ジョジョの第5章『黄金の風』再び全巻買いました!
いずれジョルノの小説でも作るかも?
「あ、足の骨が…治っている!?」
試しにまっすぐに立ち上がり、両手で触って感触を確かめてみる
それから何度かジャンプをしたりして、俺は確証した
治った
___先程まできれいなまでに折れていた俺の左足は、まるで最初から何の損傷も無かったかのようにきれいに真っ直ぐと伸びている
その様子に誰もが驚きを隠せないでいる
「__なんで?」
「知りません」
よく自分の体は自分が一番知っているとか言う人がいるけど、俺はこの状況を説明できない。体感にして6分、それだけの時間で俺の骨は再びくっついたのだ
「でも確かにハイドリヒってどんなに重症でも3日以内に完治するくらい頑丈だよね〜〜〜だったらこれもなんらおかしいことじゃないのでは?」
「だ、だがここまでの治癒力の持ち主なんて私はハイドリヒ以外に知らないぞ?」
確かにサオリに言うとおりだ。俺も知らない
「そうですねぇ_やっぱトリニティの美味しいご飯を食べてたらそんなに治癒力が………いいですねぇ」
「絶対に違いますよ?」
「じゃあ何だって言うの?まさか人間じゃないとか__」
「だから知りませんって」
___いや、思い当たるフシが一つある
あの黒服クソ野郎が言っていた『神秘』の力だろう……でも。今になって不思議に思うんだがなんで黒服はそんな事知ってるんだ?
まさかその神秘に詳しい人とか作った人と友達だったとか?
「まぁ今は関係ありませんね」
「?」
「なんでもありません。ミカさんに追いつかれては困りますので急ぎましょう」
「そうだな。また追いつかれたら面倒くさい」
あ、あと念の為武装親衛隊に救援要請しとこ。ゴリラがここにいる__と
サッサッ
「………」
ふぅ。ひとまずは__だな
それにあんなお姫様ゴリラが俺達に追いつけるはずがない__
そんな甘い考えを持っていた時期が私にもありました
「__案外足がお早いんですね。休む暇さえありません」
俺に目線の先には、いつの間にか俺が今一番会いたくない人間が笑顔で迫ってきていた
ほんとに最悪な気分だ
その女の登場に、俺を含んだ全員が顔をし噛める__まぁ一人先生は違った反応をしたが
「あはっ☆なんでいっつも楽しそうなことを私抜きでやっちゃうの?」
__どこが楽しそうなことだよ。と、頭の中で精一杯ツッコむ
「……ミカ」
「やっほ先生、先生も居たんだね」
さっき合流したばかりだよ_と言うが、その言葉にいつもの元気な覇気が込められていない事に俺は気づく
「ねぇミカ。これからだいっじな約束があるんだ。だから今回は帰ってくれない?」
それに対してミカの返答は………
「ごめんね先生。それは聞けない」
以外にも否定だった。
いつも優しくしてくれている先生の頼み事なら聞いてくれるかもしれないと思っていた俺が馬鹿だったのかもしれない
「せんせ?私ってさ、何回も先生の事を裏切ってきたじゃん?__それが1、2回増えた所で………うん、変わらないね」
「………」
先生は察する。
ミカが今危険な状態なこと
そして自暴自棄に陥ってしまっていることを
「そんな事ない。ミカは私の生徒でしょ?その事実が変わらない限り私はミカを信用し続けるよ」
「ありがとね先生__でも、それ以上にさ」
「許せない」
場の空気が一気に冷えかえる
「私はこんな苦しい思いをしているのに、サオリ達はやり直す機会がある」
「私は何もかもを失った。地位も名誉も友達も何もかも__でも私にだけ贖罪する権利が与えられないのは不公平だよ」
「___私にだって幸せになる権利はある…………なのに_なのに」
「なのになんであなた達は幸せになろうとする権利があるの……?」
ミカは涙こそ見せないものの泣きながら__いや、顔をうつむかせながら。そう俺達に話す
「ミカ…………」
「やはりお前は可哀想な自分が大好きなメンヘラゴリラですね」
「!?」
この発言に俺以外の全員が驚く。もちろん先生もだ
「__もし、もし貴方がゲームの中の一人の登場人物で、ストーリー上こうなってるのだったら仕方がありません。それは運命です。
しかしどうですか?これは貴方自身の選択と、貴方自身の覚悟の上で成り立っています」
「ハイドリヒ!?な、何を言って__
「貴方はその自分の意志で私達を傷つけたんでしょう?」
「っ」
たった一言、それだけで更に場は冷え込む
「アズサさんをはじめ、セイア様にヒフミさんにコハルさんにハナコさん__こんなのは序の口です、私の部下も沢山傷つけられました。貴方の身勝手のために」
「____」
「今言った人たちは紛れもなく私の仲間でした。中には私のことを好きだと言ってくれるほど仲のいい人間までいます______そんな私の大事な人を傷つけてまで被害者面ですか?」
ハイドリヒはいつしかの怒気を身にまとっていた
「………ふふっ、なんかハイドリヒ君らしいね」
…………
「このまま引いてくれますか?」
「それはないかな〜〜。もうそんな気が失せちゃったし。まだ遊び足りないし」
「__それが貴方が選んだ運命なんですね
______先生にサオリさん、先行ってください」
「え!?で、でもこのまま行っちゃったr早く!」………」
「先生、行こう」
幸運にもサオリが先生に行くよう促してくれた
「……私は誰も見捨てないからね」
先生はそれだけ言うと、走って何処かに消えてしまった
「さて、居なくなってくれましたね」
薄暗い道の真ん中で二人。見つめ合っている
別にロマンチックとかそんな雰囲気ではありはしない。殺伐とした雰囲気だ
「もしかして……ハイドリヒ君はまた私と戦う気?」
相手が挑発するかのように手をひらひらとさせながら問いかけてくる。勿論その回答はYesだ
「え?そんなに弱っちい体で私ともう一回戦おうとでも思ってるわけ!?」
___弱っちいかどうかはお前基準だろ
「今度はヘマしません」
「あはは……ハイドリヒ君みたいな弱っちい男の子はサオリとか仲間を連れて私に立ち向かったほうが良いんじゃないかな」
「___」
ミカ自身は心配して発したその言葉
しかし、それが逆に武装親衛隊の長官の逆鱗に触れた!
「こいつ……八つ裂きにしてやる____
「そんなに弱いからハイドリヒ君の周りの人は傷ついたんじゃない?」
「………い、今……なんて言いました?」
「あはっ☆もっとハイドリヒ君が強くてたくましかったら周りのお友達は痛い目に遭わなくて済んだのにな〜〜って」
「…………いいぜ」
俺はゆっくりと開いていた拳を再び握り始め、戦闘準備をはじめる
__ここで絶対に決着はつける。ただその一心だ
「!?」
あれ?なんだか力が溢れ出てくる
体が軽い
全ての筋肉がどんな構造なのかが急に分かるようになってきた
恐怖心なんてもんは無い。ただあいつをぶっ飛ばしてやるという気持ちが俺の心を支配する
___ふふふっ
「なんだか今は貴方を倒せそうな気がします」
「__なんか雰囲気変わったね」
「そーですか………そうですよね。まぁ、私から一つ」
「てめぇをぶっ殺す!」
殺気の籠もった一言がミカに直撃する
それに対してミカは___
「ふ〜ん、楽しめそうじゃんね☆」
どこか余裕の表情だった
__________
「くっ!離しなさい!」
夜も遅く、しかし明かりがまだ点々と残っているトリニティのある広場にて
「うっせ!仕事増やすなこのド畜生めが!」
縄に縛られた生徒が黒い制服を身に纏っている少女に猛抗議している姿が見える
そんな彼女の後ろには物々しい雰囲気の戦車が停まっていた
「これは正義の行いなんです!この縄を解きなさい!」
「ケッ!よく喋る口だ__猿ぐつわを喉の奥に突っ込んでやってもいいんだぜ?」
「師団長、流石にそれは駄目です」
理性のある部下が止めに入る
「てかお前……なんでこんな事やったんだ」
「ミカ様が脱出した現状、これは我々のチャンスだと思いました。
様々な組織から同胞を集め、一斉に反旗を翻します。あらゆる組織から人員を補填したため私の敵対組織は矢継ぎ早に殲滅される__はず」
「それが成功しなかったのなら意味ねぇんだよバーーッカ!!!
ドゴォ!
「グフッ!」
「リーダー!」
師団長が思いっきり蹴りを入れると、後ろにいる黒と赤を基調とした制服を着た少女が叫ぶ
「お前は……正実¹か?」
「は、はい!」
(……なるほど。こんなとこからも人員を集めれたんだな)
「ふんっ、お前も落ちぶれたもんだな」
「なんですって__!」
「こんな荒くれ者共と一緒な括りにされて可愛そうだって話だバーーーッカ!!!
ドゴォ!
「ひでぶっ!」
「ちょっ、流石に他の組織の人間にちょっかい出すのは___
(あ、もう手遅れじゃん)
その瞬間、彼女の脳内には様々な思い出が掘り起こされた
_____
『ゲヘナをぶっ殺す!』
『おいあの女の服装馬鹿すぎだろwww』
『へ?見逃すっていう約束?
だが約束を守るという約束はしてねぇぜ!』
『よっしゃこいつレアカード持ってんじゃん!この私が”保護”するから安心しな』
『勝手に法律があるだけだから暴力はセーフ!』
『てめぇ今長官の悪口言っただろ!もし言って無くても私に目をつけられたからぶっ飛ばす!』
『おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい』
『ゲヘナをぶっ殺す!』
『もし法律が許さなくても私が許してやるぜ!そらっ踏み潰してやれぇ!』
『なるほど、流石シスターフッドだ。あんなに恐ろしいリーダーがいやがる………何だあいつ、ちょっとぶん殴ってくるわ』
『知ってるか?敵の機銃掃射の中って敵が居ないからかえって安全なんだ。行け』
_____
「_____辛い」
「ああ分かるよ、こんな奴らの相手するとキツイよな」
彼女は殺意をグッと抑え、なんとかその場で留まる
_その時
「なんの騒ぎだ?」
肩にアサルトライフルを携え、沢山の飾りつけがなされている羽を持った生徒が寄ってきた
「おや、アズサ様ではありませんか」
「あ゙あ゙ん?」
そう、この前ハイドリヒに愛の告白(双方ともにあまり理解できていない)をした白州アズサだ
「こんな夜にご苦労さまだ」
どうやら労いをかけに来てくれたようだ。優しい
「ちょっと半殺しに__ね。長官から許可は降りてませんが」
「それって駄目じゃないのか?」
アズサの純粋無垢な目が彼女達を襲う
「うぅ!……ちょっとえっと、長官は今席を外していて__
「やはり」
「?」
どこか意味深な返しをするアズサに疑問を隠せない
「どこか胸騒ぎがするんだ。今日の朝からずっと。
多分ハイドリヒの身に何かあったんだと思う」
「なるほど、これが愛……ですね__
「はいはいはいはーっい!私もメッチャ胸騒ぎがする!!!」
「貴方の場合不整脈かなにかでしょ」
この人には絶対に無いな_と、思いながらもトリニティジョーク²を隠せない
その時
「師団長、ミカの居場所が判明しました」
「なにぃ!どこだ!?まさかトリニティ外には出てないだろうな!?」
「__そのまさかです」
「彼女は今、アリウス自治区にいます」
「「「!?」」」
これを聞いたその場の全員が驚く
「……なぜそう分かったんだ?」
「先ほど長官から位置情報とともに連絡が来ました」
「なっ!ハイドリヒは今アリウス自治区にいるのか!?!?」
(な、なぜだ__そうか、今日の胸騒ぎはこれだったんだ)
アズサはどこか納得する
それとともに、彼女はある決心をした
「__なぁ、これから捕まえに行くんだろ?」
「当たり前だ。それに長官もいるからな」
「………じゃあ」
「私も連れてってほしい」
「___任せとけ☆」
覚醒状態のハイドリヒはミカくらい強いです(笑)。