忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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この前のアンケート「どんなお話が読みたい?」の結果です

なんか表記が難しかったりバグったりしたので上位3つまで出します
すみません…なぜだが数字が揃わなくなっちゃったので3つしか出せませんでした___

一位  IFストーリー ハイドリヒの恋の旅路  16票
二位  晄輪大祭               10票
三位  Code: BOX ミレニアムに迫る影      6票

四位以下  18票
合計    50票

沢山の投票ありがとうございます!!!

まずこのアンケートで三位だった「Code: BOX ミレニアムに迫る影」を先に投稿しようと思ってます…実はこの小説を書き始めたのってこのミニストーリーを書くのが目的だったんですよね。すみません。


あと一位だった「IFストーリー ハイドリヒの恋の旅路」について少し説明させてもらいます。

簡単に説明しちゃえば『もし、ハイドリヒが違う人とラブラブだったら』って話です

例えばセイア、ヒフミ、ハスミ、ミネ、ウイ、正実モブ、
ゲヘナだったらヒナとかもありですし__マコトも!?、ミレニアムではネルとかも可能かもしれませんね。

__とまぁ、違う生徒といちゃつくIFストーリーな感じです

もし「この生徒とイチャイチャしてほしい!」とかがあったら筆者に感想でお伝え下さい!!!

でも流石に山海經とかレッドウィンターとかまったく接点のない生徒とは無理です

せめて三大学園にしてほしいです





赤い冬 上

 

そう、その日は何かと不運続きだった

 

装甲師団長が暴走し、ゴリラ様もといミカ様が壁を破壊し。褐色館がツルギさんによって一部破壊され、玄関口にヒフミさんが運転する戦車が突っ込み

 

買おうとしたシュークリームがあの忌々しい猫の仲間に取られ(食べようとしたらナツに横取りされた)。ゲヘナのクソ共は生きてるし、万魔殿は死ねばいいし

 

なぜこんなに不幸なんだ?前世で俺は何をしたって言うんだ?

 

__だが、そんな事考えていたって仕事からは逃げられない

 

 

このまま車を自宅に戻らせて責任から逃げようか?それとも体調不良を理由に帰ろうか?

 

ま、どっちも出来ないんだけどね

 

 

「…雪が見え始めてきましたね……やっとレッドウィンターに到着しましたか」

 

「あと3kmくらいです」

 

雪と針葉樹林が生い茂る森を颯爽と駆け抜ける

 

目的地は「レッドウィンター連邦学園」。

連邦学園だからうちみたいな総合学園と同じ感じなんだろう__ほらっ、様々な学校が一つにまとまったみたいな……

 

だが、立地が最悪だ。ここは年中雪が降ってるらしいし学園の範囲はとても広大だ

 

そのせいで道の整備が出来てないところも多く荒れた道路が目立っている

 

隣ではナギサ様が優雅に紅茶を楽しんでいて、車の中でも飲めるその体幹に驚愕するのであった

 

「ナギサ様、この先悪路が続きますので紅茶をお楽しみになられるのはまた後にしてください」

 

「ふっふっふ_ティーパーティーたるものたかが車の中ごときで紅茶を溢すわけが___」

 

「急旋回カーブ!!!」

 

ギュォン!

 

「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ハイドリヒの乱暴な運転に絶叫するナギサ

 

「ちょっ、あ、安全運転でお願いします……っ!」

 

「では学園も近くなってきたので今一度説明しますね」

 

「むっ無視ですか!?」

 

隣で叫ぶナギサを無視してハイドリヒは話を続ける

 

「レッドウィンター連邦学園。

このキヴォトスの最北端に位置していて学園の範囲はキヴォトスで最も広いです。ですが、あまり生徒数が多くないことに加えて、年中雪が降るという特質から中心部に人口が集中しているのが特徴ですね」

 

「学園内での政治はとても大雑把もいいとこでしょう。毎週のように政権交代や革命が起きます」

 

「革命__我々とは縁のない話ですね」

 

「ちなみにこの前成功したらしいですよ、革命」

 

「へぇ…この前革命が____ブフッ!

 

「な、ナギサ様!?」

 

ナギサは盛大に紅茶を窓ガラスにぶちまける

 

「どうされました!?ま、まさか毒が__」

 

「違います……え?以前革命が成功したって言いました?」

 

「はい。しかし今はもう以前の生徒会長に戻ったので臆することはありません」

 

「それを早く言ってくださいよ!紅茶ぶち…零したじゃありませんか!」

 

腕をワタワタと上下に振り怒りをあらわにするその様はほんとに年上かと疑うほど可愛らしい

 

「そもそもこの学園の革命とかは緩いんですよね。権力争いもトリニティみたく本気で潰そうとしませんし、生徒会長等の上下関係も曖昧ですから__しかし、革命は絶えず起こるんです…彼女ら自身半分遊び感覚でやってるんでしょう」

 

「と、トリニティとは違いますね…これがカルチャーショックですか」

 

「レッドウィンター連邦学園内には多数の反学園組織がありますから。

例えば学園内で一番強大なのは『工務部』、あまり目立った行動はありませんが『チョコミント解放戦線』、名前を巡って内ゲバが起きているのは『唐揚げにレモンをかけることを許さない革命家集団』。

__などと沢山ありますが、私達にとって一番危惧すべきのは別にあります」

 

「唐揚げにレモン……それ以上に危険な組織があると?」

 

ハイドリヒはさっきとは打って変わって重々しい口調で話し始める

 

「以前起きた第二次トリニティ内戦。結果としては我々の勝利に終わり大多数の敵組織を逮捕することに成功しましたが___一部、取り逃した生徒がいましてね」

 

「………なるほど。その生徒がここに逃げて新たな組織を創設したと?」

 

俺は静かに首を縦に振る

 

「名前は『黒翼連盟』。以前の内戦にて『崇高なるゲヘナ』を指揮していた安義(やすぎ)ライニがリーダーを務めているのが確認されてます」

 

「崇高なるゲヘナ……あのトチ狂った集団ですか。それは面倒ですね」

 

「以前は自身のことを”名誉ゲヘナ人”とかほざいてましたが今は違います。風紀委員会を出し向いてきたゲヘナを嫌い、トリニティを嫌い、そしてレッドウィンターを嫌いながら力を回復させつつあるとのことです」

 

「なんですかそれ……出来れば関わりたくはありませんね」

 

情報部(アプヴェーア)によると学園内で連盟員を増やしながら、裏ルートで資金を集めて何か(・・)をする準備をしてるらしいですよ____ナギサ様、可及的速やかに対策せねばなりません」

 

運転中だから目を見て離せないが、俺はナギサ様にそう訴えかける

 

__しかし

 

「ハイドリヒさん、かつてのトリニティ生徒だったとしても場所が悪すぎます。ここは連邦生徒会やヴァルキューレに一任しましょう」

 

返ってきた答えは予想通り否定だった

 

「ナギサ様、レッドウィンターで革命が多い理由の一つに連邦生徒会などの監視の目が行きにくいというのがあります。もしこのまま奴らがあの学園を温床にしてゴキブリの如く増幅していけば我々に牙が向くのは必然と言えましょう…ですから叩かれる前に叩き潰さねばならないのです」

 

「だとしても今、他学園との連帯が必要な時代にレッドウィンターという巨大な学園と不仲になるのは得策とは言えません」

 

車はまだ走り続けている

 

「いつの時代だって決断できなければ失墜していきます。我々の生活を守るための行動が誰に止められますか?武装親衛隊はいつでも出撃可能です」

 

「駄目です。許可しません」

 

「分かりました」

 

「そもそも武装親衛隊は___って納得するの早すぎじゃありませんか!?

 

「素直なので」

 

「いやっ、素直とかそういうレベルじゃないっていうか……親衛隊って狂った生徒しか在中してませんし押し切られるかなと身構えてたんですが」

 

ひっでぇや

 

「はぁ、私が上司の命令に従わないわけないでしょ」

 

(勝手に自主退学した人間がなにを……)

 

「おっと、どうやら着いたようですね」

 

前方に見えるのはレッドウィンターの校門だろうか?目立つような装飾が無くここでもトリニティとのカルチャーショックを感じてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそレッドウィンターへ!我々はトリニティを歓迎するぞ!」

 

車から降りると白い制服で身を包んだ生徒が出迎えてくれた

 

「私はレッドウィンター事務局の保安委員長を務めている池倉(いけくら)マリナというものだ!お前は……」

 

マリナはじろりと俺を舐め回すように見つめる

 

「私はトリニティ武装親衛隊の長官を務めているラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒです。

そしてこの方は我がトリニティ総合学園のティーパーティー所属、フィリウス分派ホストの桐藤ナギサ様です。以後お見知り置きを」

 

隣でナギサ様が上品に頭を下げる

 

初対面でお前とかいうヤバい奴だが挨拶はせねばならない。ここでトリニティの気品を示すためにも堂々といかねば!

 

「なるほど、では付いてくるがいい。書記長の元に案内しよう」

 

雪がはびこっている道路の左右で直進に直立不動の姿勢を取っている親衛隊員(レッドウィンター)の中央を歩く

 

レッドウィンター親衛隊にトリニティ武装親衛隊__まるで前世での第二次世界大戦の独ソのように見える

 

唯一違うところと言えば、こっちは友好的だって事だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜寒帯独特な装飾の部屋

 

暖炉があり、歴史的な人物の絵?みたいな物がある

 

そこで俺はマリナさんと楽しく雑談していた。ナギサ様はただ横で頷きながら聞いてるだけだけど

 

「なるほどっ!そうやってトリニティは平穏を保ってるのだな!」

 

マリナが納得したかのように大声で話す。ぶっちゃけうるさい

 

「そちら側の親衛隊は治安維持活動をしないんですか?」

 

「えーっと、こっちの親衛隊は書記長の護衛が主任務だからな。保安部のほうが親衛隊より人数多いし」

 

「ほう、トリニティでは正義実現委員会と我が武装親衛隊が共同で治安を維持してるんですよ。どちらも似たような組織かもしれませんが根本的に違ったりするんですよね」

 

「なる…ほど……?」

 

「歴史から違いますし指揮系統もまったく違いますから。正義実現委員会と武装親衛隊は名前が違うだけじゃないんですよ」

 

「ふむふむ……???」

 

どうやら分かってないようだ

 

___すると

 

ガチャッ

 

「マリナ保安部長!緊急で伝令があります!」

 

保安部委員だろうか?そんな生徒が乱入してきた

 

「どうしたそんなに慌てて……」

 

「じ、実は……ゴニョゴニョ……

 

なにぃ!東部で工務部の革命だとぉ!!!

 

おい今俺等に聞こえないように伝令されてただろ!

 

「分かった今行く!ハイドリヒと…ナギサはしばし待っててくれ!すぐに戻るっ!!!」シュバッ

 

「あ、ちょ……」

 

バタンッ!!!

 

マリナさんは勢いよく扉をしめる

 

___てかおい、ナギサ様を呼び捨てで言いやがったな!!!許さん

 

「………激しい、人でしたね」

 

ほら見ろ!ナギサ様が顔を引き攣らせている

 

「………はぁ」

 

窓から見える外は吹雪が吹いていてもう真っ暗だ。暖炉の温かな明かりが俺達を照らしてくれている

 

「……外は雪が降りしきっているのに、静かですね」

 

「まったくですよ。この建物の作りがいいんですね。ちっとも寒くありませんし」

 

「うふふ。たまにはこうしてゆっくりと出来る時間も悪くはないんじゃないですか?」

 

「ほんとですね。そうだっ、いつか全員でビーチにでも行きませんか?たしかティーパーティーの私有地があったはずでしょう」

 

「わぁっ!それは名案ですね!」

 

ナギサ様は暖炉で照らされた顔をパァッと明るくさせる

 

「最近は特に忙しかったですからね…こうして少しの待ち時間ですが休息が得られるのは心地よいです」

 

「ほんとですよ……まだ来ませんね」

 

待てども待てどもレッドウィンターの書記長とやらは来ない

 

たかが数分、されど数分も客を待たせるか?__でもこうして休めてるから文句は言えないな

 

 

 

「ありがとうございます」

 

静寂の中、ナギサはポツリとそう呟く

 

ハイドリヒは言葉さえ出さずとも驚いている様子だ

 

「あの時のこと__時々思い出すんです」

 

あの時……あぁ、あれのことか?

 

「お二方から詰め寄られた時、貴方もあちら側だと思ってました。なにせ私が裏切ったのですから」

 

「………」

 

俺は黙ってナギサ様の話を聞く

 

「ですが…貴方は言ってくれた。私を…庇ってくれた」

 

「やめてください」

 

「もう…これでも感謝してるんですよ?」

 

「ただあの時は口に出したかっただけです。ナギサ様を救うために言ったわけじゃありませんから」

 

「ふふっ、そうですか?」

 

俺は柔らかい椅子に体を沈め、思いにふける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、あの日は無な苦しい日だった

 

 

 





黒翼連盟……TNOのオムスクの与党の名前である「黒連盟」にトリニティらしく翼を付けただけの名前です。

やっぱTNOはかっこぇぇな!!!

あとレッドウィンターの保安部と親衛隊の違いがあんま分からなかったのでこっちで勝手な設定を付けさせてもらいました。
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