尊敬する我が師、サー・マーティン・ジョージ・アストンへ。
先生、兵士は一度死にそうな目に遭うと勇敢になるといい、だからこそ何度も死地を潜り抜けた兵は勇敢この上ない精兵になるといわれていますが、私はそれは間違いではないかと思い始めました。
ただ単に、何度も死にそうな目に遭いながらも自身が死ななかったことから自分が特別な存在なのだと勘違いしてしまっただけではないかと。
なぜこの様なことを突然、先生への手紙にて記したかといいますと、単なる一介の下級外交官であり、魔種族魔獣研究家の雛である私がそうだったと気がついてしまったからです。
この宿舎の部屋に戻って先生への手紙を書こうとペンを握った瞬間に気がついてしまったからです。
ただ今日は手は震えておりません。
恐怖には包まれてはいません。
ただ自身の愚かさに気がついただけです。
一昨日死にそうになった私は、翌朝に目が覚めますと、直ちに写真のプリント作業に入り、選別した何枚かのプリントした写真を、対応会議で集まった両公使閣下、参事官閣下、駐在武官のヴァイス少佐殿、オルクセンの駐在武官殿、そして防衛戦力といえる我が海兵隊の士官と下士官達諸君とオルクセン側の士官と下士官達諸君に見て頂きました。
そして私がどのようなものを目撃したのかを詳細に説明しました。
公使閣下から下士官に至るまで暗い雰囲気に包まれました。
特にオルクセン側は既にあの『ウシオニ』と交戦していたこともあり、機雷の爆発に耐え、砲弾すら寄せ付けなかったウシオニの強靱な身体に対しどのように対処すればいいのかという雰囲気に包まれておりました。
この公使館の参謀といえる両駐在武官殿達は『現状においては私達の所有する火力での対象を討伐するのは不可能に近い。ただ銃撃そのものは嫌がっているのは間違いない。なのでもし対象がこの公使館方面へ侵攻してきた場合は、可能な限りやり過ごし、やり過ごすのが不可能な場合は両軍の火力を結集して追い返すこと以外、現状では対処法がない』と軍人としての意見を纏められました。
続いて数はかなり少ないものの避難してきたキャメロット国民と、昨日から数人が臨時オルクセン公使館でもあるここに避難してきたオルクセン国民をどうするかの会議がおこなわれましたが、
・現時点では秋津洲側よりの首都からの避難勧告が来ていない。
・秋津洲側が周辺の警備強化で武装した警官を増員してくれている。
・もし避難となるとタテハマしか行き先がないが、同じ湾内で海に面しているタテハマが絶対安全であるという保証がない。
・民間人の避難となると、避難中や避難先のために当然ある程度の兵力を割かねばならなく、現在の警備力不足の状態ではそれはさけたい。
・そもそも鉄道が不通かつ海上移動が危険な状況で、さらに大量の馬車が存在しない秋津洲においては、避難方法は徒歩となるため不安がある。
という意見が出た結果、避難は見合わせることとなりました。
その後、私は交代で私の魔獣の講義というか体験談を聴きに来る海兵隊員やオルクセン兵諸君の相手をしている内に、グロワールやロヴァルナをはじめとする星欧各国の公使達が訪れ、対策会議というか、抗議というかなんと言っていいかわからないことを言いに来ました。
はっきり申し上げまして、やってきた各国公使の中で落ち着いていたのは前政権下において唯一長期間の外交関係を結ぶことに成功していたアルビニー王国の公使閣下のみでした。
おそらくですが、その長期間の外交関係の間に似たような目に過去の外交官達が遭っていたため、ある程度の対応方法、もしくは覚悟を身につけていたためと思われます。
星欧各国公使が集まった対策会議は酷いとしかいえないもので、開始早々にグロワール、ロヴァルナ、アスカニアの公使達は情報を隠蔽していた責任をとれと我が公使閣下とオルクセン両公使閣下に威圧的に迫るという状況でしたが、私達が既に秋津洲外務省からそれぞれの公使館に対して今回の事件を通報していたのを把握していた・・・といいますが、秋津洲駐箚の、我が公使館も含めた各国公使館に通報していたはずなので隠蔽もなにもないはずなのですが、呆れる限りです。
そしてそれをまともに相手にしていなかったという情報も含めて我が公使館は既に入手していました。
この件は先生への手紙でもお伝えしていたと思います。
そしてそれを我が公使閣下やオルクセン公使閣下が指摘すると、3人の公使は激高されて、我が公使閣下やオルクセン公使閣下や各国公使閣下が止める中、それを無視して出て行かれてしまいました。
その後は残った各国公使の間で有意義な対策会議がされ、まず我が国やオルクセンが把握している『ウシオニ』の情報が残っていた各国公使閣下達へ公開され、どうすべきかが話し合われましたが、
・現状では秋津洲側からの避難勧告がない。
・避難方法が徒歩以外ない。
・避難中の警備上の問題がある。
・避難先がタテハマしかない。
という、先ほどの我が公使館とオルクセン公使館での会議と同様の意見がでて、結果も同じで避難は時期尚早となりました。
ただもし避難をする事態に陥った際は、各国は可能な場合はこのキャメロット公使館に集合し、各国の警備兵力を連合させた上で、海岸線を避けて西回りルートでタテハマに避難するということで纏まりました。
最後にアルビニー王国の公使閣下が以下のように発言なさいました。
『我が国はここにいる星欧各国においてもっとも長期間、秋津洲国との間に国交を維持してきた。その間、今回のような事態は複数回発生している。その過去の経験から我が国が学んだことは、下手に騒がず、慌てず、逃げ出さずに、じっと公使館に籠もっていることです。遙か太古より現代まで魔獣達と戦い続けている秋津洲人達は私達が想像しているよりずっと強い。首都であの様な恐ろしい魔獣が暴れまわったというのにそんな彼らが外国人である私達に避難を勧告しない、市民達が恐慌状態に陥っていないということは、まだ対処法があるということだと思う。彼らは対応策がないと判断すれば、恥も外聞もなく国民に対して避難を勧告し、無辜の民が避難する時間を稼ぐために軍人達は一歩も引かずに戦い続けるはずだ。実際、我が国の過去の商館員達がそれを記録している。なので各国は現時点では居留民保護に全力を勤めつつも、下手な行動は避けるべきだ』
と。
その後、我が公使閣下が各国からの電信依頼を纏め、タテハマに派遣している一隊が戻り、タテハマでの電信が可能だと判明した場合は、直ちに再度隊を派遣し、預かったものを各国に向けて発信すると約束されました。
もちろんというべきでしょうが、各国から託された電信依頼は特に機密情報というものはなく、各国共に、現状を伝えるのみのほぼ同様の内容といえるものでした。
そして昼食を食べた後、なんと秋津洲政府より私に対して出頭要請が届きました。
それを届けたのは通訳氏で彼はいつもの3人の警官を引き連れていました。
この出頭要請は『写真技師』としてではなく、外交官の私個人に対しての要請でした。
私はどうするべきか公使閣下に判断を委ねましたが、公使閣下は理由はわからないが秋津洲側の政府内情報を入手するいい機会だと判断し、先任書記官殿を共にし、私を派遣しました。
通訳氏が先導となり、回りを騎乗している3人の警官が護衛する中、我が公使館の馬車で秋津洲政府に到着しました。
なんと今回は緊急事態中ということで、皇帝居城内の通り抜けが許可されました。
少なくとも居城内は落ち着いており、皇帝が避難するという状況には感じませんでした。
居城内の建物前で馬車が止まるように指示され、すぐに出迎えが来て私と先任書記官殿、そして通訳氏の3人が案内されて、広いキャメロット風というか、星欧風の会議室に通されました。
そこにはツノダ女史も含めた30人前後だと思われる秋津洲人がいましたが、政府高官に混じり半分ほどは軍服や警官の制服を着ていました。
なんとハナブサ氏も反対側の末席でしたがいらっしゃいました。
そして驚いたことに、私が入室すると歓声と拍手をもって出迎えられたのです!
何故この様な待遇を私が受けるのかと、先任書記官殿共々驚いていますと、テーブルの末席に着いているツノダ女史が
『あなたはウシオニに手傷を負わせた英雄です。英雄を迎えるのに敬意は絶対です』と教えられましたが、私には理解できませんで
その後、私と先任書記官殿はツノダ女史よりも上席になるその隣に案内され、あれほど戦い抜いた彼女よりも私の方が上席とは、と嫌な気持ちがしましたが、後ほどツノダ女史や他の方達より『ツノダ女史が末席なのは身体が大変大きいためで、前政権時代に色々と議論になったが、最終的にはあの場所に落ち着いた。それを本人の了承の上で現政権も継承している』と教えて頂きました。
ツノダ女史には失礼ながらその理由に納得してしまいました。
2つ用意されていた席の内、更に上席に当たる席には先任書記官殿について頂き、私はツノダ女史の隣に座りました。
通訳氏は別の椅子を持ってきて、私と先任書記官殿の間に座りました。
そして会議が始まりました。
まずは全員の情報を同一化するために現状の再確認がされました。
軍人、警官、ハナブサ氏がそれぞれ状況を説明していきました。
それを纏めると以下のようになっていました。
・出現した魔獣は『ウシオニ』。
・過去に秋津洲西部で出没した各個体に比べると大型。
・最初の上陸では首都南端付近に現れ、近辺のみで暴れて海へ戻った。
・2度目の上陸は翌日に、最初の上陸地点よりもやや北側で上陸し、その後は海岸線沿いの街道に沿う形で時折破壊行為をしながら北上し、首都北端付近で東へ転じ、大歓楽街でまた暴れた後、川沿いに南下していき、海に戻った。
・銃弾は貫通しないものの、命中が集中すると嫌がるのが観察されているので最低限度の効果はある。
・ツノダ女史によるカナボウの滅多打ちもかなり嫌がっている様子が観察されているので効果はある。
・前装式2ポンド砲の直撃には耐えているが、砲撃後には砲やその砲兵に向かって毒を浴びせかけているので、銃撃やカナボウによる攻撃より効果があると推測できる。
・水中での機雷爆破にも耐えきっているが、陸上からの電気発火による爆破なので、接触直撃したわけではない。
・今日中に前装式2ポンド砲より強力なオルクセン製の後装式の砲を装備している部隊が到着する予定。
・首都のある州内を管轄しているチンダイ部隊の動員は完了しているが、全部隊は首都には到着していない。
・海軍艦艇や湾内の要塞も警戒しているが、水中にいるウシオニの発見は困難だと思われる。
・警官隊は周辺の町からもかき集め、治安維持と警備に当たっている。
・オニ族や、魔術により意思疎通や早期発見が期待できる魔術による探知が出来るコボルト族の首都への集結は本日中に完了する。
・現時点で未だに市民の間に混乱は広がっていない。
・ウシオニは2回の上陸の後、現在は海に戻っている。
・数日中にも3回目の上陸する思われるが、その上陸点がどこになるかは軍、警察、研究家の間でも意見が完全に分かれており不明である。
・過去の撃退や討伐事例は、人間族等がありとあらゆる方法で攻撃を繰り返し続けて弱らせたところで、最後にオニ族がカナボウで滅多打ちにした結果が多数。
・皇帝陛下と皇后陛下の御命により、被災者救護には全力を勤めること。
そしてその後、議長が何ごとかを言うと、再び私に向かって皆が拍手をしました。
私が何が起こっているか理解できないでいると、通訳氏が先ほど議長の秋津洲語を拍手しながら訳してくれました。
『ご臨席を賜ったそちらにいらっしゃる勇敢なキャメロット国の外交官の御方は御婦人と幼い子供2人を救助しつつ、なんとウシオニの片目を潰して手傷を負わせた英雄だ』と。
私は御婦人と子供を救助したことは、それは通訳氏と共同で行ったことではありますが、それはまだしも先ほどの手傷を負わせたに続いて『ウシオニの片目を潰した』というのは意味がわかりませんでした。
しかし通訳氏より『あなたの拳銃の弾があいつの目に命中したのです』と教えてもらい、ようやく私は5発目の弾を撃った後にウシオニが苦しんだような様子をみせたことを思い出しました。
本当に私の撃った弾なのか?護衛の警官の弾ではないか?と思いましたが、それを察した通訳氏は『警官が発砲していないタイミングでした』と言ってくれました。
先任書記殿は、流石だと言わんばかりに私の肩を叩いてくれました。
ツノダ女史は『お見事です』と言ってくださいました。
私は『人間族が生み出した武器が効いたのだ。倒せない相手ではないのだ。アルビニー王国の公使閣下が仰っていたのは本当だったのだ。秋津洲人達は、秋津洲に住まう人間族と魔種族は全く諦めていない』と思いました。
その後は作戦会議となりましたが、これはどこの国でもきっと同じなのでしょう。
政府高官、軍人、警官、そしてハナブサ氏達が怒鳴り合いに近い議論を交わしていました。
それを逐一、通訳氏とツノダ女史が通訳してくださったので私は何で紛糾しているのが理解できました。
やはり、どこから上陸するのか見当がつかないので、既に損害を多く受け、その数を減らしている砲兵隊をどこに配備するのかで揉めていました。
それは軍事的な問題かつこの首都の地理に詳しくない私にはどの案が良いかはわかりませんでしたが、滑稽だったのが1つだけありました。
政府高官、軍、警察、ハナブサ氏までが一丸となってどうやってウシオニを撃退するのかを討論しているというのに、たった1人の政府高官・・・通訳氏とツノダ女史曰く高位貴族だそうですが、彼がただ1人、皇帝と皇后の西にある旧都への避難を突如として口にしたのです。
一瞬の沈黙が室内を支配しました。
しかしすぐに1人の軍人が『必要ない』と口にすると、全員が反対意見を出し、最後に議長が『既に皇帝陛下より避難はしない。避難するとしても私が最後であるとのお言葉を賜っている』とを告げると、その高位貴族はその後何も言わなくなりました。
最終的には作戦としては以下のことが決まりました。
・上陸地点の断定が出来ない状況では火砲は過度な分散をせずに、数門毎に魔術による意思疎通が可能なコボルト族を配置し、上陸する可能性が高いと推察される首都沿岸各所に配置する。
・もし海上を移動するウシオニを発見した際は、海軍艦艇と要塞がこれを攻撃する。
・オニ族はこの皇帝居城に集中して配置する。
・ウシオニ発見と共にコボルト族はその位置を素早く通報し、各砲隊とオニ族は移動を開始する。
・可能ならば上陸地点での撃破を目標とする。
・海軍艦艇と要塞は、可能ならば支援砲撃をおこなうこと。
・警官隊はこれまで同様に避難誘導に努め、避難完了後は予備兵力とする。
・攻撃は銃撃、砲撃ともに顔に集中するよう指示をする。
・砲撃、工兵隊が設置する爆薬、オニ族のカナボウでもって撃破を図る。
・撃破が困難な場合は、過去事例に基づきこの皇帝居城もしくはその付近までなんとか誘導し、残存兵力をすべて結集し、決戦とする。
・決戦に敗北した場合、避難勧告を発令する。
私はこの皇帝の居城すらも戦場にすると言うことに驚きつつも、この国の権力者が権力者であるのは魔獣の脅威から市民達を守るからであるというのが事実であるということをようやく心から理解できました。
そして最後に議長が私の方を向いて、大変真剣な顔で何かを言ってから立ち上がり、頭を下げました。
他の参加者も、私と先任書記官殿を除いて皆、通訳氏もツノダ女史も立ち上がり、皆が私にむかい頭を下げました。
私は何が起きたか理解できませんでした。
私が理解できないでいるとツノダ女史が、
『外国からの大事な任を帯びていらっしゃる貴人のあなたにお願いするのは大変心苦しいのですが、もし何もかもが駄目で、この皇帝陛下の居城にウシオニを誘導して決戦に及ぶことになった際は、あなたに囮になって頂きたいのです』
と言いました。
私は一言『何故?』とだけいえました。
同時に私が呼ばれた理由をようやく理解ししました。
彼女は『あのウシオニはあなたのことは絶対に覚えています。片目を潰したあなたのことは絶対に覚えています。あなたに復讐する機会を狙っているはずです。あなたがあいつの前に出てくだされば、あいつは必ずあなたのことを追っていきます。他の何者にも目をくれずにあなたのことを追っていきます。なので・・・もし何もかもがダメで、ここで決戦を挑む際は囮になってここにあいつを誘導して頂きたいのです』と、大変美しい顔を無表情のままで言いました。
私は外交官としてこの国に赴任しているのです。
勇者として魔獣退治にきたわけではありません。
なので私は『拒否します』とだけ言えばいいはずでした。
しかし、どうしてか、私は『我が国と秋津洲国の友好のため、そして秋津洲国民と我が国と友好国オルクセンの居留民の安寧のため、是非とも協力させて頂きます』と迷わず口にしてしまいまた。
それを通訳氏が通訳すると、その会議室にいた秋津洲人全員が、私に向かって最敬礼をしてくれました。
その後私は先任書記官殿と共に、通訳氏の先導と3人の警官の護衛の元、公使館へ戻りました。
先任書記官殿は一言だけ『今からでも拒否するのは可能だ』と言ってくださいましたが、私は『上手くいけばあの恐ろしい魔獣をしっかりと観察できるチャンスかもしれません』と、自身を奮い立たせるためにも、そう返事をしました。
公使館に戻り、公使閣下に全てを報告すると公使閣下はまるで軍人のような雰囲気になり、公使閣下の机から一振りの大ぶりなナイフを取り出し『私が10年前に大公国の捕虜になり、解放される際に贈られた物に少々手を入れた物だ。切れ味とその頑丈さは保証する。持って行きなさい。無くしてもかまわない』といって渡してくれました。
オルクセン公使閣下は『なんということを・・・』とだけいい、少々失礼すると言って公使閣下の執務室を出て行き、3分もかからず戻ってこられました。
そして私に『これをもっていきなさい』と大変美しいデザインの瓶を1つ渡してくださいました。
私はそれを受け取り大変驚きました。
公使閣下も大変驚かれていらっしゃいました。
これは間違いなく、オルクセンとエルフィンドのみが生産することが出来る奇跡の藥、我が国がなんとしてでもその輸入量を増やしたいと努力しているエリクシル剤であるのが間違いないからです!
私は『よろしいのですか?』と尋ねると、『申し訳ないが1本だけであるし、我が国全体からするとでは貴重なものではない。もちろん本国からキャメロットへの輸出枠をこの1本分減らすこともないので安心して欲しい。いざというときは躊躇わず使いなさい』と冗談半分に言っていただき、私は両公使閣下に向かって最敬礼をしました。
そして翌日は平穏に、秋津洲側からのウシオニ出現という緊急呼び出しもなく、公使館業務に努めていた私は今、日が暮れてからランプの灯りを友としてこの手紙を書いています。
タテハマに向かった一団は昨日の夕方に無事に戻ってきて、タテハマからの電信に成功し、手紙類もちょうど出航するところだった星欧行きの船に託せたそうです。
明日の朝、再度タテハマに向けて同じルートで向かうそうなので、この手紙と一昨日の夜に書いた手紙、そしてプリントできた写真を彼らに託します。
この手紙が先生の元へ着く頃は全てが終わっている頃かと思います。
それでは先生、失礼させていただきます。
キャメロットの紳士として恥ずかしい振る舞いをしないように、そして何か先生へ誇って報告できることがあることを祈ります。
前装式2ポンド砲 ⇒ 4斤野砲相当の砲
オルクセン製後装式砲 ⇒ クルップ製8㎝野砲相当の砲
要塞 ⇒ お台場相当の砲台