ユミル「スーパーダーリン初代王」:進撃の巨人二次創作 作:フィークス2号
原作:進撃の巨人
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というIF小説です。
本作には進撃の巨人の重大なネタバレが含まれています。
原作未読の方はご注意ください。
原作のネタバレを含みます。原作未読の方はご注意ください。
王「この中で豚を逃した者は名乗り出よ!」
ある村にて、豚が逃がされた…。
食料の乏しい村、ここでは生死につながる大事件であった。
王「名乗り出ぬか……民よ、頼む!ワシに……真実を話してくれ。」
王は懇願する。そして愛すべき王に背くことに耐えきれなくなった民たち。
そして民が一斉に金髪の少女……ユミルを指差す。
王「なっ……そうか……。その子を庇う為に隠していたのか……すまない。」
王はこの時、初めて民達の真意を悟った。
王「沙汰を下す、ユミル!貴様を……3日間追放の刑に処す!」
部下「王!それでは甘すぎます!豚が3頭も逃がされたのですよ!?」
王「それについては……ワシがなんとかする!だから……皆よ、3日間の追放で許してくれ。それで我慢してくれ……。」
そして王は、ユミルに、少女に近づいた。
王「ユミルよ……すまない。何一つ罰を与えないというのは無理なのだ。
たとえ無罪にしてこの場を収められても、民はお前がワシに贔屓にされたとして、不和が生じてしまう。
だが3日、3日さえ凌げば……!
示しがつき、民もお前を受け入れるだろう!」
そして動物の尿と糞を掛けられるユミル。
王「ユミルよ……。これはこの辺りで最も獰猛な獣の主の糞尿じゃ。
これを被れば、並の獣は近寄るまい。
3日程なら持つはずじゃ……!
ワシが近くでそなたを見張る。
どうか……耐えてくれ!」
そう言うと王はユミルを抱きしめた。
そして森を彷徨うユミル。
お腹を減らして歩いていると、木の葉の上に置かれた木の実がある。
あたりを見回すと、王が隠れて見守っていることがわかる。
ユミルは会釈をして、その木の実を食べた。
そしてユミルが次の日歩いていると、とても大きな熊に出会った。
そのクマは……森の主であった。
王の予想通り、並の獣は近寄らなかった。
最も獰猛な獣の主の匂いがする人間など、恐怖を感じて、皆逃げ出したからだ。
しかし……あろうことか、その最も獰猛な獣の主とユミルは出会ってしまったのだ!
怯えるユミル。
そしてユミルとクマの間に王が、庇う為に飛び出す!
王「ユミルよ!逃げるのだ!」
ユミルが逃げ出すと、クマが襲いかかる。
しかし王は剣振るい、傷つきながらもクマを倒す。
そして逃げたユミルは大樹のウロに逃げ込む。
そこでハルケギニアに……光ムカデのような虫に寄生される。
王「ユミル!ユミルよ!?どこじゃ!?頼む……出てきてくれ!」
王は包帯を巻きながらも、多数の部下を引き連れて、ユミルを探す。
すると巨人が現れる。
部下の一部は逃げ出して、一部は戸惑い、そして一部は武器を巨人に向けた。
だが王は臆することなく、部下を制止して、武器を下ろさせた。そして尋ねた。
王「そこの巨人殿よ!麗しき女巨人よ!つかぬ事をお聞きする!
ここらで美しい少女を見なかったか?
そなたのように美しい金髪で、白い肌を持つ女の子じゃ!
何か知っている事はないか?
もし教えてくれるなら……この財宝をやろう!
この指輪じゃ!先祖の代から伝わる黄金の本物の指輪じゃ!
どうじゃ?……足りぬか?
あいにく食料は厳しくてのお……。
ならこの剣もやるぞ?」
王が巨人と交渉をしていると、巨人はうつ伏せになり、首からユミルが出てきた。
王「こ、これは!?ユミル!ユミルか!
会いたかったぞ!あ、いや、ちがうな。
まずは謝罪じゃ。
迎えに行くのが遅れてすまない!
怖い思いをさせなかったか?
もう大丈夫じゃぞ!」
そういうと王はユミルに駆け寄った。
するとユミルは王に抱きついた。
王「よしよし、其方も会いたかったのか?
ははは、そうかそうか。
ん?どうしたのじゃ?ワシの指輪……?
ああ、ユミルの場所を教えたのだからこの指輪が欲しい?
はっはっは!お主は賢い女じゃのう!
よーし!この指輪をくれてやる!
大切にするのじゃぞ!」
ユミルは貰った指輪を、顔を赤らめながら見つめた。
そして部下の一人が走ってやってきた。
部下「王!大変です!マーレが!敵が攻め込んできました!」
王「なんじゃと!?……ユミル。すまない。
ワシは行かねばならんところがある!」
そういうと王は部下を引き連れて戦場向かいました。
王「突撃ぃぃぃいいいい!
マーレを倒せ!
エルディア族のために!
民を守るために!
敵を倒すのじゃ!
憎しみのためではなく!
戦士たちよ!愛の為に武器を振え!」
戦士達はよく戦った。
王の指揮のもと、圧倒的な数の差がありながらも健闘していた。
そんな中、稲妻が走る。
兵士「なんだあれは!?きょ、巨人だぁ!」
突如現れた女性の巨人。
それはマーレの兵士を次々と打ち倒した。
王はそれがユミルだと察した。
王「エルディア族の勇者達よ!あれは味方じゃ!
このままの勢いでマーレを打ち倒すのじゃ!」
王に鼓舞されたエルディア族はそのまま勝利した。
王「ユミルよ……お主のおかげで、此度の戦に勝つことができた。
ありがとう……。本当にありがとう。
感謝するぞ、ユミルよ。
お前のおかげで民も戦士も救われたのだ。
何を望む?ワシにできることならば、できるだけのことをするつもりじゃ。」
王がそう言うと、ユミルは王から貰った指輪を王に返して、ユミルは自分の左手の薬指を差し出した。
ここまでされて、王は鈍感であり続けることなど出来はしなかった。
王「なるほど……。それが望みか。
褒美だ、ワシの子種をくれてやる。」
そして、王とユミルの盛大な結婚式が挙げられた。
優れた王と巨人のユミル。
この二人に率いられたエルディア族は瞬く間に、マーレの領土を次々と制圧した。
王「そうじゃ!ユミル!そのまま石を運ぶのじゃ!
そうやって橋をかけて、道路を整備するのじゃ。
そうすれば民は、エルディアもマーレも隔てなく、皆豊かになる!」
そして出来上がったユミルによる道。
これらは大きく繁栄に寄与した。
そして王は演説する。
王「民よ!マーレの民よ!
ワシはエルディア族の王じゃ!
確かにワシは其方ら、マーレと戦った!
しかし……それは憎しみからではない!
因縁に終止符を打ち、争いを止めて、新しい時代を築く為じゃ!
ワシは愛すべき妻、ユミルと共に橋をかけて道路を敷いた!
これでこの村も豊かになるじゃろう!
だがワシは、その分の富を奪うための重税をかけようとは思わん!
いや!むしろ税を安くする!
もし其方らがエルディア族……いや違う!
エルディア帝国に忠誠を誓うならば、そこから更に税を安くしよう!
この道はそれだけ税下げても、余りある富を生み出し、ワシらはその低い税で十分じゃからのう!」
それを聞いたマーレの民は困惑した。
マーレの民「王よ!エルディアの王よ!
何故そのようなことをするのです!?
何故我らを滅ぼさない!?
何故我らに慈悲をかける!?
たとえ滅ぼさなくても、我らを全て奴隷にすることもできるはずだ!
何故エルディアの民のように、我らを扱うのか!?」
それに対して、王は答えた。
王「簡単だ!ワシが見たい世界には、奴隷はいない!
虐げられるものもない!
ワシは……理想の世界を創りたいのだ!
ワシはまだ観ぬ景色が見たい!
ワシらは彷徨っている。
森の中で、殺し合う森の中で、外の見えない森の中で彷徨っているのだ!
ワシが見たいのは、その森の外にある光景!
森の先に何があるかわからない。
それはもっと過酷な世界かもしれないし!
今より少しマシなだけかもしれん!
じゃが、ワシは見たいのじゃ!
伝承に聞くだけの、様々素晴らしいな世界を!光景を!
例えば……海を!」
民や王の部下、そしてユミルは王の演説に聞き入る。
王「ワシは思う!
今までのやり方じゃだめじゃ!
それでは森の外に出れん!
何かを……何かを変えねば森の外に出れん!
じゃからワシは憎むのではなく、他人を愛したいのじゃ!
それが森の外に出る事に繋がるかはわからん!
たとえ森の外に出たとしても、海なんてものが本当にあるかもわからん!
じゃがワシは……それでも一歩を踏み出したいのじゃ!
その一歩が……マーレの民。
其方達と、友達になることじゃと思う。」
聴衆は黙って聞いていた。
王「馬鹿な夢じゃろう?
じゃがどうか頼む……。
もう憎しみ合う関係は終わりにしたいのじゃ!
どうかワシらと……友達になって欲しい!」
それを聞いたマーレの民は叫んだ。
民「王様!万歳!王様!万歳!
エルディア帝国に忠誠を!
エルディア帝国に万歳!」
その言葉を聞いた王は喜んだ、しかし人々を制止して言った。
王「ありがとう……皆。
じゃが頼みがある。もし慕うのなら、ワシだけじゃなく、ワシの愛する嫁も慕って欲しいのじゃ。
紹介する!
橋をかけて、道を切り拓き、ワシを助け続けた愛する妻!
ユミルじゃ……!」
民「「「ユミル!ユミル!ユミル!」」」
人々は賢王とその妻、巨人のユミルを称えた。
そして王とユミルの帝国は拡大した。
そして王とユミルの間には三人の子供ができた。
王とユミルが二人の結婚13年目を祝う式典に参加していた最中……事件は起きた。
エルディアの躍進を好まぬ国の暗殺者が現れて、ユミルを刺そうとしたのだ。
王「危ない!ユミル!」
王は咄嗟に庇った。
王は知っていた。
ユミルは頑丈で、刺された程度では死なぬと。
それでも……考える前に、王はユミルを庇ったのだ。
それから王は三日三晩、眠り続けたままだった。
ユミルはその間、娘達と付きっきりで看病をした。
ユミルは食事の時には、粥や薬草を頬張り、よく咀嚼して食べやすくした後、王に口移しでそれを与えた。
そして4日目の朝、ついに王は目覚めた。
王「ユ……ユミル?」
ユミルは王に抱きついた。
「これが俺たちの国の、初代王とユミル様の歴史書だ。」
黒髪のゴツい男が、息子の金髪の少年に語りかける。
「そうなんだ!じゃあ僕らが巨人になれるのは、そのユミル様の血を引いてるからなんだね!」
「ああそうだとも。
だがな、その力はいいことの為にしか使っちゃだめだぞ?
かつて最初の王様とユミル様が、正しいことにしか使わなかったようにな!」
それを聞いた息子は元気よく返事をした。
「わかったよ!父さん!
ところで……マーレってなに?
そのマーレって人達は今どうしてるの?」
父親は考えてから言った。
「そうだなぁ。だいぶ昔の話だからな。
マーレの民はそのままエルディアの民と仲良くなって、一つの民族になったんじゃないかと言われてるな。」
「一つの民になる?」
「ああ!言うなれば、俺と母さんが結婚して、ブラウン一族になったようにな!
まぁ俺の場合は婿養子なんだが……。」
少年は婿養子がなにを意味するのかはわからなかったが、取り敢えず仲良くなったということだけはわかった。
「あらあら、私の可愛いライナー。お父さんとなにを話してたのかしら?」
そして台所から金髪の女性、ライナーの母がやってくる。
「ああ、母さん!今お父さんと、エルディアの昔話をして貰ってたんだ!
いつもエレンやアルミンに、昔の話を教えて貰ってるから、今度は俺が教えてやろうと思ってさ!」
「ああ、イェーガー先生の息子のエレン君ね?
あの子の父は医者だし、先生は歴史が好きらしいからねぇ……。
なんでもあのエルヴィン教授の講義も、暇を見つけては聴きに行ってるそうよ?」
それを聞いた父親は驚く。
「エルヴィン教授!?あの調査大学の……?
凄いなぁ……。なんでもあの、ハンジ博士の師匠でもあるっていう話じゃないか!
エルヴィン教授もハンジ博士も、まだまだ若いのに功績を残した研究者……。
ハンジ博士に至ってはまだ学生って話も聞いたぞ!?
俺たちとは無縁の話だなぁ……。
きっと関わり合いになることも無いんだろう。」
それを聞いた母が笑う。
「そんなことないわよ?
エルヴィン教授やハンジ博士も、みんな親しみやすくていい人よ?
そうだわ!近々、調査大学の学園祭がやるらしいのよ!
そこで研究発表会をやるらしいわ!
小難しい話だけじゃなくて、新しい装置……。
確か立体機動装置の新型……だったかしら?
そういう凄い装備のお披露目会もやるらしいわよ!」
それを聞いたライナーは目を輝かせて言う。
「立体機動装置!知ってる知ってる!
確か大昔からあるけど、それをより安全にして、子供で使えるようにしたんだって!
もしかしたら俺でも使えるかも!」
ライナーは目を輝かせて言う。
「そうか……!興味があるのか!
じゃあ、その大学の学園祭とやらに、家族みんなで行こうじゃないか!」
父親の言葉に、ライナーは喜ぶ。
「本当!?やったぁ!」
世界の中心であるエルディア帝国。
この国は、多くの人種が入り乱れる世界帝国。
2000年帝国は、2万年帝国を越すだろう……。
なんか書いてるうちにグリシャの解読した古文書みたいになった……。
「グリシャの妄想落ちじゃね?」を回避する為に、平和に暮らすライナー家族を書きました。