青き春に少女は盾を広げる   作:狩村 花蓮

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皆様お待たせしました!
アビドス編第二話です。
どうぞお楽しみください!


第四話 アビドス高等学校 Ⅱ

マドカはアヤネと呼称される生徒と共にアビドス高等学校の敷地内へと足を踏み入れた。

 

「先ほどは申し訳ありません。何分我々も情報周知をしようとしたタイミングでの襲撃でしたから、情報伝達がうまくいっておらず…」

「いえ、気にすることはありません。私も戦闘に参加したのです、彼女から見て疑いの目をかけるのは至極真っ当。そして、戦闘の筋も良い。さすが、よい生徒がそろっていますね」

 

アヤネの謝罪をマドカは受け入れる。さほど気にしていない様子だ。むしろ先ほど襲ってきた白髪の生徒、シロコと呼ばれた生徒のことを褒める。

 

「そう言っていただけるとこちらもうれしい限りです」

「やはり、ここの生徒さんたちは環境的に地力が高いのですね。一度我々にその戦闘技術をご教授願いたいくらいですよ」

「あはは・・・恐れ多いです」

 

そのような雑談をしていながら、マドカはアビドスの校舎内をさりげなく観察していた。校舎内にはそこら中に砂がたまっており、とても状態が良いとは言えない。

 

「やはり、あまり変わっていませんね…」

 

マドカは周りに聞こえない程度の声でそうつぶやく。アヤネにはどうやら聞こえていないようだ。そんなことを話していると、件の部屋の前へと着いた。

 

「ここがアビドス廃校対策委員会の部室になります。どうぞ」

 

アヤネはそう言って部屋の扉を開ける。そこには、先ほどマドカを襲った生徒、“砂狼シロコ”を含む4人の生徒、そして“先生”…落羽天月がいた。

 

「“あれ?マドカもいたんだ。こんなところでまた会うとは思わなかったよ”」

 

先生がそう言う。するとマドカも困った表情をしながら、答える。

 

「そうですね。まさかあなたもここに居られるとは思っていませんでした。アマツ先生」

 

先生の姿を見ると、傷や怪我こそないかスーツに煤が付着していることから、戦闘に参加していることがわかる。

 

「どうやら先生も、戦闘に参加したようですね。ユウカさんから聞いている通り、驚異的な指揮を行うことができるようで、感服いたします」

 

「“別にそんな特別なことをしているわけじゃないんだけどなぁ…”」

 

先生は、そう言いながら片手をあげ、後頭部をすこしかく。照れているのはだれが見ても明らかだった。そんな中、アヤネが口を開いた。

 

「さて、特務機関イージスの環理マドカさん。少々遅れましたが改めてご挨拶をさせてください。私が対策委員会書記・一年のアヤネです。そちらの黒髪の生徒が同じく一年のセリカ」

「どうも」

「向こうの青いマフラーの生徒と黄色いパーカーの生徒が2年生のシロコ先輩とノノミ先輩」

「ん…砂狼シロコ。さっきはごめんなさい」

「も~、シロコちゃん。次は気を付けてくださいね。十六夜ノノミです~、よろしくお願いしま~す。」

「そして最後にあそこの生徒が、対策委員会委員長の…」

 

アヤネが各生徒を紹介していき、最後の生徒の紹介をしようとしたとき、それをマドカは手で制した。そしてホシノの方へ向くとまるで久々に友人に会ったかのように口を開いた。

 

「お久しぶりですね、ホシノ。あの時以来でしょうか、息災なようで何よりです」

「久しぶりだねー、マドカちゃん。お噂はかねがねー、“よく来たね”」

 

ホシノとマドカはそのまま一歩前に出る。その顔は笑っているが、ホシノの笑顔は決して好意的な笑みではないことが分かるほど、怒気がにじみ出ていた。並の生徒なら冷や汗をかいてその場から動けないほどの怒気である。現に先生は動けておらず、対策委員会のメンバーも動けはするが手が出せないといった様子を見せている。しかし、その怒気を受けてもマドカは涼しい顔をしてその場に立っている。ホシノもそれほど気にした様子はなく、そのまま話を続ける。

 

「まさかマドカちゃんから電話が来て、お話を聞かされた時は驚いたよー」

「あの時は突然失礼しました。ですが、必要なことでしたので。それにホシノ、“貴方の腕”は“有用”であると我々は判断しました。ほかのメンバーに関しては測りかねていましたが、先の戦闘での能力を鑑みて有用であると判断できます。出来ればそちらの方々にも協力していただきたいのが本音ですが」

「へぇ、それは光栄だねぇ。…でもさ、今更何で“こっち”にこだわるのさ。前はそこまで“興味を示してなかった”くせに、今になって手のひらを返すように話を持ち掛けてきた。…ねぇ、どうして今なの?」

 

ホシノの目が少し変わる。ホシノの体からあふれる怒気がさらに増える。その場にいる、マドカ以外の人間の顔から冷や汗が流れ始める。

 

「興味を示していなかった、とは心外ですね。一応これでもアビドスの動向は見守っていましたよ?それに、“あの二人”にも事情を話して協力してもらっていましたから」

「…待って、まさか今回の話って、あの二人も関係してるの!?何でそれを話してくれなかったのさ!マドカちゃん、ちょっと強引すぎない?」

 

ホシノの顔は明らかに焦っており、矢継ぎ早に話を進めるマドカを制止しようとする。しかし、マドカはそれを素知らぬ顔で話を進める。

 

「それでは本題に入りましょう。アビドスの皆様に、とある理由から我々イージスに協力していただきたい。本日はその話をしに来た次第です」

「だからさぁ・・・いきなり来て、早々我々に協力してほしいとか、少し強引すぎなぁい?」

「火急の要件です。出来れば今日明日にでも話を進めたい案件ですので」

「こっちにも事情ってものがさぁ・・・!」

「ホシノ先輩!…分かりました。話を聞きましょう」

 

アヤネはホシノを制止し、マドカの方へ改めて向くと、話を聞く、とそうマドカへと伝える。

 

「ちょっとアヤネちゃん!?いきなり来て話をしたいって子の話を聞くの?」

 

ホシノはアヤネを制止する。しかし、アヤネは真剣な顔でホシノを見返す。

 

「ホシノ先輩、話だけでも聞いてみませんか?私はこの話、聞いてみてもいい気がするんです」

 

そういったアヤネの目は真剣そのものであり、ホシノはしばらくその目を見つめて、折れたようにため息を吐いた。

 

「分かったよぅ。アヤネちゃんにそう言われちゃったらおじさんも断れないしさぁ…勘違いしないでね、私はアヤネちゃんの意見を尊重したのであって、マドカちゃんの話に同意したいわけじゃないからね」

 

そういってホシノはマドカの方に視線を送る。その目は、理解はしたが納得はしていないといった表情だった。それを見たマドカは話を続ける。

 

「もちろん如何様にでも。では改めて、今回協力してほしいことの説明を。今までお話していた通り、我々は新たな拠点として、イージスの支部をアビドスに誘致したいと考えています。そのため土地の借用とそれに伴う諸々の手続きを行いたいと考えています。そのためにはアビドスの生徒会…ここでいう廃校対策委員会ですね、の正式な許可とイージスアビドス支部へのメンバー登録を行っていただきたいのです」

 

そう言ってマドカはタブレット端末を取り出す。そこには電子契約書が表示されていた。契約内容や免責事項などが書かれており、最後の欄には署名と電子指紋を読み込ませる部分があった。アヤネはそれを受け取ると、ざっと目を通しホシノに渡す。ホシノもそれに目を通し、しばらくしてからタブレット端末を置く。アヤネはそれを確認すると口を開いた。

 

「内容はおおよそ理解しました。しかし回答はもう少しお待ちください。何分今すぐ話し合いができない状況ですので・・・」

「承知しました。ちなみに失礼ですが、何かご予定があるのでしょうか?」

「今からちょっとヘルメット団の拠点に襲撃しようかと思ってねー。いい加減にうんざりしてるんだよね」

「あぁ、なるほど。火の粉を振り払うのではなく、大本を断つことにしたのですね。では、私も一つお手伝いでもしましょうか」

「それは助かるけど、お金とか払えないよー?」

「いえ、別にこれは商売や取引の類ではないですし、治安維持活動の一環ですから」

 

そう言って、マドカは席を立つ。

 

「“よし、話し合いはとりあえず終わったみたいだし、今はヘルメット団の件に取り掛かろう”」

 

先生がそう言うと、マドカは鍵のようなものを取り出し、窓の方へ向け押す。そして教室の扉の方へ歩いていく。

 

「今何をしたの?」

「決まっているではありませんか。私の獲物を取りに行くんですよ」

 

マドカはホシノの問いにそう答え、教室の扉を開け出ていく。そのまま、外へ出ると、マドカの視線の先には、大型のトレーラーが一台止まっており、その後部ハッチが開いていく。ホシノたちがマドカについていく。そのトレーラーの後部ハッチの先には様々な銃器と弾薬、そして移動用だろうか、大型二輪車が搭載されている。その他にも箱が大量に置かれている。

 

「うわ、いろんな銃がいっぱいある。これなら銀行何件でも襲えそう」

「“これ全部マドカのものなの?”」

「いえ、その大部分はイージスの備品ですよ。まぁ、ことハンドガンやサブマシンガンは私の私物がほとんどですが。あと砂狼シロコさん、こちらは強盗などには使えませんからね」

 

マドカはそのトレーラーの中に入っていく。そして手に取ったのは一丁のハンドガンだった。そのハンドガンはそのほとんどが黒で塗装されたものであり、汚れは一切見えないほど磨き上げられている。そのハンドガンにマドカは迷いなくマガジンを装填し、スライドを引く。薬室内に弾丸が装てんされるのが見えるが、その時にスライドがすれるような音はほぼ聞こえない。

 

「その銃、すごいカスタマイズがされてる。ほとんど音がしなかった。こんな銃はなかなか見られない」

 

シロコはマドカの方に近づき、その銃を吟味する。マドカはその行動に対し、なにも言わずにその銃を差し出すことにした。シロコはそれを受け取ると、マガジンを抜き、弾丸を薬室内から取り出し、スライドの中などを確認していく。内部は外側よりもさらに精巧に磨き上げられており、まるで鏡を見ているかのように磨き上げられている。

 

「あらあら、随分と気に入られたようですね。その銃はかつて友人が、初めてバイトでためた給料で私に買ってくれたものです。かなりの年代物ですが、いまだにメンテナンスと改良をしながら使っています。コルト・ガバメント、今でこそ正規店での取り扱いは減りつつありますが、まだまだ現役で使用可能な傑作銃です」

 

そう言いながらマドカはシロコからその銃を再び手に取る。その際シロコは「あっ」と名残惜しそうにその銃を見ていたようだが、マドカはそれを意図的に、無視することにしたようだ。マドカはそのまま警棒と、手りゅう弾に似た円筒状の投擲物をいくつか手に取り、服についていたホルスターに入れた。

 

「さて皆さん。もしよろしければ、“イージスの治安維持活動”にご協力いただけないでしょうか?そうすれば現場まではお送りしますよ」

「・・・なるほど、うまく考えたねぇ。みんなはどうする?この人に協力すれば、この人と豊富な武装の支援が受けられるみたいだよー」

 

マドカのその“提案”を聞き、ホシノはまるで“いたずらを思いついた子ども”のような顔をしながらほかのアビドスのメンバーたちに聞く。どうやらマドカの言葉の裏を、分かったようだ。

 

「ん、手厚い支援をもらえるなら利用するべき」

「私も反対する理由がありませ~ん」

「まぁ、先輩たちがいいっていうなら・・・」

「納得してなさそうな顔だねセリカちゃん。私も特に問題ありません」

「“アビドスの子たちが断らないなら、私が断る理由はないかな。それに、マドカの強さはこの目で見てるしね”」

 

アビドスの生徒たちのほかに先生までもが、その意見に賛成する。この場にマドカに協力をすることに反対する生徒はどうやらいないようだった。

 

「決まりですね。では行きましょう。中には大型の通信装置がありますので、アヤネさんはそちらを使用して支援を行ってください。私とホシノさんたちで別々の入り口から中を制圧します」

 

そう言ってマドカは、荷台から運転席の方へと向かう。荷台と運転席を隔てる扉を開け、運転席へとマドカは入る。そして、運転席の中央コンソールのボタンの一つを押す。すると警告音と共に荷台の扉が閉まり始める。一応荷台を見るカメラで全員が中に入ったことを確認してから扉を閉めたため、取り残されるということはなく、全員が乗り込み、ヘルメット団の拠点へと向かう。

 

ほどなくしてヘルメット団がアジトとして利用している廃墟の近くにつく。マドカはばれないぎりぎりのところへトレーラーを停車させ、運転席の中央扉を開き荷台の方へと向かう。

 

マドカは荷台へとやってくると急いで装備品を装備して、アーマーを着込む。

 

「では皆さんはこのままヘルメット団のアジトに強襲をかけて下さい。私は裏口から逃げるヘルメット団を無力化します」

 

そういうと同時にトレーラーの荷台を開き、足音を立てずに裏口に向かう。

 

「あっ、行っちゃいましたね」

「なーんか、無駄に仕切るなって感じよね。一応こっちが協力してあげてるんだから、もう少し頼む態度ってものがあるんじゃないかしら」

 

アヤネは驚き、セリカは不満がちにつぶやく。

 

「まぁまぁ、せっかく後ろは任せられる人物がいるんだし、こっちには先生がいるし絶対勝てるよ。ってことでみんなー、いくよー」

 

ホシノはそう言って盾とショットガンを構え、廃墟へ突入していく。

 

「ん、ホシノ先輩は相変わらず」

「まぁまぁ、それがホシノ先輩ですからぁ☆」

 

シロコとノノミもそれに続く。

 

「はぁ、しょうがないか。先生はそこにいてよ!アヤネちゃん、後はよろしく!」

 

セリカもそれに続く。それを見届けたアヤネはトレーラー内の端末を起動し、支援の準備をする。

 

「“じゃあ私も準備をしようか”」

 

先生も端末を起動した。

 


 

アビドスのメンバーが廃墟正面から強襲をかけている一方で

マドカは施設裏口の扉の前へと来る。

彼女の吐いている靴底には、吸音性の高いソールが付けられており

それを利用してマドカはステルスでここまで来ることができたのだ。

 

マドカがそっと扉に触れる。

ドアノブには当然鍵なんてものはなく、ノブ自体も錆が多く長く使われていないことが分かる。

マドカはそのままノブを軽くひねり、扉と壁との間を確認する。

扉を開けると爆発するタイプのブービートラップの確認をしているのだ。

 

(見た限り、仕掛けられている様子はなし。ヘルメット団の装備、練度を考えると、見えないタイプの爆弾はしかけられてないと見ていい)

 

彼女はドアノブを音が出ないように捻り、中へと侵入する。

中ではすでに銃声がしており、怒号や悲鳴が聞こえてくる。

しかしそんな中でマドカは一つの違和感を感じ取ったのだ。

 

(本当に彼女たちはそこら辺のチンピラなのですか?それにしては使用していると思われる銃が、彼女たちの生活からして買えないものばかりのような・・・)

 

マドカが感じた違和感、それは銃声だった。

マドカがアビドスのメンバーから事前に聞いていた情報では、彼女らはそこまで良い装備を所持しておらず、調達することもままならないはずだ。

しかし、銃声を聞く限り、かなり質の良い装備に感じる。

 

マドカは疑問を持ちつつも中へ侵入していく。彼女にはある考えがあったのだ。

それこそマドカが単独で裏手から潜入し、隠密活動をしている理由であり、それは

「こういった組織のリーダー的存在が果たして構成員と同じフロアにいるのか」

というものである。

 

そして彼女の予感は的中した。

彼女が進んだ先には階段があり、その上から人の気配が感じられる。

 

マドカは持っているハンドガンを確認する。

そして、ホルダーから手りゅう弾のようなものを取り出すと、扉の方へ近づく。

ドアノブをゆっくりと捻り、扉を開けると、中には数名の人物がいた。

そのうちの一人がおそらくリーダーであろう。人数は見える限り四人。

どうやらマドカが見ている扉とは別の方の扉を警戒しているものと思われる。

誰も逃げ口の方から襲撃されると思っていないように見える。

 

(やはり素人、誰もこちら側に警戒を向けてない。つまり室内戦における警戒すべき場所を分かっていないということ。ではなぜそのような人たちが質のいい装備をしているのでしょう…まぁ考えても始まりませんか)

 

マドカは手りゅう弾のピンを外し扉から室内へと投げ入れ、扉を閉める。

すると数秒後、激しい炸裂音と共に悲鳴が聞こえてくる。

マドカは投げ入れた直後に胸のポーチから透明な保護グラスのようなものを取り出し、それをかけて中へ突入する。

室内へ入ると全員が目を抑えてその場に膝立ちになっており、マドカは躊躇なくその人物たちに近づく。

一人目、マドカが侵入してきた扉の近くにいた人物に対し背後から

後頭部めがけて一発発砲した。一人目は不意を打たれそのまま気絶した

二人目、一人目の右にいた人物に対し立ち上がりかけていたため

そのまま顔をつかみ、後頭部が地面にあたるようにたたきつける。二人目は気絶した

三人目、リーダー格だと思しき人物は、視力が戻りかけていたのか、マドカに対し

銃を向けていたため、牽制として右腕に一発発砲し、よろけさせると同時に近づき

胸に一撃拳を入れてよろけさせ、二撃目を、顎をえぐるようにジャブを放つことで

意識を一瞬失わせ、握る手の力を弱くし、銃を払い、伸びきったその腕をつかみ

柔道でいう投げの動作で地面にたたきつけ気絶させる

そして4人目、その人物は視力が完全に戻り、マドカに対し発砲しようとした際に

窓ガラスが貫通する音とともに頭を横から何かに撃たれそのまま気絶した。

 

(…来ていたんですか。彼女も)

 

窓ガラスから外を見ると、その奥にはすでに廃棄されているだろう高層ビルがあり

その屋上が一瞬光ったように見えた。

 

マドカはそれを確認すると、後処理を始めた。

マドカと謎の人物の狙撃により、ヘルメット団のヘルメットは変形しており

簡単に脱がせることができず、マドカは4名をそのまま拘束し、一か所に固める。

 

それからしばらくしたのちに、アビドスのメンバーが入ってきた。

アビドスのメンバーが見たのは無傷でその場の後処理をしているマドカと

昏倒し、捕縛されている4名のヘルメット団だけだった。

 

「ねぇ、なんか私たちが来た時には終わってたんだけど…」

「ん、やっぱりマドカは強い」

「流石ですね~☆」

 

と三者三様に言う裏で、ホシノだけはじっと窓の外を見ている。

と言うより窓に刻まれた、弾痕を見ているようだった。

 

「とりあえず、このメンバーを外に運んでヴァルキューレに引き渡しますよ」

 

マドカはそう言ってヘルメット団を運び出すのだった。

 




tips 環理マドカ

特務機関イージスの全ての業務を取り仕切る総司令官。
ミレニアムサイエンススクール所属の三年生であり、髪は茶髪のショート
セミナーにも一応所属しており、役割は副会長。快調であるリオとは仲が良く
よく話す姿が目撃されている。
好きなものは、音楽とパソコン、そして車
嫌いなものは、カツアゲしてくる不良生徒
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