怪我をした乱藤四郎に恋をして、叩いてしまう話。
多分審神者は審神者3年目くらいの15、6歳だと思います。

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可愛い可愛い乱ちゃんを叩いちゃう話

乱ちゃんこと乱藤四郎は本当に可愛い!!

きめ細やかなブロンドの髪の毛も綺麗だし、目もぱっちりしてるからまるで本物のアイドルみたい!

 

ある日、乱ちゃんが大怪我をして帰ってきた。服もボロボロでその下に見える肌には至る所に傷がついて血が流れ出ている。

そんな乱ちゃんを見て私は、なぜか変な気持ちになっていた。心配しないといけない、早く手入しないといけないはずなのに、不思議とドキドキして傷ついてる姿をもっと見ていたいという気持ちで心がいっぱいになっている。

今までも他の男士たちが大怪我をして帰ってくることもあったけど、こんな気持ちにはならなかったのに…おかしい…なんてことを考えてぼーっとしていた私は薬研の

「大将!今手入部屋使えるか!」

という声で一気に現実に引き戻された。

「あっごめん!もちろん使えるよ!」

そう言って、手入の準備をする。

その後はいつも通りの仕事でバタバタと1日を過ごして、気づけば夜になっていた。夜は貴重な自由時間。それなのに怪我をした乱ちゃんのことばかりを考えてしまい、変な気持ちになって何も手がつかなくなってしまう。

もしかしたら、いつも通りの乱ちゃんを見たら気持ちも元に戻るかと思ってお見舞いに行くことにした。

 

「乱ちゃん。今日は大丈夫だった?」

「うん!みんながボクのこと守ってくれたから!」

もうすっかりいつも通りで安心する。でも、あの変な気持ちは消えてくれない。もしかすると何もない肌を見れば消えてくれるかもしれない。

そう思って、少し心配するふりをする。

「良かった〜〜傷痕とかも残ってないか一応見せてくれる?」

「えーあるじさんボクの服の下が気になるんだー!ほら、綺麗でしょ♡」

そう言って上の服を脱ぐ。傷なんてどこにも残っていない、普通の肌だった。

でもやっぱり今日のことを、傷だらけだった乱ちゃんのことを思い出してしまって、変な気持ちになってしまう。

それからそのことを考えて、少し黙っていると

「心配してくれてありがとうあるじさん。」

と、感謝をされてしまった。本当は心配する気持ちなんてあんまりなくて、ただ自分の変な気持ちを確認しにきただけなのに。

こんな間違った気持ちを抱えている私に向かって感謝していると思うと、乱ちゃんの顔を見ることもできなくなる。

「あるじさん?どうかした?」

「ううん、何でもないよ。さ、今日は疲れてるだろうしもう寝ようね」

「え〜………。おやすみ。あるじさん」

「うん、おやすみ」

そうして私は自分の部屋に戻った。

結局、傷ついてない乱ちゃんの身体を見ても気持ちが変わることはなかった。

 

それから3日が経ったけど、私の中の変な気持ちは消えてくれない。むしろだんだん大きくなっていって、どうすればいいのか分からなくなっていく。

あれから乱ちゃんを見るたびに怪我してる姿を思い浮かべて、また傷ついてる姿が見たいな…なんて思うようになってしまった。

でもあんな怪我はそうそうすることがないだろうし、それを待ってると、きっと私の心がパンクしてしまう。

だから…自分で乱ちゃんを傷つけることにした。

 

「乱ちゃん!ちょっといいかな…」

そう言って乱ちゃんを空いている部屋に呼び出す。この時間はみんな働いていて見つかることはない。

「なーに?あるじさん。」

何も知らない乱ちゃんは無邪気に近づいてくる。

「この前の傷はどうかなって…ちょっと心配になっちゃって」

「もお、あるじさんは心配しすぎ!これでもボク強いんだよ!」

「そっか…そうだね…。ごめんね…」

「んー、ねえあるじさん。最近ちょっと変だよ?」

「そうだよね……ねぇ乱ちゃん。お願い、聞いてくれないかな」

「もちろん!あ、でもおさわりは禁止だからねっ!」

「ありがとう。じゃあ私の前に座ってくれるかな」

そうして乱ちゃんを自分の前に座らせる。

「座ったけど…これからどうするの?」

乱ちゃんがいつも通りに、無邪気に聞いてくる。

そんな乱ちゃんに向かって私は

「乱ちゃん…ごめんね…ごめんね…大好きだよ…」

と言いながら右手で左の頬にビンタをした。

パチン!と大きな音が響くと同時に、なんで叩かれたのか理解できていない困惑した顔が見える。

「え…………あるじ…さん…?なんで……??」

何がなんだか分かってない乱ちゃんに続けてビンタを浴びせる。

叩くごとにどんどん涙が浮かんできて、どんどん私好みの顔へとなっていく。

「あるじさん……痛いよ…やめて……」

戦場では怪我してもピンピンしてる乱ちゃんが、か弱い私のビンタだけでこんな弱気になっていると思うと、とても心が満たされる気がする。

「やめてよ!」

ついに強引に腕を掴まれて止められてしまった。

乱ちゃんの頬は真っ赤になっていて、目には大粒の涙が浮かんでいる。

それを見て、急に後悔の念が湧き上がってきた。

「あっ…ごめん…ごめんね乱ちゃん…」

「なんで…なんで叩くのっ……ボクのこと…嫌いになっちゃった…?」

と泣きじゃくりながら乱ちゃんが言う。

「ごめん…ごめんね…そんなことないから……ごめん……」

こんな気持ち、説明したらきっと嫌われてしまう。

「じゃあっ…じゃあなんでっ…?」

でもこのまま謝ってても解決はしない。だから…勇気を出して言うことにする。

「ごめんね…多分乱ちゃんのことが好きになっちゃったんだ…」

「え…………?じゃあ…なんで叩くの…?」

当然ものすごく驚いた顔をしているので、ちゃんと説明する。

「ごめん…怪我してる乱ちゃんを見てからずっと、もっとそんな姿が見たいって思うようになって…でもこんなこと言えないからどうしたらいいのか分からなくなって…本当にごめんなさい…」

「えっと……つまりあるじさんは、ボクが傷ついてる姿が好きってこと?」

「そうだね…ごめんねこんな…気持ち悪くて…」

「ボクもあるじさんは好きだよっ…!でも…だからちゃんと説明して欲しかったなっ」

「そうだよね…本当にごめんね…もう…できるだけ関わらないようにするから……」

「もう!許してあげる!」

「えっ……?」

「許してあげるって言ってるの!」

まさか許してもらえるとは思わなくて素っ頓狂な声が出てしまった。

「いいの…?」

「あるじさん自分の気持ち伝えるの下手くそで、1人で突っ走っちゃったりするもんね!昔からそうじゃん」

「本当にごめんね…ありがとう…もうしな…

「これからこういうことする時はちゃんと言ってねっ!

「え……いいの…?痛いんじゃないの……?」

「もちろん!言ったでしょ…あるじさんのことが好きだって。あるじさんからの暴力は愛…ってことだもんね♡」

「やっ…やったー!嬉しい大好き!!」

思わず乱ちゃんに抱きつく。

「うん、ボクも好きだよ…あるじさん!」

乱ちゃんも抱きしめ返してくれた。まさかこんなことになるとは思わなくて、とっても嬉しい!

「じゃ、じゃあさ!もっと叩いて…他にも色んなことしていいかな…!」

「いいよー!二人っきりで…乱れようね♡」

私は今、世界で一番幸せな人間だと思う。


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