ユメの口調が難しすぎ
頭があんな感じの人間の口調ってむずいっすね。敬語ならすぐに出来るのに
目が覚めたら水の中だった
『……………?』
水槽の中にいて、口には酸素を運んでくれたマスクが付いてた気がする
目の前にはきっちりとスーツを着こなしてた人が立っていたのが、うっすらだけど見えた
『っ!』
ガッシャーン!
私は思いっきり正面のガラスを叩く
すると、まるで薄い飴細工かのように簡単に割れた
__思い出した、私って意外と力持ち¹だったんだ
『…………』
割れたガラスの所から一気に水が飛び出て、私は地面に倒れ込むように流れ落ちる
寒い
そりゃそうだ。私、スッポンポンなんだから
周りを見渡すと、さっきまでは見えれなかったものが沢山出てきた
管が沢山ついた機械。天井に張り付いている機械。何やら炎上の筒が付いてる機械_と、色々あったんだ
その時はなんの機械だったかはサッパリだけど、今はなんとなく分かる
パサッ
『…………ふぇ?』
私を覆いかぶさるように、毛布が落ちてくる
『ご機嫌いかがですか?』
前にいる黒い服の人は私の顔を覗き込むかのようにしゃがみ込んでそう問いかけてきた
『あ、は……はい』
『それは良かった。いきなりな事は重々承知ですが付いてきてもらいます』
『そ、そうですか___』
『服はこの道を進んで突き当りを右に。そして2つ目の扉にありますので。
私は先に待ってます』
『待つってどこでですか?』
『応接室ですよ』
そう言ってその人は何処かに消えちゃった
『よしょ……っと』
その人に言われた通りの場所に来ると、なんだか見覚えのある服が綺麗に畳まれてるのを見つけた
だから着たの。直感的にこれを言ってたんだと気がついたんだ
『…………?』
同じだった
おかしいと思っちゃうくらいに、私がアビドス高校にいた時と同じ形の、配色の、サイズの制服だった
『…………』
おかしいとは頭の中では考えつつも、私は待たせてると思って応接室を探すことにした
『(あれ?そういえばなんで応接室の場所、教えてくれたかったんだろ?)』
あった
真正面にあった
逆に今まで気づいてなかったのが不思議なくらい、すぐそこに存在してた
『……………っ』
私は若干の不安感を抱きながらも、ついには扉を開く決心をする
__________
『クックック。お待ちしておりましたよ』
そこには私がここに来て初めて出会った人が座ってた
『どうぞ、お座りください』
『あ、じゃあ失礼します……』
ガタッ
私とテーブルを挟んで、その人は笑顔?をしながらこっちをずっと見てくる。それがなんだか嫌で嫌でしょうがなかった
『何が知りたいですか?』
『ひぃん?』
最初に話し始めてきた人はあっちだった
『え、えっとね……じゃあ黒服さん』
『”黒服さん”???』
『うん。全身真っ黒だから』
『………ここまで同じだとは_やはり血は繋がってますね』
『?』
『おっと失礼。聞きたいことがあるんでしょう、どうぞ。私が答えられる範疇までならお答えしますよ』
『うん、じゃあさ、黒服さん………アビドス高校はどうなってるの?』
この質問をした時、一瞬黒服さんの口角が上がったのが分かった
『………それはいずれご自身の目でご覧になられては?』
『………教えてくれないの?』
『百聞は一見にしかずです』
上手く言いくるめられてしまった
『それに……貴方が気にすることではありません』
『__それってどうゆう意味?』
黒服さんは淡々と続ける
『貴方が眠ってからおよそ2年ほどです』
『えぇえ!?!?』
『彼女達も元気にやってますよ』
『そ、そうなんだ………』
この時、私は内心ホッとした
すべきじゃなかったかもしれないけど
この後、知りたかったことを全部聞いた
どうして私を助けたのか
どうしてそんなに長い時間眠ってたのか
契約とはなにか
__そして、私の父さんについて
その後、なんやかんやあって黒服さんの家に住む事になった
_______________
「どう?」
いや内容薄っす!?!?
おいおいおいおい、まじかお前?こんな文字(約3000文字)しか使わないのにそんなに薄いなら二話文も使うなよ!!!²
てかどうして黒服と一緒に住んでるのかが知りたかったんだけどな!?そこはしょんなや!
「一番知りたかったことが知れなかったんですが?」
「え?…………あ。
黒服さんの家で研究してるn「それはさっき聞きました」ひぃん……」
………まぁ、黒服は悪くなかったって知れたしokかな
あと黒服の野郎幼気な女子高生の服のサイズ知ってるのきっしょ
ハイドリヒの中で黒服に対する好奇心が下がった
「………でもね、これって運命だったのかもって思っちゃうんだ」
「運命?」
ハイドリヒはいつしか自分がナギサに対して言った事を思い出す
__まぁ、今となってはどうでもいい事だが
「私がこうして流れ着いたのも、運命だって言ったら納得できる」
ユメは何処か悲しそうな面持ちで、そう話す
そうだな、引力で全ては説明がつくからなぁ___
だが
「姉さん、それは諦めです」
「?」
俺は真っ向から否定する。
それが俺に出来る唯一の事だろう
「確かに運命だと言ってしまえばそう納得できます。しかし、その運命とやらは誰が決めるものでしょうか?___大多数の人は神だと言うでしょう。きっと姉さんもそう思ってるはずです」
「う、うん……」
そうだろうな。実際俺だってそう思ってた
「実際はまったくの別、自分自身で決めつけてただけじゃないですか?__いえ、決して悪いことではありません。不幸だったら自分の身を守ろうと現実逃避するのはトリニティのお家芸です。
___ですが」
「ですが?」
「奇跡を諦めてはいけません」
「っ!?」
俺はそれだけを言うと椅子から立ち上がり、「ちょっと夜風に当たりに行きます」と言って部屋を後にする
__さて、ここからは姉さん自身の戦いだ
頑張ってくれ。俺は俺がやるべきことを遂行する
__________
建物の屋上にて
「………」
黒服は夜風に当たりながら、思いにふけっていた
(……遺産、子孫、そして天国___気になりますねぇ)
(思えばあの時もこんな時でしょうか?こんな夜で、こんな暑さだった気もします)
黒服はそう考えながら上を見上げ、目視できるたった数個だけの星を眺める
(……あの星のように、輝いていないだけでまだまだあるはず……はやく探さないと。
おっと、別に契約違反ではありませんからね?そこは分かってくださいよ、オーディンさん)
その時、なにやら肩に柔らかい感触を感じる
「やはり、タバコは吸ってませんね」
「これはこれは。お話は終わりました?」
後ろを振り返ると、ハイドリヒが肩に手を差し伸べていた
「__教えてください」
「………」
俺は少しだけ声のトーンを低くして黒服にそう問いかける
___俺には引っかかる所があったんだ
「ユメさんの説明だけでは足りませんでしたか?それならいずれ私g「違います」………?」
こいつ。あくまで知らんぷりをするつもりだな
「それよりもはやく中に入りましょう。話というのは互いに対等な関係で、場所を選んで____
バギィ!!
「ぐふっ!?」
黒服が言い終わるよりも先に、俺はこいつの顔面に向かって拳をぶち込むと少しばかり奥の方に吹っ飛ぶ。
お、意外とタフじゃないか。もう立ってきた
「な、なぜ!?なぜなぜなぜなぜ!?!?!?なぜどうしてこんな事を!?」
だが残念だ、平常心ではいられてない
足もまるで生まれたての子鹿のように震えていやがる
「だから、教えてくれるだけでいいんです」
「ゆ、ユメさんの境遇については話しますから!」
おいおいおいおい、嘘だろ?こいつは何処までも二流の悪者だな
「あー、そうじゃないです」
「だったら何を…………?」
「私は先程ユメ姉さんから話を聞きました。自分がどのように学校を離れ、どうやって生き延びたか」
「…………」
「話を聞く限り、黒服さんは姉さんを助けてくれたようですね」
「__もちろんです、それがなぜこんな暴力に?」
「おかしいとは思いませんか?」
「………っ」
そう、話を聞いていて気がついた。
水槽からでた瞬間、こいつは毛布を持っていた。普通ずっと毛布を持っている人間なんているだろうか?いや、いない
ではなぜ持っていた?___そう、姉さんが起きる時期を操作したんだ
どうしてこんな事をしたのかは俺の想像の域を出ないが、恐らく待っていたんだ。
俺の耐久力がどれほどに強力なのかを確かめるときを
__それが、トイシェン作戦だ
ビナーのビームを喰らっても生き延びた
大陸間弾道ミサイルをその身に受けても目が覚めた
完全に憶測だが、耐えられるほどの神秘力を持った生徒が欲しいんだろう
まだおかしな所は存在する
こいつは「タバコを吸いに」って言いあの部屋を離れた。
しかし、吸ってるどころかあの独特な匂いさえ感じ取れない
__そう、元から部屋を離れるための嘘に過ぎなかったんだ。俺と姉さんの二人だけにして、昔話を聞かせるためのな
一体なぜ?簡単だ。
同情を誘ったんだ、無垢な少女を利用して___
つくづくクズな男だな
俺は心から軽蔑した目でこいつを見下す
「………くっ。いったい何の目的g「ドゴォ!」ぐあっ!」
ズザザーーー
黒服はハイドリヒに腹に蹴りを入れられて、更に奥の方に滑り込む
あわれあわれwww
「ぐあぁぁぁっ!」
完全にダメージ入ったな
チャキッ
「!?」
「何が目的だったんですか?」
銃を額に押し付けながらまるでかったるそうな雰囲気でそう問いかける
「い、いったいなんのことやら……」
「そうですか。貴方なら理解してくれると思っていたのですが___
「ま、待ってください!分かりました!何を聞きたいのか分かりましたからっ!」
にやり
想像通り、こいつは俺が次に何をするかを完全に理解している
(くっ!完全に予想外!やはりあの男の息子なだけはありますねっ!)
押し付ける力をちょっと強くしながら、俺は聞き耳をたてた
「はぁっはぁっ……なぜ貴方達を狙ったか、ですよね………?」
おー分かってるじゃん。さっさと話せや
「………それは貴方達が必要だから_____
ズドン!!
「っ!」
銃弾が黒服の顔を掠める
「おっけー分かりました、続きは明日にしましょう」
「え?あ、明日って_____
ガツン!
「………………」
ガクッ
黒服の意識は、静かに闇に放り込まれた
「…………」スッ
ピッ…ピッ
プルルル、プルルル
「あ、はい。明日暇ですか?___黒服についてですね…………はい、ありがとうございます。待ち合わせ場所は送っときますので。はい…では」
ハイドリヒは静かにスマホをしまった
ハイドリヒの考えが過去に比べて変わりすぎで草