忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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「どの組織が好き?」のアンケート結果です!

一位   トリニティ武装親衛隊   50票
二位   ティーパーティー     41票
三位   正義実現委員会      38票
四位   シスターフッド      35票
五位   補習授業部        19票
六位   救護騎士団        18票
七位   放課後スイーツ部     15票
八位   自警団          10票
九位   図書委員会         1票

総票数   227票

いやーありがとうございます!まさかこんなに沢山の票を頂けるとは__すっげぇや。

それに武装親衛隊!!!一位だってぇ!?!?!?ありがとうございます!!!!




あとやっと白洲アズサをお迎えできたぜぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!





祝福

 

「どうぞ」

 

「うん、ありがと」

 

「………」

 

人気のない公園のベンチの上、そこに座っているアズサに缶コーヒーを渡し俺も隣に座る

 

「…苦いですけど。大丈夫でしたか?」

 

「分かってる」

 

「___そうですか」

 

あくまで俺に気を遣わせないように気遣っているその様子を見ると、少しだけ補習授業部にいた時を思い出す

 

「………」

 

「…あれから、どれくらい経ったっけ」

 

先に口を開いたのはアズサだった

 

「……さぁ。1日だった気もしますが10日だった気もしますしそれ以上かも__」

 

「つまり、覚えてないってことか」

 

「……すみません」

 

「ハイドリヒが謝る必要なんて無い。私だって分からないんだし」

 

目線をそこら辺の蟻に合わせてぼうっと話す

 

「………」

 

「………」

 

「…きょ、今日はいい天気ですね……っ」

 

「曇りだ」

 

「あ、ソウデスネ……ハイ………」

 

「………」

 

「………」

 

「そんなに私といるのが心苦しいか?」

 

アズサはまだハイドリヒを見ない

 

「いえっ!そんな事は無いですからっ!あのーそのっ…えと……」

 

「ハイドリヒの癖だよそれ、嘘つく時絶対あたふたするところ」

 

「あ………え…………」

 

__そう、嘘だ

 

今、俺はアズサと一緒の時間を過ごすことに苦痛を感じている。

まるで全てを見透かされているような、アズサに俺のこれからの運命を操られているような__腹立たしいようで苦しい感覚だ

 

どうにも俺はこの感じに慣れないらしい

 

「居心地は悪いだろうけど、今は我慢してもらうから」

 

「__はい」

 

アズサはハイドリヒの意向なんか気にせず勝手に話し始める

 

 

「まず謝らせてほしい。この前は…ごめん。ついカッとなっちゃって、ハイドリヒの言葉が聞けなくて__その___」

 

「い、いえっ!お気になさらず。私も落ち度がありましたので……あんな頭のイカれたデカチチ女を家に入れてしまうだなんて_恥ずかしい限りですよ。あはは…」

 

「そ、そうか…良かった___」

 

「はい。全く気にしてませんから………」

 

「………」

 

「………」

 

短い会話はすぐに終わり、再び沈黙に包まれる

 

 

「…………なぁ、ハイドリヒ」

 

「?」

 

「何なんだろう。この感情は」

 

「___さぁ」

 

俺はあっけらかんにそう答えると、アズサは少し微笑みながら話し始める

 

「覚えてる?最初に出会った時はお互いに最悪な印象だったって事」

 

「忘れたくても忘れられませんよあんな体験。

戦いながら逃げる貴方を追って爆破物保管庫に入り、そして貴方はその中の火薬に引火させ大爆発」

 

ハイドリヒは昔のことを少し思い出す

 

 

 

 


 

 

 

 

場所はトリニティのとある廊下にて

 

『………』

 

タッタッタッ

 

二人は追いかけっこをしていた

 

そこにはハイドリヒ(武装親衛隊長官)アズサ(テロリスト)の二人しかおらず、他の親衛隊員も正義実現委員の姿も無い

 

『待ちなさーい!』

 

『ふっ』

 

ズドドドドドン!!!

 

アズサは振り返りざまに銃を正確に乱射する

 

『いてててっ!痛すぎでしょ!』

 

『…………』

 

(なぜこの男は効かないんだ?さっきの正義実現委員はたった2発で倒れたぞ?)

 

銃弾をもろともしないハイドリヒに若干不気味さを覚えながらも、「流石武装親衛隊の長官だ」と自分に言い聞かせる

 

『………』

 

バギィ!!!

 

ドアを蹴破り、アズサは何やら薄気味悪い部屋の中に突入するのであった

 

 

 

 

 

 

 

『___砲弾がこんなにも……あっちじゃ考えられないな』

 

眼の前には無数に備蓄されている砲弾の数々

 

びっしりと右から左まで、大きいものから腕くらいのサイズのものさえある

 

 

『そこを動くなっ!』

 

『………』

 

(逃げ道は__あそこだけか)

 

『「そこを動くな」?…それはこっちのセリフだ。一歩でも動いてみろ。ここは爆散するぞ』

 

『くそっ!小癪な真似を……!』

 

アズサは銃を砲弾の方に向けながら、後退りで唯一脱出可能な窓に近づく

 

___しかし

 

『いいや、限界だ!』

 

ダッ!

 

『!?』

 

(なっ!この男__向かってくるだと!?)

 

そう、ハイドリヒは知っていた

 

銃弾で大砲の弾を爆破させるのはほぼ不可能だということを!

 

(ふはははは!理論上は爆破させれるがなぁ、砲弾は思ったよりも硬い!たかが銃弾のエネルギーくらいだったら貫通させるのは困難)

 

(よってこれはただの脅しに過ぎないってことだよぉぉぉぉ!!!)

 

『っ!』

 

ズドン!

 

『無駄ぁ!』

 

アズサの苦し紛れの弾丸は、ハイドリヒの頬を掠めて奥に消えてゆく

 

『観念しなさい!!______

 

 

 

 

 

 

 

ドガアアアアアァァァァァン!!!!!

 

 

 

 

『!?』

 

『っ!?』

 

瞬間、爆発する砲弾

 

爆発が爆発を呼び全ての砲弾に広まる

 

ハイドリヒは爆発の衝撃をモロに受けるのだった

 

 

 

先程彼は「弾丸で砲弾は爆破しない!」と考えていたし、それは殆ど正しい

 

__では、どのような条件下(・・・・・・・・)であれば爆破するのであろうか?

 

 

一つに「旧式の感度の高い信管だったこと」

二つに「大砲の信管に運良く当たってしまうこと」

三つに「火薬が劣化していたこと」

 

 

__これらは殆起きない。だが

 

運良く…いや、運悪く全ての条件が揃ってしまったのだ

 

これはハイドリヒもアズサも気がついていないことだったのは、二人は知らない

 

 

 

 


 

 

 

 

「私はなんとか軽症ですんだけどハイドリヒは爆発の中心にいたし__あれって大丈夫だったのか?」

 

「まぁ…なんとか」

 

腹が裂けた事は内緒にしておこう

 

「懐かしいなぁ……あんなにもお互い忌み嫌っていたのに__」

 

「先生が色々とやってくれたお陰ですよ。それに補習授業部の方々も」

 

「ふふっ、うん。いい思い出だった____ねぇ」

 

 

 

 

 

 

「ハイドリヒにとって、私は何?」

 

 

辺りは人っ子一人もおらず、空は暁の色で染め上げられている。

カラスは無造作に飛び回り、街灯はもう少しでつきそうだ

 

_そんな世界をを切り裂くかの如き一言が大地を揺らす

 

「………」

 

「__どうしても答えて欲しい」

 

「……………ふっ」

 

ハイドリヒは肺の空気を全て出し切り、そして思いっきり鼻から吸い込む

 

まだ冷めきっていない空気がハイドリヒの肺に充満する

 

 

「私は女性経験がありません」

 

「………?」

 

「今まで沢山の女性の方々と接してきました_ですがお恥ずかしいことに結ばれたことは一度もありません」

 

「そうなのか。でっきり何度もあるんだと思ってたが」

 

「ははっ___そんな事ありませんよ。

周りから期待され、無駄に上に見られる状況、勿論期待に応えられるのはとても気持ちが高まります__一時は、ね。流石に何年も受け続けたら嫌になりますよ____」

 

「……私はそういった経験が無いから理解して上げられないけど、それに同情は出来るよ」

 

「ありがとうございます…まぁ悪い人ばっかじゃなかったんですよ?使用人達はとてもいい人で__でも、心の何処か奥底では思ってたんです、私のことを『聡明なる御婦人の御子孫』__と。きっと、意識の範囲外で」

 

「………」

 

「そんな時、爆発とともに貴方が現れたのです」

 

フイっとアズサはハイドリヒの横顔に目線を向ける

 

__そこには何処かさみしげな顔があった

 

「アズサさんは私に最高な物を授けてくれたんです__それが無意識でもどちらでも構いませんが、確かに私は受け取りました___でも」

 

「私は逃げた」

 

「怖かった」

 

「アズサさんが私から離れていくのが肌に感じるほど理解できて、その現実から逃げた」

 

「__逃げてる時は気楽でした。縛られずに現実逃避出来ていたのですから……ですが、それは長く次づきませんでした。

当たり前が離れていき、神が私を地獄の底に叩きつけるような気分で日々を過ごしていたんです」

 

「……ハイドリヒ………」

 

抱え込むように身を倒す。そんなハイドリヒは苦境に立たされていた

 

 

 

 

ハイドリヒとアズサ。この生徒たちの出生には接点が全く無い

 

館で貴族として生まれた彼、廃墟で孤児として生まれた彼女_生活も価値観もほとんど違う彼らが分かり合うなど到底不可能に近かった

 

生まれたときから何でもあった彼とは違い彼女は様々な物に乏しく不自由な生活を送っていた。

違うものを食べ、違う空気を吸い、違う目線を受け、違う価値観を学ぶ

 

_決して交わることのないはずの運命が奇妙にも絡んでしまったのだ

 

誰がこうなることを予測できていただろうか?神が?運命が?__いや

 

例えどんな存在であろうと、不可能だったに違いないだろう

 

 

 

 

「………ですが…」

 

さっき吸い込んだ空気を吐き出すように言葉も吐き出す

 

 

 

「いつからか、アズサさんのことばかり考えるようになってた。

声を聞くと、安心して。笑ってると、それだけで嬉しくて。一緒にいると、胸が高鳴って。

ですから……これ以上は誤魔化せない。

 

 

___好きです。

 

 

アズサさんの隣に、私を置いてくれませんか?」

 

 

空気を切り裂くようにアズサの頭を響かせる一言

 

それはアズサにとって_いや、ハイドリヒにとっても

 

人生に残るような思い一言だったのだ

 

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

ファサッ

 

 

 

 

白い羽が彼の大きな肩に覆いかぶさる

 

 

 

「あ、アズサさん___」

 

 

 

「ハイドリヒ。目を閉じて」

 

 

 

「へ?な、なぜ………んむっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、接し合う二つの唇

 

 

 

 

 

目を見開くハイドリヒ。

しかし、段々と目を閉じてゆき_それを受け入れる

 

 

 

 

 

_長い長いキスの後、互いに見つめ合った二人は…いや

 

 

 

ハイドリヒとアズサの時間は、夕焼けの光に溶けていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい……なるほど。貴方は馬鹿なんですか?」

 

『す、すみません……もう仕事終わりましたから__』

 

とある豪華で広々とした空間で、ケイは電話をしていた。相手はどうやらハイドリヒのようだ

 

「まったく…貴方が集まるように呼んだんですよ?それなのに遅れて来るなどお話になりません」

 

『えと…ちょっと部下が駄々こねてて……』

 

『長官!なぜ一緒にケーキを食べてくれないんですか!せっかく長官が買ってきてくださったのですし一緒に食べたいです!』

 

『だから私は帰るんですって!__失礼、今帰りますから』

 

「このクソボケ。永遠に末永く呪われてしまいなさい」

 

『なぜ!?___

 

プツン

 

「…はぁ、これだからクソオオボケトリニティハイドリヒ(ハイドリヒの学名)は」

 

ケイはスマホ片手にそう呟く

 

「うわー!凄いじゃん!こんな家があるだなんてにわかには信じられないよ!」

 

「ほんとに…これ、次のゲームで使えるかも」

 

隣では才羽姉妹が天井に吊らされているシャンデリアを見上げながら感銘を受けている

 

「………チッ、来たか」

 

「ケイちゃーん!」

 

ボヨンボヨン

 

奥の方から何やらとんでもないサイズのスイカをぶら下げた女がこちらに走ってきているのが見えた

 

 

 

「ケイちゃーん!逃げないでよーーー!」

 

「そんの無駄にデカい脂肪を押し付けないでください!来るなぁ!!!」

 

「アリス、ケイを捕まえます!」ガシィ!

 

「な!離してください王女!__うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「えいっ!」

 

抱きつかれて窒息するケイ

 

ケイの頭を胸に押し出すアリス

 

窒息していることに気づいていないユメ

 

現場はカオス

 

「んっ…………ん!!」

 

ケイ、乳圧で死亡

 

__すると

 

ガチャッ

 

「おじゃましまーす」

 

「今日は素敵な晩餐会に呼んでいただきありがとうございます」

 

扉が開かれ、補習授業部の面々が姿を現す

 

「あ、ヒフミちゃんにハナコちゃんにアズサちゃんにコハルちゃん!ようこそ我が家へ!」

 

ダッ

 

「エッチなのは駄目!死刑!近寄らないで!!!」

 

「え〜〜〜?」

 

コハルは開口一番、ユメに近づいてこないよう叫ぶ__まるでトリニティのお嬢様とは思えないようなマナーだ

 

「ひぃん………」

 

「__あ、目に見えて落ち込みました」

 

「な、なによ…私が悪いって言いたいの!?はーっほんっとさいあく!」

 

「ひぃん……………」

 

「いつまで落ち込んでるのよ!私達より歳上なくせn「ボスッ」__!?!?!?」

 

突如コハルは後頭部に何か柔らかい感触が襲いかかってきた

 

 

「コハルちゃん、年上は敬わなきゃ駄目ですよ〜〜〜♡」

 

「は、ハナコッ!?」

 

「ほらほら、私達に身を委ねてください__ユメさん」

 

「おけ!」

 

「ちょっと待って…ひぃっ!!」

 

「ふーっふっふっっふ、もう逃さないよぉ?」

 

ジリッ……ジリッ……

 

「や、やめて!あ、謝るから!謝ります!すみませんでしt_んっ!!!

 

コハル、W乳圧で死亡

 

___すると

 

ガチャッ

 

「おまた〜〜〜。ふぅ、仕事が早めに終わって良かった」

 

先生が姿を現す

 

「せんせ!やっと来てくれた〜〜〜!」

 

「ユメちゃん……この亡骸は?」

 

「?」

 

「__///」

 

「ねぇハナコ、なんで赤面してるわけ?___ねぇ、なんで二人は少しずつ近づいてくるの?」

 

「ハナコちゃん、バレずにせんせの後ろに「聞こえてるよ?」___あ」

 

先生の登場で騒がしかったこの部屋は更に激しさを増す

 

ワンやワンや

 

ワイワイガヤガヤ

 

あーだこーだ

 

「………」

 

「アズサちゃん?どうされました?」

 

「いや…別に……」

 

賑やかな部屋の中でただ一人、アズサだけ椅子に座って大人しくしていた

 

「なにも無理して騒ぐことないじゃないか、疲れたし、ここに座る」

 

「ハイドリヒさん♡」

 

!?

 

「うふふ♡」

 

「ハナコ…からかったな!」

 

「顔真っ赤っかですよ!」

 

「アズサ…あんた、ゾッコンね」

「アズサさんはクソボケにゾッコンですね」

 

いつの間にか生き返っていた二人はほぼ同じタイミングで同じような事を言う

 

 

__そして、ハナコがまたからかうように

 

「何処まで進んだんですか♡?」

 

「………」

 

「っ!?」

 

「?」

 

「……っ」

 

瞬間、固まる空気

 

死刑と言おうとしているコハル。呆れている先生。何がなんだか分かっていないアリス。アリスの耳を塞ごうとしているケイ。椅子の下に隠れているユズ

 

「進んだかって………何の話だ?」

 

「そりゃa「エッチなのは駄目!死刑!」あらあら♡」

 

「?」

 

「王女は聞かなくていいです」

 

「王女じゃなくてアリスです!」

 

「死刑__あ、この前コハルが落とした本の事か」

 

「「「「!?」」」」

 

「?」

 

瞬間、凍る空気、流石は何度もカフェの中を凍らせただけはある補習授業部だ

 

「それに乗ってたな。確か順序とかがあるんだっけ」

 

「まってアズサ。読んだの!?」

 

「ん?いや、途中コハルに取られて前の2ページしか読めなかったが」

 

「よ、良かった〜〜〜」

 

「良くないが?」

 

危機感を覚え始める先生

 

そりゃあ教育に良くないからね、何とは言わないが

 

「確か、『恋作戦、ABC』だっt「内容は?」」

 

「ちょっとハナコ!やめなさいったら!」

 

「Aまでだ」

 

「そうよ!だからそんな話は___え?」

 

「え?」

 

「っ///!?」

 

本日何度目かの_瞬間、凍って固まる空気

 

この場にいるほぼ全員がアズサの言葉の意味を理解する(アリスとユメは分かってない)

 

「私は頭が良くないから、Aだけしか分からなかったんだが…ハイドリヒに聞くか」

 

分からなくていい!分からなくていいから!」

 

コハルがまた顔を真赤にしてあたふたし始める

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

 

「お待たせしました〜〜〜!」

 

「お、お邪魔する……」

 

「……」ガシッ

 

「ふふん!一番乗りだぜ!」

 

「お邪魔します__」

 

「お、お邪魔しますぅ……」(いや沢山人いるでしょーーーっ!)

 

扉から黒い制服を着た集団が乱入?してきた

 

先頭に立っているのは勿論ハイドリヒ__だが。

何やら違うものも含まれていた

 

 

「えと……た、確かオトだったよね?なんでハイドリヒの腕にしがみついてるの?」

 

「………?」

 

どうやら理解できていないようだ。価値観の違いって怖

 

「私は長官の物ですから」

 

「うん」

 

「待ってください。なんか知らない所で私に関わるような揉め事起きそうじゃないですか?」

 

「?」

 

おいこら待ってくれ、オト

 

 

「…ハイドリヒ」

 

「は、はいっ!!!

 

「正座」

 

「はいっ!正座させてもらいます!」

 

アズサのドスの利いて殺意のこもった声が聞こえた瞬間、身震いが止まらなくなる

 

「え、ちょっ、私の長官__」

 

「食後にシュークリームが出てくるので我慢してください」

 

「やった!私のシュークリーム♪」

 

可愛いなおい

 

「ハイドリヒ」

 

「ひゃいっ!!た、食べないでください!!!」

 

「食べる__うふふ♡」

 

「ハナコは黙って!!!」

 

相変わらずなやり取りをしているハナコとコハル。頼む、今だけは黙ってくれ

 

 

「__どういうこと?」

 

「あのっそのっえと…違います!これは代理ちゃんが勝手にやったことで」

 

「……いや」

 

「へっ?」

 

「ハイドリヒが他のとこに行くのは我慢できない。また思い出さる」

 

グイッ

 

アズサは俺の体をその自慢の羽根で引き寄せる

 

「っ!」

 

「あっ」

 

「ほほ〜〜〜ん」

 

「王女っ!目を塞いでください!」

 

「?」

 

「ひぃん?」

 

「なっ!」

 

「うふふ♡♡♡」

 

「!?!?!?!?!?」

 

グイッ

 

 

 

 

 

周りからの目線を気にせず、アズサは深いキスを落とす

 

 

その行動に誰が横槍を入れることが出来るのだろうか?狙うものこそ多けれど、実行できるものは限られているのだ

 

 

 

___深い、深いキスが終わり熱い吐息が漏れ出る

 

 

「ごちそうさま」

 

「………/////」

 

ペタン

 

ハイドリヒは顔を赤らめ床に力なく座り込む

 

 

「うわぁ…エッチすぎます」

 

「死刑__死刑__死刑___」

 

「アズサ…お前はもうそんなところまで進んだのかっ!」

 

 

「さ、ご飯食べよ、ハイドリヒを待っててお腹すいた……立てる?」

 

「あ、あの…手を貸してもらいたいです」

 

「了解した」

 

スッ

 

「……ふふっ、ありがとうございます」

 

 

 

 

ハイドリヒは差し出されたアズサの手をしっかりと握り、勢い良く立ち上がる

 

 

__その姿はまるで、これからの未来を暗示しているかのようだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所で、老人が若者達に問いた

 

 

「自分自身をロボットではないと証明することは出来るか?」__と

 

 

最初に、一人の若者が答えた

 

 

「今から貴方を殴ります、そしたらロボット三原則に背くので俺はロボットではないと証明されるでしょう」

 

 

次に、右にいた若者が答えた

 

 

「私は子供を産めます。子供を生む、つまり生命を作るのは人間にしか出来ません。だから私は人間です」

 

 

それから、椅子に座っている若者が答えた

 

 

「もし僕がロボットならば、こんな問題はすぐに解決出来るはずです…しかし、今僕は悩んでいます。なので人間です」

 

 

最後に、一番背の高い若者が答えた

 

 

「私の身体を切ると血が出ます、肉が見えます、臓器があります、白い骨も見えます……ロボットならば機械の肉体なはずです。したがって私はロボットではありません」

 

 

老人は満足そうに聞いた後、こう話した

 

 

「君らは。人を殴れて、子孫を残せて、少し馬鹿なようにプログラミングされ、体が筋肉や骨で作られたロボットだ」

 

 

これに反論できる若者はいなかった

 

 

続け様に老人は問いた

 

 

「自分自身をロボットだと証明することは出来るか?」__と

 

 

これも先ほどと同じように、誰も反論できる若者はいなかった

 

 

……しかし

 

 

一人のメガネをかけた若者が言った

 

 

「私は人を愛せます」

 

 

「それはただそう錯覚するようプログラミングされただけではないか?」

 

 

若者は反論した

 

 

「確かに私が貴方に恋を証明することは出来ません……ですが、

愛は伝わります。

恋人は感じてくれます。

愛はいずれか成熟し、実らせます」

 

「ロボットには『愛してる』と出力することは出来るでしょうが、愛することは出来ません」

 

「 誰かを本気で愛し、相手の心に愛を育ませることができたなら、それは自分が人間である何よりの証明になります。

なぜなら、愛は再帰的な感情であり、自己と他者を同時に照らす光だからです。

単に『愛している』と言うだけでなく、『愛され、深く結びついていく』という双方向の現象は、模倣では不可能だろうと考えます」

 

「よって、私の身体が機械だろうがなんだろうが、

私は人間です」

 

 

「………」

 

 

若者の言葉を聞き終えた老人は、静かに微笑んでその場を去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___では、機械が愛を知ったらどうなるのだろうか?

 

 

それは人間?それともロボット?又は別の何か?

 

 

……答えは分からない

 

 

実際、人間とロボットに境界線なんてものは存在しないのかも知れない

 

 

だが

 

 

誰かに愛を感じ、

 

それが伝わって、

 

相手の中で熟していく――

 

それは人がたしかにこの世界に存在し、他者とかけがえのない交差を果たした証

 

 

それ以上に人間らしさを示す証拠は、他に必要ないのではないだろうか

 

 

 

 

 

 

___これは恋する生徒たちが創り上げてゆく青春の物語(ブルーアーカイブ)

 

 

どうか最後まで、温かい目で見守ってあげてほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時計じかけの花のパヴァーヌ編

 

 

 

 

 

 

 

 





いやー終わりましたね!!!アズサは最強だった!!!
実はハイドリヒに存命の家族が二人いることは伏線であったんですよ!気づいてました?
34話の黒服の独り言の中にあります!探してみてくださいね!

あ、これからイベントストーリーまでの蛇足編に行きます!どうがご愛読お願いします!

では!また会いましょう!!!
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