――少女霊媒師は、謀(たばか)りながら恋をする。

 死んだあの人にまた逢えたなら、と彼は想い。
 死んだあの人に成り代われたら、と少女は想った――。

 亡き恋人を想う華族の青年が呼び寄せたのは、地方から来た霊媒師の少女。
 少女は恋人の霊をその身に降ろし、青年は亡き人とつかの間の語らいを楽しむ。

 しかし、少女自身もまた、青年に恋してしまった。
 そして少女は青年を謀(たばか)る。亡き人の霊を降ろしたふりをして、自分自身で青年との逢瀬を味わおうと。

 疑わしげな眼差しを向ける青年の弟、少女を後押しする召使の女性。
 様々な思惑の中、少女は愛する青年を騙し続ける。

 大正時代を舞台に描く、少女と青年と、死人との恋愛譚。
  一話  亡き恋人を喚(よ)ぶ
  二話  少女が来た日のことと、彼と恋人の今と2025年03月10日(月) 12:12
  三話  侍女、そして敵するもの2025年03月17日(月) 12:12
  四話  帝都にて、お出かけの日に2025年03月24日(月) 12:12
  五話  渇く2025年03月31日(月) 12:17
  六話  亡き人の胸の内2025年04月07日(月) 17:17
  七話  謀(たばか)りながら恋をして2025年04月14日(月) 17:17
  八話  謀(たばか)り、続ける2025年04月21日(月) 17:17
  九話  煙草2025年04月28日(月) 17:17
  十話 地獄2025年05月07日(水) 07:26
  十一話  ラバー・ソウル2025年05月12日(月) 07:34
  十二話  別れの前2025年05月19日(月) 12:12
  十三話  最後に謀(たばか)る、はずの日2025年05月26日(月) 16:43
  最終話  風の優しかった日に
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