忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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うああああああああああああああああ!!!!新キャラで水着お茶軍団来ちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!!!

FOX小隊はまだすか?



楽園は何処に?

 

「断ります」

 

優雅で美しく、それでいてどこか控えめな装飾のなされた応接室にて

 

彼はただ一言だけ相手に聞こえるよう呟いた

 

「………どうしても…かい?」

 

テーブルを挟んで向こう側、そこに座っていたのは彼の元上司である百合園セイアだ

 

彼女は多少困り顔になりながらもすぐさまいつもの余裕そうな表情に戻す

 

たが、その一瞬の隙もハイドリヒは見逃さない

 

「ええ、てか受理してくれたんじゃないですか?あの時渡した『退学届』……受理してないからまだ在学のままだとかいう変な事は言わないでくださいよ」

 

「………」

 

「……え?もしかして図星ですか……!?退学願じゃなくて退学届ですから受理するもクソもありませんよ!?!?」

 

 

事実、「退学願」と「退学届」はどちらも学校を退学する際に提出する書類だが、意味合いが少し異なる。「退学願」は、自主的な理由で退学を希望する場合に、学校側に許可を求める書類で、「退学届」は退学理由に関わらず、退学の手続きを進めるために提出する書類だ

 

……つまり、有無を言わさずに学校から抜け出したハイドリヒは退学届を出したのだ…こうなる事を見越して

 

 

「………チッ」

 

あ、舌打ちされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡って数時間前

 

『ふぅ、ミレニアムでのゲームも悪くはありませんが、やっぱ家で飲む紅茶は格別ですね。午後の紅茶?飲みませんよ』

 

ハイドリヒは実家の自室にて優雅にティーを楽しんでいた

 

(やっぱこのままミレニアムに入学しよっかな……じゃあ部活動はやはりゲーム開発部?それとも_C&C?なぜか誘われてるんだよね、彼女らに)

 

(でもセミナーも良いよね……ぶっちゃけ仕事内容は違うだろうけど、慣れてるし)

 

(__いや、もう学校はいいかな……でも青春できるのはこれくらいだし…大学って高校を卒業しないと入学できないし……いや、俺社長だし___)

 

彼はこれからの己の人生に思いを馳せていた

 

『………』

 

その時

 

『失礼しますお坊ちゃま。お客様がお見えになられてます』

 

『客?そんな予定は無かったはずですが……』

 

(まさかアポ無し訪問か?誰だよそんな常識のない狂った人間は!)

 

『どちら様でしょうか、なにせ心当たりが無くて』

 

『はい、百合園セイア様です』

 

『なるほど………え?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

今に至る

 

「ですから、私がいなくなっても大丈夫なようにしたじゃありませんか。長官だって任命しましたし」

 

「本気で言っているのかい?だったらこの現状をどう説明するのか教えてもらいたいね」

 

「未来とは誰も予測できないものですよ。ただ、神々のオルガンに沿って踊るだけ、結局は運命がこうなるんだと決めつけていたんです」

 

「それは”逃げ”じゃないかな」

 

「そうですよ。”逃げ”は決して恥すべき事ではありませんからね」

 

「時に人は逃げたくなるのは真実、だが、逃げてはいけない事があるのも事実だろう」

 

「先生は言いましたよ、『子供が責任を負うべきではない』……と。確かに上に立つ人間は誰であろうと責任を果たすべきでしょう」

 

「……だから___」

 

「だからこそ、私は退いたのです。この無能で部下のケアも何もかも上手く出来ないアホは「やめろ」……」

 

激しい話し合いが続いている二人だけの部屋の中、一際大きな声がこだまする

 

「…やめないか。誰であろうと、それも自分自身であろうと卑下すべきではない」

 

「………そうですか」

 

「いや、すまないね__なにしろ私の大事な人が馬鹿にされたものだから」

 

「大事な人?私が?」

 

「………いや、大事な仕事仲間だって事だ。気にしないでくれ」

 

「そうですか……?」

 

「やはり君はクソオオボケトリニティハイドリヒだね」

 

「クソオオボケトリニティハイドリヒ!?」

 

なんで俺罵倒されたの!?

 

「…まぁそんな事はどうだっていい。君はトリニティの歴史は知っているだろうね?」

 

「勿論です。生まれる前から今まで全て頭の中に入ってますから」

 

「トリニティが初めての内戦を経て、団結し、そして共に繁栄してきた__だが、それも美しい過去の記憶になろうとしている……理由は分かるかい?」

 

「…………親衛隊による、反乱ですか」

 

「その通りだ」

 

最悪な憶測が非情にも正解してしまう

 

「救護騎士団やシスタフッドが協力してくれない現状、我々が勝利を掴むのは難しi「そうでしょうか?」……どういうことだい?」

 

「多分親衛隊内にもそのような兆しがあると思いますよ。艦隊師団にアリウス師団はあまりそういったのに協力したくはないでしょうし」

 

「__見ていないのに、分かるのかい?根拠は?」

 

「彼女らなら絶対にそうすると思ってます」

 

「………君が慕われているのがよく理解できた。ということはこのような状態になることもある程度予測できたんだろうね」

 

「いえ、私みたいな人間がいなくなっても変わらないと思ってました」

 

「はぁ……これだからクソオオボケトリニティハイドリヒは………」

 

だからなんでちょくちょく馬鹿にするんだよ!!!

 

 

「……だが、同時に確信した」

 

「君は絶対にトリニティに戻ってくるべきだ」

 

「………無理な願いですね」

 

ハイドリヒはそれを一蹴する

 

彼にとってそれを聞き入れる義理は無いのだ

 

 

「………頼む」

 

「なんど言っても結果は変わりませんよ?」

 

「…それでいても、私は引くわけにはいかない」

 

「帰り道は付き人がいるので、迷わずにお帰りください___では」パチン

 

ガチャッ

 

ハイドリヒが指を鳴らすと同時に、屈強な風貌のオートマタが姿を表す

 

「ま、待ってくれ!」ガタッ

 

セイアは勢いをつけてその貧弱な身体を立ち上がらせる

 

「今日は久しぶりにセイア様と話せて楽しい時間を味わえましたよ」

 

「まだ話は終わっていないじゃないか!頼む!」

 

「それを決めるのは私です。どうかご武運を」

 

「さっ、行きましょう。セイア様」

 

オートマタがセイアの肩を掴む

 

「くそうっ離せ!」

 

「セイア様。行きましょう」

 

がっしりと掴んだその手は、虚弱体質なセイアには到底敵わないほどの力だったのは誰の目から見ても明らかだ

 

「……っ!」

 

いくら足掻こうが掴んだ手はびくともしない

 

このまま連れて行かれる____はずだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アズサの事はどうだって良いのかい」

 

「っ」

 

「っ!?」

 

その瞬間、部屋の時間が止まったと誤解するほど

 

誰も動かなくなった

 

「………」

 

その中、セイアがゆっくりと口を開く

 

「君だって、いくら鈍感な君だって彼女を理解できなかったわけじゃないだろう」

 

「………下がっていいですよ」

 

「はっ!了解しましたっ!」

 

オートマタは丁寧に後退りして部屋から出ていく

 

 

「以前、彼女と話をしたんだ」

 

「………」

 

席に座り直した二人は話を再開する

 

「彼女の目はひどく落ち込んでいて、今にも崩れ去りそうな予感がする__いや、そうはならないだろうがとても酷い状態だったのは拭いようがない」

 

「アズサ…さんが?」

 

そっと、震える唇を動かす

 

「君は__分からないのか?」

 

「………」

 

この問いに対する主語は無い

 

しかし、何を聞かれたのかはとてつもなく理解できる

 

「………」

 

理解すると同時に、ハイドリヒの身体に嫌悪感や不安感が押し寄せてきた

 

「………」

 

「…沈黙……それが、君の答えかい?」

 

 

 

 

 

 

「以前、『楽園の存在証明』について話してくれましたよね」

 

「………」

 

セイアはハイドリヒの顔をじっと見つめる

 

 

「楽園の存在を証明することは出来ない__それと同様に、人の心を相手に証明することは出来ないという実に面白いパラドックスなのです___しかし」

 

「__本当にそうでしょうか」

 

「どういうことだい?」

 

セイアは表情を何一つとして変えずに聞き返す

 

「楽園は___存在します

 

「………問題は、それをどう証明するかだよ。結局のところこのパラドックスは誰にも楽園を証明することが出来ないということだ」

 

「_楽園とは、場所じゃないんです」

 

「場所じゃない?いったいなんなんだい?」

 

セアが一層興味深そうに聞き返す

 

 

「楽園は存在します___誰と共に生き、何を信じ、どんな世界を望むかによって育まれるものです。

愛する人と過ごす日常か、

親友と競い合うゲームバトルか、

深く傷ついても寄り添ってくれる大人か、

そういう一瞬一瞬の中に、確かに楽園は「在る」んです」

 

「楽園の存在を証明することは厳密に言えば出来ません。しかし、『伝えること』や『感じさせること』なら出来るんです__」

 

 

「………なるほど__つまり、君を愛しているその瞬間は確かに楽園だということだね」

 

「__きっと、アズサさんにとってあの時の記憶は楽園だったんでしょう____ですが」

 

「”愛”はまだ理解出来ないかい?」

 

「………」

 

一瞬微笑んだセイアは優しく説明する

 

 

 

 

「愛、とは」

 

「愛は、見返りを求めないときにこそ、最も強く。

奪うことではなく与えることで、最も豊かになり。

他者を赦すときにこそ、自分自身を救う。

___だから、愛は全てに勝るのだよ」

 

「__それと同時に、愛には痛みを伴う。

愛があるからこそ、喪失が怖くなり。

愛が深いほど、裏切りに傷つき。

愛が真実であるほど、不器用にしか伝えられないこともあるんだ__アズサのようにね」

 

「……………」

 

「分かってくれたかい?」

 

「……………セイア様」

 

「___言わなくても分かってるよ」

 

フフンと、セイアは得意げに笑う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティにて

 

褐色館はいつにも増して騒々しくなっていた

 

「全部隊、所定の位置に配置せよ!艦隊師団は沿岸部に張り付き時が来しだい即時主砲による艦砲射撃!」

 

『___了解』

 

「装甲師団並びに歩兵師団はいつでも突撃できるよう準備を!着剣は忘れずに!」

 

『了解だ!』

 

「アリウス師団は強襲の準備を!」

 

『………』

 

「……航空師団は?」

 

「こちらも準備が整ってるとのこと、予定時間までには全機離陸出来ます」

 

「分かりました__敵の様子は!?」

 

自称代理は奥の方に座って受話器を手に持っている隊員に問いかける

 

「我々の行動に感づいたようです!正義実現委員会が続々と姿を表しています!ツルギ委員長も!」

 

「なぁにぃ!?__想定よりも早かったですね。誰かが内通したとでも言うのでしょうか?」

 

「………」

 

「今この話はどうでもいいですね_バレたと言っても我々の作戦に支障はありませんから」

 

「__了解しました」

 

「全隊員配置につきました!何時でも命令ください!」

 

通信係が言い放つと、代理はニヤッと口元の広角を上げる

 

「では全隊員に伝達してください___」

 

彼女は勢いよく手話機を奪い取ると、続けざまに話し始める

 

 

 

「___これは武装親衛隊長官代理命令である!諸君、地獄を作r「長官代理殿!隊員から緊急の伝達が!!!」___なんですか」

 

歴史的な演説になろうとしていた矢先、部下から呼び止められてしまった

 

彼女は口元の広角を下げて口先をとんがらせて不満そうにする

 

しかし、次の一言でそれさえも忘れてしまうほどの衝撃を受けるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長官が姿を表しました!!!」

 

「___________________え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティのとある広場にて

 

「奴らの動きが急に活発になった!必ず攻撃してくる気ですよ!」

 

「せ、戦車もあります!」

 

「落ち着いてください。教えられた通り、こうなっただけです」

 

「__まさか海の人が教えてくれるだなんて__びっくりしましたが、今となっちゃどうでもいいですね。迎え撃つのみです」

 

ハスミが遠くに蠢いている戦車の大群に視線を移す

 

「あらかじめ用意しておいた対戦車砲_ティーパーティーの砲撃部隊までいるんです、申し分ないでしょうね。ツルギ」

 

「……………いや」

 

「?」

 

答えを求められたツルギはそれを一蹴する

 

「厳しい。現状とても厳しいということを忘れるな」

 

「まっさかー、『戦場の女神(大砲)』は我々に微笑んでるんですよ?」

 

「あっちは『狂った狂信者(武装親衛隊)』だぞ。たとえ戦車が壊れようと、弾丸が無くなろうと、銃が壊れようと、拳が壊れようと、それでも死してなお殺しにかかってくるいわば軍人だ」

 

「それに陸上だけじゃない。空からの攻撃に備えねばならない__対抗手段は限られてる」

 

「な、なるほど……たしかに厳しい戦いになるのは必須ですね__しかし、私達は先の戦いを生き抜いた猛者ですからっ!」フンスッ!

 

「それは相手も同じだ___行くぞ」

 

「_はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ!

 

1列にならんだ戦車群、その一歩手前には親衛隊員が銃を休めている

 

「………お出ましだなぁ_まぁ分かってたさ。どーせこうなるってな」

 

「師団長、攻撃しますか?」

 

「待て。もうちょっと待て。命令が来てない」

 

「了解!」

 

戦車の上で、一人の乙女が不敵な笑みを浮かべる

 

「うわぁ…ツルギ委員長もいんのかよ。めんどっちいなぁ」

 

「仕方がないですよ師団長」

 

 

 

 

 

 

ザザッ!

 

「………近くに来てみると、圧巻ですね」

 

「まさしく軍人だな」

 

正義実現委員会が武装親衛隊と道路を挟んで1列になり、各々が戦闘の準備を始めている

 

 

武装親衛隊の戦車から誰かが叫ぶ

 

 

 

「正実ぅ!そこを退けやぁ!」

 

その姿はトリニティにはとても似つかわしくなく、どちらかというとゲヘナの不良共のようだった

 

対する正義実現委員会の返しは___

 

 

「そちらこそ、大人しく回れ右して帰りな」

 

「ふっ!!」

 

 

 

「おいおい聞いたかぁ?帰れってよ…ははっ!もうやっちまうか!このまま!やるか!殺すか!」

 

「師団長、落ち着いてください」

 

「___ま、そうだな」

 

いつもと違って素直に落ち着いてくれるその姿に隊員は今回は本気だということを再び思い知らされた

 

「まだか……まだか__「師団長!」_ついにか!」

 

同じ戦車に搭乗している機関銃兵¹が師団長に大声で叫ぶ

 

「違います!左翼方面の部隊から連絡です!」

 

「あぁん?なんだよ」

 

「そ、それh「ブォォォォォン!」__も、もう!?」

 

「敵か!?おい答えろ!」

 

「そ、外を見てみたら分かります__」

 

「?」

 

師団長は下に向けていた視線を、なにやら騒がしい外に向ける

 

その先には__

 

「______________え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりですねぇ。皆さん」

 

オープンカーの助手席にドカッと座り、静かな笑みを浮かべたハイドリヒがいた

 

「…………」

 

「ちょうかぁん!?!?!?」

 

うわっ!びっくりしたー

 

俺をみただけでそんなに声を荒げんじゃねぇよ

 

「元気でした?ツルギ委員長」

 

「………さっきまではな」

 

「おっと私はお邪魔でしたかね」

 

「ふんっまさか」

 

「ははっ___」

 

「ちょ、長官……なんで……「全隊!すぐさま曲がれ右をして退却せよ!」_で、でも……」

 

さっきまで威勢よく吠えていた師団長は、まるで子犬かのように大人しくなってしまった

 

「おや?長官の命令が聞けないんですか?」

 

了解!!!お前ら撤収だ!」

 

「は、はい……!」

 

土埃を上げ、武装親衛隊は帰還していく

 

 

 

「………」

 

残ったのは、未だに意味が分からずただぼうっと突っ立っている正義実現委員会とハイドリヒにセイアだけだった

 

 

 

 

 

いやー、セイア様の運転技術って最高だね!一瞬でトリニティに着いたわ

 

「送ってくださりありがとうございます。セイア様」

 

「どうって事はないさ」

 

「__ついでに褐色館まで送ってくれません?」

 

「むぅ、元上司を運転手に使う気なのか」

 

「”現”上司ですよね」

 

「………へ?」

 

横にいたハスミが間抜けな声を出す

 

「おっとそうだったね。すまない」

 

「は、ハイドリヒさん……?今…なんて……」

 

「あ、言ってませんでしたね」

 

きちっと軍靴を合わせ、ツルギやその他正義実現委員会に敬礼しながら

 

彼はこう答える

 

 

 

「本日、セイア様に任命されました__

__トリニティ武装親衛隊長官のラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒです。どうぞよろしくおねがいします」

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」

 

¹
昔の戦車は通信機が内蔵されていて、いつでも本隊や違う戦車と通信が可能でした__しかし、そもそも接敵してから通信することはほぼ無く、そのくせ通信兵という人間を一人搭乗させねばならないのはあまりにも非効率的、なのでそこに機関銃を取り付けて通信兵も戦闘に参加させれるようにしたんです___ちなみに現代戦車は通信がとても難しく、専門的な知識が必要になったりするので搭載されてるのはあまりないと言います___北朝鮮の戦車?さぁ、あるんでしょうかね





___なんか強引すぎじゃね?
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