便利屋部業務日誌   作:とざっく

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ダクソの方も書いてはいるがアイテムの扱い方とかどうしようと考えている今日この頃。
こっちの方がメインになってね?とか思ってる今日この頃。



月見トウマとC&C

 扉を開けると制服姿のC&Cの皆さんがいました。───なんで?

 

 「なんでいるんです?しかもC&C全員。あと俺、しっかり施錠したと思うんですけど?」

 

 「言っただろ、今日は休みだって。鍵はアスナにピッキングで開けてもらった」

 

 「おい一之瀬さんになにやらせてんだ。あと不法侵入」

 

 「だってこの部室の扉、電子ロックじゃなくて一般的な鍵だろ?だからアスナにちょちょいとやってもらったんだ」

 

 「理由になってない。理由あっても犯罪ですけど。……でも、よく全員で休みが取れましたね」

 

 「セミナーからたまには全員休みでもいいと言われたので、どうせならトウマさんにでも会いに行こうと」

 

 「いやその時点からおかしい。なんで俺なんですか」

 

 「部長が『ついでにトウマに昼飯を作ってもらう』と言い始めてな」

 

 美甘さんめ。

 

 「勘弁してくださいよ美甘さん」

 

 「いいだろ、お前だってどうせ昼飯まだだろ?」

 

 「……まぁ、そうですけど」

 

 「んじゃ!決まりだな!」

 

 「よろしくね!トウマ!」

 

 「よろしく頼む」

 

 「お願いしますねトウマさん」

 

 「よろしくお願いしますトウマさん。ケチャップはハートでいいですよ」

 

 作るの決定しました。あと飛鳥馬さん、ハートにはしない。絶対。

 

 「はぁぁぁぁあ…………なに食べたいですか?」

 

 『オムライス』

 

 「満場一致かい」

 

 オムライスか、材料あったっけか

 

 刀を置き、とりあえず給湯室兼簡易キッチンに向かう。

 

 「えーと、卵と米とケチャップに玉ねぎ……お、ハムあるじゃん。使っちまおう。あとは調味料だな」

 

 冷蔵庫の中にしっかりと人数分の材料は揃っていた。

 

 「んじゃ、作りますね」

 

 「手伝うぞ」

 

 「私も」

 

 「それじゃあ私も!」

 

 角楯さんと室笠さん、一之瀬さんが手伝ってくれるとのこと……だが。

 

 「ありがとうございます。でも大丈夫です、三人はお客さんなんですから。あの二人みたいに我が物顔で座っててください」

 

 そう言って俺は美甘さんと飛鳥馬さんが座っているソファを見る。

 

 「んだとトウマ」

 

 「その言い方だとまるで私が礼儀を知らない人間みたいではないですか」

 

 「違うんですか?」

 

 「……違います」

 

 (やっべ、怒らせちゃったかな?)

 

 「トウマー、あんまりトキちゃんいじめないで」

 

 一之瀬さん人聞きの悪いこと言わないでくれ。いじめてはいない。

 

 「ほら、ソファに座っててください」

 

 三人を美甘さんと飛鳥馬さんが座っているソファで寛ぐよう言う。

 

 「……だめです」

 

 「室笠さん?」

 

 「メイドはご主人様に働かせたりはしません」

 

 「俺がいつ主人になりましたか?」

 

 「私にもなにか手伝わせて下さい」

 

 えぇ……助けての意味を込めて室笠さんの後ろにいる一之瀬さんと角楯さんに視線を飛ばす。おぉ、逸らすなコラ。コッチを見ろ、助けてください。

 

 ……しょうがない。こうなったら意地でも動かないだろう。

 

 「……分かりました。じゃあ、皿を準備してもらってもいいですか」

 

 「!はい!!」

 

 おぉ、いい笑顔。

 

 「アスナ先輩、ここはアカネに譲ろう」

 

 「そうだね!」

 

 

 (よし、作るか)

 

 まずはハムを一口大に切る。

 次にフライパンにバターを入れ、火にかける。

 バターが半分くらいまで溶けてきたら、先程のハムを入れる。

 バターがすべて溶け、バターのいい香りがしてきたところにご飯と塩、胡椒を入れて中火で炒める。

 しっかりご飯を炒めたら、片側に寄せ、空いたスペースにケチャップを入れる。

 三十秒ほどケチャップを煮つめ、酸味を飛ばした後しっかり混ぜ合わせ、完成したケチャップライスは別皿に移しておく。

 

 これでケチャップライスは完成だ。

 

 次は卵の部分だ。

 

 卵二つに大さじ二の水を加え、白身を切るようによく混ぜ合わせる。

 フライパンにバターを入れ、ヘラで全体に溶かし広げる。

 バターが溶けフツフツとしてきたら、すべての卵液を入れる。

 卵液が固まってきたら、フライパンを上下に揺らしながらヘラで混ぜ、全体に火を通す。

 半熟状態になったら、いったん火を止める。

 次にいよいよ、ケチャップライスに卵を乗せる。

 

 先程別皿に移したケチャップライスの上に慎重に卵を乗せる。これを俺とC&Cの皆さんの計六人分行う。

 

 ……作っているうちは集中していたから考えていなかっが作り終えてしまうとまた考えてしまう。

 

 (SRTのこと、俺に上手くできるだろうか。先生も手伝ってはくれるらしいが先生だって忙しいだろうし、俺と先生の二人だけでは限界がある。…………俺"独り"でやるしかないな)

 

 "……俺にできるのか、SRTの生徒たちに迷惑をかけてしまわないか。"

 

 (……だめだな、さっきからずっとネガティブな思考がループしている。C&Cの皆さんに悟られないようにしないと)

 

 「トウマ?大丈夫?」

 

 一之瀬さんにそう言われてしまう。俺そんなに顔にでてたか?それとも一之瀬さんの"勘"の力か?バレるわけにいかない、適当な嘘をつこう。

 

 「最近、忙しくて睡眠時間が少ないからですかね。でも大丈夫ですよ」

 

 「……そう?」

 

 少し疑われているように感じるが、深くは追求されなかった。

 

 「もしかして私たち、……迷惑だった?」

 

 一之瀬さんが不安そうに聞いてくる。

 

 「いえ、むしろ元気な姿が見れて嬉しいですよ」

 

 一之瀬さんを不安にさせないよう微笑みを浮かべ言う。勿論今言ったことは決して嘘ではない。

 

 「ならよかった!さぁ!オムライスできたみたいだし早く食べよ!」

 

 本当に一之瀬さんの笑顔には救われていると思う。…………なぁ、俺にできると思うか?皆を"ハッピーエンド"に導くことが。

 

 

 

 

 

──────────

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 テーブルに完成したばかりのオムライスを人数分並べる。黄色い卵からは白い湯気がでている。

 

 席は俺と室笠さんと角楯さん、向かい側に美甘さんと一之瀬さんと飛鳥馬さんという感じで座っている。

 

 「おぉ!美味そうだな!」

 

 「美味しそう!早く食べよ!」

 

 「オムライスは久しぶりに食べるな」

 

 「美味しそうですね。今度私も作ってみましょうか」

 

 「トウマさん、ケチャップがかかっていませんが?ハートを描いてくれるはずでは?」

 

 「……ケチャップはお好みでどうぞ」

 

 皆さん各々の反応を示してくれる。……飛鳥馬さんはまだハートのことを諦めていないらしい。

 

 「ハートは自分で描いてください」

 

 「……拗ねてしまいすよ」

 

 頬を膨らませながら飛鳥馬さんは可愛らしい脅しをしてくる。

 

 「トウマー、トキちゃんをいじめないでって言ったじゃん」

 

 だからいじめてない。

 

 各々ケチャップを好きなようにかけ、食べる準備は万端だ。

 

 「それじゃ」

 

 『いただきます!』

 

 食材への感謝これ大事。

 

 「うんま!」

 

 「美味しい!」

 

 「えぇ、卵がトロトロでとても美味しいです」

 

 「美味しいぞ、トウマ」

 

 「美味しいです。今度"会長"にもオムライスを作って差し上げましょう」

 

 「口に合ったようでよかったです」

 

 (そういえば、誰かと一緒にご飯を食うのは久しぶりだな)

 

 最近は忙しかったし、外に出る用も多かったし一人でご飯を食べることが多かった。

 

 (たまには部員全員に長期休暇でもあげようかな?"あの人"も最近アビドスに帰れてないって言ってたし)

 

 「……トウマ?大丈夫?また難しい顔してる」

 

 一之瀬さんはちょっとした表情の変化にも気づくから凄いよな。

 

 「便利屋部の部員に長期休暇を与えようかと思いましてね」

 

 「おぉ!いいじゃん!仮に休みができるとして、トウマはどう過ごすんだ?」

 

 「うーん……新しい服でも買いに行こうかなと。よそ行き用の服をあまり持っていないので」

 

 「確かにお前っていつもワイシャツに"リオ"からもらったコートだもんな。代わり映えがないっつーか、変化がないっつーか」

 

 「いいでしょ代わり映えがなくても、これはこれで気に入ってるんですから」

 

 「ま、何着ようがお前の勝手だからな。……にしても、リオのやつにしては案外普通の上着を選んだな」

 

 「リオ会長も、トウマさんの服選びに関しては多大な時間を費やしていたようですからね。……まぁ、選択肢が絶望的でしたが」

 

 「?……調月さんのセンスは普通では?」

 

 そう言うと皆さんの俺を見る視線が信じられないものを見る視線に変わる。

 

 「お前、マジか……」

 

 「え?」

 

 「あのセンスを普通って言うのはトウマだけだと思うなー」

 

 「あれ?」

 

 「大丈夫ですよ、価値観は人それぞれですから」

 

 「え?え?」

 

 「トウマ、センスは無理に変える必要はない」

 

 「え?これ、俺がおかしいの?」

 

 「ご安心くださいトウマさん、リオ会長は喜んでくれますから」

 

 「???」

 

 皆さんから同情混じりの言葉をかけられる。

 

 ……なんで?

 

 

 

 

 

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 「またな!トウマ!美味かったぜ!」

 

 「またねー!トウマ!また遊びに来るよ!」

 

 「それではトウマさん、お邪魔いたしました」

 

 「邪魔したなトウマ、またな」

 

 「お邪魔いたしましたトウマさん、また近いうちに遊びに来ます」

 

 あの後オムライスを食べ終え食器を洗い、C&Cの皆さんが帰る時間となった。

 

 「次来る時はピッキングはしないでくださいね」

 

 「んー、そんときによる」

 

 「……電子ロックに変えようかな?」

 

 「冗談だ冗談。んじゃな」

 

 「えぇ、また」

 

 皆さんを見送った後ソファにダイブする。

 

 「あー疲れたー。……明日は"連邦生徒会"に行かなきゃだし、早く帰って寝よう」

 

 セミナーへの今回の依頼の報告書を提出し、部室を少し掃除した後、明日の予定を確認しながら俺は家に帰った。




ネル先はイケメンだってハッキリ分かんだね。

実は今回の話、候補が二つあったのでもしかしたら番外編かifでだすかも。
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