遅れてすみません………再来週はガチで忙しいので、また投稿出来ないかもしれません。
ゴウンゴウン
俺達が乗っている貨物列車は、小さな音を立てながら線路に沿って進んでゆく
結局道のりが長すぎで長時間経ってしまったから走行する音が小さいのはとても嬉しかった
「………」
やぁ皆こんにちは、
俺の名前はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ
長いから皆は「ハイドリヒ」って呼んでくれてる
好きな食べ物はカツ丼、嫌いな食べ物はアサリ
元トリニティ総合学園の一年生で元武装親衛隊の長官だ
今は完全にフリー……いや、一応社長だね
高校って普通社会人になるために入るものだけど_俺の場合学生兼社会人だったから必要無かったんじゃないかな?
___そう思えたから自主退学なんていう思い切った行動に出れたんだと思う
まぁ俺がいなくなっても元気にやってけるだろ
「………」
揺れる貨物列車の中、無理に騒ごうとする人間は一人もいない
「へぇ、ここを押すとケチャップが出るんだね〜〜〜」
「そうさ。エンジニア部の皆でオムライスを作ったときに降り立ったんだ……アイデアが、ね」
「すごい!ウタハちゃんって発明家さんだったんだね!」
「ふふふん!」
そう、
「すっご〜〜〜い!じゃあさ、砂漠を緑が沢山な草原に戻す機械って無い?」
「ないね」
「無いのかぁ………」
ショボン
うわっ目に見えてしょんぼりした__許さんぞ陸八魔アル
「ハイドリヒさん、ちょっと……」
うん?
気づいたらアカネが俺に手招きしていた
「どうしました?」
俺は皆からは死角になっている列車の隅に呼ばれた
「いえ…今はもうトリニティとは関係ないんでしたっけ」
「そうですよ。自主退学万歳です」
俺は多少笑みを見せながら頷く
「………これ」スッ
「?」
そんな俺にアカネはスマホを差し出してきた
その画面には『長官辞職!続くトリニティの混乱!』と言う文字がデカデカと書かれていた
「…………まじすか」
「トリニティ、大変な事になってますよ?簡単に説明すると親衛隊の銃口が外部から内部に変わったんです」
わーお、なんて分かりやすい説明なんだ
諸悪の根源である俺が責任を取ればまーるく収まると思ったのに……
「君もミレニアムに入学したらどうだい?」
「私20だから無理………」
「このままだったら
「え?今笑う所ありました?」
いや今のギャグはおもろいだろ
「…戻らなくて大丈夫なんでしょうか」
「大丈夫です。彼女達ならきっと上手く回してくれますよ。
これは彼女達に与えられた試練です_私に依存せずトリニティを守って行けるのか、それが試されているのです」
「なるほど………」
否、本心はただ面倒くさいからである
「私は
否、本心はただ面倒くさいからである
「……もし、武装親衛隊が反旗を翻したら?」
「ティーパーティーはそれを跳ね返す義務があります。例え武装親衛隊が歯向かおうとそれに対抗し、勝利を獲得できないような軟弱な生徒会であるのならば今後からトリニティの運営は任せられません」
否、本心はただ面倒くさいからである
「弱いものは死に絶え、強いものは生き残る_これは自然の摂理です。それに則って生活してきたのが我々です__しかし、社会には規律というのが必要になるでしょう?だからより強い存在が軟弱な者を守るために上層部に這い上がらねばならないのです」
否、本心はただ面倒くさいからである
「なるほど。貴方が少し強めの思想だって事は理解できました」
そいつぁどうも
「…今もアリスちゃんが貴方の妹だなんて理解できません」
「どちらかと言うとアリスさんは姉の方に似てますからね」
チラッ
ユメ姉さんの方に視線を向ける
「かっこいいスカジャンだね、この龍がすっごい迫力だよ!」
「……なぁ、興味あるのか?」
「うん!」
「じゃあオススメの店紹介してやるよ!なんならこれと同じのもう一着やろうか?…いや、これほどとまでは行かなくてもあの店ならもっとかっこいいスカジャンがあるかもしれねぇし_安心しろ!お気にいりが見つかんなくても見つかるまで付き合ってやるからな!まずは行きつけの専門店に行ってみっか!!!」(早口)
「いいの?ありがとう!」
「____ね?」
「……すごい方ですね…部長があんなに笑顔になるのは初めてかもしれません」
そこだけは自慢の姉だ
__うん?お前のお義姉さん無職だって?
殺すぞ
普通に事務作業なら出来るから就職できるし
でも今はニートだろって?
「ふふっ、殺しますよ」
「え」
「おっと失礼、私の姉を馬鹿にする声が聞こえてきたので……」
「なにも聞こえてきませんでしたけど?」
「恐らく私にしか聞こえない囁きが聞こえたんでしょうね」
「な、なるほど………」
__すると
ガチャン!
「っ……どうやら着いたようですね」
ハイドリヒ達が乗っていた輸送用の電車はどうやら目的地に到着したようだ
「よしっ、流石ヴェリタスだね。列車ごとハッキングして私達を輸送してくれるだなんて」
列車を降りると、誰もいない駅のホームのような空間が俺達を迎い入れてくれた
『この駅を出た先が「エリドゥ」だよ。ちゃんとモニターから観せn___サポートするから安心してね』
「観戦?」
『……でもこっちでも予測できない物が来るかもしれないから用心して進むんだよ』
「うん、ありがとね」
先生は優しく返答する
「……地図は…ありませんね。観光してる暇はありませんし…困りましたねぇ。現地人でもいれば話は変わるんですが___」
「その問題は解決しそうだ」
「?」
禄に顔も見ずにウタハは呟く
キュラキュラキュラ
「__迷子かな?」
「いや、どう見たって迷子なんかじゃないでしょ!!!」
俺達の眼の前に、一体のAMASが姿を表した
「任せて、私のジャッカルが火を吹く__『待って』……ふぇ?」
『……上手く行けば会長の居場所が分かるかもしれない……アリスも同じ場所にいると仮定すると___よしっ!その迷子の子猫ちゃんを捕まえてくれ!』
「
「任せて!」
ガシッ
二人の怪力バカの手によりAMASはがっしりと捕らえられた
『そのままキープ!あとそれを解体してほしい』
「機械なら何処かにネジがあるはず……お、ここか」
キュィィィィィィッ!!!
電動ドライバーを手に一つずつ的確にネジを取り外すその姿は流石はエンジニア部というべきか
「………ここを外して…こっちのコードを切り取らずに……おや?ここが回路かな?
ヴェリタス、この後どうすればいい」
『その黄色の線と青い線を切り取って!』
パチンッパチンッ
『ありがと、あとは簡単…………よし!ハッキング成功!これである程度の居場所が分かるよ』
ヴェリタスはいとも簡単に敵の機械をハッキングしてみせた
『うーんと…まず外に出て__そのまま中央の一番大きな建物に向かってくれれば大丈夫そう』
「それはまた大雑把な検索結果ですね」
『でもすっごい大きな目印みたいなもんだからさ、多分道に迷うことは無いと思うよ』
ほんとか〜〜〜〜?
「では早速ご対面といきましょうか」
そうして俺達は力強く一歩を踏み出した___
__________
「……ここが…エリドゥ!」
____すっご
俺達を迎え入れてくれたのは、まさしく「機械都市」という名が完璧なほどまで合致している光景だった
「…元部下から聞いた話とまったく差異がありませんね」
「では行動しましょうか。先生含むゲーム開発部とエンジニア部は私達とは違うルートでエリドゥに接近してください」
「おっけ。じゃあ行こうか」
「うん!」
「はいっ!」
「それでは私達C&Cにハイドリヒさんとユメさんはできるだけ目立つ感じで突撃しましょう」
「よっし!いくぞーーー!」
姉さんが声たかだかにそう宣言する
すると、眼の前の建物達から溢れんばかりに__実際には溢れているが、大量のAMASが我先にとこちらに向かってきている
「わわっ!すっごい沢山」
「ユメ姉さんの声に集まったんでしょうね」
「それな」
「えぇ!?私のせい?」
キュラキュラキュラ
「けっ、雑魚がいくらいたって烏合の衆d____
「ちょっと失礼」
俺はネルの射線に入るように動く
「おい邪魔だぞ」
「………………」スッ
ネルの言葉を若干無視しながら、俺は右手右足を後ろに引く
キュラキュラキュラキュラ
その中の1台のAMASがまるで獲物を見つけたかのように速度を上げて向かってきた
「………………」
キュラキュラキュラキュラキュラ!
おらっ!!
ドゴォ!!!
「っ!」
俺は遠心力と、大量の
ヒュンッ!
拳が当たった瞬間面白いくらい吹き飛んだ
「……すごっ」
殴り飛ばされたAMASは、美しい曲線を描きながら向こうのAMASの大群に衝突し
俺の神秘で爆発し、
「さ、さすがハイドリヒだな……」
(これが元武装親衛隊の長官………)
「………スゥーーーーーーーーー」
俺は胸の肺に零れ出るほど空気を溜め込み__叫ぶ
「どけ!俺がお兄ちゃんだぞ!!!」
「わ、私もお姉ちゃんだぞ……っ!」
__________
トリニティ武装親衛隊、アリウス保護区
ここでは先の戦いに敗れたアリウス分校の生徒たちの約8割ほどが保護されている……一種の街のような場所だ
ここで彼女達は反省し、更生し、勉学に励み、いずれは正式なトリニティ生徒として迎え入れられる
___多少の制約はあるが以前いた場所よりも格段に素晴らしい環境で乙女たちは今を生きているのだ
「…大事なのは過去に何をしたか、ではなくこれから何を選択するか__です」
「なるほど……」
「深いなぁ……」
とある一室にて、”元”アリウス生は武装親衛隊から講習を受けていた
「何のために生き、何のために死ぬのか……それは人それぞれでしょう。時には全てを嘆いてしまうかもしれません」
「ですがこの人のために生きたいと願うときが来るはずです_この人と一緒に生涯を終えたいと」
「へぇ」
「そうなのか……」
「その時私から、
「そういうことか!」
「完全に理解した!」
「さすが!」
「私もそう思う!」
称賛の嵐が舞い上がる
「……貴方に尊敬する者や、想い人はいますか?__そこの貴方」
「わ、わたし!?………えっと……」
「ほら言っちゃいなよ!」
「あんたあの方が好きなんでしょ?」
「きゃっ!や、やめてよぉ……!」
「こらこら。そうたらし込んでしまうのはいけませんよ」
「「は〜〜〜い」」
「………」
そして、彼女は意を決したように口を開く
「わ、わたしは………」
「武装親衛隊の長官さんが好きですっ!!!」
「…………え?」
「おっ!」
「ひゅ〜〜〜!」
「よく言った!流石だ!」
「え、えへへ…………」
「___そうですか」
「だってわたし達を救ってくださった救世主様です……それにこの前___私に可愛いぬいぐるみをくださったんですよ!」
「っ!?!?!?!?!?!?」
「えぇ、ほんと!?」
「い〜な〜〜〜」
「だ、だから……わたしはまだあまり分からないですが……長官さんの側にいれたらなぁって____えへへ」
「………なるほど、素晴らしいですn「でも」」
「わたし達みんな、長官さんと大事に思ってますよっ!」
「あぁ!」
「そうだそうだ!」
「…………」
恐らく彼女は恋をしているのだろう。しかし、他の生徒は恋ではない
一種の忠誠かもしれない
「長官さんばんざーーーーい!」
「「「「「「「「「「ばんざーーーーい!!!」」」」」」」」」」
「…………ふふっ」
既に恐怖によって塗り固められた忠誠心は崩れ去り
新たな主に忠誠を持ち始めている
__そんな主がいないと知ると、どう思うだろうか?
悲しく思う?
___ほんとうにそれだけだろうか
いずれ引き金を引くだろう
てれっててってー!
”元”アリウス分校が武装親衛隊の仲間になった