うへぇ、今回は厨二病だよぉ!
あと黒服が絶対に言わなさそうな事言わします
とある教室にて、今日もなんの根拠のない噂話が繰り広げられていた
「ねぇ知ってる?」
「ん?」
彼女は片手で最近流行しているドリンクを持ちながら、気だるそうにそう返す
「ほら、親衛隊の噂」
「え、なになに?」
”噂”という単語を耳にした瞬間、彼女はさっきとは打って変わって興味津々で聞き返す
「なんかー、あの不気味な館にはさ、牢獄があるんだって」
「うん。知ってる」
「そこでさ?日々夜になるとそこからうめき声が聞こえてくるらしいんだよ」
「…………」
「とゆうのも昔、そこで拷問されて死んじゃった幽霊が。日々うめいてるらしいよ」
「えーほんとー?」
他愛のない、トリニティで各地で起きる噂話を内心嘘だと思いながら、聞き流す
しかし、
この噂は何処から漏れ出たのだろうか?
__________
いきなりだけど、『人の噂も七十五日』ってことわざがあるよな?
それは俺も本当だと思う。俺は昔はよくテレビを見ていたが、2ヶ月ちょい前の事件なんて覚えていない
それは自分にはあんま関係が無いか、関係性が薄いのが原因だろう。
そりゃあテレビのニュースで出てくる事件の殆どは俺は関係していない
ほとんどの人がそうだろう_実際君は75日前の事件を覚えてるか?
だから度々昔の事件について特集した番組があって、そこで「懐かし」って思うんだ
__つまり、噂なんてもんは所詮退屈しのぎの無駄話にすぎないってこと
この部屋から漏れ出た悲鳴がもし外で聞こえて、噂になっても知らんぷりしてればいいんだ
……そんなくだらない事を考えていたら、後ろの扉の奥から何やら忙しない足音が鳴ってくる
ガチャッ!
後ろの扉が勢いよく開くのが聞こえる。どうやらもう着いたようだ
そして、開口一番
「黒服を捕まえたってほんと!?」
だった
「いやはや__まるで私を指名手配犯かのように言いますね。先生は」
そこには、肩で息をしながらも視線だけ黒服に合わせている先生の姿があった
「………本当だったんだね」
先生は少しだけ含みがかかった声で、そう投げかける
対して黒服は余裕そうな表情をしているが、椅子に縛り付けられている現状で、なんの余裕もないはずである
___はずであるのだが
「会いたかったですよ、先生」
黒服はいつも通りの厭味ったらしい笑みを浮かべながら落ち着いた雰囲気で話しかける
彼は何処までも余裕そうだ
「___余裕そうだね。一度ぶん殴ったら身が引き締まるかな?」
「いえ、彼の性格上うまくは行かないでしょう」
何かとこいつは俺の一歩手前を詰める、危ない男だ。
ここは冷静に行かなくてはならない
「はい。私には確信があります」
「「確信?」」
まるで仲の良い双子かのように二人同時に同じ言葉を返答する
……それよりも何のことだ?その確信とやらがなんか関係してるのか?
黒服は困惑する俺達を出し置いて答えた
「ユメさん、無事でしょうかねぇ?」
「!?」
黒服は更に口角を上げまるで笑い声かのような音を出す
___こいつは確実にゲスだな。確証した
だが、あらかじめ俺は聞かなければなるまい
「どういう意味ですか?」
「もし私の生徒に手出ししたらただじゃ置かないよ」
もう生徒では無いことは置いといて、先生は相変わらず生徒を助け出そうとしてくる。その姿が今ではなんとも勇ましく感じるのは俺だけではないだろう
「さぁ?ですが考えてもみてください__ユメさんは私の手中に収められているんです、そんな彼女をどうにかしようと勝手でしょう?」
「__人質を使って交渉ですか。貴方とはもう絶交ですね」
「クックック!まだ関係が続いていたのですね!これは驚きです!」
俺は殺したい感情を抑えながら黒服の話を聞く
「交渉じゃぁないです……契約、と呼んだほうがよろしいかと」
「ふざけるな!お前なんかと関わっていい未来を描けた生徒なんて___
「まぁ一旦落ち着いてください」
姉のためにそこまで怒ってくれるのはとっても嬉しいが、今その感情は必要ない
「で、でも………」
「黒服さん。契約の内容は?」
「え!ハイドリヒ!?!?」
「クックック__貴方ならそう言ってくれると期待していましたよ」
またニタニタと笑うその姿に苛立ちを覚えるが、今は我慢だ
俺は黙って黒服の話を聞くことにした
「では最初に貴方の父の遺産についてお話したほうがよろしいですね」
「ハイドリヒの……お父さん?」
__大体想像できた
黒服は両足を組みながら、聞き取りやすい声で話しはじめる
「ハイドリヒさんのお父さんは様々な素晴らしい発明をなさいました。
__具体例を挙げるなら、世界最大級の巡洋戦車『ラーテ』。当時としては稀だったUFO型VTOL機『ハウニブ』と言ったところでしょうか?」
「それがなんだ」
「どれも我々には到底再現することの出来ない技術が使われている、この世界唯一無二の兵器です。使用方法も、今どこにあるのかも分かりませんが…例え一つでもそれを所有していたらこのキヴォトスを征服できるかもしれません。実体としては雷帝の遺産と似て非なるものでしょう」
「…………」
久しぶりに聞いたな。雷帝
「その中でも、特筆すべき物があります。
その名も『ロンギヌスの槍』、神話とかでよく聞いたことのある方も多いかと思われます」
「それがなんの関係があるの?」
「知ってるんです」
「!?」
なにぃ!こいつ今なんて言いやがった!?!?
俺は背筋に冷たいものが通り過ぎた感触に襲われた
「正式に言うと何処にあるのかは分かりません………が、ある日友人からそれの使い方を教えてもらいました」
「……続けて」
「言われなくてもそうしますよ…そのロンギヌスの槍の使い方……それは」
「莫大な神秘量と引き換えに作動する仕組み____
バギィ!!!
「ぐふぅっ!!!」
瞬間、俺は右拳を硬く固めて目の前にいる敵の顔面を殴り飛ばしていた
顔からはまるできったない噴水かのように血が出ている__
「今、なんて言いました?」
「は、ハイドリヒ…落ち着いて」
そう、こいつの言葉は最後まで聞いてはいないが、理解した
こいつは俺と
とんでもないゲスの極みだな
「ゲホッ!グオォォ………!」
黒服はまるで俺が前世でトラックに轢かれた時のように、嗚咽混じりの鳴き声を発する
その姿がなんとも滑稽で、笑いが込み上げてきた
「ふふっ、なんとか言ってみたらどうですか?」
「いいんでずが!!!???」
「はて?なんのことやら?」
俺はわざとらしく首を傾げ黒服を煽る
それに勢いづいた黒服は怒気混じりにこう答える
「貴方のお義姉さんの!!ユメさんはぁ!!私g___
ドゴォ!!
「っっっ!!!!」
聞くまでもないな
黒服の話が終わる前に、俺は黒服の腹に思いっきり蹴りをいれる
なんて清々しい気持ちなんだろう……歌でも一つ歌いたい気分だっ!
それとそれと
「ああ、言い忘れていましたが__ユメ姉さんは私の実家にいます」
「はぁ?!」
俺が言いたいことは、姉さんはすでに人質じゃあないってことだ
それを聞いた瞬間、先生は安堵の表情をして
黒服は開いた口が塞がってない
おいおいおいおいおいおいおいおい。どうしたんださっきまでの威勢は…今はまるで三流のアウトローみたいだな!!
俺は更に黒服に対して蹴りを入れる
ドゴッドゴッドゴォォ!!
「ぐぉっ!や、やめっっっ!!」
「ははははっ!いいぞー、やっちゃえやっちゃえ!!」
それを催促する先生。お前は本当に先生か?
_____すると
「このっ」
「ちっぽけな小僧がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ブゥォン!!
「なにっ!?」
「くっ!」
「あ、ちょ、待って!」
黒服は謎の霧を生み出し、そこに吸い込まれるように逃げる
先生と、血濡れた床と、まだ怒り足りないハイドリヒを残して
「………行っちゃいましたね」
「まだ聞きたいことはあったけど………まぁいいや!」
「私も久しぶりにいい気分です」
「はははっ!___あ、そういえばさ。ハイドリヒにお姉さんっていたんだね」
話は自然と俺の姉に変わる
「実際会ってみましょうか?」
「え、いいの?」
「は、ユメ姉さんもどうせ暇でしょうし」
「わーい!やった!」
相変わらず先生は無邪気で可愛いなぁ
ハイドリヒはそう思った
__________
「こんにちは!君が梔子ユメ?」
「うん!よろしくね!」
久しぶりの俺の自室で、二人の女声がキャッキャと騒いでいる
「へぇ………」チラッ
「?」
「うぐぅ!」
「ど、どうしたの?」
先生はユメの圧倒的なデカさに(なにとは言わないよ)心臓が抉られる感触に襲われる
それもそのはず、先生は推定Bなのに対して。ユメは推定Kなのだから!!¹
「ひぃん!なんか夢みたいな気分だよっ!」
そう言って姉さんは俺のベッドの上で小刻みに上下に揺れる。うおっ、めっちゃ揺れとる
アビドス砂漠でどうしてこんなにデカいメロンが生まれるんだ?²
__まぁそんなこと考えていたってどうしようもない
「くらえ〜〜〜」
「うわっ、溺れるぅ!」
今はこの現状を楽しもう
____って、おい
「ユメ姉さん、窒息してますよ」
「へっ?」
「むぐぐぐっ!」
「わわっ!ごめんなさい」
サッ
ユメはすぐに離れ、先生がギリ窒息死せずにすんだ
「大丈夫?」
「う、うん…大丈夫だよ」
「仲睦まじいですね」
事実、先生の年齢は23歳でユメ姉さんの年齢は20。生徒よりも年齢が近いお友達のような人が現れて先生も嬉しいんだろう
え?なんで先生のプロヒュールを知っているのかって?そりゃあ武装親衛隊の長官だからね
「おかえしっ!」
「うわっ!」
先生も負けじと襲いかかるが、ユメ姉さんはビクともしない
「ふふふっ」
こんな光景がいつまでも続けばいいと、心から願う
しかし
ブーッブーッ
「?電話………?」
「ちょっと失礼しますね」
そう言って俺は一旦部屋から出る
ガチャン
「…………」
そして、スマホの画面に視線を持っていく
忘れていた
いや、決してわざとではない
スマホの画面、そこには『白州アズサ』という文字がつづられていた
「…………!?」
俺は震える手で通知ボタンを押す
すると、当たり前だが相手の声が聞こえてきた
『…………おはよう』
「お、おはようございますぅ!」
緊張してか恐怖してかは分からないが、変な声が出てしまった
『………今どこ』
「えっと…私の実家に___」
『私も行く』
「えぇ?」
次回に続く!
なにぃ!FOX小隊よりもハイランダーのほうが実装先だと!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!?