忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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遅くなりましたが、この前のアンケート(どの話が読みたい?)の結果でございます

一位  偉大なる総統閣下、ハイドリヒ     53票
二位  もしハイドリヒがミレニアムだったら? 32票
三位  10年後の僕              8票
四位  小説が投稿されるまで(職場体験)    5票

合計 98票

沢山のアンケートありがとうございます!

多分いずれか投稿するかもしれません。どれを投稿するかは筆者次第です。



浮気?俺が?

 

アリス達ゲーム開発部の面々と遊んだ翌日、俺は昨日の事を懐かしみながら業務に勤しんでいた

 

結局テレビゲームでボロッボロに負けた後ゲーセンに行き、その時もこっぴどくやられたのもいい思い出だ

 

__はぁ、結局言えなかったな

 

「…………」

 

どうでもいいけど『結局言えなかった』って聞くとなんか告白できなかったみたいだよね。めっちゃラブストーリーじゃん

 

やばっ青春じゃん、俺のブルーアーカイブが始まってきてるじゃん。

うおおおお!前世では見られなかった俺の春が訪れたぞぉぉぉぉぉおお!!

 

__なんつって。俺のことが好きな人なんていないよな

 

くっそ!モテてー!!!

 

ありとあらゆる女の子からモテてーーー!!!

 

「………はぁ」

 

やるせない気持ちになり窓の外を見る

 

少し離れた場所にあるからだろうか、建物の数よりも木々の数のほうが目立っていた

 

その中に一つだけ建っているこの大きな建物で一人こんな惨めな考えをしていることに、少しだけ羞恥心を覚えるのだった

 

虚しい__ばにたすばにたす。

この虚しさは家に帰ってアイスでも…あ、あの会長に食われたんだった

 

もうどうでもいいや、この前買ったチーズケーキでも食べよ

 

そんな事を考えていると__

 

 

コンコンコン

 

急に扉がノックされ、誰かが室内に入ってきた

 

「失礼します。情報部(アプヴェーア)です」

 

__うん?なんか命令してたっけ?

 

知らない人たちがいるだろうから一応説明をしとこう。

彼女らは武装親衛隊情報機関(情報部とも言う)、

通称アプヴェーアだ

 

トリニティ中の情報をはじめゲヘナにミレニアムなどのキヴォトス三大校は勿論のこと、レッドウィンターに山海經やヴァルキューレとかハイランダー、挙句の果てにはアビドスに連邦生徒会の情報さえ収集することの出来るスパイ組織なのだ!

 

普通の知れ渡っている情報からその学園の噂話、機密情報でさえ掴むことが出来るぞ!

 

__そんな情報部が報告に来たってことは___

 

「なにか重大な情報でも掴めましたか?」

 

「はい、ミレニアムです」

 

お、どうやらこの前行った学園についての重大情報を仕入れたようだ

 

俺はよしかかっていた椅子から起き上がり、少しだけ前かがみになり食い入るように部下の報告に耳を傾ける

 

 

「…まだ表には出てませんが、ミレニアムの会長が巨額の横領をしたことが見つかりました」

 

「へぇ………会長が___え!?」

 

あの女が!?!?!?

 

確かに人の家に勝手に侵入してアイスを食べるような人間だからな…こうなってもおかしくはない。

__と、勝手に自分の中で納得した

 

「額は……ゼロがいくつもあります。これ学園レベルの横領ですよ」

 

「どれどれ___oh、なんてこったい」

 

部下から差し出された報告書に目を通すと、今季の正義実現委員会と武装親衛隊の予算の何倍もの金額が示されていた

 

「と、とてつもない金額ですね………一体会長はなぜこんなに横領を?」

 

明らかに私腹を肥やすためじゃないのは理解できる。ここまで額が大きいとバレるリスクが高まるし結局そんなに使い切れるはずがないからだ__と思う

 

じゃあなぜだ?巨大戦艦でも作る気か___?

 

「なぜこのような………まさか!」

 

俺はここである最悪な仮説が思いついた

 

 

 

奴はキヴォトスを征服しようと企んでるんじゃないか?

 

 

__そこに至った根拠はある。

まず俺の父を知っていることだ、父を知っているということは兵器の数々も知っているだろう。もし、これは仮説に過ぎないがその兵器の在処を知っているのであれば、それを稼働させることが出来るのであれば。

__奴はキヴォトスを征服できるのは間違いないだろう

 

………まてよ

 

急に俺の脳内にある一つの疑問が生まれた

 

 

なぜ奴はアリス()を殺してないんだ?

 

奴は言っていた

 

『___彼女は”王女”、いずれ世界を終焉に向かわせる(モノ)よ』

 

『あの男の血族と同じ場所に居続けるのは何かと問題があるの』

 

俺の家で確かにこう話したはずだ…だが俺はこの前アリスと会った

 

おかしいと思わないか?だってさっさとアリスを抹消してしまえば俺が会うことだって出来ない。それに世界が終焉に向かうことだって無いんじゃないか__これは矛盾だろ

 

そもそもの話、あいつが教えてくれたおかげでアリスが妹だって分かったんだ。最初から言わなければ会うことだって無かっただろうに

 

俺に会わせるために、教えたってわけじゃないだろうし__

 

 

分からんなぁ

 

「なぜ横領したかは分かりますか?」

 

悩んだ末俺は部下に話を聞くことにした

 

「はっ。情報によると都市を開発しているようです」

 

え?都市?なぜ??

 

「不確かな情報ではありますが、我々の技術力の一歩上を行くような設備で埋め尽くされているようです。資材の運搬元から秘密裏に入手した情報ですのでハッキリとした事は言えません」

 

「いいえ結構です。ご苦労さまでした」

 

ここまで調べてくれた情報部には感謝だな

 

 

「__それと、ミレニアムを調べていたらもう一つ大事な情報が届きました」

 

「なんですか?」

 

「これを」

 

スッ

 

俺のデスクの上には一枚の写真が出された

 

そこには、俺とアリスの後ろ姿(・・・・・・・・・)がしっかりと映し出されていた

 

 

「…………これは」

 

「長官はご存知でしょう、昨日のお昼ごろの事です。途中C&Cの部長がこちらに感づいたせいで一枚が限界でしたが___」

 

「それを聞いてるんじゃありません。人のプライベートにズカズカと入ってきてどういうつもりですか?」

 

俺は若干怒気を言葉に込めるが。相手はまったく怯もうとさえしない

 

__それどころか、逆に俺は次の一言で少しだけ怯んでしまった

 

 

 

 

「浮気ですか」

 

「________は?」

 

「調べたところによると彼女は長官と同学年、浮気ですね」

 

「は?」

 

「わ、私は長官の事をずっと信頼してましたが……失望しました」

 

「は???」

 

「長官には私という女性がいながらも他の生徒に目移りしてしまうなんて……」

 

は?

 

俺の頭は混乱で埋め尽くされた

 

「え?別に私と貴方は付き合ってませんよね?浮気じゃないですよね?」

 

俺が『付き合ってない』と言った瞬間、部下はこの世の終わりのような表情に一瞬変異するがなぜだかは分からない

 

「__まぁそれはともかく、こんなに小さい子が好きだったんですか?た、確かに私は170cmくらいありますけど……胸の大きさならいい勝負ですよ?」

 

まてこら、俺はロリコンじゃねぇ!!!

 

「私はロリコンじゃありませんっ!」

 

「ロリコンは皆そう言いますよ」

 

「まてまてまてまてまてまて」

 

「てゆうかこんなちっちゃい子供とお付き合いするなんてロリコン確定じゃないですか!!!!!」

 

「違います!」

 

「違くありません!!!」

 

「てか付き合ってません!」

 

「ですからロリコンは__え?なんて言いました?」

 

ヒートアップしていた部下が急に静になる

 

「アリスはただの妹です」

 

「へ?そうゆう妄想するロリコン?」

 

「違います」

 

「………マジすか?」

 

「大マジです。なんなら姉もいます」

 

「_________つまり、ですね」

 

「?」

 

「ちょ、長官は…まだ誰ともお付き合いされてないですか!?」

 

「そうですけど?」

 

俺は若干部下からの圧に負けたが、なんとか持ちこたえる

 

「で、でも名字が違いますよね___」

 

「それはめちゃ複雑な関係だからです。母親が違ったりとか__」

 

この場合アリスの母親は誰だ?

 

「そ、それは失礼しました……すみません、はやとちっちゃって」

 

「いえ大丈夫ですよ。今後気をつけてください」

 

「はい……てことは今フリーなんですね?」

 

「はい?」

 

「今お付き合いされてる方はいないんですね?」

 

「ま、まぁそうですけど………」

 

「ありがとうございます!!!!」

 

それだけ言い残すと、彼女はまるで獲物を捉えたチーターかのごとき速さの足で勢いよく扉を蹴り飛ばし外に出ていったのだ

 

__いや、蹴破んなよ。普通に開けろよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばアズサちゃんは最近ハイドリヒさんとはどうですか?」

 

「どう……?」

 

とあるモモフレンズカフェのテーブルで、補習授業部の面々が各々好きなスイーツを楽しんでいた

 

「はい、ここ最近はあんまりそういった話を聞かないので」

 

「ええ。この前なんか彼と『ヒミツを作った♥️』とか『ヤッた♥️』とか大変微笑ましい限りだったのに……」

 

「そんな事言ってなくない!?」

 

相変わらずなハナコにコハルはいつものように食いついていく__コレが補習授業部の日常だ

 

ちなみにまた補習授業部に再編成された時ハイドリヒに、『これが運命ですね』と優しく諭されたのだというのはまた別のお話で

 

「そういえば最近はあまり顔を見合わせてないな」

 

「なるほど、最近ご無沙汰なんですね」

 

「エッチなのは駄目!死刑!」

 

「お、お客様………」

 

「あっ、す、すいません…………

 

(なんだこのお客様……もう3度目の注意だぞ)

 

※ハナコのせい

 

「家が近いのにあんまり会わないんですね〜」

 

「この前ハイドリヒが『ちょっとエデン条約とかアリウスの後処理が終わりません』って言ってたからそれだろう」

 

「でもお隣さんなのに顔を見合わせないってことがあるんですか?その…『カレー作りすぎちゃいました』とか言ったりするのは?」

 

「一度も無いな」

 

「えぇ!?じゃ、じゃあ『一緒にゲームしませんか?』とか言って…え、えっと……やっぱなんでもない!

 

「?」

 

「あのお客様また騒いでるよ……」

 

この頭ピンク野郎は勝手に想像して勝手に自爆したのだった。もうこれ店側からしたら自爆テロだろ

 

「…なるほど、仕事が忙しくてなかなか会えない…と」

 

「ね、ねぇ…もしかしたらさ……」

 

「うん?」

 

 

「気になる女の子が出来たんじゃない?」

 

「ブフッ!」

 

「あらあら……」

 

「あっ!ご、ごめんなさい___

 

「これもう顔○ですね♥️」

 

「!?」

 

コハルの一言を聞いた瞬間、ヒフミは口に含んでいたドリンクを盛大にハナコにぶちかます

 

「なぁコハル、そうなのか?」

 

「さ、さぁ………あくまで仮説だけど」

 

「でもこの前私のこと好きだって言ってくれたぞ」

 

「!?」

 

「ブフッ!!」

 

「あらあら………」

 

「あっ、ごめ__

 

「やっぱ顔○じゃないですか♥️」

 

「っ!」

 

「こらえてコハルちゃん!今度こそ出禁になっちゃう………」

 

ヒフミの一言に、なんとかコハルは理性を保つことが出来た。そして続け様に__

 

「それって浮気じゃない!?」

 

「「!?!?!?」」

 

「なんだそれ?」

 

「浮気っていうのは、好きな人を裏切って違う人を好きになることよ。お互いにアーンとかしたり、それはエッチだし死刑よ」

 

「ちょっ!コハルちゃん……!」

 

「……あっ!」

 

コハルはアズサにとってつもない事を言ってしまったが、それに気づく前に止めることは出来なかったのだ

 

「ごめん…そんな気は無くて……」

 

「い、いやいいんだ……ちょっとたいちょうがすぐれないからかえる……」

 

「アズサちゃーっん!」

 

アズサは目に見えてしょんぼりしてしまった。

ここにアズサシナシナの完成だ

 

「ハイドリヒさんが裏切るとは思えませんよね」

 

「それもそうだな」スンッ

 

「うわっ!急に落ち着いた!」

 

「もうハイドリヒさんはアズサちゃんの味を知っているから…でしょうか♥️」

 

「あっ」

 

 

 

 

「エッチなのは駄目!しけい!!!」

 

 

 

 

「………お客様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺り一面は暗く、しかし俺のマンションは光輝いている

 

カンカンカン

 

自室並みに明るい階段を一歩一歩噛みしめるように登る

 

ここら辺は夜でも騒ぎ事があんまり無くて気に入っている

 

静かに暮らせるのは良いことだ。糞馬鹿ゲヘナとかだったら爆発の光で逆に明るそうだなwwwwww

 

それに比べればトリニティは素晴らしいなぁ

 

理性の歯止めが効かない親衛隊員が闊歩している事とシスターフッドが怪しい事とツルギさんがまた褐色館を破壊した事¹を除けば素晴らしいなぁ

 

どうでもいいけどいつかあの議長を殺す

 

「…………」

 

アズサの家の前を通って、端にある俺の家の扉の鍵を差して手を掛ける

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい」

 

「…………」

 

デジャヴだなこの空き巣野郎が

 

だがしかし、俺は聞きたいことが沢山あったからまあ良しとする

 

___おいこら。チーズケーキ食ってんのは許さんぞボケ

 

「美味しいわ」

 

思考を読むな!!!

 

「……はぁ、今度から扉に何かしらのトラップでも設置しましょうかね」

 

「今日は窓から侵入したから大丈夫よ」

 

とうとう侵入って言っちゃったよこの人

 

「今日も真実を伝えにきたんですか?」

 

俺は慣れた雰囲気で壁によりかかり、相手の出方を探る

 

「違うわ__散々言ったのにアリスと会ったのね」

 

「とか言ってますけどそうさせたのは貴方なのでは?」

 

「…………」

 

「それにおかしな話はまだあります。私としては嬉しい限りですが、アリスを殺さなかったことに疑問を抱きます。世界を破滅に向かわせるのであれば抹消させてしまえば問題ないなんて誰だって思いつくでしょう」

 

「………………」

 

「それともなんですか?キヴォトスを征服でもしようとしてるんでしょうか?___答えてください」

 

「………………………」

 

相手は一向に口を開こうとはしない

 

 

「__都市づくりは順調ですか」

 

「な!なぜそれを!?」

 

おっ、食いついてきてくれた

 

「クロノスの報道陣は、常に飢えてますよ」

 

「…………分かったわ」

 

とうとう観念したリオは、想い唇をなんとかこじ開けながらぽつりぽつりと話し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アズサ宅にて

 

「…………」ギュ〜〜〜

 

ハイドリヒに買ってもらったスカルマンの人形を抱きしめながら、一人の乙女が想いにふけっていた

 

「………うわき」

 

どうやら今日の昼に言われたことをまだ根に持っているらしい

 

(___いや、ハイドリヒがそんな事するはずがない。だってあのハイドリヒだから………)

 

(でも__やっぱ目移りってしてしまうものなのか?や、やはり私なんかよりも_も、もっとハナコみたいな胸部も臀部も大きな女性の方が……いやいやいや)

 

(ハイドリヒは私のことを好きって言ってくれたんだぞ、そんな人を私は怪しむのか?)

 

(___だけど、やっぱ何日も会ってないし………だけど___)

 

 

「__今から行っても、迷惑じゃないよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「____会わせたかったのよ」

 

「………」

 

「このまま唯一血の繋がりのある者と二度と会えなくなるのは…きっと凄く辛いでしょうから」

 

返ってきた言葉は思ったよりも単純で、善良さで満ちていた

 

なーっんだ、この女は勝手に家に入って勝手に冷蔵庫を物色するやばい横領女かと思ったらそんな事なかったんだ

 

「ほう?貴方にも意外と良心があったんですね驚きです」

 

「そんなに驚かないで頂戴」

 

それな

 

「すみませんね…あ、チーズケーキの件は許してあげますよ。これ美味しかったでしょう?」

 

「ええとっても」

 

「仕事終わりに食べる用に取って置いてた特別な物ですからね…それはそれは美味でしょう」

 

「……そんな物を私は勝手に食べてしまったのね」

 

今更自責の念にかられても遅くね?

 

「___しょうがないわ」スッ

 

「?」

 

急に思い立ったかのようにリオは椅子から立ち上がり、まだ食べ終わっていないケーキをフォークで刺してこちらに近づいてくる

 

「はい」

 

「____は?」

 

「だから、はい」

 

__________は?

 

リオはケーキを刺したフォークをズイッと俺の顔に近づけてきた

 

__これって……

 

「口を開けて頂戴」

 

俗に言う『アーンして♥️』じゃね!?

 

「そ、それって恋人同士がやるやつじゃないんですかぁ!?」

 

「何を言ってるの?貴方がこっちに来て食べるよりも私が直接運ぶ方がずっと合理的だわ」

 

「いやっ、合理的かどうかは置いといて…何かと問題あるでしょ!」

 

アーンとキスは恋人がやるやつだぞ!

 

それを出会って数回のこの女に………

 

「だから待ってくd_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイドリヒ?」

 

 

 

____え?」

 

後ろの方から急に聞き慣れた声が飛んできた

 

「あら、お客様かしら」パクッ

 

結局お前が食うんかい

 

「そ、それって___」

 

アズサは思い出す

 

 

 

 

『浮気っていうのは、好きな人を裏切って違う人を好きになることよ。お互いにアーンとかしたり、それはエッチだし死刑よ』

 

 

 

 

「____うわき」

 

「へ?」

 

「浮気だ_____」

 

 

ダッ!

 

「あ!ちょま!」

 

アズサはその鍛え抜かれた脚力でハイドリヒの家から飛び出る

 

「チーズケーキ、美味しかったわ」

 

それだけ言い残すとリオも窓から帰っていった……タイミング今かよ

 

__だがそんな事どうだっていい、アズサを追わなければっ!

 

ダッ!

 

俺も急いで外に飛び出し左右を確認する。すると今しがた「バタンッ!」という音とともにアズサの家の扉が閉じられるのが見えた

 

「ちょっと待って下さい!今のは違いますからっ!」

 

ドンドンドン!!!

 

「くそっ、駄目だ。開かない」

 

扉の施錠はされてないが、何かがあるらしくなかなか開かない__多分アズサが抑えてるんだろう

 

しかし

 

「うおおおおお!」

 

俺の方が力は強かった!

 

少しづつ、だが確実に扉は開いていく

 

「おらああああああ!!!」

 

よしっ!このままいけばなんとかなりそうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やめてっ!!!」

 

「っ」

 

バタン!

 

「あっ___」

 

ついとっさのことで、押し返す手を緩めてしまった

 

「………」

 

 

アズサに初めて拒絶された

 

先生と一緒に牢屋から連れ出した時でさえ抵抗しなっかたのに

 

今日が、初めてだ

 

 

「…………」

 

 

その事実がハイドリヒの頭の中でグルグルと伝染病のように廻る

 

それはまるで呪のようだった

 

 

「…………アズサさん」

 

 

呼んでみる

 

しかし返事はない

 

 

「さっきの事で話し合いたいことがあるんですけど__」

 

 

和解のチャンスを得ようと試みる

 

しかし返事はない

 

 

「さ、先のほどのは事故で…えっと…「ガチャン!」…あ___」

 

とうとう扉に鍵を掛けられてしまった

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___今日は最悪だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」ガバッ!

 

ベットに潜り込む

 

まだ温かい毛布が私の肌にそっと触れる。とても気持ちが良い

 

 

___いや

 

 

良くない

 

 

寒い

 

……寒気がする

 

 

気持ち悪い

 

……今日食べた物が全部出そうな気分だ

 

 

痛い……

 

頭がガンガンと悲鳴をあげている

 

 

悲しい……

 

浮気されたという事実が私を八つ裂きにする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さみしい

 

 

 

押しのけたのは私なのに

 

 

なぜだかとってもさみしい

 

 

 

 

 

¹
一回この話を書こうとしましたが途中でオチが見つからずにトリニティの内戦が始まってしまったので削除しました





本日の戦犯

コハル
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