。こんなにもはやく作ることが出来たのだな」

 

な、なにを言っているんだセイア様は!?!?

 

「さっきから話の意図が読めません、いったいセイア様は何を言っておられるのか………」

 

「ん?いやだから………」

 

 

 

 

「彼女、作ったんだろ?」

 

「作っていません」

 

セイアの驚きの言葉が、ハイドリヒの脳内でこだまする

 

「もう噂は聞いている。観念することだね」

 

「だから作ってませんって!」

 

そもそも女性との交友関係とか皆無な俺が……いや結構あるか。

じゃなくて!俺なんかが異性として見られているわけないだろ?

 

「しかも年上ときた…そうか。

君は年上系のお姉さんキャラが好きなのか」

 

「なんの話ですか!?」

 

「一応私も君より二個上なんだ、つまり君はずっと私を………いや、このセクシーフォックスをそんな目で、そんな頭で見ていたってことだね」

 

話がいつまで経っても見えてこない事に、少しだけハイドリヒは憤りを感じる

 

「………まぁいい、君がとてつもなく鈍感野郎だってことは理解した」

 

「そうでしょうか?いかんせん、私自身の事なのであまり理解し難いのですが……」

 

「ではもう戻るといい。これからも精々と頑張ってくれ」

 

「はっ!了解いたしました!」

 

そう告げた後、なるべく音が出ないようにドアを開け。それと同じくらい音が出ないようにそっと閉める

 

勿論、その姿を誰も見ていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ………」

 

セイアの隠れ家から出て、見慣れた空が見える場所に出た途端__ため息がこぼれ出る

 

この姿を見ているトリニティ生徒からは様々な想像がされた

 

(あれは長官…トリニティの英雄じゃない!)

 

一人は、期待の眼差して

 

(あの黒い制服は__武装親衛隊!?見たくないもの見ちゃった………)

 

一人は、蔑んだ目つきで

 

(あいつは…武装親衛隊の長官!?うちの図書館を破壊しやがって!)

 

一人は、憤りを隠した眼光で

 

誰一人として同じ思想で見てはいなかった

 

 

___しかし。

それはハイドリヒだけだったらの話しである

 

 

 

 

「ハイドリヒ〜〜〜!」

 

何処からともなく、まるでテストでいい点数を取れたかのような、そんな上機嫌な声が聞こえてくる

 

その瞬間、ハイドリヒの左腕に何やら白いものが抱きついてくる

 

「奇遇だな!今日は一緒に帰るぞ!」パタパタ

 

まるで隠す気がはなからなかったかのように羽をばたつかせながら抱きつくその正体は__

紛れもなくアズサだ

 

それに対してハイドリヒは何の嫌がる素振りもせず、そもそもそんな考えなんて一つもせずに「そうですね」と笑顔で返す

 

 

 

(((………幸せそうだな)))

 

その姿は誰の目から見ても明らかだ

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その幸せな時間もすぐに終わってしまうのであった

 

ピロリン♪

 

「ん?」

 

通知が来たな……なんだ?スマホは空気も読めないのか?

 

そんな考えてもどうしようもない事を無駄に脳内で再生しながら、スマホを取り出し通知内容を確認する

 

「………」

 

「どうした?またなんか面倒事か?」

 

「…………そうですね」

 

ハイドリヒはスマホを持っている右手をブランと、力なく下ろす

 

その画面には

『今夜一緒にディナーでもどうですか?by黒服』と書かれていた

 

いやなんでモモトークなのに”by黒服”とか付けんだよ……とか考えつつも、横ではアズサが心配そうな顔で俺を見つめてくる

 

その姿さえ愛らしい

 

「えっと……今夜ディナー……?よく分かんないけど、怪しい。行っちゃだめ」

 

アズサが抱きつく力をより一層強くしてそう主張する

 

「いえ……でもそんなに悪い人じゃn「名前が黒服な時点で怪しい」………」

 

なんも言い返せねぇ!

 

「そ、そうですが……これは私の問題でs____

 

 

 

ギュッ

 

「!?」

 

 

今度は腕だけではなく、体全体を覆うようにアズサは抱きつく

 

 

 

 

「ぜったいに__絶対に行っちゃだめだ」

 

アズサの目からは絶対に行かせないという熱意とともに、悲壮感溢れる眼差しがこぼれ出る

 

「あ、あうぅぅぅ___」

 

流石にハイドリヒでもこれは断れない

 

 

 

 

 

 

 

_____あ、閃いた

 

その時、ハイドリヒにある一つの名案が降りてきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後予想外な事になるのは、今の黒服には想像もできなかった

 

¹
ユーゴスラビアは当時多民族国家で、ありとあらゆる人種の人達が生活していました。しかし、その分それぞれの独立意識があり国民の精神は分裂しそうになりました……そこでユーゴスラビア内の共通の敵(ソ連)を作ることによって団結させ、分裂の危機を脱しました。そして月日は経ち、ソ連が崩壊すると共通の敵がいなくなったユーゴスラビアの諸民族は徐々に団結する意識が薄れ、それに反比例するように独立意欲が溢れかえし、ついにはユーゴ内戦などの様々な戦いを経て今のような沢山の国に分裂しました。





普通に6000文字とか7000文字書ける人ってどうやって時間見つけてるんですか?
すごすぎでしょ_____
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