王国の暗部に迫ったシンデレラの義父は暗殺された。
月日は流れシンデレラは年頃の乙女になった。
義母マリアンヌ・義姉グリシーヌ・義妹マリアンナ達はシンデレラに言い聞かせた。
「良いかいシンデレラ!今日は外出禁止だよ!」
「あたしらは用事あるから!」
「大人しくしてな!」
シンデレラは義母達が何故外出禁止にしたのか解せなかった。
「月が満ちるこの日に呪われし王家の血が乙女等をその糧とするモノノ怪に化すわ…」義母マリアンヌが一人呟く。
「あの娘は知らない方がいい…」義妹グリシーヌは自らにいい聞かせる。
マリアンヌ達は修行の末に魔箒術を会得して飛行していた。
「母さん!姉さん!12時の方向魔女多数!」義妹マリアンナが魔女の大軍を発見した。
「此畜生!奴等鼻からシンデレラが狙いかい?グリシーヌ!マリアンナ!ここは私に任せてあんた達は城に行きな!」
「母さんご無事で!」
「母さんご武運を!」
グリシーヌとマリアンナを見送るとマリアンヌは大音声を発した。
「魔女将ジャック・オー・ランタンとお見受け致す!我が名はマリアンヌ・デ・フェルディナント!いざ参る!」
言うやいなやマリアンヌは魔女将ジャック・オー・ランタンへ渾身の一撃を浴びせた。
が、
「笑止…身の程を知れ下郎……」
魔女将は軽くあしらう様に避け、
「堕ちるが良い……」
と地面へ叩き堕としたのだった。
「シンデレラ……逃げ……」
マリアンヌの意識はそこで途切れた。
「母様達のお帰りが遅いわ……」
コンコンコンッ
「こんばんは。」
シンデレラは思わず扉を開けてしまう。
「やぁシンデレラ♪︎僕はパンプキン♪︎君のお義母さんやお義姉さん達を助けたいかな?」
不穏な単語を並べパンプキンは問いかける。
「どういう事か?」
「つまりそういう事さ♪︎」
「で、あるか…是非に及ばず!」
パンプキンは魔法陣を展開し、シンデレラは教わった事も無い舞闘気装«バトルドレス»を身にまとい、
「シンデレラ参る!」
と勢いよく飛び立って行ったのだった。
道中気を失った義母マリアンヌを治療し、その場で魔女将ジャック・オー・ランタンをシバキ倒した。
その頃王城パレスシャトーブリアンに辿りた着いた姉2人は父・フェルディナントの仇・王子シャトーブリアン2世の首を求めていた。
「お嬢様方……お探しの首は此方ですか?」
「王子シャトーブリアン2世!!」
「亡父フェルディナントの仇!」
グリシーヌとマリアンナは息の合った連携攻撃を繰り出すがシャトーブリアン2世にかすりもしなかった。
「大人しくしていれば命拾いしたものを…愚かな……」
「然に非ず!愚かなるは貴公ではないか!」
「何奴?!」
「亡父フェルディナントが養女シンデレラ!シャトーブリアン2世!!その首頂戴する!」
「ほぅ!かかって来るがよい。」
シンデレラとシャトーブリアン2世の闘いは深夜零時迄あと3分に迫った。
パンプキンがシンデレラに語りかける。
「君が望むのならこの勝負に勝てるよ。但し君のお義母さん達は君を忘れる。想いでは全て硝子の舞闘気装«バトルドレス»に封印される。それでも勝ちたい?」
「勝ちたゐ!!」
シンデレラが願う其の時刻午前零時、王子シャトーブリアン2世は眩い閃光に呑まれ断末魔すら叫ばぬまま散るのであった。
~数年後~
シンデレラを忘れたマリアンヌ達3人はクローゼットの奥底に封印されている硝子の舞闘気装«バトルドレス»を見つけた。
その時、失われていた記憶が忽ち蘇った。
「あの娘は!シンデレラは?!」
コンコンコンッ
「ごめんください♪︎」
ガチャ
「お帰り♪︎愛しい我が娘よ。」
~FIN.~