忠誠こそ我が名誉inトリニティ   作:もりもりバナナ

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今回からミレニアム狐が始まります!



ミレニアムEXPO課外調査編
来ちゃった♡


 

 

 

「………」

 

曇りなき明るい空の下

 

二人の男女がその一歩一歩を楽しむように歩いている

 

 

「……久しぶりなような、ここ最近も起こったような……」

 

「私としてはここ最近入り浸ってますからね」

 

「……『ミレニアム・サイエンススクール』……トリニティとはまた違った美しさが目立つこの学園……」

 

「__そうですね」

 

「これは試験だ。自分の脚でその地に立ち、それを見せ占めると__証明する事のね」ドヤッ

 

「そすね」

 

相変わらず小難しい事ばっか言ってくるセイアの話を軽くスルーする

 

こんなん朝から聞いてちゃまいっちまうよ…せっかく今日は日頃の仕事から離れられるんだし

 

「…それにしても、先生は何処に?」

 

「寝坊です」

 

「…彼女は本当に教師なのか?」

 

「知能レベルは高校生以下ですが…年齢は高校生以上です」

 

「__相変わらず面白い人だね」

 

ほんとに…先生ってどうやって就職出来たんだ?コネか?

 

コネ入社とかさいってー!!!

 ↑

親の会社を継いだ奴

 

 

 

 

___え?なんでお前らはミレニアムにいるかって?

 

ふーっふっふっふ!驚くことなかれ!

なんとこの度はトリニティとミレニアムの関係を上げるために交流会が開かれたのであーっる!!!

 

デート?何言ってんだ_そんな事言ったらセイア様が嫌がるだろ!

こんな俺を憂いて一緒に回ろうと誘ってくれたのに…待てよ?本心では嫌がってるのでは?

 

そういう一抹の不安を胸に抱きながらセイア様に顔を向ける

 

 

「〜〜〜♪」

 

彼女は楽しそうに鼻歌を混じらせながら、俺の隣を歩いている___嫌ってわけじゃぁないな

 

「ここミレニアムでは私の知人が沢山いるので、乳圧に負けそうになったら私に言ってくださいね」

 

「聞いたこと無い単語だが……前方から向かってきているそれがまさしく『乳圧』かい?」

 

「?」

 

俺はセイア様に言われたとおり前を見てみる

 

 

 

 

 

 

「おぉ〜〜〜〜〜い!!!」

 

「あ、あれは………危険です!下がってください!」

 

奴の名前はアスナ!まるで大型犬かのように体当りしてそのデカいのを押し付けてくる……これでなんも恥ずかしさとか無いのが一番やばい!!!

 

てかあんな乳圧だったらセイア様死んじゃう!

 

「えいっ!」

 

「っ!!!」サッ

 

俺は眼にも止まらぬ速さでセイア様を抱きしめるように守る

 

するとその瞬間体中に駆け巡る振動!

主に背中のあたりから伝わってくるそれの震源は…言うまでもない

 

「やっほ!久しぶりだね!」

 

「お、お久しぶりです………うっ」

 

体から悲鳴がぁ!

 

__さて、ふざけるのは大概にして彼女らを紹介しよう

 

 

「えと…ハイドリヒ君にティーパーティーさんだね!」

 

この明るい巨乳は一ノ瀬(いちのせ)アスナ

 

恐ろしいほど天然で勘が鋭い。C&C所属だ

 

 

「ちょっ、アスナ先輩……急に飛びついたらびっくりするでしょ」

 

後ろにいる巨乳は角楯(かくだて)カリン

 

馬鹿みたいにデカい狙撃銃を携えている。C&C所属だ

 

 

「……ハイドリヒ、この人たちは?」

 

俺の後ろで様子を見てる貧乳は百合園(ゆりぞの)セイア様

 

説明はしなくでいいでしょ

 

「お二人ともトリニティの偉い人なんだからもうちょっと丁寧に……」

 

「いえお気になさらず」

 

俺はアスナさんをこういう者だと受け入れてる_でもセイア様は初対面か

 

「セイア様紹介させてもらいます。この飛びついてきた人が一ノ瀬アスナさん。

こっちの大きな狙撃銃を携えてるのが角楯カリンさんです」

 

「よろしくね!」

 

「お、おい……」

 

「お二人はなぜここに?」

 

「私は今回、ミレニアムEXPOのガイド担当をしてるんだ……いや、しています………ごめん。敬語にはあんま慣れてなくて」

 

「いつも通りで大丈夫ですよ。セイア様もそう言っています」

 

「え?なんも言ってなくない?」

 

「ふっ…私とハイドリヒはまさに一心同体だからね。語らずとも、彼は私の思考を読み取ってくれるのさ」

 

ほぼ無い胸を精一杯そらして鼻息を荒くし自慢するセイア様

 

「では早速案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「勿論だ……いや。勿論です」

 

「楽な話し方で構わないと言っただろう?」

 

「依頼主からは失礼のないように…と……」

 

それもそうだろう

 

俺達はトリニティの偉い人である以前にトリニティのご令嬢にご令息だ。その中にはミレニアムの部とかに資金提供をしてる人もいる__気の触るような事をしたらそれが簡単に切られるかもしれないからな

 

……あ、ちなみに俺もアリスとケイの学費という名目で融資してたりする

 

「学園間の交流が主目的のこの場所で行き過ぎた硬い空気は好ましくない」

 

「?」

 

「えと……?」

 

どうやら伝わってないようだ

 

まぁ…セイア様って結構難しい表現するからな

 

「セイア様は『今回は敬語ではなくて良い』と言っています」

 

「い、いいのか?」

 

「じゃあ私もいつも通りで話すね!ティーパーティーさん!」

 

「セイア様です」

 

「ふむ、ガイドが必要だと思ってたけど…ハイドリヒがいるんだったら必要無いな。一時期ミレニアム生徒みたいな感じだったし」

 

「……え?いや、いたと言っても一週間ぐらいですし…まぁ、大抵は頭に入れましたけど」

 

「じゃ、頑張ってくれ__あっちから応援の要請があったんだ」

 

「あ、ちょ……「ばいば〜〜〜い!!!」……」

 

そう俺達に言い放つと、彼女らは二人して何処かに消えてしまった

 

__てか俺ゲーム開発部の部室とか、セミナーとかエンジニア部の場所くらいしか分からないぞ?

あとコンビニ

 

「さて、早速案内頼もう」

 

「そう言われましてもね…じゃぁセイア様が行きたがっていたゲーム開発部のとこに行きましょう。展示物があるようですからね」

 

「妹さん達にも挨拶せねば_ね」

 

はははっと乾いた笑いがこぼれ出る

 

 

 

 

 

タッタッタッタッ

 

「おっと」

 

なんだアイツ…危ないなぁ

 

俺は向かいから走ってきたヘルメットを被った少女を軽く躱す

 

「おや?」

 

「どうされました?セイア様_何か分からないことがあれば私に……なんですかそれ」

 

セイアはスタスタと数歩だけ歩き、とある物を拾い上げる

 

場所からしてさっきぶつかりそうになった奴の落とし物だろうか?

ま、もう見失ったしそこに落とし物は置いておこう

 

「セイア様、それは___」

 

「……少々引っかかってた」

 

「………なるほど」

 

セイア様はたまにこんな事を言う

 

予知夢だとかの能力は今は殆ど失われたらしいが…鋭い勘はまだ健在だ

 

__そして、こんな事を言う時は決まってよろしくない方向に進む

 

「取引部品リスト…か。なぜこんな物が…」

 

俺はセイア様が持ってる紙をまじまじと見つめる

 

「…それ…市場で流通してませんね。恐らく闇取引とかブラックマーケット関連でしょう」

 

「てことは彼女もそれ関連だということか……方角は、あっちか」

 

セイア様は後ろを振り向き、もう見えなくなった人を追いかけるように目線を動かす

 

「…………いや、私は客人だ。これ以上過干渉するのは越権行為だな__」

 

「ちょっと行ってきますね」

 

「うん。じゃぁ早速ゲーム開発部に___今なんて?」

 

「この方角であればあの影が怪しい……すみませんが、セイア様は先に適当に観光してください」

 

俺がそう言うとセイア様は呆れた眼で俺を見てくる_す、すんません。こんな仕事人間で……!

 

__しかし、次に出た言葉はハイドリヒにとって予想の斜め上を行く物だった

 

 

「私も行く」

 

「……………は?」

 

は?

 

「さて、早速行かねばもっと難解な状態に成るかもしれないから___」

 

「駄目です」

 

「…………d」

 

「駄目です。後でいちごミルク買ってあげるので我慢してください」

 

「むぅ………」

 

両頬を膨らませて不平不満をあらわにするセイア様

 

なんか(アリス)みたいで可愛い……は!いかんいかん

 

「セイア様はついこの前病床から起き上がれた程の虚弱具合だって事を忘れたんですか?」

 

「これを見てもその考えを続けられるかな?」

 

スッ

 

セイア様はおもむろに長い袖をめくる

 

「こ、これは………!!!」

 

 

 

 

 

細い!!!!!!

 

な、なんてゆう細さだ……まじでテレビのリモコンくらいしか太くねぇじゃねぇか!!普段どんなの食べてたらこんなに細くできるんだ!?てかそれじゃぁ先生にも腕力¹勝てねぇだろ!

 

え?てかそれを見せてどうしようとしてるの?自分が弱いということを見せたいの!?

 

な、なんでセイア様はそれで「ドヤッ!」みたいな顔してんだよ!!!

 

 

「セイア様……」

 

「言わなくてもいい。さ、行こうか__」

 

「駄目です」

 

「!?」

 

だからなんでいけると思ったんだよ!!!

 

すると、セイアはこの作戦では駄目だと思ったのかハイドリヒに説得をし始めた

 

「ハイドリヒ…以前、私がナギサになんて言われたか覚えてるか?」

 

「覚えてますよ。あの時のナギサ様は結構真面目に説教してましたからね」

 

「説教じゃない」

 

そう……あれはつい先週のこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはレッドウィンターに行く数日前だった

 

『駄目です』

 

『嫌だ』

 

お昼すぎだろうか?日差しが暖かく心地よい

 

『なぜだい?私の体調はもう万全。今だったら50mを数十秒で走りきれそうだ』

 

『遅すぎだよ_私でも十数秒で走れるのに』

 

(二人とも遅)

 

ミカ様がいらん口を挟む__まぁ、これだけを見るといつも通りの風景だろう

 

しかし、違うところもある

 

『セイアさん?貴方は寛解してるとはいえ完治とは言えない状態です。

これは私個人の見解ではなく救護騎士団の団長から直々に言われたんです……つまり』

 

『学園外に出れるほど強くないってわけ』

 

『………』

 

普段ペラペラと動くその口は珍しく開かなかった

 

『ミレニアムは三大学園の中で最も安全だと聞く。技術力だってトリニティの比じゃない…そうであるのならば体力などいらないのでは?』

 

『そう噂はあります。しかし、統計ではトリニティの20%程の多さなので無くはないのです』

 

『机上の空論という言葉があるように、机でただ計算しても実際は起こらないことだって大いにある』

 

『そう言って実際に起こってしまえば関係悪化は必然的になるのですよ?対策できるのであれば対策せねばならないのです。最悪を防ぐために』

 

『私はお人形さんかな。トリニティというお家から出させてもらえないのは虐待と同じだ』

 

『これは保護です。親が子供を危険な目に会わせないように、私はセイアさんを危険な場所に向かわせるわけにはいきません』

 

『ご忠告痛みいるよ。だが結果は変わらない』

 

『セイアさん。貴方はもし一人の不良に出会した時、それを撃退するほどの力がありますか?』

 

『勿論、側にいるh『ハイドリヒさんを頼らず』………』

 

無言、これは紛れもなくセイアの応えだった

 

それを認知した瞬間、ナギサの口からため息がこぼれ出る

 

『セイアさん。昔も、今も、そしてこれからも私にとってセイアさんは”保護対象”なのです』

 

 

『理解できませんな』

 

『っ!』

 

彼女の発言に信じられない単語が混じっていると、ハイドリヒは捉えた

 

『セイア様は己の力で未来を見据えて戦っています。例えそれが親衛隊員のように引き金を引くような物でなくとも、セイア様は戦われた』

 

『降りかかる不幸から真っ向に立ち向かい、そして無事それを追い払ったのは確実です』

 

『もしセイア様が保護対象であるのならばナギサ様は何ですか?それを守る騎士ですか?』

 

『いずれにせよセイア様は保護対象ではなく、立派な指導者なのです。先程の発言を撤回してください』

 

ハイドリヒは目を薄め堂々と立ち、ナギサに向かってそう言いつける

 

『す、すみませんでした…今の発言は撤回させてもらいますっ!すみません_!』

 

急いで謝るそのナギサは、どこか焦ってるようにも見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………君が、運命をここまで捻じ曲げたんだぞ?」

 

「………」

 

「沈黙、それは相手に主導権を握らせるのと同義だ……さて、行こうか♪」

 

 

ハイドリヒは行き過ぎた発言はしないと心に誓ったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

「あのー、すみません」ゴゴゴゴゴッ

 

「ひ、ひぃっ!!!」

 

 

「そ、そこの貴方……」ゴゴゴゴゴッ

 

「いい今急いでます!!!」

 

 

「ちょっ__だ、誰か………」ゴゴゴゴゴゴゴッ

 

「いやーーー!」

 

「す、すみませんでしたぁっ!」

 

「人違いですっっっ!!!」

 

 

 

「………」

 

彼女の名前は歌住(うたずみ)サクラコ。何故か武装親衛隊と同じくらい良からぬ噂話があるシスターフッドのトップだ

 

彼女は今、さっそく持ち前の圧で誰も寄り付かず悩んでいる

 

(くぅっ!何故か皆さん離れていってしまいます…かくなる上は!)

 

サッ

 

 

サクラコは素早い身のこなしでミレニアムの生徒の前に移動する

 

そして___

 

 

 

「わ、わっぴーーーっ!」

 

「………」

 

「………」

 

(あれ?こ、今度こそ成功___)

 

ガクッ!

 

「!?」

 

ミレニアム生徒の一人が白目をむいて気絶する

 

力を失った体は流れるように地べたに這いつくばるように落ちていく

 

助け……た、…いや……ぁ……たす……や…やめ……

 

ガクガクブルブルッ!

 

「………」

 

ザッ!

 

彼女はその場からクールに去った

 

サクラコの冒険は続く!!!

 

¹
先生の推定握力 右:26kg 左:22kg

先生の年代の平均握力は右が28、左が24なのでちょっと平均より弱いくらいです。





サクラコとかいうスゲー面白い女。
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